1. たべものラジオ 〜食を面白く学ぶ〜
  2. #196(s23-3)ゴマの故郷と旅..
2023-10-03 45:47

#196(s23-3)ゴマの故郷と旅立ち【前編】〜サバンナからエジプト〜

【キーワード】

スーダン東部サバンナ/ エジプト文明 / ナイル川 / 薬用効果 / 最終氷期 / ピラミッド建設 / 地中海 / チグリス・ユーフラテス / シュメール / 塩害 / バビロニア王国 / 超重要戦略物資


▼合同オフ会「たべ農ざく」(締切延長11/9)

2023年11月19日(日) 

第0部  ~ 自由参加(国立科学博物館)

第1部  ~ オフ会(品川駅前@WIRED CAFE) 参加費:8000円

■ 詳細:https://butubu-now.com/2023/10/03/tabenouzaku/

■ お申し込みフォーム:https://forms.gle/qfQ4YeHwGyDUwb3u9





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サマリー

「たべ農作」という農業イベントが東京で開催されます。このイベントでは、ゴマに関連する数千年の歴史が紹介され、スーダンのゴマの起源やエジプト文明の始まりなどについて話されます。このエピソードは、ゴマの故郷や旅立ちについて語られる前編です。厳しい気候条件のエジプトでは、ゴマ油は神聖な存在とされ、ミイラ作りや労働者への支給品として使用されていました。ゴマは紀元前3000年にはメソポタミアのシュメル文明で食材として使われ、また神聖視されていました。しかし、メソポタミア地方は紀元前3000年頃から乾燥化し、灌漑農業が必要になりました。人口の増加に伴い、森林伐採が進み、森の再生が追いつかなくなるなど、文明は弱体化していきました。ゴマの管理と生産はバビロニア王国にとって重要な戦略であり、中央集権的な国家であったため王様自ら手紙で監督していました。当時のゴマは食料やスパイス、また神聖な存在としても利用され、輸出や給与にも使われるなど、非常に重要な物資でした。

たべ農作合同オフ会「たべ農作」
たべ農作事務局からのお知らせです。
2023年11月19日、日曜日、
たべものラジオ、農と食のラボラジオ、
生物をざっくり紹介するラジオの3番組合同オフ会、
名付けて、「たべ農作」を開催します。
会場は東京、品川駅から徒歩3分の
ワイヤードカフェ・ダイニングラウンジ・ウィング高輪店。
イベント開始は夕方5時。
公開収録や、ここでしか手に入らない限定グッズもご用意しています。
参加費は8000円となっています。
皆さまどうぞご参加ください。
なお、おまけの第0部では、
東京国立科学博物館で開催される和食展を鑑賞します。
参加ご希望の方は、
11時半にお昼ご飯を済ませてから現地にお集まりください。
たべ農作の詳細情報と参加表明は、
概要欄のGoogleフォームからお願いいたします。
締め切りは10月31日、火曜日です。
皆さまのご参加、お待ちしています。
スーダンのゴマのふるさと
10月17時頃から東京都にあるワイヤードカフェダイニングラウンジ
WING高縄店で開催予定です。
こちらは合同のオフ会となっておりまして、
今回、農と食のラボラジオさんと
生物をざっくり紹介するラジオの方々が一緒に
オフ会に参加されます。
詳細については、概要欄に貼っておきますので、そちらをご覧ください。
今回、第3話ということで、
今、台本を見る限り、文字がきっちりなので、
どんどん本題にいったほうがいいのかなと。
いきますか。
では、前回からの続きです。
今回はゴマのふるさととゴマの旅立ちです。
ゴマのふるさとと旅立ち。
本当にこれ、冒頭でたくに言ってたけど、
普通にやったら2話から3話かかるやつなんですよ。
だって収録始める前にさ、
これ2話いくかなって言っててさ、
なんで収録前から分かってて始めちゃうか。
なんかね、いつも長いじゃないですか。
だから少し縮めようと思って、無理やり突っ込んでみたんです。
なんですけど、今日の概要はざっといきますね。
まずアフリカの話をします。
出身地なんでね。
そこからアフリカの中でもエジプト文明行って、
メソポタミア地方行って、ギリシャ世界に行ってというね。
通常だったら2話から3話でしょ、これ完全に。
全部飛んでるね。サクッと言ってくれてるよ。
この数千年間を一気に今回の1話でやってしまおうと思ってるんですが、
果たして収まるのかなと。
まあ、新たなるチャレンジということで。
ということで早速、原産地行きましょうね。
5万の原産地はアフリカの東部。
東側ですね。
現在の国でいくとスーダン。
ピンときますかね。
国の名前で言ったら、エジプトのすぐ南側あたりにありますね。
スーダンってそこなんだ。
ここが5万の故郷だというふうに言われています。
なんでここが5万の故郷だってわかったかというと、
栽培種以外の野生種がたくさんあるということがわかったんですね。
もともとゴマは当然ですけど野生の植物で、
それがたくさん何種類もありました。
その中のわずか1種類。
この1種類だけが今世界で栽培されている。
1種類だけなんだ今。
ピン そうなんですよ。1種だけが栽培化されていて、
その1種が3000品種ぐらいに今分岐をしている。
結局3000ぐらいあるってこと?
