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この時間は、日替わりコメンテーターによる解説で、日々のニュースを掘り下げるブラッシュアップ。 月曜日は、法学者の谷口真由美さんです。谷口さん、おはようございます。 おはようございます。
さて、今日はどんな話題でしょうか。 今日はですね、1月26日に
国連のグテイレス事務総長が、安全保障理事会が開いた法の支配をめぐる公開討論で演説をして、
世界各地で露骨な国際法違反が見られるとして危機感を示し、
ロシアによるウクライナ侵攻とか、パレスチナのガザでの戦闘を挙げて、
法の支配がジャングルの掟に置き換えられつつあるという警鐘を鳴らしたという話を、少ししたいなと思っています。
国際法の端っくれに私もいるので、
この一連のですね、一連のっていうか、もう本当最近、この
力こそ正義、みたいなことが世界中で広がっていて、
その力が正義になるということがジャングルだということを、グテイレスさんはおっしゃっているという話なんですけど、
ちょっとそのグテイレス国連事務総長の発言をかいつまんでお話ししますと、
先ほど申し上げたみたいに主なメッセージは、
世界中で法の支配がジャングルの法則に置き換わっていると、ジャングルの法に置き換わっているというふうに警告しているんですけれども、
国連憲章が採択されてから80年を迎えている中で、
国際法への信頼が揺らいでますよねっていうお話なんですね。
先ほど言ったみたいに、具体的な国際法違反の事例として、ガザとかウクライナとかその他の地域で、
法の支配がアラカルトのメニューのように扱われていると。
要は選びたい時だけ選んで、選ばない時には選ばない。
それは誰がやってるかっていうと、大国がやっているということなんですね。
具体的には違法な武力行使であったりとか、
民間へのインフラですね、道路とか病院とかそういうものの攻撃であったりとか、
人権侵害、人道支援の拒否なんかが横行してますよということで、
国際法の重要性というのは改めて説いてるんですね。
国際法っていうのは、小国、小さい国とか力の弱い国にとって、
平等な扱い、それから主権、尊厳、正義を約束する命綱だということを、
グテイレスさんはおっしゃってます。
大国にとっては、対立や紛争時に何が許容されて、何が許容されないかを定めるものだと。
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要は、戦争にもルールがあるんですよね。
で、戦争にもルールがあるって言ったら、すごい実は語弊があるっていうか、
戦後、第二次世界大戦後、世界は戦争を認めないっていうことを掲げてやってきたんです。
どれだけ理想と言われようと、それが国際的な秩序である、これが国連だと。
国連に入っている以上は、国連憲章っていうのが、国連の憲法みたいなもんですけれども、
武力行使を許さないという立場なので、それがある中で、最後の最後をもっと言うと、
非戦闘員ですね。
要は戦闘員と非戦闘員っていうのの分け方はしていて、
戦闘員同士の戦闘は許容するけれども、非戦闘員への攻撃は認めないし、
ましてや赤十字であったりとか、そういうところのマークが掲げてある病院に対して攻撃をするとかっていうのは、
もうありえない話なんですね。
それって誰が決めてきたかっていうと、
第二次世界大戦が終わったと、世界が本当に戦争が嫌だ、もう嫌だってなって、
すごく利害が対立するのが国家っていうものですよね。
隣の国とうちの国の考え方は違います。
同じクラスに例えば40人いてたって話まとまらないのに、
それが今193集まってできてる組織っていうのが国連なわけですね。
だからみんなそれぞれ利害は違うわけなんですけども、
その参院提言の方向性を示したのが国連憲章であったりとか、
国際法って言ってる以上は、条約っていうのは入って守るって言った国同士のお約束なので、
条約違反っていうのは、あんた守る気なかったんかっていう話なんですね。
だから確かに国内法と違うっていうので大きく言うと、
悪いことしました、警察来ました、逮捕されますみたいな仕組みが簡単にあるわけではないので国際法っていうのは。
だからより高度な意思っていうかですね、厳格な意思っていうか、絶対守るっていうことをお互いの信頼に基づいてやらないと、
私のあなたも入ったけど、あなた破るのねってなった時に、私なんで守らなあかんねんっていうことになるじゃないですか。
