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袴田さん無罪からみる、戦後の冤罪事件
2024-10-14 11:21

袴田さん無罪からみる、戦後の冤罪事件

法学者 谷口真由美
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日替わりコメンテーターによる解説で日々のニュースを掘り下げるブラッシュアップ。 月曜日のコメンテーターは、法学者の谷口真由美さんです。
谷口さん、今日の話題ニュースは何でしょうか。 前回の袴田事件さんに絡んでの話なんですけど、
時事通信が出してた記事で、有罪証拠というよりも7割超えで自白を有罪の証拠にしたというものが出ました。
殺人罪で有罪確定後に最新で無罪が言い渡されたのは、戦後少なくとも18件。
20人に上って、このうち7割を超える13件の15人は、自白聴証が有罪の有無と証拠されていたことが、
今月12日に分かりましたというものです。
この自白返帳の捜査とか、それをチェックしてない裁判所の問題が現れていますということなんですけれども、
その中で言うと、袴田さんとも捕らえられているときに親しくなったと言われている鞘山事件の石川さん。
鞘山事件は皆さんご存知ないかもしれないんですけど、
1963年に女子高校生が殺害された事件なんですけど、
強盗殺人罪で問われて無期懲役が確定して、現在仮釈放中で最新請求している石川和夫さん。
85歳になられるんですけれども、逮捕されてもう61年が経っているということなんです。
石川さんはもともと別件逮捕されて、別の事件で逮捕されて、お前だろうっていうことを言われたと。
さらに石川さんが非差別部落の出身であったことから、
部落差別事件とも関わっているということで、
九州なんかでも大きく報道されることがあるんじゃないかなというふうに思います。
やっぱりここの背景にあるっていうのが、取り調べの問題なんですね。
もちろん今、石川さんはまだ無罪確定してませんから、
この後まだ戦いが続いておられるということは、皆さんご承知いただきたいというか、理解しておいていただきたい。
それに対して向き合わなきゃいけないのは、実は我々市民側ということもあるというのを今からお話ししたいんですけれども、
結局自白返帳主義になったのは、犯人を何としてでも見つけようとする警察のメンツみたいなところがすごく大きくて、
その後捕まえた人間がほぼ100%有罪になるという検察のあり方というのが、
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ずっと問題は一部されてきたけれども、大きな声になってこなかったんですね。
ようやく今年取り調べの可視化というものが法律ができたんですけれども、
例えば大阪でも業務上を両用義で逮捕起訴されたプレサンスコーポレーションの元社長が無罪が確定した事件があります。
このときに威圧的侮辱的な言動を一方的に続けた取調べがありましたよということで、
検察組織の姿勢を厳しく批判したというのがあります。
この取調べの可視化というのもなかなか進まなくて、
結局密執で行われる、時に暴力的に、
時にみなさん取調べのとき活動空間みたいなドラマを見たことがあると思うんですけど、
あれも自白を促す一つですよね。
さっきの狭山事件の石川さんとかも、
お前もこれ認めたら懲役10年ぐらいで帰ってこれるから認めとけよみたいな感じで認めさせられて、
結局最初死刑が出たりするわけですよ。
そのいろんな変遷があるにしても、その取調べの威圧的言動。
疑わしきは被告人の利益にっていうのは、
実はローマ法の時代、紀元前400年以上前から言われてる刑事事件の原則なんですけども、
そういうものが守られてきていないというのがあります。
日本の刑事事件の他に問題なのは、手錠腰縄問題と言われるものですね。
これは法廷に入るときまで手錠と腰縄をつけられていて、
手錠って前でつけて手のひらが内側になるので、
そうすると歩くときにどうしてもかがんでしまうんですね。
だから昔の支柱引き回しみたいな感じに見えると思うんですけど、
やってなくてもかがんでしまうので、悪いことして申し訳ありませんみたいな態度に見えるんですが、
EUとかもやらないですよね、法庭での手錠腰縄なんて。
裁判するときは外すわけですよ。
だけどもしそこに刑事被疑者であったとしても人権あるし、
ましてや冤罪事件の人とかがいらっしゃる場合に、
明らかに犯人であるという姿を見せてしまうということなんですね。
そうやって私たちが目の印象で、手錠腰縄されてる人間は悪い人間だ、
みたいなふうに思ってしまうというのがあります。
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だからそういうのって、みんな何となく悪いやつっていうイメージを持つことによって、
有罪判決に世論も持っていくみたいなところがあって、
そういうことが非常に怖いというのがあります。
それは大洋監獄の話とかいろいろしたいことはあるんですけれども、
ここに今私もメディアを通じてお話をさせていただいているので、
次回のコメで言うと、やっぱりメディアがそこに一緒になって、
大きく事件を報じているというのがあると思います。
昔で言えば、幼児朝掛けというスクープを取ってこいということを、
ものすごく強要された時代がメディアの中にもあって、
最近はそうでもないということは聞いていますけれども、
それと警察発表というのをそのまま信じてしまう、そのまま報じてしまう嫌いがあって、
やっぱり一方のときにきちんと精査をすることなく、
まずこれが悪い奴じゃないかみたいなイメージを、
ものすごく植え付けてきたというのの装置であったこともあると思うんですね。
やっぱりメディアに出る側の人間とか、大きな情報を扱う側の人間が、
要は疑われている人の人権とか人格を否定するようなことがあってはならない、
というのが自分たちに課せられている、メディアの人として課せられていることかなというのは思うのと、
それと一方で市民の皆さんも法学って勉強すれば、
いかに抑制的に法を使わなきゃいけないかということを学ぶんですね。
例えば疑わしきは被告人の利益に、みたいなお話もそうですけれども、
あいつ悪いやつ、あいつ犯人みたいなことを短絡的に考えるんじゃないか。
例えば見栄えとか、
例えばそれがメディアとか警察発表の写真がものすごく嫌な顔の時を撮られているとか、
よく切り取りされていたある話なんですけれども、
いやいやちょっと待てよと、この人本当に何かやった人なんかなというのを立ち止まって考える目というのを、
皆さんも養っていただきたいなというのがあります。
それでいうと大河原加工機事件とか、
いろんな事件が今でも自白返帳のもと出されたものがありますので、
そういったものに注目もしていただきつつ、
一旦リスナーの皆さんも立ち止まって、この事件って何だろうということを考えていただきたい。
法治る側の皆さんも、ちょっと待てよという、
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何て言うんですかね、一呼吸を置くみたいなところというのは非常に大事かなというふうに思います。
やっぱり、高山田さんのような方を今後出さないためには、
ただ警察とか警察が悪いとかそういうことを言ってるのではなくて、
私たち市民が気をつけなきゃいけないこと、
メディアの皆さんが気をつけなきゃいけないこと、
いろんなことがあるんじゃないかなというのが、今日のお話でございます。
そうですね。主観にとらわれることだけでなくて、
やっぱり客観的に物事、あるいは全体の構図なんていうのも、
しっかり見た上で見極めていくっていうこともすごく大事だなと思いますね。
谷口さん、ありがとうございました。
ありがとうございました。
この時間は谷口真由美のブラッシュアップでした。
×少女隊の春野きいなと青井梨奈です。
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