ピン 品種的にはね。
学名で言ったら全部一緒なんですよ。
全部セサマム、インディカム、エルに主役されるんですけど、
その中に3000ぐらいの種類に分かれている。
そんな感じなんですね。
スーダン東部には大体今36種の品種ではなくて種が見つかっています。
この食用になっている1種以外のやつは結構苦いとか。
苦い?
ピン 中にはお腹壊したやつとかもあるらしくて。
それの中から選抜をしていったみたいなんですね。
エジプト文明の始まり
ここがサバンナ地帯で栽培のスタートと言われています。
つまり野生の原種が実際どこが原産地なのかは明確に分かっていません。
ゴマってサバンナ気候が元々の生息環境なんですよ。
そのサバンナが広すぎてさ。
サバンナが広い。
ピン というのもおよそ紀元前6000年から5000年くらい。
今から8000年前とか7000年前ですよね。
このぐらいにどうやらスーダン東部のサバンナで農耕が始まって、
その農耕の初期の段階でゴマがあったんじゃないかなっていうふうに言われてるんですよ。
ただこの時代、紀元前6000年頃ってサバンナむちゃくちゃ広いんですよ。
だからサハラ砂漠知ってます?
サハラ砂漠、イメージ的にはね。
ピン 地図で言ったらアフリカ大陸の北部、北側とか西側とかほぼほぼ砂漠ですよね。
そんな広いんだ。
ピン かなり広いんですけど、ここ全部サバンナだったんですよ。
そこが全部?
ピン 今砂漠になってるところはほぼ全て緑です。
緑なの?サバンナって緑なの?
ピン サバンナってのはね、草が生えていてさ、ライオンとかいる映像見たことないですか?
あるある。
ピン キリンとか、ああいう感じなんですよ。木が生えてて草があってっていう。
そうか、サバンナって寒気はすごい茶色いイメージだけど、
雪とか寒気を過ぎるとすごい草を追い過ぎるんだっけね。
ピン そうなんです。その気候が実はサハラ砂漠全体を覆っていたと。
そんな規模で?
ピン 緑のサハラと呼ばれた時代なんですけど、この緑のサハラが砂漠化していくのは紀元前3000年前後なんですね。
サバンナとサハラは違うの?
ピン サバンナは気候の名前ね。サバンナ気候とか。
そういうこと?
ピン サハラは地名ね。
地名ね。
ピン サハラが地名ね。
意味が遠かった。
ピン 現代人はサハラ砂漠ってイメージがあるから、あそこ全部砂漠だなって思ってるんですけれども、
実は今から7000年前とか8000年前あたりは綺麗な緑。
綺麗な緑。
ピン 見事なサバンナ気候なんですよ。
そうなんだ。
ピン 何なら紀元前3000年頃まではずっと緑の状態。このあたりにもきっとゴマがあったはずなんですね。
野生種だからどんどん横に広がっていくじゃないですか。
東側にも西側にも分岐をしていたし真ん中もあったはずなんだけれども、
スーダンのあたりを除いた左側とか上側の地図でいくと、北とか西の方が全部砂漠化をしてしまったので、
明確に分かってるのは東側だけなんです。
そういうことね。
ピン なんでスーダンの東部のあたりだけが濃厚として発展してゴマが残ったことが分かってるのかというと、
これはナイル川のおかげなんですよ。
ナイル川はそこか。
ピン エジプトにナイル川が流れてますよね。その上流というのが今のスーダンのあたりなんです。
そうなんだ。
ピン このあたりからスタートしたんじゃないかなというふうに言われてます。
元々ナイル川ってかなり急流だったらしいんですよ。
ナイル川って急流なの?
