季節の移り変わりと今週の記念日
こんにちは、石井ケンイチです。 今週もたまゆらタイムの時間がやってまいりました。
今日は9月7日。9月に入って1週間が経ちました。 暦の上では、秋ですが、昼間はまだまだ暑い日が続いています。
それでも朝夕の空気は、8月とは少し違うものを感じるようになりましたね。 日が暮れる時間も早くなり、夕方6時を過ぎるとずいぶん暗くなってきました。
今日9月7日頃は、20世紀の白露、草花に朝露が宿り始める頃という意味です。
もちろん実際にはまだ残暑の厳しい地域も多いんですが、昔の人は気温だけではなく、朝露や虫の声、風の変化、日の長さなどから少しずつ近づいてくる秋を感じていたのでしょう。
さてここからは、今日から1週間の過去の出来事や記念日を見ていきましょう。 まず今日9月7日は、今日の後半のお話につながるインターネットの世界で大きな出来事があった日でもあります。
2004年9月7日、Wikimedia Commonsがスタートしました。 Wikipediaと何が違うのか、そしてそもそも
Wikimediaとは何なのか、こちらは後半で詳しくお話ししたいと思います。 明日9月8日は国際式辞礼、ユネスコが定めた国際礼です。
世界には今も様々な事情によって十分に文字の読み書きを学ぶ機会を得られない人たちがいます。 文字を読み、情報を得ることができる、これは私たちにとって当たり前のことのように思えますが、
教育や生活を支えるとても大切な力です。 9月9日は救急の日。救急と救で救急。
救急医療や救急業務について理解を深めてもらうための日です。 もし目の前で誰かが倒れたら119番へ通報する。
AEDがあれば使用する。 救急車が来るまでにできることを知っているかどうかで救える命があるかもしれません。
9月10日は下水道の日。蛇口から出てくる水については意識することがありますが、使った水がその後どこへ行くのかについてはあまり考えることがありません。
下水道は町の衛生を守るだけではなく、大雨の時には雨水を排出する役割も担っています。
普段見えないところで私たちの生活を支えている大切なインフラです。 9月11日は2001年にアメリカで同時多発テロ事件が起きた日です。
ニューヨークの世界貿易センタービルなどが攻撃され、多くの命が失われました。 世界に大きな衝撃を与え、その後の国際社会にも大きな影響を残した出来事です。
発生から今年で25年になります。 9月12日は宇宙の日。
1992年のこの日、日本人宇宙飛行士のモーリーマムルさんがスペースシャトルエンデバーで宇宙へ飛び立ったことなどにちなんでいます。
ちなみにですね、さっき日本人宇宙飛行士のモーリーマムルさんが
宇宙に飛び立ったことを記念した日だということを言いましたけど、実際日本人で初めて宇宙に行ったのは、その前の年にTBSの記者だった秋山豊寛さんですね。
だからモーリーさんは日本人宇宙飛行士として初めて宇宙に行ったということになります。
そして9月13日は1985年に任天堂のファミリーコンピューターソフト
スーパーマリオブラザーズが発売された日です。 今年で41年。
当時遊んでいた子供たちが今では大人になり、マリオは世代を超えて知られる世界的なキャラクターになりました。
スーパービーバーで美しい日。
特別じゃない今日はもうきっと美しい
なんだよな。 そうだ、無限的な形のした幸せだ。
お聞きいただいたのはスーパービーバーで美しい日でした。
Wikimedia Commonsとその背景
さてここからは2004年の9月7日に始まった
ウィキメディアコモンズ、そしてそれを運営するウィキメディアについてお話ししてみたいと思います。
皆さんもウィキペディアを一度は使ったことがあるのではないでしょうか。
僕は一生懸命ウィキペディアって言ったんですけど、大概皆さんウィキペディアとか知ってますよね。
人の名前、歴史上の出来事、街の名前、電車や飛行機、映画、音楽。
ちょっとわからないことがあってインターネットで検索すると検索結果の上の方にウィキペディアが出てくることがあります。
最近ではAIのが先に出ちゃうかもしれませんけどね。
ウィキペディアが誕生したのは2001年1月15日。
大きな特徴は特定の専門家だけが記事を書くのではなく、世界中の人たちが協力して記事を作っていくことです。
誰かが記事を書く、別の人が間違いを直す、さらに別の人が新しい資料を加える、そうやって一つの記事をみんなで育てていきます。
もちろん誰でも編集できるからこそ書いてあることが必ず正しいとは限りません。
重要なことを調べる場合にはウィキペディアだけで判断せず、そこに示された出典や公的な資料などを改めて確認することも大切です。
しかし、世界中の人が知識を持ち寄って巨大な百科事典を作る、これは当時としてはとても大胆な試みでした。
