漫画への情熱
ぼくは小さい頃、通っていて
勉強も運動も苦手だった
自信がないから、お調子者になって
なんとかみんなに溶け込んでいた
そんなぼくにも夢中になれるものがあった
それは、漫画を書くことだった
ぼくの漫画の主人公はいつだって
ぼくにないものを全部持っていて
憧れを詰め込んだヒーローを
いつもいつも描いてた
中学生になっても太っていて
勉強も運動も相変わらずダメで
かわいいあの子が大好きだったけど
ある日違う誰かと手をつないでいた
みんなが寝静まる頃、机に向かって
それでもまた漫画を書いていた
憧れのヒーロー
ぼくの漫画の主人公はいつだって
素敵な恋をしていたんだ
憧れを詰め込んだストーリーを
いつもいつも描いてた
あの頃のぼくよ、君の目に
今のぼくはどんなふうに映るのかな
憧れていたヒーローにはなれなかったけど
信じた道をこうして歩いているよ
ぼくの漫画の主人公はいつだって
ぼくにないものを全部持っていて
憧れを詰め込んだヒーローを
いつもいつも描いてた
憧れを詰め込んだストーリーを
いつもいつも描いてた