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デジタル教科書90市区教育委の6割が「懸念」
2025-11-24 12:53

デジタル教科書90市区教育委の6割が「懸念」

法学者 谷口真由美
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この時間は日替わりコメンテーターによる解説で日々のニュースを掘り下げる
Brush Up。月曜日は、法学者の谷口真由美さんです。谷口さん、おはようございます。
おはようございます。
さて、今日はどんな話題でしょうか。
今日はですね、デジタル教科書というものが導入。今はですね、2019年度から紙の教科書の代替教材として使われているんですけれども、
文部科学省は来年の通常国会で法律などを改正して、2030年度からデジタル教科書を学校現場で使おうとするというようなことを目指しているということがありまして、
それについて、正式な教科書について、読売新聞が政令市など90市区の教育委員会にアンケートを取ったところ、6割が懸念があるということで、アンケートの調査でわかったということなんですね。
その多くの回答の中には、児童生徒の健康面、それから学習への影響などを心配する声が多くて、紙中心の教科書を望む教育委員会というのは全体の半数だったというのが出たんです。
先に申し上げると、デジタル教科書にはデジタル教科書のメリットがあって、紙の教科書には紙の教科書のメリットがあるので、少し今日皆さんとメリットでメリットを考えてみようと思うんですね。
単純なデジタルがいいとか紙がいいとかっていう話ではなくて、何が問題なのか、どんな課題があるのかということでお話をしたいなと思っています。
海外の事例で先に申し上げると、実は紙の教科書への回帰が進んでいるというふうに出ています。
例えばスウェーデンなんかは、2006年から学習用端末1人1台の配備を開始して、ITの先進国としても教科書を含めた急速なデジタル化を推進していきました。
結果として紙の教科書が軽視されて、デジタル教材中心の教育になりました。
コロナの時なんかはすごくそれが良いというふうに思われたんですけれども、PISAという国際学習到達度調査というのの成績が大幅に下落しました。
読解力が世界トップレベルから順位を大きく低下して、スウェーデンは子どもの集中力が続かないこととか、思考が深まらない、長文の読み書きができない。
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良質な紙の本というのは触れる機会がなかったら、教科書は教科書でいいかもしれないけれども、普通の本も開かなくなるということもある。
そういう接触機会が不足する。結局、スマホなどの使用時間の長期化ということも連動して起こって、学力低下に影響したというふうに言われており、
スウェーデンはどっちも使うようになったんですけど、2023年の法律の改正で印刷された学習教材を教科書というふうに定義して、デジタルは完全排除はしないという方向になりました。
その頃、2023年ぐらいはIT先進国のスウェーデンで、紙と鉛筆のアナログ教育に戻るというような記事が結構出ました。それはそれでやっぱり必要なことだねっていうので、お隣韓国も実は今年からAI搭載のデジタル教科書の全面導入を計画してたんですけれども、
実は2025年度の1学期のみ導入して、2学期から即時廃止したということがあって、これはちょっと政治の動きなんかもあったんですけれども、AIを入れるということで、個人情報の侵害の可能性とか問題解決力の低下が懸念されるとか、さっき言ったみたいな、いわゆるスマホとかデバイスの中毒への懸念とかがあるというふうに言われて
飛んざしたというのがつい最近の話ですね。
いろいろあるんですけれども、そんなこんなも見てて、海外事例からもちょっと勉強した方がいいなというので、メリットデメリットの話をしたいんですけれども、
教科による使い分けっていうのはすごい重要だと思っています。私は、例えば英語の音声とか音声学習、語学の音声学習っていうのは多分抜群にいいと思うんですね。
理科とかそういうものに対しての3Dの可視化、DNAの螺旋配置とかそういうものが立体的に見えるっていうのはすごく良いなというふうに思います。
なので個別の最適化された学習っていうのは可能かなと思っているのと、あと今デフリンピックが東京でやってますけれども、やっぱり障害のあるお子さんへの支援っていうのはとても良いところがあります。
音声読み上げ機能であったりとか、それからそういう意味でいうデジタルのアクセシビリティって言いますけれども、いろんな人が情報にアクセスする機会を増やしていったりとか、そういう権利を保障するっていう意味ではとても良いと思います。