ピン 元々ね。めちゃくちゃ古い話してますよ。
一万五千年前とかの話ですよ。
だいぶ前だったわ。
ピン これ一万五千年前って何が起こったかっていうと氷河期の終わりなんですよ。
氷河期の終わりか。
ピン 最終氷期って言い方されますけどね。最後の氷河期ね。
ここから温暖化が始まっていって、一回寒の戻りでまた寒くなって、また温暖化して、もう一回また寒くなって。
こういうゆり戻しを何回か千年単位とかでやるんですよ。
オールダードリアス期とかヤンガードリアスト期とか言うんですけど。
それはいいとして、それ以前の氷河期の時代ってなんと海水面が今よりもだいぶ低いんです。
低い?
ピン どのくらい低いと思います?想像。
1メーターか。まあまあ単位あってるから惜しいとしておきましょう。
ピン 単位だけ?
120メートルくらい低いんですよ。
ピン 120か。だいぶ想像と違ったな。
地中海がかなり下の方に海面があるわけじゃないですか。
高低差ありますよね。
ピン あるね。
今のスーダンのあたりって当時の感覚で言ったら、15000年前の人類から見たら山の上なんですね。
そこからぐわーっと下っていくんで急流じゃないですか。
ピン まあ確かに標高差120メートルプラスだもんね。
200メーターとか300メーターぐらい軽くあると思いますよ、標高差。
それが一気に120メーター海面が上昇したことによって、斜面なだらかになりますよね。
ピン そうだね。
シンプルに算数の話だよね、これね。で、なだらかになったんで、なだらかになると流れが緩やかになるわけじゃないですか。
流れが緩やかになると川で運ばれてきた砂土砂がゆっくりだから沈下しますよね。
そうすると川が浅くなって横に広がって時々氾濫するみたいな。
この氾濫があることで後々ナイル川の上流の方から下流の方に文明が移ってくる。
氾濫があるから栄養のある土や水ができるわけですよね。
これが後のエジプト文明になっていくと。
ピン そこでね。
もうおかしいよね、エジプト文明が後のとか言ってる。
ピン 元スタートは今1万5千年前まで戻ったからね、紀元前の。
勉強しましたよ、本当にわけわからんぐらいの。
ピン ゴマの話してるんだよね。
ゴマの話してます。
ゴマという植物がいつ頃地上に生えてきたのかははっきりとわかりません。
ゴマのふるさとがスータン東部のサバンナだよって言っているのはゴマ栽培のふるさとっていう感じですね。
そんな感じなんで数千年の間その辺りの人たちがずっと人員選抜をしてきたということですね。
これが伝わっていくんです、エジプト文明に。
やっぱり油が取れるっていうのがすごく良かったらしくて。
もともとね、またちょっと古代気候の話になっちゃうんですけど、
1万5千年前の氷河期もその後の温暖期も基本的に人類っていうのは狩猟採集メインで生活をしてるわけですよ。
狩猟ね。
だって豊かになって温かくなったらその辺に果物いっぱいあるし、葉っぱもいっぱいあるし、
獣もいっぱいいるじゃないですか。天然の食糧庫ですよ。
そうだね。
取りさえすればいい。けど、さっき言ったカンの戻りって言いましたよね。
カンの戻り。
また氷河期並みに寒くなる時期が2回ぐらいやってくるんですよ。
2回も来るんだ。
ゴマの歴史と栽培
2回も来るんですよ。
へえ。
氷河期が終わって1000年ぐらいしたらもっきりまた寒くなって、それが500年ぐらい続いてまた温暖化して、
で、いいなと思ったらまたカンの戻りでまた200年ぐらいが氷河期並みに寒くなる。
このカンの戻りのタイミングで人類はハッと気づくんですよ。
これ狩猟採集やってたらちょっとまずいんちゃうの。
まあまあね。
っていうところから徐々に農耕っていうのが始まってきたらしいんですよ。
まあ安定した食料を確保するって言ったら農耕するしかないもんね。
そうなんです。で、動物から今まで油脂を摂取していたんですけれども、
それがなかなか難しくなってきたので油脂植物に注目をされるようになっていって、
その中でピックアップされたのがゴマだったということらしいですね。
それがやっぱいいよねっていうことで、
狩猟のエジプト文明のほうに一緒に文明の移動とともにゴマの文化も流れていく。
そんなイメージですかね。
まあまあ川あるからね、流れてっちゃったかもしらんけどね。
知らんけどね。
まあちょっと真実はわからない。
真実わかりません。
大体どのくらいにエジプト文明にゴマが伝わったかもわかんないんですけど、
痕跡としてわかっている、証拠としてわかっているのは、
