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将棋・福間女流六冠「妊娠・出産」規定巡り日本将棋連盟に要望書
2025-12-15 13:11

将棋・福間女流六冠「妊娠・出産」規定巡り日本将棋連盟に要望書

法学者 谷口真由美
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00:04
時刻は8時15分を回っています。この時間は日替わりコメンテーターによる解説で日々のニュースを掘り下げるBrush Up。
月曜日は法学者の谷口真由美さんです。谷口さん、おはようございます。
おはようございます。
今日は先週の将棋女優騎士の福間さんのニュースについてですよね。
そうですね。もう既に扱われたニュースかもしれないんですけれども、今回ちょっと深掘りしてお話をしたいと思いますが、
これもですね、いくつかの問題点がいろいろ潜んでいるというところから、問題点の整理をしたいなと思うんですけれども、
そもそもこの福間女流6巻が妊娠をされていると、ちょうど出産予定日の前後にタイトル戦があって、それは事実上不先輩ですよ。
だからタイトルを失ってしまうかもしれないというかですね、そういうことになるというので、ちょっと私の妊娠と出産がタイトルを失うことになるってどういうことなんですかということと、
ご自身も妊娠を喜べないという状況だということで、記者会見を行われたということがありました。
それ自体は、2025年4月に施行された女流儀式の公式戦番勝負対局規定というのがあるんですね、日本将棋連盟に。
これは出産予定日の3前6週間、3後8週間の期間にタイトル戦の日程が1日でも重なったりする場合は、タイトル保持者であっても対局者変更という事実上の不先輩となりますよという規定ができたんですね。
今年4月から施行されてますと。これは本人の体調とか意思に関わらず、確率的に適用されるということがありました。出産予定日の3前6週間、3後8週間というのは、いわゆる産休規定というやつで、休まなきゃいけない期間なんですよね。
働いている人たちが、労働者が絶対的にここは休むと。育児休業と3前3後休業って違っているので、3前3後は法律上認められた権利であるということですね。ちゃんと認められてますよ。絶対休まないとダメですよっていう話です。
実際、福間さん現在6巻なんですけどね。女流タイトル宣伝官通じて8つが開催されてて、仮に第2子を妊娠すると複数のタイトルを失う可能性が高いというふうに言われ、今回の3前3後規定っていうのは労働基準法の法律ですけれども、女性が求めれば3前について働くことはできます。
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だけど、将棋連盟の規定、そもそも一律に退局禁止なんですね。だから、調子のいい人であっても休まなきゃいけないということになってしまうということなんですね。この規定っていうのは、本人の体調とか関係なく確率的に出場ができないということがあるっていうのがありました。
福間さんが実は昨年の12月、連盟に要望してたんですよね。3前3後のタイトル制の日程変更を可能にすること、トフ先輩を回避することっていうのを要望したけれども、反映されなかった。大半が反映されなかった。
事実上の先輩を制度化する内容となりましたっていうのが経緯として拝見がありました。一つはここで考えなきゃいけないのは退局なので、相手の方もいらっしゃる。相手の方も要はその時期を逃したことで体調が悪くなったりすることもあるかもしれないということもあるので、非常に難しい話ではあるかもしれないんですけど。
社会の声は、何て言うんですかね。例えば批判的な声の中には、女流騎士っていう制度自体が優遇されてるのに、さらに何か要求するのかとか、実力社会だから条件は平等であるべきだとか、スポンサーとか会場の手配何ヶ月も前から決まってるとか、そういうふうなことを結構反対意見として出してる人が多いんですけども、
そもそも男性は妊娠・出産によるキャリア中断のリスクがないので、条件はそもそも平等ではないですよね。女流騎士と。
何て言うんですかね。女流騎士って言い方も鈍感だと思うんですね。今さら。だけどそこも考えられると思いますね。全然平等ではない。
今回、実際日本将棋連盟は異例の早さで声明を発表して、まず謝罪をしました。福間六家に不安を抱かせてしまったことに対して心より大詫び申し上げるという声明を出し、
今は専門家の見解を参考に、より柔軟に当事者の意思に沿った対応が行える仕組みを検討していますということがありました。
