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コーチが、この子いいなって思う瞬間って、どんな瞬間ですか?っていう質問が来てたんですよ。
それはね、技術的なことで言えばいくつかあるし、骨格的なものでもいくつかあるんだけども、
シンプルに僕が、この子いいなって思うのは、やっぱり目を見て話を聞く子っていうのはいいなって思う。
結構ね、適当に話を聞く子が多い中で、
ちゃんと見て話を聞いて頷いたりとか、例えば僕がこの右手はね、これぐらい大きく回してねとかってやってる時に、
話を聞きながら体をそうやって動かしてる。例えば僕が右手をこうやって大きく回すんだよとか、手はこうやって左右に動かしてねみたいなのを言ってると、
それを何も考えなくて、ただ真似してるだけの子がいる。意図してじゃなくて、もう本質として話を聞きながらこうやってやるんだっていう風に話を聞いている子は、そうして早くなってますね。
これなんでなんでしょうね。質問された僕はこれなんでなんでしょうねっていうのもあれやけど、
なんかね、習得する速さって人によって違うと思うんだけど、話を聞くっていうのは意外と難しくて、特に長くなればなるほど難しいんですよ。
だから水泳の練習中とかだったりとか試合のアップの時とかはものすごく短くシンプルな言葉がけで全て終わらせるんですね。
例えばキック強く腰を浮かせて手を前にとか、それだけのことで、ただそこに至るまでの説明は練習でいっぱいしてたりするから、
それを言われた時に、じゃあこうやって意識しようかって考えるんだけど、話をやっぱり聞いている途中でいろんな方に意識が飛んでいっている方はよく見受けられるんですよね。
だから全部聞くっていうのはかなり難しいんでしょうね。
大人の人だったら経験あるかもしれないけど、例えばね、人と話をしている時にパッと目線を逸らしたら、買い物カゴを持っているお姉さんがネギを落としたな、それを目で追っているうちに、
あ、そういえばうちにネギってあったっけな、今日あれ作ろうと思ったのになって、自分の世界に入り込んで、目はネギを落としたその人を見ているけど、思考は全然違うことを考えていると。
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でもその人を凝視しているんですね。
ネギを落としたその人はネギを拾った後、パッてこっちを見たら、全然知らない人にめちゃくちゃ見られている。
え、何あの人、怖いって思うけど、見ている本人はもう自分の世界に入り込んで、いろんなことを考えているんですよ。
えーと、これがでこうで、いや待てよって、そういえば窓開けっぱなしにしてないかとか。
で、はっと気づくんですね。
うわ、私またやってしまった、ボーッとしながら考え事を。
でもしかもその時に人が前にいると、これってね。
だから、何が言いたいかっていうと、人は考え続けているけど、話を聞くのは意外と難しいってことを伝えたいだけなんですけど。
そこでね、難しいのは、やっぱり聞く側の努力だけだと話の内容は割と伝わらんのですよね。
だから伝える側としては、まあ継承力って言うんですけど、耳を傾けさせられることができる力っていうのがやっぱりレッスンにはすごく必要なんですよ。
例えば今みたいに間を開けると、「ん?」とか。
あとは急に小っちゃい声で喋ったりと、「あ!」って大きな声で喋ってみたりとかして、何とかかんとかこっちを向いてもらうようにするとか。
で、間を開けると結構ね、こっちを向いてくれる人が、「あれ?なんか喋ってて聞こえんなったぞ。」って向いた時に、「やっとみんな向いてくれた。」とかって言ってまた話をしていったとしても、長すぎるとまた聞いてくれなくなるんですよね。
だから聞くっていうのはすごく難しくて、でもナチュラルに冒頭でも言ったんですけど、僕が話していることをちゃんと理解して聞いて、それを身振り手振りで動かしながら動きの動作の確認をちゃんとしているような子っていうのは、もう本当にごく少ないちゃんと話を聞いて、それを自分のものにできる子なんですよね。
だから僕はそういう子がいると、「ああ、この子には教えやすいな。」って思うんですよ。何かあった時にここをこうしてねって伝えたら、それをやってくれるんですね。だから多分話を聞く子は習性力も高いし、ある程度賢いと思うんですよ。
