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#08 なぜ人は話し合っても永遠にわかり合えないのか
2026-06-23 09:33

#08 なぜ人は話し合っても永遠にわかり合えないのか

頭のよさそうな人たちが集まって、論理的に議論をしているはずなのに、話が一向にまとまる気配が見えない、という不思議な光景を目の当たりにしたことがある人は、多いはずです。今回のエピソードでは、「前提」という言葉をキーワードにして、自分らの話をまったく理解してもらえない、あるいは、相手方の話をまったく理解できないという事態に陥る根本原因を探ります。今回の話は、英語や語学とはあまり関係ありません。


なぜ議論は噛み合わないのか / 前提の違い / 具体例:日本人の英語力をめぐる議論 / 発散するだけの議論 / 噛み合わない相手への対処 / 議論を降りるという選択


プロフィール:

フリーランス産業翻訳者。新潟県新潟市生まれ。東京工業大学(現:東京科学大学)大学院修了。2019年よりフリーランス産業翻訳者として開業し、現在に至る。専門は技術、IT全般。愛称は「そっちゃそ」。副業として語学指導や発音指導も手掛ける。趣味はキャンプ、登山、ドライブ。ご意見・ご感想は公式HPのお問い合わせフォームからお気軽にどうぞ。


テキストによるまとめはこちら:

https://note.com/trans_souta/n/ne36b83d8305d


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00:03
では、そっちゃそです。この番組、そっちゃその語学ラジオでは、 語学学習というテーマを軸に、その本質やあり方について哲学的に考えていきます。
ここで扱うエピソードは、もともとYouTubeで公開した内容をもとに、 音声コンテンツとして再構成したものです。
映像がなくても理解できるように設計していますので、 通勤中や採用中など、長ら時間でもぜひお楽しみください。
それでは、今回のテーマに入っていきましょう。
こんにちは。今回も配信を始めたいと思いまして、 今回は語学とは関係性がゼロではないんですけど、
ちょっと語学系のお話オンリーという感じじゃないと思います。
世の中、いろんな人がいろんなことを説明していますし、
ネットでも実際のオフラインでも、その人の主張とか議論というのを、 いろんな人の主張や議論を聞く機会は毎日のようにあると思いますけど、
そういう時って、自分と誰か別の人が話している時に話がかみ合わないという経験は、 誰もが数多くしたと思いますけど、それはなぜだと思いますか。
なぜだと思いますかというのは、別に頭が良いとか悪いとかそういうのでないんですよね、めったに。
頭が良いから伝わるとか、頭が悪いから話が伝わらないというケースはまれでどっちかというと、
そうじゃなくて、みんな頭はいいんですよ。みんな頭はいいんですけど、なぜか何にもかかわらず噛み合わないという経験はありませんか。
それって何でだと思いますかというのは、今回取り上げた疑問なんですけど、
お互いちゃんと理路整然と話しているにもかかわらず、
お話が一向に永遠に平行線を辿って収束する気配が全く見えないというのはすごく多いと思うんですけど、
これって前提が違うというのが多いと思います。
前提というのは別に見えないこともあるんですよね。
見えないというのは、今回はこのことを内訳として、このことを踏まえてお話ししますというふうに、
前提を整えて話すという機会は多分ないわけではないんですけど、少ない方で。
何が問題かというと、お互いが当たり前すぎて触れもしないような前提があって、
その触れもしないような当たり前の前提がお互いで違うというのが、話が噛み合わない原因の一つだと僕は思っています。
前提というのはすごい大事で、お互いの思い込みが違うと、そこから誘導される主張や意見というのはもちろん変わりますよね。
そもそもの前提が違いますから、落とし所をつけることは全くできません。
03:06
これって結構よくあると思うんですよね。
もし形成的な議論をするんだったら、この前提は何だろうというのを、
お互いが思い込んでいる、お互いが当たり前のものとして受け入れているメールや何かというのを、
まずクリアにして表に出して文章にするというのがお勧めというか、やった方がいいと思います。
例えば、具体例ですけど、日本人の英語力が低いのはなぜだと思いますかという議題があったとして、
こういうのってよくありますよね。日本人の英語力は低いといろんなところで言われていますよね。
それに対して何ならこういうことだからですと議論の意見を出すことはバンバンできますよね。
学校英語はどうこうとか、話す機会がないとか、そもそも日本人が日本に暮らしている分には、
英語を使わなくても情報を接して生きるという生活にも仕事にも何の問題も出てこないからですとか、
そういうのがいろんなバンバン出てきますよね。
ポイントはその先で、日本人は英語ができないなんでだろうという疑問から、
意見がバンバン出てきて、その後に収束すると思いますか。
収束というのは、なるほどそれでは、つまり議論の落としどころとしてはこんな感じかなというのを
決着をつけることができると思いますか。
多分これできないですよね。発散する方向には多分どんどんシフトしますけど、
それを収束させてきれいにまとめるというのは無理だと思うんですよ。
何で無理かというと、さっきも言ったように冒頭で言ったように、議論の足場になる前提というのが
すごく脆弱じゃないですか。脆弱というのは、前提をどうとでも解釈できるというのがあるんですよ。
まず日本人って誰ですかというのもありますし、英語力とは何ですかというのもありますし、
英語力が低いってどの程度の話をしているんですかとか、会話も回らないのか、
それともちょっと日本人っぽさが出ちゃうとかそういうレベルなのか、いろいろありますよね。
そもそも日本人の英語力が低いって言い切っていいのかとかありますよね。
日本人でも英語が喋れる人は拷問と言いますし、そういう人を無視していいのかというのもありますし、
解釈の余地がめちゃくちゃ広い前提を使っているというのが議論が収束したいことの発端という原因になります。
こういうのってすごく多いんですよ。
冒頭でお互いが当たり前のものとして認識している前提がずれるのが議論のずれの要因になるというのがありましたし、
さらにこういうふうにふわふわ認識している前提というのがすごく多いと思います、お互い、議論の参加者の間で。
だからこういうのってワーディングに現れるんですけど、
例えば英語力とか日本人って掴みどころがないじゃないですか。
誰ですかとかそれは具体的に何ですかとか定義しにくいですよね。
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そこが議論の発散、発散する一方で収束しないというのはこういうのがありますから。
ポイントはここまでの話だと議論というのは、お話というのは前提とする命題がちゃんとクリアに堅牢でないとダメなんですよ。
そうしないと話が進まないですし、建設的な議論にはならないと思います。
ただ現実問題としてそういう話し方をする人も結構いますよね。
何をもってそれを言うのかとかそういう話し方をする人ってすごくたくさんいると思うんですよ。
そういうことに対してこういうリジットな命題を立てるように促しても多分できないと思うんですよ。
言いたいことを言うというのは人間ですから、自分の言いたいことを言う。
自分の信じたいものを信じる。
自分が聞きたいと思う情報しか耳に入れないというのはすごく多いですから。
こういうことを踏まえて、こういうことっていうのはだから命題をクリアにしたいというのを踏まえてもやっぱり現実はうまくいかないんですよ。
そういう時は議論を下りるというのを僕はお勧めしています。
議論を下りるというのはこの人とは噛み合わないだとかこの人とは発想がそもそも違うだとか考え方が違うだっていうのがあると思うんです。
そういう時は話さない言わない自分の意見を出さないっていうのを徹底して議論を下りるっていうのをお勧めします。
これは話が噛み合わないっていうのは要するにそれ以上いつまでもリソースをどんなにリソースを抑えても議論は平行性になるっていうことのインディケーションですから。
それは早期で判断して議論を下りるっていうのを僕はお勧めするというかそういうふうにした方がいいんじゃないかなっていうふうに考えています。
今回は議論の進め方みたいな話をしたんですけど、議論ってやっぱり初手でこの議論は建設的になるかどうかっていうのは多分決まると思うんですよね話し合いって。
そこを見極めてこの議論は参加をすべきかどうかっていうのはリソースを割くべきかどうかっていうのは初手で判断して、大抵の場合参加しないパターンの方が多数派だと思うんですけど、
下りるっていう勇気を持つっていうのもすごく大事だと思います。
今回のお話は以上になります。議論の話なんですけど、英語学習でもネット上では議論もどきがたくさんありますよね。
お勧めのオンライン英会話は何かとか、お勧めの学習法は何かって、しんそこしょうもない議論の決着のつけようがないような議論もどきがワイワイしてるんですけど、
こういうのってお互いの前提が違うから変な方向に行くんですよね。ネットってお互いの顔が見えない分そういうことが起きやすいです。
だからこれ英語の話にも関連すると思いますけど、とにかく議論の前提を整えるっていうのはすごく大事かなというふうに思っています。今回のお話は以上になります。
09:08
最後までお聞きいただきありがとうございました。
ノートやKindleでもこのラジオで扱っている内容をより体系的に整理したコンテンツを発信しています。
さらに深く学ぶ方は概要欄から是非チェックしてみてください。
それではまた次回お会いしましょう。
09:33

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