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ラジオドラマ・シアワセの高取家
福岡市沢楽の二世帯住宅に暮らす高取家。
パパとママと娘と息子、そしてジージバーバの6人家族は、ごく普通に生きてきて、ごく普通に暮らしていました。
平凡な人々と平凡な毎日。
それでも高取家の人々は、とてもとても幸せなのでした。
海へ行こうその4
シュンタが拾った指輪届けてきた?
うん。拾った人の名前を書かないかんかったけん、シュンタの名前を書いてきたよ。
オレエラカロー?
シュンタエラカゾー?
イエッシャー!
たまたま拾っただけやん。
ねえねえ、めっちゃすごい高価な石が付いたのやったら、1割とかもらえるとかいな。
いやらしいな。
呼び出しを申し上げます。高取シュンタ様、高取シュンタ様、いらっしゃいましたら管理事務所までお越しください。
え?何?
ドゲーしたドゲーした。
なんかやらかしとる。
うちのシュンタがごめんなさい。
あ、さっきの指輪やない?
ってことは、もう持ち主が見つかったってこと?
早っ。とにかく行かんと。
わかった。じゃあちょっと行ってくる。シュンタおいで、バーバと行こ。
うん。
やーん、期待してしまう。めっちゃ洒落もらうかも。
いやらしいね。
手伝って。
どうしたんですかそれ。もらったんよ、フルーツ。
指輪のお礼?
フルーツ盛り合わせ。
へー、持ち主はドゲな方だったんですか。
裕福そうなご夫人やったよ。
ダイエットに成功して痩せたけん、水着着たくて泳ぎに来たって。
で、指も痩せたせいで、抜けそうでなくすといかんけんって、ご主人の海水パンツのポケットに入れてもらっとったって。
それで落としたんか。
落とした旦那は生きた心地せんかったろうな。
で、お礼がフルーツ?
なんか不満そうやな。
別に?
それグレープフルーツな。
これは?
キュウイタイ。
こっちはパイン。
古現素敵なフルーツの恩恵に預かれて嬉しいね。
がっかり感でとるぞ。
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名刺もらったけど、これ。
じゃあ、そこに俺がフルーツのお礼の電話入れとくわ。
は?
何?
部長!大事な取引先の!
え、あの業界一怖い人っていう?
魔王!魔王!
大助が謝りに行かないかん人か。
ここ来てちょいちょい見かけよったんやけど、やっぱ本人やったんや。
手間が省けたやんか。挨拶に行ってこい。
は?
大ちゃん、これチャンスなんやないの?
は、そっか。
ほら、ビール持って。
あ、おう。
行ってらっしゃい。
おう!