ブルースカイとは
はい、こんにちは、徳力です。
今日はですね、ツイッターの後継サービスとして注目されているブルースカイが、ちょっとバブル状態になっているので、引きが早いんじゃないのっていう趣旨の記事を、
Yahoo!に寄稿してみましたので、ご紹介したいと思います。
記事のタイトルは、ツイッターの後継として注目度急上昇のブルースカイ、今日本人が知っておくべきこと、という記事にしてみたんですけど、
今日本では多分ブルースカイはほとんど話題になっていないと思うんですけど、アメリカでちょっとバブってるんですよね。
やっぱりアメリカではイーロン・マスク氏によるツイッター運営が本当にちょっと混乱状態に陥っているので、
それが相当やっぱり、特に民主党寄りの人たちを不安にさせているみたいですね。
明らかに今イーロン・マスクさんは、右寄り、共和党寄りの対応していることが目立って、民主党側の人をいじることが多いので、
直近でいうと、認証マークを課金マークに変えたんですけど、結局、著名人がみんなやっぱりイーロン・マスクのツイッターに課金したくないからといって課金しない結果、
認証マークは有名人から全部消えてしまう事態に陥ったんですよね。
慌ててイーロン・マスクは、自腹で100万人以上の影響力のある人たちには認証マークを俺が残したみたいなことをやりだしまして、
こうなると今度は100万人以上のフォロワーがいるツイッターユーザーの人は、課金してないのに、
課金してブルースカイ契約してるみたいな感じの表示になっちゃうんですよね。
なんで課金してないのにこれが出るんだって言って文句を言うっていう。
ある意味ではこれは知名度を利用して、有名な人は課金サービス使ってますよっていう宣伝に使っているって言えなくもないんで、
訴訟するぞって今言ってる著名人もいたりしてですね、相当混乱状態に陥ってるんですよね。
やっぱり不安になっている人たちがその移転先を探していて、その中の一つとして注目されているのがブルースカイって話ですね。
特にブルースカイ、今回AOCって海外ではアメリカでよく言うんですけど、
アレクサンドリア・オカシオ・コルテスキー、これNetflixのドキュメンタリーがあるんで見ていただくと面白いですけど、
本当に政治経験がない若い方が議員になって非常に人気がある方なんですけど、
ツイッターのフォロワー数1300万人って言ってますからね。
彼女がブルースカイにアカウント作ったのが結構大きかったっぽいですね。
他にもフォームスの記事の中では有名なモデルの人がツイッター側からブルースカイのアカウントにリンクを貼って、
それが非常にインパクトが大きかったみたいな記事もありましたけど、
いずれにしてもおそらくは民主党寄りの政治家とか有名人が、
ちょっとこのイーロン・マスクのツイッターに懸念を表明して、
移転先探しでブルースカイに移ってブルースカイのアカウント作ったよって発表すると、
やっぱり当然ファンの人たちは、そうか、じゃあブルースカイ行こうってアカウントを欲しがるっていうサイクルで生まれてるんですよね。
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのジェームズ・ガン監督とかいますからね。
僕ちょっとメンションしてツイートしたらリツイートしてもらえちゃったんでちょっと嬉しかったんですけど。
リツイートじゃないのか、リポストか、ブルースカイでは。
ただ、ちょっとこのブルースカイがツイッターの後継に今すぐなるっていうのは気が早いと思いますっていうのはちょっと僕の記事のポイントです。
なんといってもまだ招待制だっていうのがやっぱり大きいんですよね。
ブルースカイの招待制について
招待制っていうと、相当多くの方が僕のこの記事に対してクラブハウスを思い出したみたいなコメントをもらっててですね。
クラブハウス的招待制文脈でネガに反応してる方が多いんですけど、ちょっと意味が違うんですよね、ブルースカイの招待制の場合には。
クラブハウスの招待制っていうのはどちらかというとやっぱりある意味、
友達から招待することによってサービスのユーザー数を増やすスピードを加速させるための招待制だったんですけど、
ブルースカイの招待制ってサーバー負荷をできるだけまだ大きくしたくないから制限した招待制なんですよね。