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それから学習データの活用っていうのが、やっぱり採点結構大変なんですね。大学の教員でもそうなんですけれども、一個一個採点してまたそれをどっかに入力していくとか記録していくっていう作業っていうのは結構大変なので、そういう意味での個別指導の質がその子のデータが分かるということで良い面もあるかなと思います。
でも一方で、さっきスウェーデンとか韓国が辞めていったっていうところの懸念でお話しすると、やっぱり国語とか数字っていうのは書いて覚えるっていうプロセスが非常に重要だと。
そういう意味で言うとデジタルでは考えが深まりにくくて記憶が定着しにくいっていう懸念があるというふうに指摘されています。これは農科学の視点からあると。それから健康面っていうのは視力が低下しちゃうスピードが早い。
集中力が結局面白いものとかじゃないと続かないっていうことになるとつまらないものを読まなきゃいけない時とかあるじゃないですか。そういう意味での集中力が低下するんじゃないかとか。
デジタルの場合だとどれぐらいの分厚さがあるかっていうのがあんまり想像つかないっていうのもあるんでしょうけども、長文の読み書きっていうのがすごく苦手になると。
紙ってやっぱりパラパラパラパラめくっていく中で長さが分かったりとかしていくとこあると思うんですけど、読み直しするとかですね。登場人物誰だったっけとかっていうのが、それが一旦全部戻っちゃうっていう。ちょっと戻るじゃなくて全部戻らなきゃいけないっていうことから長文の読み書き能力が低下するということも言われています。
あと何より現場の先生たち、準備不足による混乱ですね。先生たちの研修とかサポートが不足しているというので、コロナの時にも一人一台あっても先生たちがそこについていけなかったっていうこともあったりとか、例えば通信環境ですね。
全員が家でWi-Fiが使えるわけではないとかって言った時に、そのWi-Fiが使えないお家で宿題しろって言ったら、じゃあどうしたらいいんだみたいなこともありますよね。もちろんそれを家で充電するって言った時の電気代っていうのの負担も、ビビたるものって思われるかもしれませんけど、毎日マジになると結構大変ですよねみたいな。
すべてが質の高いデジタル教材とは限らないし、デバイスとかパソコンとかもそうだと思うんですけど、良いものが出るとその前のものっていうのが遅く感じたりとかっていうのもあるので、そういうこともあるかなと。
結局最終的には副作用でデバイスっていうか、スマホみたいな大きなタブレットとかをずっと触ってしまうっていう依存症の問題。それから個人情報保護の懸念。どういうふうにパスワードを設定するかとかもそうなんですけども。
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今のお子さんたちってデジタルネイティブって言われる、生まれた時からそのデバイスって言われるのも使ってるので、そこは私の世代とは全然違うと思うんですけども、そういうこともある。
最終的に私もそうなんですけど、やっぱりパソコンとかタブレットとか使うのって手書きの能力低下してるなと思うんですね、自分で。漢字が出てこないとか。
やっぱり漢字って形で覚えてるんじゃなくて、形でなんともやっと覚えてるっていうのとかけるは違うので、そういうことだと思うんですね。
だから読めるとかけるは違うので、そういう意味でのかけるっていう能力とかもいろいろ考えさせられるということで、結局完全デジタル化っていうのはなかなか私は難しいのかなと思っていて。
適材適所っていうものをちゃんと探っていくことが重要なんじゃないかなというふうに思ってます。
日本でもやっぱり、他国が失敗してるのを参考にしてですね、段階的に導入していったりとか、やっぱり都度都度の効果検証っていうものをしなきゃいけないんじゃないかなと思います。
やっぱり現場の先生たちのサポートをしっかりしなきゃいけないというのと、最終的にはさっき言ったみたいなデジタル化、紙化っていうそういう対立の問題ではなくて、どういうふうに使っていくとバランスがいいのかとかっていう話。
だから完全にどっちかに移行するとかっていう時代では、もはやないんだなっていうことは感じているというところで、皆さんにも少し考えていただきたい問題なので、今日はそんなお話をしました。
デジタル化自体が目的になるんじゃなくて、あくまで手段としてより効率的にですね、機能するっていうのが大事ですよね。
今日はこのデジタル教科書を例に解説していただきました。
谷口さんありがとうございました。
ありがとうございました。
この時間は谷口真由美のブラッシュアップでした。
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