視点の分断と交流
今回のディープダイブへようこそ。
さて、あなたが共有してくれたソース、これがあるクリエイターの5日間の音声日記でしたっけ?
ええ、そうです。
横浜の街の話から始まって、プログラミング教育、地方創生、それから?
遊びの重要性まで。
そうそう。一見すると本当にバラバラなトピックが並んでるんですよね。
ええ。なので今回のミッションは、なんていうか、この点と点をつなぐ1本の線を一緒に見つけていくみたいな。
なるほど。
彼の洞察の断片から、現代の視点とか学びに関するもっと大きなパターンを読み解いていきたいなと。
面白いですね。で、彼が最初に問題意識を持ったのが、意外にも地元の横浜の話なんですよね。
ええ。
一見するとうまくいっている街に見えるんですけど、彼が何に引っかかったのか、そこから見ていきましょうか。
彼が指摘しているのはですね、地元愛がすごく強い人と、逆にも出て行きたがっている人、この2つのグループが全く出会ってないってことなんですよ。
ああ、なるほど。それぞれが別のコミュニティにいて交わらないと。
そうなんです。彼が使っているあばたもえくぼーっていう言葉がすごく的確で、好きな人だけで集まっちゃうと、その街が本当に抱えている課題が見えなくなる。
まあ一緒のエコーチェンバーですよね。
その真逆の例として出てくるのが、ソースにあった岩手県陸前高田市のNPOというわけですか。
まさに。
人口減少っていう普通ならすごくネガティブな状況から、逆にチャンスを見出している。
おっしゃる通りです。つまり、どっちの話も単一の視点に留まることの危うさと、それを転換する可能性を示唆している。これがまず1つ目の大きな気づきですよね。
で、その単一の視点をどう壊すのかっていうヒントが、全然違うテーマに見えるプログラミング教育の話に隠れているのがまた面白いんですよね。
ええ。あの、給学生向けの授業の話ですね。
そうです。
子どもたちって、ツールとほんの少しのヒントさえあれば、もう大人が想像もしないような独創的なものを勝手に作り始めちゃうと。
だから、講師の役割っていうのは、もう教える先生じゃなくて、一緒に悩む伴奏者に変わってきてると。
そうなんですよ。
これ一見すると美談ですけど、教える側からすると結構怖くないですか。コントロールを手放すわけですから。
いや、勇気がいる変化だと思います。でも、クリエイター自身の経験がまさにそれを裏付けてるんですよ。
ほう。
彼は、自分がなぜ色々なことを知っているのかを自己分析して、定職につかずにゲームとか小説みたいな、いわゆる遊びにたくさん時間を使ってきたからだって語ってるんです。
なるほど。つまり、管理された教育とかキャリアの外側にある遊びこそが、新しい視点を生む土壌になってるってことか。
そういうことです。プログラミング教育の話も彼自身の話も、価値ある学びはもはや真面目な領域の外でこそ得られるっていう大きな流れを示してるわけです。
視点の分断があって、視点の転換があって、で、遊びを投じた視点の獲得。そう考えると彼が最後に告知している地域系ポッドキャストの日っていうイベント。
はい。
これってもしかして、今までの話全部の答えになってたりします?
まさにここに全てがつながってくるわけですね。
あー、やっぱり。
横浜で視点の分断という課題を見つけて、地方のNPOに視点の転換の可能性を見出して、で、自身の経験から多様な視点を得る方法イコール遊びを語る。
うーん。
そして最後に、それらの視点が交わる具体的な場としてこのイベントを立ち上げようとしている。
なるほど。
課題発見から解決策の実践まですごく見事なサイクルになってるんです。
遊びを通じた学びと実践
いやー、すっきりしました。つまり、分断された視点がいかにコミュニティの課題を見えづらくするか。
ええ。
そして、新しい学びとかアイデアっていうのは、仕事とか勉強っていう枠の外、つまり遊びから生まれると。
彼の5日間は、その気づきと実践の記録だったんですね。
ええ。で、最後に一つ、あなたと考えてみたいことがあるんです。
何でしょう?
彼はソースの中で、横浜と岩手の普代村での二拠点生活の難しさにもちょっと触れていましたよね。
ああ、はい。ありましたね。
でももし、多様な経験とか遊びが新しい視点を生む源泉なんだとしたら、
ええ。
全く異なる環境である大都市と仮想の村を行き来する生活、それ自体が彼の洞察を最も豊かにしている究極の遊びって言えるのかもしれない。
はあ。
あなたの日常には、自分の思考をかき混ぜてくれるような、そんな異質な場所との往復はありますか?
