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非常に難しい質問が来たんですけども、コーチになりたいと。で、コーチになるために必要な資質は何ですか?というふうな、僕も探してるので、実際にこれは何が正解かっていうのを明確に伝えることはできないですけども、
僕はやっぱり個性を生かすことが重要だと思うんですよ。例えば、コーチングで指導者が見たときに、悪い点ってすぐ見つけれるんですよね。で、正解と言われるセオリーも大体勉強したらわかるわけですよ。
だから、「ああ、この子は教科書からを見る限りは、この路線からはずれてるから、教科書通りにこう直そうってやった瞬間に上手くなったら、コーチは必要ないと思うんですよね。」ただ、そうは上手くいかないんですよ。
教科書通りに直すことによって、個性が死んでしまって、その子の尖った部分が全部消えちゃうことによって、なんか平凡な形で、もしくは結果が出ない状態で終わってしまうっていう選手も多々いるんですよね。だから、いい部分と悪い部分っていうのは、教科書に載ってることっていうのが全てではないと、僕は考えています。
綺麗な泳ぎしてるなー、でもなんか魅力はないなって子もいるし、「うわ、なんだこいつ、汚い泳ぎしてんなー、でも面白い。」っていう子もいるんですよ。
で、そのアプローチをどうするかっていうんですけど、例えば綺麗に泳ぎながら、教科書通りで泳ぎながら進んでない子っていうのは、そもそも自分に合った泳ぎができていないというふうに僕は判断するんですね。
だから、形を競う競技ではないから、その子は例えば手が強いのか足が強いのか体幹が強いのか姿勢がいいのかで、悪いところを見つけるのは簡単だけど、いいところを見つけるっていうのは、それだけ経験値が優れてて高い人じゃないと、たくさんのいい点を見つけることはできないんですよ。
で、いい点をいろいろ見ていくと、そこに関連性が出てきて、この子はこことこことここが実はいいんだと。
で、それをトータルでいくと、ここが強い、例えば手が強いとか、そういうふうに言えるようになってなったら、じゃあその強さを生かすためにこういった練習をして、ここを伸ばしてみようと。
まずは長所から伸ばし、そしてそこが伸びきったら、次は弱い部分とか短所とかを補ったりとか修正したりして、全体のレベルを上げていく。
僕はこれを繰り返すことで、チーム全員を全国大会に連れていこうというふうに思っています。
今、うちのチームは14人在籍者がいて、7名が全国大会の経験者です。
ですので、全体の半分は行っていると。
ただ全員が行っているわけではないですので、その辺を含めていくときは、こういった教科書を熟読するけど、教科書通りのことを実はあまり行っていないというのは、コーチには大事なことなんじゃないのかなと思っています。
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あと、さっき言った、汚いけど面白いって言ったのは、グネグネグネグネ泳ぐけど、なんか進んでるっていう子に、例えば、もっと真っ直ぐ泳いだ方がよく進むようになるよとかって言って、その子は真っ直ぐになった瞬間、進まなくなったりするんですよ。
だから、グネグネ、確かに一見悪そうに見えるけど、例えば、グネグネグネグネしてるけど、例えば横腹の動きが良くて、それが手の押し方とすごくマッチしてて、押す力がすごい上がっているとかね、なんかあの、爬虫類みたいな子のクロールしてるけど、とか背泳ぎしてるけど、実は体の体側部分ちゃんと使えて、手の動きと連動してるからこの子は速いんだなとかっていうのがわかると、
グネグネを消さずに、よりそこが進むような動きをとっていったりとか、もしくは、グネグネはしてていいけど、もう少しそこに安定性というか力強さも増しながらやってみようかなとか、その一見すると悪そうな部分がヨッサンにすごく密接に関係しているのっていうのも、経験値がないとなかなか見ることができないんですよね。
その教科書っていうのは、僕は教科書をバカにしない。実際に教えに教科書があるかというと別ですけども、いろんな参考書を読んだりとか、トップ選手の映像を見たりして、知識として身につけるっていうことは、指導する上では最低ライン必要なんですよね。
そこにコーチとして、その子の個性は何?とか強みは何?っていうのを見てた方がいいと思う。僕は人間どっかに尖った部分があると思ってるんですよ。でも尖った部分が最初からバコーンって飛び出てたら分かりやすいけど、タケノコの最初みたいにちょっとだけ出てる状態。
それを目立たく見つけて、うわ、これめっちゃええなと思って徐々に育てていって、個性の中で尖ってる部分がより強まってきて、そこで人と勝負していったほうがいいと思うんですね。平均値、アベレージって言ったらちょっとなかなか厳しいね。