10月から女流騎士会に意見を求めて協議を始めていますということで、将棋連盟の対応は早かったと思います。そういう意味で言うと。
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ただ、制度設計そのものが時代遅れであるということは否めないので、ここからどういうふうに対応していくかっていうのは、専門家の方交えた将棋会のいろんな状況もあるでしょうから、
私が経験に話すことではないんですけれども、この問題というのは将棋会のみならず、働く女性全体にとってキャリアと出産の両立っていうのは難しいんだということを、いまだに難しいことであるということを突きつけた問題であると思います。
熊井さんが今回弁護士さんともなって主張したものの中に、リプロダクティブ権という聞き慣れない言葉が出てきているんですけれども、実は私はこれが博士論文のテーマで専門でもあるのでちょっとお話しすると、
リプロダクティブ権、リプロダクティブライツというのは、生徒生殖に関する権利というふうに言われています。
最近はちょっと聞き慣れないと思うんですけど、SRHRという言い方をしたりします。
SRHR。
はい、SRHR。セクシャルリプロダクティブヘルスアンドライツって言って、もはやなんかの呪文かと言ってないんですけど。
SRHRっていうのは、個人とカップルが子供を産むか産まないか、産むならどういう時期にどんな方法で産むかっていうのを決めることができる権利であるというので、
1994年のカイロで行われた国際人口会議以降、国際的には扱われているようなものなんですけれども、
日本では憲法13条という幸福追求権っていうのの中から導き出されるというふうに言われていますが、
なかなかこの性的自己決定権というやつですね、子供を産むか産まないかとか、それから妊娠をする権利もしない権利も、それからそれについての差別を受けない権利も全部入ってるんですけど、
そういうことがなかなか認められない国だなというのは思っています。
つまり今回の福間さんの事例は、産むかタイトルを諦めるかっていう二者選択を迫られたってことなんですね。
一方で社会は今、少子化社会対策基本法っていう法律があるんですけれども、産んでほしい、産んでほしいですよね。
少子化対策にはむちゃくちゃお金つけてる、異次元の少子化対策とか言ったりしますけれども、
今、少子化対策基本法の前文には、例えばこんな言葉がありますね。
我らは紛れもなく、有史以来未曾有の危機自体に直面しているというふうにあって、
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二回の大戦よりも、いろんなことよりも未曾有の危機は少子化であるということが、少子化社会対策基本法に書いてあるんですね。
その中で産もうとしてる女性がいてるのに、その人が不利益をこむるってことになったら、
女の人たちが安心して出産できない環境であるってことなので、そうすると産もうと思うかって話なんですよ、そもそも。
だから、社会を一方で産んでほしいっていうアクセルをグワッと踏んでおいて、実際に産むときにある障壁が業界で出てきたときに主張すると、
なんやあいつわがままやな、みたいな話とかになると。
こんなバッシングを受けたり炎上したりするなら、二人目はいいかな、三人目は無理やな、みたいな気持ちになったりとか、
もちろん一人目すら産みたくなくなる気持ちになったりする可能性ありますよね。
今例えばサンリオっていう会社ありますね、キティちゃんとか、SRHR休暇っていうのを作っています。
妊娠、出産、生理、それから卵子凍結とかでもそういう休暇を作っているので、
すごく先進的な会社がある一方で、まだまだこういった二者卓一、産むか辞めるか、みたいなことを、
男性は迫られないのに女性は迫られてしまうという状況があるっていう話を、ちゃんと知っておいていただきたいなと思います。
実際に衆議院議員の鈴木孝子さんが2017年に子供を産むって言った時に、
妊娠で公務を果たせないなら議員辞職すべきだとか職務放棄だとか、
そういうことを制度使うのはズーズーしいみたいな話とかも出たりとかしたので、
冷たい社会ですよね、日本っていうのは。
本当に少子化もそうだけれども、カップルとか個人が安心して出産できたり、
出産しないことを選んでも差別されないような社会を本当に早急にやらないと、
ますます少子化が進むだろうなっていうのを感じたニュースでした。
谷口さんありがとうございました。
ありがとうございました。
この時間は谷口真由美のブラッシュアップをお送りしました。
13:11

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