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この時間は、日替わりコメンテーターによる解説で、日々のニュースを掘り下げるブラッシュアップ。 月曜日は、法学者の谷口真由美さんです。谷口さん、おはようございます。
おはようございます。さて、谷口さん、今日はどんなニュースでしょうか。 今日はですね、あの
国内唯一の公的なパイロットの養成機関である宮崎にあります航空大学が。
2027年度の入学試験から女性枠の導入を検討しているというものについてお伝えしたいと思います。
大変私事なんですけれども、私は93年に大学に入学したんですが、
94年から実はこの宮崎の航空大学は女性が入学できるようになりました。 大学1回生の時にそれを知った谷口真由美はですね、
航空大学を受けようとしてたんです。 えー、夢だったってことですか。
パイロットになりたかったんです。 ただ私が断念したのは、
その時はとにかく女の子を入れられるようになったと。初めて入れられるようになったということで、すごくたくさんの当時自衛隊の方とかが
女性でそういうことに興味のある子を一生懸命探してた時期だったんですね。 要は入れられるようになったのにゼロっていうのはそれはそれで問題やということで
女性枠じゃないですけどね。私は単純に身長が足りなかったんです。 あーそういうのがあるんですね。
当時は今わからないですけど156センチないと入学資格っていうかですね。 身体検査で落ちるっていう風に言われていたので
私151cmしかなくて大きく見えてらっしゃる方もいらっしゃるかもしれませんけど意外にちっちゃいです。
態度でかいから。 5センチ足りなかった。5センチ足りなかった。
マイノミさんみたいにしようかなと思ったんですけど。 誰か知る人が頭にいるみたいな。
安全装置が幅ができてしまって負荷がかかった時に危ないからっていうので156センチ以上って言われたっていう背景があったんです。
それとは全く違う文脈の話なんですけれども
108人定員がいているうち20人を女性枠として従来の筆記試験をまずそのまま課さずに選抜をする想定であるということなんです。
皆さん飛行機とか乗られてもまだやっぱり旅客機の大きなパイロットも女性の方少ないですね。
たまに当たりますね。たまに日本でも当たるし海外のエアラインとかだと女性のパイロットの方いらっしゃるんですけれども
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大半が男性が占めるという現状を何とかしたいということ。それからそもそも女性が慣れないんじゃないかっていう風な意識ですね。
こういう無意識の偏見というアンコンシャスバイアスっていうんですけど、そういうところから女の子が目指すものじゃないっていう意識があるっていうところも打破したいっていうのがあって
男女問わず優秀な人材を獲得する狙いだということなんですけれども
一部ではそれは逆差別ちゃいますかという風に言われているということで議論が出ているという話です。
いわゆるこの何とか枠みたいなのを日本ではポジティブアクションって言ったりとか
アメリカなんか外国だとアファーマティブアクションという言葉を使ったりするんですけれども
逆差別というものが起こる手前の話からちょっとしたいと思うんですが
このアファーマティブアクションとかポジティブアクションっていうのは
積極的な是正措置とかっていう風に言われます
この何かというとそもそも差別のない社会とか平等な社会を実現するための取り組みの一つですという風に
教科書なんかでも書かれています
これは人種、民族、性別ですねジェンダー、階級障害とかの理由で不利な立場にいている人々を支援するという目的で導入されていて
世界各国で国家の政策から企業それからこういう航空大学のような学校のレベルの取り組みまで
様々な施策があります
そもそもこれができたのはアメリカなんですけれども
それはですねいわゆる黒人差別がなくならず
社会の不平等が全然是正されず
そして親の職業とか収入とかによって
子どもの職業とか収入が再生産されていくという状況があると
貧困層のうちで育つと子どもも貧困層になるという結果が実は日本の研究結果なんかでもあるんですね
そういうことになるとやっぱりどこでその子どもたちは貧困から脱却できるのかという問題があって
そういう人たちのためにまずは積極的に是正する措置を取らないとダメでしょう
どっかの時点で
こういうアファーマティブアクションとかが出てきた背景です
それは前提として差別が世の中にあるということなんですね
格差がありそれが固定化されている流動的ではなくて
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親とか社会とか住んでいる地域の状況がたちまち子どもたちにも反映されていくという状況があるよということです
そういうのの是正のためにある一定の枠を設けるというのがアファーマティブアクションだったりするんですけれども
当時1960年代のアメリカなんかは黒人などのいわゆる人種マイノリティというのは数百年にわたって
劣悪な環境に置かれ続けて大学進学とか安定した仕事に就くことが難しかったということですね
で白人が独占してた技能職とか専門職というのにその人種マイノリティの人たちですね
人種の少数者と言われてた人たちが出ていくということを義務化していく
数値の義務化をしていくこととか特別枠の設置っていうのをやってきた
一方で差別してはいならないと言ってるのにそういう枠を設けて
本当に本来は優秀だった白人男性とかがその入学枠があるがために
自分は成績良かったのに入れないという訴訟とかもいっぱい起こるようになってきて
アメリカなんかではこのアファーマティブアクションがアメリカの合衆国憲法違反であるというような判決が
相次いで出されるということもこの2020年代入ってからでもあるということになりました
さてどういうことなんですね
例えば今日本だと女性の政治家を増やすための女性比率向上のために
女性の進出枠みたいな法律もあるんですね
なるべく政党が努力義務で女の人の候補者を増やしましょうみたいな法律があったりとかします
昔202030って言ってたんですけど
2020年までに公職に就く女性たちの意思決定の場に女性を30%以上って言ってたのが達成できなかったので
しれっと203030なってるんですね今
10年伸びたかなみたいな話ですね
だからやっぱり取締役の女性とか大学教員の女性とかそういうところにも含めてですね
女の人がやっぱり景色として少ないっていうのは確実にあります
なので今理系学部に助手枠を設けてるっていうのも日本でも出てきてます
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もし逆差別っていう風に言うならば
差別が是正された状態がやっぱり来ないとダメなんですよね
やっぱり女の人が少ないという状況が今でもあるってことは
その時代に悪く売ってると思ってる男性の方がいらっしゃるにしても
それ以前の集団としての女性はかなりの割を食ってたっていうことがあるので
逆転してから続けるのは逆差別です
女の人の方が明らかに多くなっているのに女の人を優遇する
そっちを続けるってのは逆差別ですけれども
皆さんにもその逆差別ちゃうかっていう前に一歩踏みとどまって
なぜその状況が起きたのかというところまで考えて
議論にしていただきたいなというのが今日のお話でございます
なるほど確かにその通りですね
今日は航空大学校2027年度の入学試験に助手枠導入というニュースを解説してもらいました
谷口さんありがとうございました
この時間は谷口真由美のブラッシュアップでした
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