紀元前3000年よりも前には既にゴマが栽培されていたことがわかっているそうです。
3000年、紀元前3000年前。
ゴマの神聖性と利用
今から5000年前ですね。
ああそうなるか。
その時点で既に栽培されたゴマの痕跡が発掘調査によってわかっていると。
何に使われていたか。もちろん食用ですよ。油として。
調理に使ったかどうかわかんないですけど、あとゴマの味噌のものを食べていたりとかね。
いうことがわかっています。それ以外にはランプの燃料。
ランプの燃料。
もう既にランプ使ってんだね。
そこだよね。ランプあったんだ。
あったんですよ。これね、たぶんちょっとふわっとした話しますけど、
エジプト文明って割と太陽神信仰が強いんですよね。
太陽神信仰。よく聞くね。
映画とかで見たことない?太陽神ラとか。
あれです。炎って太陽神と近いじゃないですか。光なんで。
光があることが彼らの宗教観というかね、世界観なんかすごく大事なんですけど、
それが夜中でも神様の祀ってある神殿を照らすことができる。
これであなたとずっと一緒にいられますよねってファラオが喜ぶわけですよ。
そこに用いられた燃料がどうやらゴマ油っぽい。
ゴマ油を燃やして光を得たの?
そう。ゴマ油っていうのが太陽の神様ラと繋がる駆け足をしてくれるわけじゃないですか。
そうするとこの油そのものが神格化されるというか神聖なものになっていくわけですよ。
おみきみたいな?
まあおみきか。
ちょっと違うけど神様とだんだんガッチャン越していくみたいな。
そうだね。
使う儀式の道具みたいな。
そうかもしれない。日本でいう新鮮でお酒を飲んで協食するみたいな感覚とちょっと近いかもしれないですね。
そのゴマ油を食べることは神聖な行為だしそれを肌に塗ることもいいよねっていう風になっていく。
肌に塗る。
寄贈決勝品っすわ。
肌に塗るか。神聖なものを肌に塗るってのはちょっと新しいね。
体にいいじゃん。
古いんだけど新しいね。
古いよだいぶ。どこから見て新しいか知らんけど。
今までのラジオの中的には新しいよね。
そうかそうか。
歴史的には古いよねって言うとね。
そうですね。
ややこしいね。
紀元前3000年以前の話ね。
そうですね。
ヤバいヤバいヤバい。時代感バグってきた。
体に油を塗ると肌が滑らかになって老化を防いでいいよねっていうことになってるんですけど、これ実際に本当にいいらしいんですよ。
そうなんだ。
サバンナ気候だしエジプト文明って厚いイメージありますよね。
ああいう気候の時に肌に油塗っとくと体温の急激な上昇を防いでくれるとかね。
へえ。
そういうのもあるし。
そうなんだよ。
で実際肌も滑らかになってツヤツヤしていいよねみたいな。
肌が滑らかになるのは油のせいなのでは?
うん。
それではないのかね。
それだけじゃないみたいですよ。と書いてありました。
ああそうなんだ。
それ以上のことは調べませんでした。また化けが深いと思って。
確かに。
ちょっとやめたもうそこは。
はいはい。
そんな風に使われていったので、神聖なゴマ油を肌に塗ることがいいよねってなったから、ミイラを作るときにこの油を塗るといいよねってことになっていくっぽいですね。
ああそこでミイラにも使うんだ。
ミイラってさ、あれ何のために作ってるかって話なんですけど、復活したときに体が必要だからっていうことなんです。
ああそういうことなの。へえ。
魂があってね、いずれ戻ってくるってことになってたらしいんですよ。世界観的に。
そうなんだ。
そしたら戻ってきたときに器が空っぽだとずっと幽霊のままじゃないですか。
そうだね。
で戻ってくれる体を残しておきましょう。
はあ。
でその保存方法っていうのはちゃんとね、実験によってこういろいろやったんでしょうね。
やったんだ。
うん。やり方のフォーマットが決まってるらしいんですよ。
はいはいはい。
っていうのがちゃんとあって、その中の一環にゴマ油を体に塗るっていうのがあると。
ふーん。
これが紀元前4000年から3000年頃のこのピラミッドの中で発掘されたものが、どうやらゴマっぽいよねってことになってますね。
へえ、そういうことなんだね。
ついでに言うとクレオパトラも愛用してたらしいですけどね。
ああ、絶世の美女だったと言われる。
そうそうそう。そういうことらしいんですよ。
へえ、そうなんだ。
ゴマ油は割とね、ゴマ油だけじゃなくてゴマそのものもそうらしいんですけど、割といろいろ使われていて、薬効効果?薬用効果っていうのかな?