それを一番お金も持ってて、武力っていうか力も持ってる国が破り出すと、
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もう小さい国とかどうしたらええねんっていう話なんですね。
だからそれを防ぐためにいろんな仕組みを作ってきたっていうのが国連なんですけど、
確かに国連不要論もあるし、安全保障理事会が機能していないっていうことも事実かもしれないですけど、
全く機能してないわけではなくて、やっぱり機能してる側面もあるんですよね。
もう一回同じような国連の仕組みを作ろうと思ったって、
ほんまにできんのって言われたら難しいよなって思うんですね。
特に今、分断の社会の中で、世界が同じ認識でいてるわけではないっていうかですね、
戦争やりたくないと思ってるかっていうと、戦争やりたい国もあるんだなとか、やりたい人たちもいるんだなっていうことがわかってる中で、
やりたくない人たちとか、やりたくない国が勝っていくかっていうと、そうでもないから、
ますます本当は国連みたいなところっていうのはちゃんと残しつつ、現実路線探っていくってこともしなきゃいけないわけですよね。
その中で、グテイレスさんみたいな事務総長の立場の人は、やっぱり理想を解いていかなきゃいけない人なので、
そういう人が今回警鐘を鳴らしてるっていうのは、やっぱり三つ優先行動がありますよっていうふうにスピーチで言っていて、
一つは国連憲章の約束を守りましょうと。
これは紛争の平和的解決と人権尊重と国家の主権って平等ですよっていうことなんですね。
だからそれ大国であれ何であれ193カ国、全部一国一票主義で、総会ではみんな同じだけの権利を持ってますよっていう話ですね。
それから二つ目が平和的手段の活用をちゃんとしましょうと。
交渉であったり、朝廷であったり、司法的な解決であったり、地域機関ですね。
どんどん連携強化、ASEANとかね、いろんなとこありますからね。そういうとこも連携強化しましょうとか。
それから三つ目が公正で独立した司法手続きっていうやつで、国際裁判所ですね。
司法裁判所ICJっていうものと、今日本から国際司法裁判所の所長が出てます。
東京大学の岩澤先生という先生と、国際刑事裁判所ICCは赤根智子さんという方が所長なので、
日本からは国際法の秩序を守る司法手続きの場に二人の所長がいてるわけですよ。
なおなことそこに注目しながら、日本がどういう法の支配をちゃんと指示していくかっていうのって大事なことなんですね。
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結論としてぐてれしさんは、持続可能で公正な平和には説明責任が不可欠であると。
法の支配が勝たなければならないということをスピーチとしてお話をされていました。
そのちょっと前に、カナダのカーニー首相という方が、ダボス会議、スイスで行われてる経済人のフォーラムですね。
ダボス会議で、カーニーさんも力こそ正義には警告を発していて、
超大国はやりたい放題に振る舞い、中堅国家を与えるしかないという現実が広がっていると。
大国は経済的統合を武器に関税を圧力の手段に利用しているというふうに批判している。
両者とも国際法やルールに基づく秩序が崩壊して、力の強い者が勝つという非常に原始的な論理が支配しつつあることに警鐘を鳴らしています。
もちろんカーニーさんは、実は国際法役に立ってへんじゃないかみたいなことも言ってるんですけども、
古い秩序は戻ってこないよ。だからこそ、現実主義的な中堅国が団結して新しい秩序を構築すべきだと。
ということも言ってるんですけれども、ただ両者は、
2026年の1月という同じ時期に、国連安保理とダボス会議という異なる部隊で、
同じ時期、国際法やルールに基づく秩序の崩壊と力の論理への回帰に警告を発しているという点で、極めて類似しているなというふうに私は見ています。
そんな中で日本が、今選挙行われてますけど、どういう外交政策を取っていくのかということ、
世界の秩序にどう向き合っていくかということを、党首討論とかでもっとちゃんと聞きたいなというところはありますよね。
今日はそんなお話でございました。
谷口さんありがとうございました。
ありがとうございました。
この時間は谷口真由美のブラッシュアップでした。
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