話を聞きながら内容を理解して動作、動きとしてやってるっていうのは教えられるものではないんですよね。だからなぜその子がそれができるかはわかんないけど、そこはわかんないんです、僕も未だに。ただ、何人かにね、一人そういう子が定期的に出てくるんで、全員ではないんですよ。
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ただこれはトレーニングである程度改善をできます。例えば、コーチの話を聞く時はこっちを向いてねって言いながら、動作の説明をする時は一緒に動かしてねとかってやってるうちに、それが身についていくと指示は通りやすくなるから、最終的に在籍してもらってるとそれができるようになるんだけども、最初からできてるこのクオリティとはちょっと違うんですよ。
油断したらまたね、ぼーっと違う世界に入っていくんですね。で、それはね、でもね、話してる側はね、わかりますよ。20人に向かって話してて、5人聞き抜けてんなとか、魂飛んでんなとか、もう全然わかる。
逆に20人いる中で1人だけめっちゃ聞いてくれる、すんごい頷いてるっていうこの方にどうしても目線が行く。だから、例えば大人数で講義受けてても、1回実験してみたらいいと思うんですよ。
自分だけが結構うなずいたりとか、あーって言ったりとか動作の動きしてたら、教える側はやっぱりちょっと嬉しいんですよね。嬉しいから気づいたらそっちに向かって話してしまうことが多い。だからその分印象に残りやすいんですよね。
あの人はちゃんと聞いてくれた。全力でやってくれたって。そこに例えば、コミュニケーションとか会話を取る時間がなかったとしても、教える側は意外と覚えてますよ。あの時真面目に聞いてくれた人がだなって思うと、次に何か違う時間の時に質問が来ても割と丁寧に答えやすい。
だってこの人ちゃんと聞いてくれるもん。この人ちゃんとやってくれるもんって思うと、結局追加のアドバイスがもらいやすいですよね。だから例えば、僕のお客さんとか選手の子とか担当してる子でも、例えば他のところに行ってコーチに習う機会があっても、きっと同じことをしてるんですよ。
で、同じことをしてると、あの子はよく話聞いてくれるとか、あの子は言ったことがすぐ通りやすいね。いい子だよねっていうふうに言われる。となると、いろんな人が見てくれて、この子のために何かしてあげようかなって思うようなものが出てくるわけですよね。
で、結局それって得じゃないですか。で、中にはもしかしたらね、話を聞いてなくて心ない人があいつだけ卑怯じゃないかっていうことがあるかもしれないけど、これはね、差があるのはもう本人がちゃんとね、自分でそれを身につけてやっているっていうことが、やっぱり他者との差別化につながっているので、これも僕は一つの武器だと思う。
だからこの子いいなって僕は思う子は、話を聞きながら言われていることの動きを自分の中で体現できる。例えばスポーツの説明においてはそうだし、なんかそういうのができている子っていうのは修正力が高くて吸収率が高いんですよね。
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だから結局どうなるかというと、悪い動きは良くなりやすいし、新しい技術をより習得しやすくなる。つまりこれは上達しやすいわけですよ。だから力であったりとか体力とか身長であったりとか、そういうのが有利になってくるのがスポーツ競技ではあるんですけども、頭を使ってうまくなる方法ももちろんそこに存在するんですね。
それはでも一番みんなができるっちゃできると思うんですね。でもやっぱり話を聞けない人は多いです。本当に大人子ども関わらずなかなか話を聞けない人は多いんで、話を聞けるっていうだけでも僕は強みだと思ってるんですね。
勉強もスポーツもね、やっぱ話を聞ける人ってうまくなるだろうし、おそらく人間関係を円滑に回すには喋るだけじゃなくて、うまく聞ける、ちゃんと聞く。この人に話したいなとか、この人だったら話しやすいなって思われると割と得はすると思うので、聞く力っていうのがね、最終的にはそういう子どもたちっていうのは高くなってるなという傾向にあります。
これはあくまで僕のね、なんとなくの肌感覚ではあるんですけども、そういう大人になって得する能力だし、意外と周りの人は話聞いてるようで聞いてなかったりするから、ちゃんと聞ける能力がある子っていうのは僕は素晴らしいなというふうに思います。ということで今日はこれで終わります。それではまた。