だから招待コードが実は2週間に1本ぐらいしか発行されないっていう前提になっていて、
それ以外の数が増えたりすることもあるんですけど、ほぼ増えないんですよね。
これは単純にサーバー負荷の問題で、ここはやっぱりすごく重要だと思ってます。
ブルースカイっていうのは実はプロトコルなんですよね。
僕もブルースカイという会社がブルースカイというアプリを作ってるんで、
ブルースカイっていうサービスをこれからブルースカイ株式会社が伸ばしていくんだと思い込んだんですけど、
ブルースカイって実は不思議な組織形態なんですね。
パブリックベネフィットLLCっていうパブリックカンパニー、
ブルースカイの組織形態
ちょっと僕わかんないですけど、パブリックベネフィットLLCっていう公共利益を最重要視する組織形態っていうのが作られていて、
実はブルースカイっていうのは2019年にツイッター社の中のプロジェクトとして始まったんですけど、
当時からツイッターの経営人が市場で揉まれてしまって、
このJさんとかジャック・ドーシーさん、このままツイッターの中でこのプロジェクトをやると、
このツイッターをプロトコルにするっていうプロジェクトなんですけど、
これをツイッター社の資産にしてしまうと、ツイッターがいずれ売却されるようなことになった時に困ると思って、
実は2021年とかにパブリックベネフィットLLCっていう会社にして、
ツイッターと一切資本関係がないっていう状態にしてるらしいんですよね。
面白いですよね。会社の中のプロジェクトをそんな形態にできるんだっていう。
たぶんまだジャック・ドーシーさんとかいたからできたってことだと思うんですけど、
当時Jさんが会社化するときのプレゼン資料に入れてた画像をブルースカイのツイートじゃないですよね。
スキートらしいポストされてまして、面白いですね。
この鳥かごの中のツイッターアイコンが青空に向かって羽ばたいていくっていうイメージで、
プラットフォームを飛び出してプロトコルになるっていうのがブルースカイのコンセプトです。
ブルースカイというサービスはあくまでサンプルだっておっしゃったんですよね。
僕、ブルースカイのミートアップの時にJさんに質問したら、
あっさりとあれはサンプルだからって言われちまって、
あくまでブルースカイパブリックベネフィットLLCが作りたいのは
SATプロトコルっていうプロトコルそのものらしいです。
ウェブサイトにもEメールや電話番号のようにみたいなことが書いてあって、
本当の共通プロトコルを作ることによって、
Eメールの場合にもSMTPとかPOPでやりとりみたいなプロトコルがあるからこそ、
Gメールだろうがクライアントのメールソフトだろうが、
ISPのメールサーバーを使えば使えるみたいな仕組みになってるんで、
ブルースカイはソーシャルネットワークのプロトコル化を目指しているプロジェクトらしいんですよね。
ビジネスモデルの課金仕組み未実装
なのであくまでこのブルースカイ自身は資金調達がっつりして、
それで稼ぐ前提でサーバー万々増強してユーザー増やしますみたいな組織形態じゃないんですよね。
なので、今明らかにこのAOCとかが来てブルースカイの人気がハイプになってるんですけど、
サーバー増強しないというかできないなと思いますね。
多分そんなにお金がないっていう。
で、やっぱり今ビジネスモデルがないんですよね。
だからプロトコルを作るのはいいんだけれども、
プロトコルで立ち上がったそのサーバーそれぞれは、
じゃあ何を収益にしてそのサーバーが今叶うかっていうのが今、
多分アイデアはあるんだと思うんですけど、
まだ課金の仕組みは実装されてないんで、
結局今サーバーとして稼働してるのはブルースカイだけで、
ブルースカイは多分このサーバー代を調達した資金から持ち出しでどんどん食いつぶしている状態になってると思うので、
そこが解決されないとユーザー増やせないはずなんですよね。
ブルースカイ利用者の現状
なので、今多分ブルースカイのユーザー数って、
言うても5、6万、多くても10万はいってないぐらいだと思うんですよね。
とにかく招待行動めちゃめちゃ制限してますから、
6万とかですよ。
Twitterユーザー何人いますかって話ですからね。