内村公平体操の、僕が昔所属してたスポーツクラブでは内村君もいたので、言ってたのが内村君が、突出した能力じゃないと世界では勝てないと、オールラウンダーではなかなか厳しいんだみたいな話をしてたんですね。
でもこれは体操の世界だけじゃなくて、高いレベルでいろんなことはできたほうがいいけども、それよりもレベルの高い何か突出したものがあったほうが魅力的であるっていうのは僕はすごく思う。
それは子供それぞれに絶対にあるんですよ。ただ、みんなと同じ指導で平均化させられてしまうと、本当に面白くないチームが出来上がりますね。
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あと、こういった例もありました。ものすごく子供たちを育てるのが上手いコーチがいてて、そのコーチが言ってたのが、「あー、なるほどね。このクロールはドコドコチームのクロールだよね。」って言われたくないって言ってて。
なんでですかって聞いたら、だってみんな同じ動きをして早いわけないじゃんって。その子一人一人にあったような指導をしていくと、個性はバラバラだけどその種目が強いっていうほうが魅力的じゃんって言われて、僕はなるほどなと思いました。
だから僕のチームはクロールとバタフライ強いんだけど、同じクロールや同じバタフライが存在しないんですよ。だからチームとしてクロールはこう、バタフライはこうではなくて、君はX脚だからキック強えからキック主体のバタフライでいこうと。君は足がまっすぐだからすねから打つようなキックを打ちなさいとか。
ただ子供たちは子供たちで先輩に憧れて泳ぎを真似することもありますよ。真似はね、いいんですよ。ああやってやってるんだ、僕もこうしてみようっていうことで体の動きは覚えれるので、あとはそれが自分に合ってるかどうかなだけなんですよね。
で、合ってたらほっとくし、それが足りなければなるほどねってこうやって動かすのは君は上手だ、確かにそうだと。ただ君の体の構造上こっちのほうがいいからこうやってやってみたらどうだいっていう話でそっちに持っていくんですよ。
一応提案はしてる手でいくんだけど、こっちのほうがいいよとか。だからやっぱりコーチとしてはここをちゃんと見てあげんといかんと思います。ここをちゃんと見れないと個人の優れてる点っていうのを見つけることが難しいんですよ。
だから僕はコーチングで何が必要かっていうと、その子の個性を生かすっていうのは結局すごく大事なポイントだと思ってます。個性を生かすっていうと、そこから先やらなきゃいけないってもちろん指導力とか観察力とか伝える能力とかいろんなものが必要になってくるので、結局じゃあ何って言われると難しいんですよ。
難しいんだけど、僕が理想としている、今理想と思って追いかけているのはそれぞれが違ってていいんだと。ただ一つの目標に向かっていけるようなチームであってほしいと。
これ余談ですけど、うちのチームのTシャツってロゴは一緒なんですよ。チームのロゴは一緒なんですけど、Tシャツのカラーリングは好きなのを選んでいいよって言ってます。だから自分が好きな色のTシャツにチームのロゴを僕は入れてハッチをかけるんですよ。
これの意図も説明はしてるんですけど、いろんな色があっていいじゃないかと。個性ですよね。いろんな個性、色があっていいじゃないかと。ただ胸に自分のチームっていうものをちゃんと置いて、そのチームが目指すその先にそれぞれの形で挑んでいったらいいんじゃないのかっていう意味を込めてね。
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だから集合写真なんか撮ったら非常にカラフルですよ。ものすごいカラフル。一見するとまとまりないように見えるかもしれないけど、僕はまとまりって強制的にガツンって集まれよってことじゃなくて、それぞれが自分の努力をしつつ志が同じ方向を向いているっていう状態が作れたらいいので、見た目の均等統一感とかじゃなくて、
それよりももっと本質的な部分で仲間としてリスペクトし合えるような状態を作れたらいいなという思いもあったりします。ということで、コーチングってなかなか難しくて、これができたら完了だよってあんまなくて、本当にチーム力を高めることも必要だし、運営する能力ももちろん必要だし、
外交ですよね。コミュニケーションからの外交能力っていうのもものすごいいるんで、何が必要かっていうのは難しいけど、ただその子を生かそうと思うとその子を知らないといけないし、より深く知ろうと思うと自分がもうちょっと知識や学びっていうのを深めないといけない場合もあるので、そういった意味で僕は何が大事かと言われたら、その子の個性を生かせるような指導というのがすごく大事なんじゃないのかなというふうに思っております。
ということで、今日はこれで終わります。 それではまた。