熊本地震の現状と被災者への見舞い
日替わりコメンテーターによる解説で日々のニュースを掘り下げるブラッシュアップ。 月曜日は、法学者の谷口真由美さんです。谷口さん、おはようございます。 おはようございます。
さてさて、今日はどんな話題でしょうか? はい、今日はですね、やっぱり熊本地震の関連のお話をさせていただきたいと思うんですけれども、
本当に日を追って、いろいろと明らかになっていくことがあって、まずは亡くなられた方々に心よりお悔やみを申し上げたいと思います。また被災されている皆様にも心からお見舞いを申し上げたいと思います。
私、山形にいててこの情報を聞いたんですけども、ちょっと何が起こったんだろうっていう感じでですね、何かの間違いじゃないかと思うような被害の大きさだったというふうに感じています。
断水もですね、今なお続いているというふうに伺っています。 停電は概ね解消していると聞いていますが、今日も熊本県内では最高気温が40度近い
黒曜日だというふうにも予想されているとも聞いているので、熱中症への厳重警戒の呼びかけも熊本県もしていて、昨日も車中泊で熱中症で亡くなられたんじゃないかという方も出てきているということも聞いている中で、
この酷暑とですね、断水の中でこの地震の報道を見ながらですね、私あの実はずっと気になってたことがありまして、ちょっとこれリスナーの皆さんと共有したいなと思って今日お話ししたいんですが、
美容施術中の被災リスクへの懸念
あの私定期的にあの病院に行きます。 皆さんも多分そうだと思う。定期的に散髪行ったりとかされると思うんですけども、
あのパーマを当てたりとかですね、毛染めをしている最中に、もし今大きな地震が来たらどうしようって実は毎回不安になるんですね。
で、あの2年ぐらい前からその行きつけのサロン、美容院で毎回話するんですね。
これなんか巻いたままとか、毛染め液つけたまま地震起きたらどうするのっていうことを毎回スタッフさんに言うんですけども、
いやーなんかあのコンビニでお水とか買い占めてきますとかって言うんですけどね。 今回、桑本地震の後に美容院行ったので、
あれさーってあの状態で買いに行けるって言ったら、いやー難しいですよねっていう話だったんですよ。
で、あのなので理解してもらうために、ちょうどその業界に働きかけてもらうためにも、ちょっとプレゼンシートを作ってたんですね。
このパーマとか毛染めしている最中に紙に薬剤がついていて、テープを着てて、
兄弟に座っている状態で、兄弟の前に。逃げようと思ってもすぐには動けない。その不安をわかってほしいっていうので、
作っていたところに、桑本地震が起きたので、その情報も入れて、ちょっとプレゼンシートを美容院の方に渡したんですね。
今回の熊本の地震も夕方なので、おそらく多くの美容院とか商業施設が営業しているど真ん中の時間帯なので、
パーマやカラーの途中だったお客さんもたくさんいたと思うんですね。
行きつけの美容院のスタッフさんが、この美容業界で防災とか災害の話、あんまり聞かないですって言うんですね。
美容士国家資格で、保健所の監督官にあって、いわゆる衛生基準っていうのは厳しく定められてるんですけども、
災害中に施術中だったお客さんをどう守るかっていう、そういうのはあんまり存在してないなっていう気がしています。
過去の震災における美容施術中の被災事例
過去の事例をちょっと調べてみました。
まず東日本大震災の時ですね、2011年の3月11日なんですけども、
実際にあの時も昼だったので、美容院で施術を受けてた方々がいて、ネット上に当時の生の証言が残ってたんですね。
ある方はカラー中に震度7で被災して、全員で店舗から逃げたところ、近くのラーメン屋さんが奇跡的に寸胴でお湯を炊いてたので、
分けてもらって洗い流したと。
別の方はカラーを塗ったままの頭で外に逃げて、停電と断水があって、シャワーをひねって出た分の冷たいお水で洗って、ドライヤーもできずに帰ってもらったという体験もありました。
東日本の時まだ寒かったので、この冷たい水って相当影響するなと思ってます。
カラーを撒いたまま避難所まで逃げてきたおばあさんの姿を見たという証言もあったりとか、その方は避難所でバケツの水で髪をすすいでたと。
美容室でカラーをされてた途中の方はどうやって薬剤を落としてるかっていうことなんですね。
薬剤が付着した状態での避難のリスクと健康被害
実は洗わない限り皮膚炎を起こすんですよ。
皮膚炎を起こすくらいなら死んだ方がマシだということを誰も言わないですよね。
だから命か皮膚かみたいな二者卓一になった時に、利用者も美容院も追い込まれるわけですね。
