当日収録の音声から生成した音声概要
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サマリー
信用金庫が運営するポッドキャスト局、渋沢くんFMは、地域の声を収集し、文化的資産を未来に残す取り組みについて話します。地域の課題や魅力を掘り起こし、全国的な関心を引き寄せて新しい関係人口を生み出す活動に焦点を当てています。また、このポッドキャストプロジェクトは地域の声を記録し、文化的なアーカイブを形成することを目指しています。さらに、情報のシャワーというコンセプトを通じて地域住民に多様な情報を提供し、新たなつながりを生む取り組みを行っています。
信用金庫のポッドキャスト活動
今回見ていくのは東京都区を拠点とするかなりユニークな地域活動です。
ソースとして提供してもらったのが渋沢QFMっていうポッドキャスト局の中心人物、高野美久さんへのインタビュー音声でして、このポッドキャスト局、なんと運営しているのが信用金庫だって言うんですね。
いや普通は結びつかないですよね。金融機関とポッドキャストって。今回の我々のミッションとしては、なぜこの城北信用金庫が15もの番組を持つ本格的なポッドキャスト局を運営しているのか、その背景にある哲学とか、あと実際に地域にどんな影響を与えているのかっていうのを、このインタビュー音声から深く読み解いていこうと。
しかも驚くのが、銀行員の方たちが企画から制作、配信までこれ全部やってるって言うんですからね。
そうなんですよ。
一体全体何がどうなっているのか、早速この話深く掘り下げていきましょうか。
まず一番の疑問からですよね。信用金庫がポッドキャスト局を運営するって、普通に考えたら業務とは全く関係ないじゃないですか。利益が出る事業とも思えないですし、一体どんな狙いがあるんでしょうか。
そこがまさにこの取り組みの確信部分なんです。彼らの目的は、インタビューによると単にお金を貸すっていう従来の金融機関の役割のさらにその先にあるんですね。
先にある。
目指しているのは地域の悩みとか課題、あるいはこんな面白いことやってる人がいるよみたいな情報が自然に集まってくる環境を作ることだと。
自然に集まってくる環境ですか。
はい。つまり城北信用金庫自体が地域のプラットフォーマーになるっていうすごく大きなビジョンを掲げてるんです。
プラットフォーマーというと普通はGAFAみたいな巨大IT企業を思い浮かべますけど、信用金庫がなるっていうのは具体的にどういうイメージなんでしょう。
銀行の窓口に人が集まるっていうのとはまた違うんですよね。
まったく違いますね。まさにIT企業のプラットフォームと同じ発想で、彼らが提供する場にいろんな人々がプレイヤーとして参加して、そこで新しい価値とかつながりが生まれていくっていう。
なるほど。
それが銀行の視点みたいな物理的な場所だったり、開催するイベントだったりするわけですけど、この渋沢くんFMっていう音声メディアもそのための重要な場、つまりプラットフォームの一つなんですね。
ああ、メディアを持つことでこれまで接点のなかった人たちともつながれるし、その人たちの声を通じて地域の課題が見えてくると。
そういうことです。
これある意味、未来の顧客とか地域のニーズを掘り起こすためのすごく戦略的な投資っていう見方もできますね。
地域の声のアーカイブ
その通りです。金融の枠にとらわれないっていう言葉がインタビューにもありましたけど、まさにそれを体現している。
ポッドキャストは顧客との新しい関係性を築くための、いわばコミュニケーションのインフラなんですよ。
そういう大きな構想の一部だったんですね。面白いなあ。
そして、そのプラットフォームで何を成し遂げたいのかっていう部分に、彼らの哲学が詰まっている気がします。
活動のキーワードが、この街の声を残す。
これが非常に重要な理念です。
加古野さんはインタビューで音声メディア、つまり声にはその人の思いとか熱量、人柄みたいなものがダイレクトに乗っかるって語ってるんですね。
ああ、わかります。
テキストとか映像とは違う独特の生々しさがありますよね。
ありますね。同じ内容でも声で聞くと全然印象が違ったりしますもんね。
そうなんです。だから彼らは単に情報を発信するんじゃなくて、地域にいる面白い人たちの声そのものをアーカイブとして残していく。
その行為自体に大きな価値を見出しているんです。
なるほど。
これはもう、街の文化的な資産を未来に残すっていう壮大なプロジェクトなんですよ。
アーカイブっていうと、なんか図書館の書庫みたいなちょっと古めかしいイメージがありましたけど、そういうことじゃないんですね。
生きた声の図書館を作るみたいな。
まさにそんな感じです。だから高野さんも、街づくりとポッドキャストは相性がいいと断言しているんです。
一家制のイベントで盛り上がって終わり、じゃなくて、街の物語を音声でずっと記録して蓄積していく。
それが何十年後後に、この街がどういう人々によって作られてきたのかを示すかけがえのない記録になるだろうと。
そのための最適なメディアがポッドキャストだったということなんですね。
新たな関係人口の創出
なるほど。声をアーカイブするっていう理念はよくわかりました。
でも、それを実現するための番組がつまらなかったら誰も聞かないですよね。
実際どんな人たちの声を拾ってるんですか?