マストドンが一時期200数十万か300万ぐらいのアクティブユーザーになって、
移行先として期待されてたんだけど、
今140万ぐらいに下がっちゃってるらしいですから。
でもそれでも140万ですからね。
ブルースカイ、数万ですからね。
まだまだ移行先とか言ってるレベルじゃないんですけど、
その分、今アプリのダウンロードは一節によると100万超えているという説もあって、
アプリのダウンロードは36万か。
待ち要列が100万超えているという説もあってですね。
完全にプラチナチケット化しちゃったんですよね。
なので招待行動が今eBayとかで数万円で売られるような事態になってるらしくて、
ちょっとバブル。
ただあくまでやっぱりこのブルースカイはプロトコルで、
そのツイッター的なものを、ちょっと分かんないですけどね。
ひょっとしたらメールサーバーみたいに色んなISPがそれぞれサーバーを立てて、
それぞれISPのサービスとして提供されるかもしれないし、
なんか別の課金サービスとして提供されるかもしれないですけど、
まだ分かんないです。
なので、招待通知ゲットできないのは当たり前なんですよね。
僕もこの間Facebookに招待行動を並べたら瞬殺で消えましたけど、
ただ登録しても正直、まだやれることほとんどないんで、
全然慌てなくていいと思います。
ブルースカイミートアップについて
ただ個人的にブルースカイちょっと期待しているのは、
ブルースカイミートアップが4月に開催されて、
小暮さんがネタフルで記事にされてますけど、
すでに4月のミートアップ、
これが世界で初めて開催されたブルースカイのミートアップになったらしいですけども、
その段階で日本のエンジニアがもう柔軟に
ライトニングトークのプレゼンでアプリの紹介をしてたんですよね。
だから公式のAndroid版とかなかったんですけど、
日本人の方、エンジニアの方がAndroid版をすでに作ってて、
当時使えてたっていう、全然知らなかったんですけど。
実はTwitterが今、APIを完全に有料化してしまって、
個人が作っていたいいサービス、ツイログとかいろんなものが
全部終了してしまいましたけれども、
Twitterってやっぱり面白かったのは、
中央集権がサービスなんだけれども、
ブルースカイの可能性について
APIを無償で公開することによって、
その個人のエンジニアもいろんなサービスが作れて、
いろんなサービスを僕らが使えるっていう状態になってたのが、
Twitterっぽさだったと思うんですよね。
残念ながらイーロン・マスクさんは、
そういうTwitterっぽさには興味がないんで、
Facebook同様の超中央集権が対して、
Twitterを今変えていってますけれども、
ブルースカイにワンチャン可能性を感じるのは、
そういうボトムアップのエンジニアパワーが
ブルースカイに集結することによって、
周辺サービスだったりビジネスモデルの突破口が見出せると、
ワンチャンあるんじゃないかな。
皆さん忘れてるっていうか、
ご存じない方も多いと思うんですけど、
2007年にTwitterが始まって、
僕2007年の多分、
3月か5月ぐらいにTwitter登録した記憶がありますけど、
当時はやっぱりこんなサービス誰が使うねんって
みんな思ってたんですよね。
でも、FCNさんがTwitter作ったりとか、
日本語でも使えるサービスとかが充実して、
僕みたいな人も使い続け、
Twitterブームが来るまで、
2年、3年かかってますけどね。
でもそれによって、
Twitter日本でこんなに愛されるサービスになってるんで、
ブルースカイも今は、
所詮数万登録しかないです。
やっぱサーバーのことを考えると、
たぶん招待方法が一気に配布されるタイミングが
まだしばらく来ないと思うんで、
まだ日本で流行るには早いと思いますけど、
ひょっとして、
エンジニアの人たちがアイデアを集結して、
ここで頑張ると、
本当にこのジャック・ドーシーさん、
エンジニアさんがイメージしてるような、
このSNSのプロトコル化っていうのが、
なくはないんじゃないかなって、
ちょっと思ってたりする次第です。
他にもこんな話してますよって方がおられましたら、
ぜひコメントやTwitterで教えていただけると幸いです。
今日はありがとうございます。