体に良さそうじゃないですかって、体にいいよって話前回してるんですけど。
してるよね。
してますよね。この効果がもう既にわかってるらしくて。
わかってんだ。
紀元前2000年から1600年頃?今から3000年ちょっと前ですかね?に書き記されたパピルス。
パピルス。
まあまあ本とか紙だと思ってください。ざっくりね。そこにゴマの薬効について書かれている。
へえ。
もう既にその頃からわかってるんですよね。
すごいね。薬効わかってるってすごいね。
多分経験的に積み上げしてたんでしょうね。
おお、おもはや漢方だな。
だからピラミッドを建設するときに労働者に支給されてたらしいんですよ。
へえ。
かなりの重労働じゃないですかね。
かなりの重労働だね。
だからその人たちにファラオ王族が需要競争剤としてゴマを渡す。
うんうん。
すげえ高級品ですよ当時のゴマって。
はいはい。
数も少ないし。同じようにゴマだけじゃなくて玉ねぎとかニンニクとかね。
おお。
これも競争剤になるんでもうお前ら頑張って働いてるからよしよしこれを支給するって言って。
うんうん。
まあもっと頑張れるのかもしらんけど。
あれビールはまだあと。
ビールね。ビールは紀元前3000年頃だともうシュメールで飲まれてるね。
なんかビールも労働者に配ってたとか言わなかった?
はい配ってました。
今で言うビールもどきみたいなもんだけど。
はい。もうすでに配られてますね。
じゃビールゴマ玉ねぎニンニク。
はい。
すごいね。
すごいすごいすごい。
どういう食生活だったんだろうね。
だからそれで元気になってエネルギー補充をしてよっしゃ明日も頑張るぞーっていうね。
うん。すごいななんか毎日栄養ドリンク飲んでるあの24時間働きますか状態で。
古いな。
リゲインじゃないのか。
リゲイン懐かしいな。あのCM俺が子供の頃やで。
そうだよ。兄ちゃんのCMソング集がCDが家にあったから俺だいたい知ってんだよハトヤとかさ。
確かに。うわ懐かしいな。
っていうかあの頃の24時間働けますかって今の働き方改革の真逆言ってるよね。
まああれがちょっとある意味美学みたいなのあったからね。
そうですね。
CMを聞く限りは。
ああいう時代だったね。
じゃあエジプトでもそういう時代だったかもしれない。
かもしれないですね。
多分労働者だけどだいぶ強いられてる気がするけどね。
まあ本で読む限りは当時のピラミッド建設に携わった労働者は別に奴隷で強いられてるわけでもなく。
ああそうなんだ。
割と公共事業っぽいらしいですね。
へえ。
でまあピラミッドってお墓の認識ありますけど、今学者さんの間ではあれをお墓と思ってる人はほぼいないらしいですね。
えっそうなの。
別の用途があったんじゃないかって言われ方をしてるそうです。
ああお寺とか。
お寺とか。
そういう。
意識的な何か。
かもしれないですね。
ちょっとその辺はまだ学会でも話が分かれてるらしく、僕もそこまで踏み込んで勉強してないんでよくわかんないですけど。
まあそうね今ゴマの話なんでね。
うん。
山に行こう。
山に行きましょう。
ということでですね、エジプト文明の話は以上です。
はい。
ザーッと行ったね。
ザーッと行きました。これ掘るとまだまだいっぱいあるんですよ。
ちょっと面白そうだけど、ちょっとやめとこうかな。
やめとこうか。まあ後でまたエジプト文明の話チラチラ出てきますけどね。
ああそうなんだ。
はい。で、次行きましょう。
はい。
メソポタミアです。
メソポタミア。
うん、出エジプト。
出エジプト?
うん、エジプトを出る。
ああ出るってことね。
出エジプトってあの旧約聖書の中にあるんだよね。
そうなの?
