00:01
河野池首相は記者会見で確か、感染者の実態をグリップすると言っていたと思うんですが、覚えてますか?
ええ、そう言われると確かに。でもグリップって、ああいうことなんですか?
気をつけて目配りをするくらいの意味だと受け取っていたのですが、ものすごく強権的ですよね。
ええ、権限も有しているし、かなりのエキスパート集団であるという印象を持ちます。
彼らは一体、どういう組織の人間たちなのか、音声ファイルを聞いていく中で見極めていきましょう。
THE LEAKS、スタートです。
ディフェンダー、合法断頭の状況を報告。
スタッフは全員事務室に集めました。オーバー。
別名あるまでそこで監視。ただし換気と互いのディスタンスには十分留意するように。
ディフェンダー了解。オーバー。
署員、今どこだ?
楽屋前から舞台袖に移動中。オーバー。
こちらで調整室を抑えた。ライバーしばらく続行させ、例の挨拶ともに34畳対応を執行する。
了解。オーバー。
ホント嬉しい。みんな、今日集まってくれて…
こんな時代だからさ、俺はミュージシャンとして自分に何ができるか考えていたんだ。
今日みんなに会ってわかった。
俺が頑張っている姿を見せてみんなを笑顔にすること。
それが何よりも優先して俺がやるべきことなんだって。
そしてみんなの応援が俺へのワクチンになる。
そして俺のみんなへの愛はコロナの特効薬だ。
それさえあればコロナなんかに絶対負けない。
みんなで力合わせてコロナをぶっ倒そうぜ。
脳内の花畑は満開だな。
心と心を繋いで理想の世界へ飛び立とうぜ。
では聴いてください。遥かなるディスタンスを越えて。
な、何?火事?
03:12
当ライブハウス楽屋より失火。火災が発生しました。
お客様は係員の誘導に従い速やかに避難してください。
おい、みんな。
こんな狭いライブハウスに客を押し込んで何がコロナに負けないだろう。
冗談は下手な鼻歌だけにしたらどうだ。
何なんだよお前は。
カコイユウスケ。
陽性者実態把握法第34条に基づき、お前の身柄を確保する。
放浪者をの人形狩りか。
だが、運が悪かったな。
どうだ。俺はマーシャルアーツもマスターしてるんだよ。
それはご立派なことだ。
せい!
おら!
くたばれ!
くたばれ!
俺の蹴りをかぼしただと?
お前の武術とやらは動きが大きいだけの見せものだ。
マスターしたか。
蹴りってのはこうやるんだ。
将位、状況報告しろ。
マルティ確保完了。オーバー。
ご苦労。箱舟にはお前が連れて行け。
了解。オーバー。
マルティを引き継ぐ。班長の指示で俺も同乗する。
ああ、そうかい。
囲い、お前は後ろだ。
離せよ。
くもすけ、出してくれ。
箱舟、行きまーす。
あんた、くもすけっていうのか。
マルティ、いや、患者様を大切に運ぶのが役目なんでね。
俺はこれからどうなるんだ。
お前、散々逃げ回ったわけだからな。
即、治験行きだろ。
治験?なんで検察庁になんか。
安心しろ。そっちの治験じゃない。
でなけりゃ一体。
ネバーランドに一名様ご案内。
ネバーランド、その先にお前の理想の世界が開けることを祈るよ。
06:11
前の音声ファイルと同じく、陽性者実態把握法という言葉が出てまいりました。
彼らはその法律に基づいて行動している所在不明感染者対策室のスタッフと考えて間違いなさそうです。
それにしても、感染者一人にこんな大掛かりなことまで行っているとは。
ちょっと理解に苦しみますが、何か理由があるんでしょうか。
それにまた新たなキーワードのような因果がありましたね。
ネバーランド。
これってやっぱりオリンピック村。
つまりTITセンターってことなんでしょうか。
でも一体何が。
遥かなるディスタンスを今超えて行こう明日へ
遥かなるディスタンスを今超えて行こう未来へ
お送りした曲は加古井裕介。
遥かなるディスタンスを超えてでした。