これがまた本当に多様で面白いんですよ。
インタビューによればOLさんの雑談ラジオみたいな気軽なものから、
なんと現役の公務員が普段言えない本音を語る番組まであると。
え?公務員が本音を?それはちょっと聞いてみたいですね。
でしょ?さらには映像作家でもあるお寺の住職さんの番組とか、
とにかくジャンルがバラバラで今15もの番組が配信されているそうです。
住職で映像作家、もう情報量が多い。
でもそれだけ多様な番組をやるからには何か戦略があるんですよね。
とりあえず面白い人見つけてきましたっていうわけじゃないですよね。
全く違いますね。ここで注目すべきは、番組ごとにターゲットを明確に2つ設定している点なんです。
1つは当然、区内の人々。で、もう1つは地域外の全国の人々。
うちと外、両方をしっかり見据えている。
へー。普通地域メディアってどうしても内向きになりがちじゃないですか。
区民ダイオリーみたいな。外を意識しているっていうの面白いですね。
そこがすごく戦略的なんです。
例えば、さっき出た公務員ただいまはみ出し中っていう番組。
北区の住民が聞けば、ああ、うちの町の公務員ってこんなに情熱的で面白い人たちなんだっていう発見とか親近感につながりますよね。
これが内向けの効果。
うーん、確かに。お役所のイメージが変わるかもしれない。
一方で、これを他の地域の公務員が聞いたらどうでしょう。
え、こんなに自由に活動していいんだとか、うちの町でもこういうことできるかもっていう、まあ刺激やロールモデルになるわけです。
ああ、なるほど。
これが外向けの効果。
実際この番組がきっかけで、静岡県沼津市の公務員の方とつながって対談が実現したなんていうエピソードも語られていました。
すごい。ポッドキャストがきっかけで、地域の垣根を超えた公務員ネットワークが生まれてるんだ。
まさに。そうやって地域を超えて共感が生まれてつながりができる。これこそが最近よく言われる関係人口を増やしていくってことなんですよね。
はいはいはい。
直接住んでいなくても、その地域に関心を持って関わってくれる人々を全国に作っていく。
ポッドキャストなら地理的な制約を受けずに、どこにでもその町の生きた魅力を届けられますからね。
なるほどな。単なる情報発信じゃなくてファン作り仲間作りをしてるんですね。
ではそうした活動が実際に地域の中でどんな影響を生んでいるのか、インタビューではすごく象徴的なエピソードが語られていましたね。
赤葉におる歴史的な収蔵場での日本酒イベントの話ですね。
そうですそうです。取材でそのイベントに行った時に、関係者の方から、この地域の日本酒文化を若い世代に継承していくために渋沢くんSMにすごく期待してるんだよって直接熱い言葉をかけられたと。
これは彼らのデジタルな活動がリアルな世界で確かに信頼を勝ち得ている証拠ですよね。
単なるお金を貸してくれる信用金庫の人じゃなくて、町の文化を記録して伝えてくれるパートナーとして認識され始めている。
ポッドキャストがあったからこそ、これまででは考えられなかったような深い関係性が地域の人々と築けているわけです。
もう一つ、海外とのつながりが生まれた話も印象的でした。
みんなでサウナーっていう番組でフィンランドの方とオンラインで収録して、1年越しにそのゲストが日本に来て実際に対面できたっていう。
あのエピソードが示唆しているのは、ポッドキャストが現実の人間関係の触媒として機能してるってことだと思うんです。
多幸さんが言ってた初めて会った気がしないっていう感覚すごくよくわかります。
あーわかります。声だけでずっと話してるともう窮地の中みたいな不思議な感覚ですよねあれ。
そうそう。
会った瞬間にどうもお久しぶりですって言っちゃう感じ。
それですそれです。事前に音声で何度もコミュニケーションを重ねて、人柄とか考え方に触れているから初対面の壁が全くない。
ないですね。
いちなり本題から深い話ができる。これって顔が見えるだけのオンライン会議ではなかなか生まれにくい音声メディアならではの親密さであり強みだと思うんですよ。
デジタルの関係性がリアルの出会いの質を劇的に高めている。非常に現代的なコミュニケーションの形ですよね。
いやいやすごい広がりですね。で面持ちろん良いことばかりじゃなくて課題もあると。
特に地域の高齢者の方々にはこの活動がなかなか届いていないそうですね。
地域の声を記録する取り組み
いわゆるデジタルデバイドの問題ですね。これは多くの地域メディアが直面するネグバイ課題です。
インタビューでもFM局なの?周波数は何チャンネル?って聞かれるなんて話が出てました。
そもそもポッドキャストが何なのかそこから説明しないといけないっていう。
ある意味皮肉ですよね。地域に根差した活動なのにその地域に長く住んでいる層に一番届きにくいメディアを選んでるっていう見方もできるわけで。
おっしゃる通りです。だからこそ彼らは音声配信だけに閉じていない。
その課題への重要な答えの一つがローカルポッドキャストフェスみたいなリアルイベントの開催なんです。
なるほどリアルイベント。
まずはイベントっていう分かりやすい形で参加してもらってそこで初めて渋沢くんFMという存在を知ってもらう。
そしてあなたのお孫さんがやってる活動はこういう機会で聞けるんですよって使い方を教えてあげる。
デジタルへの橋渡し役をリアルな場でになってるんですね。
なるほどアナログな接点も大事にしてると。一方でかなり未来を見据えた先進的な取り組みも始めてるんですよね。
AIの活用という話がありましたが。
そうなんです。ここが彼らの本当にすごいところでただ番組を配信して終わりじゃないこれまでに蓄積してきた膨大な配信データの文字起こしをAIで解析し始めてると。
自分たちの番組をAIで分析する?一体何がわかるんですか?