ゴマの起源とシュメル文明
はい。それは推定、紀元前1300年頃って言われてるんですけど、ゴマが出エジプトしたのはもっともっと前。
もっと前。
はい。紀元前3000年には少なくとももうメソポタミアに行ってたよねって話です。
へえ、そうなんだ。
たぶんね、あそこ陸続きじゃないですか。
ああ、待ってメソポタミアどの辺だっけ。
ナイル川渡って東の方に行くと公海のところを越えてペルシャ湾ありますよね。
はいはい。
あっこです。
ああ、そうかそうか。
ペルシャ湾のところね、ざくっと行くと。
はい。
で、紀元前の早い段階で文明ができたのはメソポタミア文明ですね。チグリスユーフラテス川とかね。
チグリスユーフラテス川って僕らさ、学校で連結して習ったけどチグリス川とユーフラテス川ね。
まあ、そうね。
あれの大体下甲部くらいに文明ができるんですよ。
はい。
で、これがいわゆるシュメル人の作った文明というふうに言われてるんですね。
ほう。
どうやらね、もうそのシュメルの時代にゴマが使われてますね。
ゴマが使われている。
はい。ゴマが食用になってたりとかね、神聖なものとしては使われてたりとかするんですよ。
へえ。
まあシュメルは滅びちゃうんですけど、一応ね、シュメル人の間に伝わっていた神話だけは残っていて、
それを見るとですね、当時の神様ってもっともっと人間くさいので、結構喧嘩したりとかいろいろするんですよ。
喧嘩するんですか。
喧嘩っていうか戦ったりとかしてね。
で、神様同士の戦いの中から地面ができてるとか人類が生まれてくるとかそういうことがあるわけですよ。
日本の神話ってだいぶ違うよね。
違うね。
日本は初めセックスから子供として地面とか人々が生まれてくるんだけど。
ああ、そうだったね。
ヤウローズの神だよ。
メソポタミアの乾燥化と灌漑農業
そうそうそう。もうイザナギイザナミね。
イザナミか。
メソポタミアのシュメルの神話では、一番最初の戦いの中から負けた方の体を使って、
大地ができたりとかそこから人間が生まれたりとかするんですよ。
ああ、そうなんだ。
らしいんですね。
へえ。
その直前の戦いの時に、あの人を引き込みたい。
人じゃねえな、あの神様をこっちの陣に引き込みたい。
あいつを倒してほしいとか、まあいろいろやるわけですよ。
そうすると、戦いに引き入れたいと思ったら、もうすげえ強い神様がいるから、
あいつ仲間に入れようぜって言ってる時に、同じ仲間の神様同士で会議をするんですって。
ほう。
その会議の中で食事が行われたことが書かれていて、
そこにはもうすでにパンとゴマ酒。
ゴマ酒?
ゴマ酒どうやって酒つくのか知んないけど。
ちょっとわかんないな。
ゴマ酒っていうのがあるらしいんですよ。
へえ。
そしたらもう神話の世界だからどうやって作ってるのか知らないですけど、
もうすでにこの神話でいくとね、大地ができる前の物語なんですよ。
大地ができる前。
神話上ね。
はいはい。
人々も生まれる前の話なんですよ。
その時代にすでにパンとゴマってあったよねっていう認識をシュメル人はしてたっていう。
そのパンとゴマはどっからできたんだろうね。
さあわかんないけどね。
ただもうビールっぽいものとかも出てきてたはずだし、他にもいろいろとあるわけじゃないですか。
玉ねぎでもニンニクでもいろいろあるわけじゃないですか。
あるね。
その中でなぜかパンとゴマが選ばれてるのはすごいですよね。
そうだね。そこはパンとゴマなんと。
みたいね。面白いなと思って。
かなり初期の段階からゴマって登場したらいきなり花話デビューするんですよ。
人類にとっていいよなーって。
確かにね。
そのいいよねーのまんまずっと隣に展開していく。
へえ。
でもあまりにも古すぎて古代人ですら、俺たちが登場する前からあったよねっていう認識をしちゃう。
じゃあ紀元前15000年どこじゃないじゃん感覚的には。
もうわかんないもん。
うん。
伝わってきたという認識すらしてないからねこの人たち。神様だから。
ああそうか。
エジプトから伝わったという認識ないからね。
そういうことね。
そんな感じなんですよ。
このメソポタミアに伝わったシュメール人が栽培したゴマがだんだん北上していきます。
なんで北上していくかっていうとね、気候変動があるんですよ。
気候変動。
なので紀元前3500年から紀元前3000年頃にかけてあのあたり乾燥化します。
乾燥化。
これ同じ時期にサハラが緑のサハラからサハラ砂漠になっていくタイミングなんですよ。
