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日替わりコメンテーターによる解説で日々のニュースを掘り下げるブラッシュアップ。 月曜日は、法学者の谷口真由美さんです。
さあ、谷口さん、どういう話題になりましょうか、今日は。 やっぱり今回は選挙の話をしたいんですけれども、大きくは女性の当選者が過去最多になりましたというものと、
それに伴う女性候補者の抱えるすごく大変な状況というのを知っていただきたいなと思って、
そんな話をしようと思います。 まず今回、女性の当選者が465人中73人になりましたというニュースが出ていました。
これまで最多だったのは2009年の54人だったので、大幅に増えましたよということなんですが、
実のところこれ15%程度しかいないってことなんですね。
選挙もそうですし、議会の在り方とかっていうのもやっぱり男性型とか、男性しか見えない景色の中でずっとされてきたので、女性がそこに入るっていう
意識とか配慮とかそういうものっていうのがほぼ欠けてると思うんですね。
そもそも選挙ってめちゃめちゃ勇ましいっていうか、戦闘用語じゃないですか。
陣営っていう言葉にしても、戦、必勝とかいうのもまあまあ戦ですよね。
私、自分も去年の4月に統一地方選挙で大阪府知事選に出たので、出馬会見って言われたときに、
私、馬ちゃうねんけどとか、なんで馬扱いやねんってすごい思ったんですよ。
それは戦闘用語かどうかは別としてですね、なんとなく昔の言葉をずっと引きずったまま、マインドがそうなんだろうなって思うんですよ。
今回増えたのはいいんですけれども、
本当は政府は35%程度女性議員の割合を増やしたいというふうに政府目標は立てているんですけれども、
なんで35%かっていうと、単純に言うと35%を超えないと少数者というのは意見が通らない。
これをクリティカルマスって言うんですけど、そうなんですよ。
なので30%を超えて初めて数の少ない方が、その場にいてんねんなという気持ちになると。
なんで35%を超えた頃にようやく意見が通り出すっていうことがあるんです。
これはお友達が10人いてたら、1人焼肉行きたい、9人寿司行きたいと言ったら寿司行くんですよ。
2人焼肉で8人寿司やったらどっち行きます?
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寿司ですよね。
3人焼肉、7人が寿司ぐらいで、焼肉行きたい人いてんねんなという気持ちになるんです。
4人が焼肉、6人が寿司になると、どうする?ってなるんですよ。
ジャンケンでもするかみたいな感じになってくるよね。
5対5になったらイーブンなんで、本当にどうする?っていうことになるんですけども。
今だから皆さんの感覚そのもので言っても、30から40のところで変化するんですよ。
だからやっぱり女性が女性のことを、ちゃんと政策として言えるようになるっていうのは、
実のところは30%から35%を超えないと無理で、それまでありばいいなんですよ。
だから数の多い方に言語をしたりとか、そういうふうにしないと生き延びられない。
だから今の女性議員の方たちも、みんな生き延びるために、
自分が本当に思ってるかどうかは別として、
男性のやり方っていうのに合わせないと、やっていけないっていう状況があるんですね。
で、そういう状況が何をもたらすかっていうと、
いわゆるひょうハラスメント、ひょうハラというのが出てくる構造になるんですね。
特に男性議員の方でももちろんハラスメントを受けてる方いっぱいいらっしゃると思います。
候補者になったらわかるんですけれども、ものすごい扱いを受けます、路上で。
こんなにひどいこと言われるのかっていうのを体験するんですけど、
女性の場合はそれがセクハラにすごくつながって、
内閣府が2021年に行った調査では、女性候補者の4人に1人にあたる約25%が、
選挙期間中にセクハラを受けたというふうに回答してるんです。
どんなものかっていうと、毎日のようにさまざまな男性から抱きつかれて尻を触られたとか、
握手の数が票につながるって言われるんで、
握手したらいろいろ触られてくるとか、
SNSで付き合ってる人はいてるんかとか、
街頭で差し出したビラを受け取らず舌で舐めた男性がいたとか、
結婚はまだか、子供はいるのとか、
あとは若いのだから選挙に出るより子供を産むほうが社会貢献になるよって
あんたが立候補するよりとかって言われたりとか、
そういうことがあるんですね。
各政党でハラスメント撲滅をするための委員会とか設置されてはいるんですけれども、
例えば私とかも、二児の母って書いてたら、シングルマザーって書いてたら、
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てめえが勝手に子供を産んどいて、勝手にしたことを偉そうに言うなとかって言われたりとかするんですよ。
しかも大阪でてめえって言葉なんて使わないはずなので、
一般的には江戸の言葉、江戸言葉みたいな感じなんで、
なんでそんなことあんたに言われなあがんのみたいな感じで、
私はあなたにそんなこと言われる覚えはないって言うんですけど、
でもやっぱりそれを言えない女性候補者も多いし、
ましてや選挙のやり方そのものが、ものすごく追い詰められた男性のあり方から始まっているので、
例えば負けたら全部失う、仕事も収入も全部絶たれるから、
それはみんな必死のパチでやるわけですよね。
だけどその選挙のやり方っていうのは、
例えば女の人にトイレに行く時間を計算せずに選挙戦をやらすことがあるんですね。
例えば私が出たとき、私はちゃんと言いましたけども、
他の政党の女性候補者の人から、私もおむつ履いてやってますとか聞いたりするんです。
つまりトイレに行く時間がないと。
そんなに行きたいって言ったら、そんな行ってる暇ないっていうかですね、
なかなか選挙カーに乗ってどっか移動してるときにそういうことってないので、
選挙のとき、ウグイスさんという女性の方がお名前で連呼してくださる方がいらっしゃいますけど、
彼女たちもおむつしてるって言うんですよ。
それを、要は女性というのは男性に比べて尿道が短いので、
トイレに行きたくなるっていうのは多くある。
しかも暑いときだったら脱水症状になるから水飲んでくださいって言われる。
当然トイレ行きたくなるわけで。
でもそうやっておむつを履いて訴えをしてる人って、
非人道的な扱いを受けてると思うんですよ、候補者そのものが。
だからなんとなくマインドが浮かったら、見とけよみたいな、見返さるぞみたいな、
お前ら見とけよみたいな気持ちになる人もいるんじゃないかなとか。
だから勝ったら全部OKで、負けたら全部NOだったみたいなことにもなりかねない。
というので、選挙のあり方そのものを考えなきゃいけない。
でもそれは女性候補者とか女性議員が増えることで見えてくる景色とか、
上がる声の種類が変わってくるっていうのがあるので、
そういうのってすごく大事だな。
若い方が立候補したいと思える環境を整えるっていうのも同じように、
どっかから変えていかなきゃいけないなら、
まずは女性議員増やしましょうっていうところから入ったらいいんじゃないかなって毎回思います。
なるほどですね。
確かに。
ということではまだ15%ぐらいっていうのはちょっと寂しいですね。
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そうですね、まだまだですね。
わかりました。谷口さんありがとうございました。
ありがとうございました。
この時間は谷口真由美のブラッシュアップでした。