そしてウィキペディアが大きくなるにつれて、これを長く安定して運営していく組織が必要になります。
そこで2003年6月20日、ジミー・ウェールズによってウィキメディア財団が設立されました。
アメリカに本拠を置く非営利団体です。
ここで少し名前がややこしいですよね。
ウィキペディアとウィキメディア、似ています。
ウィキペディアはインターネット上の百科事典、一方、ウィキメディアはウィキペディアをはじめとする様々な自由な知識の活動を支える大きな枠組みです。
辞書を作るウィクショナリー、自由に利用できる本を集めるウィキブックス、古い文書などを保存するウィキソース、
インオークを集めるウィキクォート、そして今日の主役、ウィキメディアコモンズなどがあります。
Wikimedia Commonsの誕生と役割
ではなぜコモンズが必要になったのでしょうか。
ウィキペディアには世界中に様々な言語版があります。
日本語版、英語版、フランス語版、ドイツ語版、まあ限りなくあるんですけど、それぞれが別々に記事を作っています。
ところが昔は同じ写真を使いたくてもそれぞれのウィキペディアへ別々に画像をアップロードする必要がありました。
例えば富士山の写真を日本語版でも使いたい、英語版でも使いたい、さらにフランス語版でも使いたい。
すると同じ写真をそれぞれの場所へ登録しなければならない。
これはかなり不便ですよね。
だったら画像や音声を一箇所に集めて世界中のウィキペディアから共通して使えるようにしたらどうなのだろう。
そんな考え方から生まれたのがウィキメディアコモンズです。
2004年3月、エリックメラーという人物がこの仕組みを提案しました。
そして今から22年前の今日、2004年9月7日、ウィキメディアコモンズがスタートしました。
コモンズという英語には共有するもの、みんなのもの、そんな意味もあります。
つまり世界中で共有する巨大なメディア資料庫を作ろう、というわけです。
コモンズにあるのは写真だけではありません。
イラスト、地図、図表、音声、音楽、動画、歴史的な文書の画像、様々なものがあります。
例えば100年以上前に撮影された写真、昔の地図、歴史上の人物の肖像、NASAが公開した宇宙の画像、動物や植物の写真、世界各地の街並み、
こうした資料を世界中の人が利用しています。
そして2026年現在、ウィキメディアコモンズには1億4千万点を超えるメディアファイルが収められています。
22年前には始まったばかりだったものが、今では世界最大級の自由に利用できるメディア資料庫へと成長したわけです。
ただしここで一つとても大切なことがあります。
コモンズにある画像なら何でも好きに使っていいという意味ではありません。
ウィキメディアコモンズにあるファイルは著作権が切れてパブリックドメインになっているものや、一定の条件を守れば自由に利用できるライセンスで公開されたものもあります。
だから作者の名前を表示してくださいという条件がついているものもあります。
またこの画像を加工して公開する場合も同じ条件で公開してくださいというのもあります。
ですから実際に利用するときにはそれぞれのファイルに表示されているライセンスを確認する必要があります。
無料で見られるということと自由に使えるというのは同じではありません。
これはインターネットを使う上で覚えておきたいことですね。
だからこの写真をレイアウトする場合は出典を必ず書いてください。
そう書かれている場合には出典をそこに記載しなければいけない。
それ以外にもいろんな形のものがありますけど、そういう基本的なルールはあるよということなんです。
知識共有の進化と未来
2001年にウィキペディアが誕生した頃、世界中の人が協力して百貨自転を作るという考え方は本当にうまくいくのだろうかと思われていました。
それから25年、ウィキペディアには現在300を超える言語で6500万を超える記事があり、世界中のボランティアが記事を書き、直し、確認しています。
そしてその記事を写真や映像、音声で支えているウィキメディアコモンズにも世界中の人々が資料を持ち寄っています。
今日9月7日はウィキメディアコモンズが始まった日。
今度ウィキペディアを開いたとき、記事だけではなくそこに載っている一枚の写真にも少し注目してみてください。
その写真の向こう側には撮影した人、保存した人、説明を書いた人、そして世界中の人が使えるように整理した人がいます。
何気なく見ている一枚の画像も誰かが残してくれた小さな知識の一つなのかもしれません。
さてお別れの時間が近づいてまいりました。
今週も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
ホワイトアイシーケンイチでした。
それではまた来週この時間にお会いしましょう。
たまゆらのような優しい時間をどうぞお過ごしください。