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この時間は日替わりコメンテーターによる解説で 日々のニュースを掘り下げる
Brush Up。月曜日は法学者の谷口真由美さんです。 谷口さん、おはようございます。
おはようございます。
さて、今日はどんな話題でしょうか。
今日はですね、先週、岐阜県の神戸って書いて 神戸と読む神戸町というところの
町立小学校で、昨年、男子児童が複数の児童から 暴行を受けるなどして
いじめ防止対策推進法に基づく重大事態と 認定された事案がありましたというお話なんです。
このいじめられたとされる男子児童は 心的外傷後ストレス障害、いわゆるPTSDというふうに
診断されて不登校になったというもので 町の教育委員会は第三者委員会は設置しましたし
関係者への聞き取りも実施しましたけれども この3月に取りまとめた報告書では
学校とか教育委員会の対応が不十分だという内容で 保護者の不信感を招いたという指摘が出されました。
いじめの内容としては、報道で出ている限りは 下校中に当時10歳の男子児童が
同級生から田んぼに突き落とされたり お腹を殴られたりしたという被害を訴えていたということなんですね。
もう暴行って書いてある報道なんかもあって つまりいじめっていう言葉で子供がしてるというふうなことではなくて
大人がやってた一般社会であれば暴行罪なので 明らかな犯罪なんですね。
10歳の子供が子供同士でやってるっていうことで いじめっていうことにはなっているんですけれども
それを最初ちゃんと取り合わなかったというか そういうことがあったっていう話なんですが
ちょっと皆さんにここでいじめについていろいろ確認をしたいなと。
いじめ防止対策推進法という法律があります。
これは平成25年の9月にできたものなんですけれども
これによっていろんな重大事態とかそのいじめに対して 学校がちゃんと対策しなさいよということが
いわゆる文部科学省が通知を出すだけではなくて 法的な枠組みの中でやらなきゃいけないということになりました。
いまだに誤解が生じている部分があるのでお話ししたいんですけれども
いじめ防止対策推進法というののいじめの定義というのは
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児童生徒というものに対して 児童生徒というのは小学校、中学校、高校
それから中等教育と特別支援学校のことを指しますけれども
その当該児童、その児童生徒が在籍する学校に在籍しているなど
当該児童と一定の人的関係にある他の児童が
児童生徒が行う心理的または物理的な影響を与える行為ということで
これはインターネット通じて行われるものも含むんですけれども
その当該行為の対象となった児童生徒が心身の苦痛を感じているものというのが定義になっています。
昔、弱いものいじめって言葉があったと思うんですけど
いじめっていう定義の中には
例えば自分より弱いものに対してやるものとかっていう認識のある方多分まだ多いんですけど
今のいじめ防止対策推進法ではこの弱いものっていう定義ないんですよ
だから自分より弱いものに対して一方的にとか
あと継続的にされていることとか
深刻な苦痛とかっていう要素がかつてはあったんですけども
今はないんですね
だから例えば1回きりしかやってない行為であってもいじめになりますし
深刻な苦痛じゃなくてもいじめになるということなんですね
だから心身の苦痛を感じるっていうのが深刻であるかないかとか
そういう判断はしないということなんです
だから親御さんとかでも気をつけていただきたいのは
弱いものいじめしちゃダメだよっていうふうに教えたらダメなんですね
いじめがダメなんですよ
いじめって何かっていうと
行為をした人も行為をされた人もお互い子供であるということなんですねまずは
した人とされた人の間には人間関係が存在してるっていうことです
だから例えば塾であったりとかもそうですよね
人間関係があるかどうか同じクラブに通ってるとか
また心理的または物理的な影響を与える行為をされたりとかしたりしてるということと
対象となった行為が心身の苦痛をされた方が感じるかどうかということだけが要素なんですよ
だからもう一回言いますけど
弱いものとか継続的にとか深刻な苦痛とかってのは含まれないっていうことを
ちょっと気をつけておいていただきたいなと思います
今回の事例になった重大事態というのは何かというと
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まずされた方の児童生徒に生命心身または財産に対する重大な被害があるかどうかということと
それから相当の期間学校を欠席することを余儀なくされている状態があるかどうかということなんですね
で大体3ヶ月以上っていう風に目安は言われているんですけれども
いわゆる不登校になるとかっていうようなことですね
そういう事態があったら重大事態という風になるんですけども
なかなかこの重大事態であるっていうことをいじめて都道府県単位で教育委員会とかが動くので
都道府県単位市区町村とか教育委員会っていうので動くので
認識できる教育委員会と認識できない教育委員会があるんですよ
だからいじめの件数の多い市区町村とかに行っちゃうと
すごいいじめ多いとこなんちゃうのっていう風に思われる方いらっしゃるかもしれないですけど
よく言われるのがその細かい事態でもちゃんと報告をしている
気づいてる目に気がついてるいじめの目ってよく言いますけど
いじめの目に気づいてる市区町村とか都道府県である可能性も高いんですよ
隠蔽されてるっていうかですね
そういうことが表に出る方が良くないと思ってて
隠してるところの方が少ない可能性もあるんですね
だから一概にいじめの件数が多い少ないっていうのだけで判断するんではなくて
その中身がちゃんとここの市区町村とか都道府県は報告されてるなっていうのと
あれでもこっちの隣の市区町村とか都道府県はこんなことが報告されてないなっていうのが見えてくると思うんですよ
なのでやっぱりだから単なる噂で自分の住んでるところを判断するとかっていうのは
うちいじめ少ないねって思ってても表に出てこない
扱ってもらえないっていうことだけの可能性もあるので
そこはちょっと気をつけていただきたいなと思います
あとこれは保護者の皆さんにもそうなんですけども
よくこれはお笑いの世界とかでもそうなんですけど
いじめじゃなくていじりだというふうな言葉を作って
いじられキャラというのを置いてるというかですね
クラスの中にいてたりすることがあるんですけども
最近やっぱり子供のことを関わってやってる方の中では
いじめといじりというのは異なる言葉ではあるけれども
本質は同じだというふうに捉えています
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なので誰かを明らかな攻撃性は低かったりとか
誰かを冗談でからかったりとかするいじりと言われるものでも受けては
いじめと同じような強いストレスを感じていることが多いというのが
いろんなアンケートとかで出てきてるんですね
本当はそういういじりとかをされたくないと
本当は我慢して受けてたとか
だからいじられキャラというものを作り出したりとか
いじられキャラからどういうふうに抜け出したらいいのかということで
やっぱ悩んでるお子さんもいらっしゃるということを捉えなきゃいけなくて
そういうのが例えばエンターテイメントを通じて
いじられキャラというのを作り出しているという
我々の置いてる大人の社会の見え方とかっていうのも
考え直さなきゃいけないところがあるということを
ちょっと皆さんにも考えていただきたいなと思って
今日はこの話題を取り上げてみました
なるほど
それはテレビなども含めたバラエティ番組の影響なんかも多分にあるなと思いますよね
あると思います
その場が笑っているから
まあいいかみたいな感化されがちですけど
実はそこに嫌な思いを抱えているお子さんがいたりすることも
往々にしてあるわけですからね
そうなんですよね
改めて考え直したいと思います
谷口さんありがとうございました
ありがとうございました
この時間は谷口真由美のブラッシュアップをお送りしました
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立川翔司