00:04
ラジオドラマ・シアワセの高取家
福岡市沢楽の二世帯住宅に暮らす高取家。
パパとママと娘と息子、そしてジージバーバの6人家族は、
ごく普通に生きてきて、ごく普通に暮らしていました。
平凡な人々と平凡な毎日。
それでも高取家の人々は、とてもとても幸せなのでした。
高取家のおうちキャンプその1
ねえ、キャンプ行きたい。
キャンプ?
行きたい。
最近海に行ったやろう。
やけん、今度は山よ。山行ってテント張ってさ、バーベキューとかしたい。
またバーベキュー?
いいや。
山に行ってキャンプやらさ、男親が一番忙しくなるやつやんか。
めんどくさそうに言うな。
山って虫とかおるやん。あかりにがんがん寄ってくるし。
うちのお庭でキャンプしたらいいんじゃない?でっかいガやらヘビやらおらんし。
そうたい。夜は家ん中で風呂に入ってテレビも見らるばい。
ああ、それいいですね。
それ、キャンプって言えるとかいな。
ただ庭でテント張って寝るだけってつまんねえ。
寝るだけやないよ。バーベキューもするし。
じゃあ、お庭でバーベキューね。そうしましょうか。
ただ庭で食べるだけとかつまんねえ。
パパ、つまんねえやさん。
つまんねえから、もっと楽しい設定のキャンプにしたらいいんやねえかと言いたい。
設定じゃなんか?
たとえば探検キャンプ。恐竜がいつ襲ってくるかわからないドキドキのキャンプ。
またなんかわけのわからんこと言い出した。
パパ、知っとう?恐竜は絶滅死闘だよ。
知っとるわ。
そら、つまり恐竜ごっこするってことか?
そうそう。庭で恐竜探検ごっこな。
マリンはおとぎの国ごっことかでキャンプしたい。
いやいや、うちの庭を見てみ。
手入れしとらんけん伸びきった雑草と剪定を怠った木の枝葉。
これは恐竜が出るシチュエーションやんか。
庭が荒れとるのは熱いけんってなんもやりたがらんお父さんのせいよ。
いや、別に手入れしとらんのを責めとるんやないんよ。
これがいいんよ。いかにも恐竜おりそうやもん。
でもほんとはおらんやん。
そこはいる設定で自分たちは探検家になりきってさ。
ねえ、バーベキューは?いろいろ焼いて食べようよ。
よし、恐竜をやっつけてその肉を食べる設定でステーキ食おう。
03:03
よいしょ。
あとさ、アンモナイトをとった設定でサザエ食って、
オパビニアとった設定でエビとか食おう。
オパビニアってなん?
頭に5つの目玉があってゾウの鼻みたいな口がある。
足がうじゃうじゃついた海の生き物。
なんでそげな不気味な生き物想像してエビ食べないかんとよ。
なりきりにはこういう設定が大事なんよ。
さっきから設定設定って言いよるばってん。楽しいのはお前だけやん。
ああ、おいしいなあ。このアンモナイト。とか言いたいやん。
言いたい?
うーん。