へえ結構早いんだね砂漠化するの。
うん。
紀元前3000年でしょ。
今から5000年くらい前ね。に砂漠化をするんですよ。
ああそうなんだ。
これ何が起こってるかっていうのをちょっと調べたらですね、どうやら地軸の傾きが変わってるっぽい。
地軸の傾き。
地球の傾いてますよね23.何度か。
傾いてるね。
その前は24度くらい傾いてたらしいんですよ。
ああそうなの。
それが今の角度にギュッと一度ちょっとずれたらしいんですよ。
うんうんうん。
そしたら簡単に言うと赤道が南下しますよね。
そうだね。
今まで赤道近辺だったところとかその両サイドっていうのはずれちゃってるんでちょっと寒くなりますよね。
これによって地球上の気流の流れが変わっちゃうんですよ。
サバンナだったりとかこのメソポタミア地方が本当に緑の一帯だった時にはそこに湿った風が入ってきていた。
これが止まる。めっちゃ乾燥化する。
だからサハラは砂漠化するしメソポタミア地方の特に海岸部ですねこの辺も冷やがっちゃう。
でエジプト文明もメソポタミア文明も幸いだったのはでっかい川があるじゃないですか。
でエジプトはそのままねナイル川がむちゃくちゃでかいし万年単位で枯れない川なんでいいんですけど
チグリスユフラテス川の近辺の人たちって灌漑農業っていうのを始めるんですね。
もともとまだ緑だった時代にチグリスユフラテス両側から細い川を引っ張ってきてですね。
網の目のように張り巡らされた小川の脇に畑を作って農耕するってことをやってたんですよ。
その方がねもともと洪水多発地帯だったので水を制御した方が農業やりやすいじゃないですか。
それを紀元前5000年代にはもうやってたらしいんですよ。
したら紀元前3000年頃にぐーって乾燥化するじゃないですか。小川が枯れる。
まあ枯れるよね。
枯れるよね。細かい灌漑水路がもう全部ダメになってから
これもっとでかい規模の灌漑水路作んないといけないよなって言って
今までバラバラの小っちゃい集団がバラバラといたのをギュッと集約して都市を作って
人口集約してもうガーって工事やってさらに水路を引くみたいなことをやって
ギリギリ生活をしてたんですよ。
だけどねそれもやっぱり100年200年としていくうちにしんどくなってくるんですね。
ちなみにこの人口集約の時にできたのがシュメル人国家で
大都市のウルっていうねでっかい都市ができたりするんだけど
それがここをだんだんと成立しなくなってくる。
ウルって名前どっかで聞いたな。
だいぶ前にあったかもしれない。
そうだよね。どっかでできたよね。ちょっと曖昧だけど。
ちなみにこのでっかい都市があってウルがあって
この中には飲食店みたいなのもあるし商売やってるんですよ。
紀元前2700年に?
すごくない?
すごいですよ。
これ砂糖じゃない?冷やす歴史の時にもちょっと出てきたかな?
冷たい飲み物がとかいう話の時にも。
もうその時点で飲み物売ったりしてるんですよね。
それが都市生活で城壁に囲まれていて
その外側に畑があって小麦とか小麦とか夏目安とか
ゴマとかあとサフラン、ターメリックみたいなものが植えられてた。
これが遺跡から出てきてるんですって。
遺跡からね。
ところがだんだんと冷やがってきてるわけじゃないですか。
そうすると水が大量に必要なものと塩害に弱いものからダメになってくるんですよ。
まあまあまあ。
だからまず真っ先に小麦ダメだよねみたいなことになって。
小麦ダメなんだやっぱ。
まだ大麦の方が強いらしいですよ。
そうなんだ。
人口増加と森林伐採
だんだんなくなっていって
最後もう夏目安ぐらいしか取れないよみたいな感じになって
占める文明が滅びていくと。
そこを滅びちゃうんだね。
もちろんバビロニアに攻められたってのも結構大きいんですけど
その前にかなり文明として濃厚として弱体化してるってのはあったっぽいですね。
じゃあ地軸がここからまた変わったりしたら
日本もいつの間にか水なくなったりするんだろうね。
可能性はあると思いますね。
すげえ長いサイクルなんでわかんないですけどね。
まあね。
10万年サイクルとかなんで。
ミランコビッチ理論によると。
ミランコビッチ理論ね。
久しぶりに出てきた。
久しぶりだね本当に。
でねこれもう一つで文明が弱体化していく要因があって
でっかい都市作っちゃったじゃないですか。
人口増えますよね当たり前だけど。
増えるね。
もう数百年あるんで。