この最高気温が10年前の熊本地震と比べても明らかに上がってる中で、
パーマとかカラーの薬剤をつけたまま猛暑と男性の中で避難した方がいたとしても全く不思議ではないなと思ってるんです。
先ほどのパーマ液とかの放置のリスクなんですけど、パーマの第一剤にはチオグリコール酸アンモニウムという成分が使われてるんですね。
これ毛染めって酸化なんで酸化させるんですけども、ジアミンという成分が含まれてて、これが規定時間を超えて頭皮に残ると、
火学熱症、薬剤による火傷とか、接触皮膚炎というのを起こすんですね。
消費者庁の消費者安全調査委員会っていうのがあるんですけど、
実はそこが毛染めによる皮膚障害を正面から調査していて、治療に30日以上要する症例というのが報告されてたりします。
ただのかぶれじゃないんですね。
これ触れ続けると最悪の場合、いわゆるアナフィラキシ、全身のジンマシンとか呼吸困難とか、
命に関わる重篤なアレルギー反応を起こす可能性があるっていうのは、国民生活センターも警鐘を鳴らしている事例なんですね。
で、私の行ってる美容院のスタッフから聞いた話によると、カラー剤って日光に当たると熱くなっていくらしいんですよ。
で、なんでかっていうと、リニカになってて、ヘアカラーって酸化水素とアルカリ剤を混ぜて酸化反応を起こして発色させているので、
この反応自体が熱を発生させるんですね。
そこに紫外線が当たると反応が加速して、さらに熱を持つので、断水で洗い流せないまま、今日みたいな40度の屋外に避難したら、
頭皮へのダメージって多分想像を超えるものに、誰も想像してないものになると思うんですね。
美容業界における防災対策の現状と課題
で、なんでこれが隙間になってるってか、あんまり解決されてないのかっていうので言うと、
災害時に美容施術だった人のために緊急対策っていうのを調べたんですけど、
製品としてもそんな製品ないし、行政指針も存在してないっていうことが分かって、
実は現場では美容界の災害支援団体にビューティーフォースっていうのがあるんですけど、
そこが災害防災マニュアルは作ってると。だけど業界の教育のレイヤーまでには浸透してないっていうのがあるので、
製品と行政基準っていうのは空白のままだと。それって結局美容室経緯で届く薬剤なので、
利用者の声がメーカーに届きにくいというような隙間の問題が出てます。
美容施術以外の業界における同様のリスクと対策の必要性
実は美容室っていうだけじゃなくて、エステとか美容医療の施術の最中も怖いなと思って、
エステサロンって全身にオイルとかパックを塗られた状態で伏せてると。美容医療だったらマスククリームっていうのを塗ったりしてるとか、
レーザーの途中だったりする。もちろん歯医者さんもですね、仰向けの状態で器具が上にあるので、
こういう自力で即座に避難できない状態っていうものについて、
マニュアルが存在してない業界が仮にあるならば、これ行った人が自分がどうするかってことを想像力を働かせておかなきゃいけないと思うんですね。
でもそれより何よりやっぱりサービス提供中の利用者の身体の状態を守るというようなことは、
業界、多くの業界で実は未整備のまま残ってるんじゃないかということがあって、
業界の反応と今後の展望
なので行きつけのその美容院のオーナーに資料をまとめて渡したところ、とても分かりやすくていろんなところに働きかけるとは言ってくださってるんですけど、
前に話をずっとしてそのオーナーもいろんなところに話してくれたんですけど、薬剤メーカーも美容師の業界も
ものすごい反応が薄かったということなんですね。
やっぱり私たちももしもの時どうするのっていうことを考えておかなきゃいけないのと、
今日このお話を聞いてですね、このテーマに興味を持ってくださるメーカーの方とか業界団体の方がいらしたら、ぜひ一緒に考えてみたいなと思います。
災害時の安全は誰か一人の問題じゃなくて、全ての人がサービスを受ける立場になる問題なので、
今日も熊本で国書の中、復旧とか救助に当たっているおられる皆様の安全を心からお祈り申し上げて、今日のお話にしたいと思います。
被災時の想定と備えの重要性
自分が何をしている時に被災するかなんて本当に分かりませんからね。
そうなんですよ。
それをどれだけ自分の想像力を働かせていざという時にどう動くのかっていうことを想定しておくってことが、最低限軽減することにつながりますからね。
谷口さんありがとうございました。
ありがとうございました。
この時間は谷口真由美のブラッシュアップをお送りしました。