例えば全く違うテーマの番組Aと番組Bで実は出演者が偶然にも同じ継承という言葉を何度も使っていたとか。
あるいは自分たちが無意識に選んでいるゲストには一度地域を離れて戻ってきた人っていう共通の傾向があったとか。
そういった作り手側も意図していなかったパターンとか番組同士の隠れたつながりが可視化されるかもしれない。
うわーそれは面白い。自分たちの活動の無意識の癖みたいなものが見えてくるわけですね。
ええ。これは今後の番組帰宅のヒントになりますし、もっと言えば私たちの活動は帰宅のこういうテーマを浮かび上がらせてきましたと、活動の価値を客観的なデータで示すことにもつながります。
蓄積された音声アーカイブをただの記録じゃなくて再利用可能な地のデータベースとして捉え直している。非常に先進的な視点だと思います。
というわけで今回は一つの信用金庫がポッドキャストを通じていかに地域の新たな価値を創造しているかを見てきました。
この街の声を残すという一見モシタルジックな活動が実は最先端の考え方と結びついて、街の文化的なアーカイブになりリアルな世界のつながりまで生み出している。
情報のシャワーとコミュニティの育成
いやー奥が深いですね。
本当にそうですね。そしてここで改めて重要になるのがインタビューの最後の方で触れられていた情報のシャワーという考え方。
これ今回の話を総括する上ですごく重要なキーワードだと思うんです。
情報のシャワーですか?
はい。例えばあなたが何かを調べようとするとき、動画とかブログ記事だと普通は自分の興味のあるものだけを選んでクリックしますよね。
まあそうですね。わざわざ興味ないテーマの動画を再生することはないです。
でもポッドキャストは違う。何かをしながらなんとなく聞き流すことができる。すると普段なら絶対に自分から触れないような子育ての話とか介護の話、あるいはさっきの住職さんの話なんかもシャワーのように浴びることになるんです。
あーなるほど。意識していなくてもいろんな情報が自分の中に勝手にストックされていく感じ。確かにありますね。
そうなんです。そのなんとなく耳にした情報がすぐには役に立たなくても5年後10年後に自分が同じような状況に直面したとき、そういえばあの時ポッドキャストでこんな話を聞いたなってふっと思い出すかもしれない。
つまり最初のプラットフォーマーになるっていうビジョンは、この情報のシャワーを地域に隅々まで降らせるためのインフラ作りだったと言えるのかもしれないですね。
うわーつながりましたね。
金融という枠を越えて地域の知的好奇心とか偶然の出会いを育む土壌そのものになろうとしている。
プラットフォームという土壌があって、そこに多様な番組という種をまき、情報のシャワーを降らせて新しいつながりやアイデアという芽を育てる、壮大なエコシステムですね。
まさに情報への壁比を極限まで低くして、偶然のセレンリピティを生み出す。
渋沢くんFMの多様な番組ラインナップは、この効果を最大限に引き出すための見事な戦略と言えるでしょう。
さてここまで渋沢くんFMの取り組みを深く見てきましたが、最後にあなたに問いかけてみたいと思います。
この街の声を残すという彼らの理念、もしあなたが住む街で同じようなプロジェクトを始めるとしたら、あなたはまず誰の、どんな声を記録に残したいと思いますか?
そして今この瞬間に記録しておかなければ、永遠に失われてしまうかもしれない、あなたの街の物語とは一体何でしょうか?
14:19
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