そしたら人口をキープするためには農作業も必要だけど
燃料が必要になりますよね。
燃料ね。
もう薪にするにしても建物を建てるにしてもとにかく木が必要ですよね。
この木を城壁の外側の森林から伐採して使ってました。
そしたらね人口どんどんどんどん増えていくんで
森の再生が追いつかなくなるんですよ。
あれそれなんかお城で聞いたよね日本のね。
影山にしたって京都あたり作るとき。
ありましたよね。
あったよね。
やってんだね。
やってんすよ。
やっぱそうなんだね。
その川の上流の方とかもガンガン伐採をしていったら
保水力落ちますよね。
そしたら岩塩を含む土が山からこうザーッと流れ出しちゃうわけですよ。
あ岩塩か。
バビロニア王国とゴマの重要性
川がガーッて貝を流し込んでくるんで
本当はねちゃんと管理さえすごくちゃんとやってれば
塩害を防ぐことができるらしいんですけど
何せ網の目のように細い川作っちゃったじゃないですか。
手が回らないんですよ。
そこにどんどんどんどん塩ですよね。
塩害が元になる土がどんどん地面に定着をしていって
作物が育たなくなって最終的に塩害に強いやつだけが残っていくみたいな。
そういうことね。
このシュメル人文明が滅びた後に
バビロニア王国っていうのが出てきますよね。
バビロン法典で有名な目には目を歯には歯を。
あったね。
あれどの辺にあるかっていうと
元々シュメル人がいたところもかなり北の方にあったらしいんですよ。
北の方。
なんでそこがいきなり力を持ってきたか強くなったかっていうと
木材豊富やったよ。
木材がたくさんあった。
田舎だから。
田舎だから。
田舎だから結構木がいっぱいあって
ちょうど良かったよねみたいな感じで
どんどんどんどん力をつけていって
でかくなって
弱体化してきたシュメル人のところは
元々農地として良かったし
海も近いしいいよねって言って
あそこ取りに行こうぜグシャンみたいな。
そんな感じ。
そうか資源があるのが強かったんだ単純に。
残ってただけね。
残ってた。そんな感じなんですよね。
で、バビロニアでもやっぱりね
ごまんがすごく良かったらしくて
珍しいんですけど
このバビロニアの王様自らが
官僚に対して直接メールを送って
メールか手紙を送ってるんですけど
メールはないな。
eメールじゃなくてメールは手紙だからね。
そういうことなの?
エレクトリックメールみたいな感じ?
そんな感じだと思いますよ。
eメールで元々メールがあって
メールは手紙のことなんで
ギリギリ合ってます。
言われてみれば。
ちょっと誤解招きます。
バビロニア王国ってめちゃくちゃ
中央集権的な国家なんですよ。
官僚制で
地方に総督がいてみたいな感じなんですよ。
だから本当はね
地方でね、地方総督が監督をして
ゴマの栽培を大量にやらせている
っていう状態なので
別に王様が自ら
官僚とか地方総督に
手紙を送る必要ないんですよ。
側近がいるんで。
だってね、総理大臣とか
大統領が自ら
地方行政官に手紙を送るって
あんまないじゃないですか。
超中央集権国家の時にね。
側近の官房長官に
側近の官房長官に言えばいい話なんですよ。
じゃなくて、自ら手紙を送ってる。
何のための手紙かっていうと
ゴマの管理。
ちゃんとやってるかい?
っていう。
そんだけゴマが重要ってことか。
で、中央から
ゴマの評価と使用
ゴマを輸送するための
人間を送り込むから。
お前のとこに。
ちゃんと渡せよ。
って言ってる。
相当重要なんですよ。
相当だね。
当時のゴマの評価としては
超重要戦略物資ですよ。
自分のところの食料にもなるし
スパイスとしても使われるし
神聖なものとしても
使われるわけじゃないですか。
輸出もできるし。
国力を蓄えるためにすごく大事だよっていう意味で
他のお酒とか薬とか
と同じぐらいのレベルで
扱われてるんですね。
もちろんね
ゴマ油が儀式に使われたりとかも
してたので
エジプト文明でありましたよね。
ああいう感じでもやっぱり使われていて
中には給料に
使われたりとか
基本お金があるんだけど
お金が足りない時に代わりにゴマで
払ったりとか
超重要戦略物資だったって話ですね。
そうだね。
でしたということで
ゴマの生産管理とかもしっかりやっていましたよ
という話でした。
うーん。
長すぎたので
次回に続く。
45:47

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