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スキルは、スキから始まる。で、これ自体は案外も、なんかこの通りなんじゃないのかなって、僕最近思うんですよね。
例えば、2、3歳の子が初めてプール来た時、本当にお母さんから離れたくないのに、知らない人に、はいって言って渡されると。それも気に入らなければ、なんだよここって言いながら、
もう本当、手をぶん回して足でこうね、バタバタバタバタしながら暴れ回ってる子供を、僕がね、はーいって抱っこするわけですね。
しっかりと抱っこをします。すると、ちっちゃい子は全力で行っても、そんなに動くことはないんですよ。だから僕は抱っこして、その子をプールに連れて行って、一緒にプールに入るんですよ。
すると、初めてプールに入った子っていうのは、なんだこれって、さらに嫌だって泣き始めるけど、だいたい5分ぐらいすると、冷静に周りを見始めるんですよね。
で、何があるんだろうって。うわ、なんかこの冷たいのはお風呂と違うぞと。で、ちょっと触ってみようかな。なんか音が鳴るなって。あれ、水ちょっと手で持ってみよう。持てないな。うわ、なんかバラバラバラって落ちていくなと。
あれ待てよと。今、俺を抱っこしてるこいつは、なんか左手でなんか面白そうなことしてるぞと。あれが気になってしまって、ちょっと見てしまうぞと。で、見てたら面白いから、おっとついつい笑っちゃったよと。で、笑ったら僕としてはこっちのもんですよね。
それで、その子が興味があるのは何なんだろうと。何が好きなんだろうっていうのを、いろいろ話ししながら聞いていったりとかね。興味が持つのはどんなことなんだろうと思いながら、いろんな動作をしていくうちに、
その子が笑ってくれたりとか、楽しいなって思う瞬間が見つかったりするわけですよ。で、走行しているうちに50分のレッスンというのが意外とあっという間に終わるんですよね。
で、終わってお母さんに引き渡すときに子供はバイバイって言いながら、僕とハイタッチして笑顔で帰っていくんですね。お母さん、今日これができたよって言いながらね。
そういうのを見ていると、子供の成長であったりとか、そういったのを感じると、お母さんは、じゃあここちょっと入会させてみようかなということで、彼のプール人生が始まるわけですよね。
で、プールに何回も通うと、お水がだんだん興味が持てるようになってきたら、ちょっと好きになってくるんですよ。
で、好きになってくると同時に、教えてくれているこいつ、こいつもまあまあいいやつだなということで、好きになってくれるわけですよ。
そうするとね、会話が変わってくるんですね。
今日ね、コーチ、私ね、僕はねって言いながら、いろんな話をしながら入場してくれるんですね。
あんだけ泣き喚いてたのに、なんならこう会えることをちょっと楽しみにしてくれている。
そんな感じで話を進めていくうちに、まあやっぱ泳ぐことが楽しい、好きなんだっていうことを、だからそういう風な流れになってくれる子もいるわけなんですね。
で、好きになると何をするかっていうと、子供たちは延々にそれを繰り返すんですよね。
だからコーチとしては、この子が楽しくてやっていることっていうのが、もし水泳の技術につながることであれば、大いに繰り返してもらって結構なんですよね。
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だから子供たちがやりたいことをやっている。ただそれが実は泳ぎにとってすごくいい動きであれば、僕はそれをどんどん邪魔することなくサポートしていくんですね。
で、そのうち泳げるようになってくると。
つまり、この過程を見るに、やはり一番最初に嫌いだろうが興味なかろうが、結局は好きになれば反復練習を行うんですね。
反復練習を行うことによってスキルが身についてくるんですね。
好きというものは結果的にスキルの上達につながってくるというふうに僕は思います。
僕は教鋭のコーチが自分の核だと思っているので、教鋭となればスキルの本当に極めていくような作業になってきます。
だけど、その子たちにもやっぱり好きというものがない限り、スキルを磨くということはなかなか難しいんですよね。
スキルを磨くきっかけというのは、やっぱりこれが好きだからもっと上手くなりたい、強くなりたい、速くなりたいというその思いなんですよね。
スキルだけを追い求めて、その競技が嫌いな子っていうのはなかなかいないし、もしいたとしても伸びることはなかなかないだろうなというふうに感じるんですね。
だから僕はちっちゃい子を通して、人が何かを好きになる、何かに興味を持っていろんなことを繰り返していくうちに、それが自分にとって好きなものになるという過程はみんな等しくあるチャンスだと思っているんですね。
だからせめて僕のところに来てくれた子に関しては、プールが好きになってほしい。別に選手になることが全てなんで全く思ってないけど、せっかくプールを習っているんだったらプールが好きになってほしいし、泳ぐことが好きになってほしい。
できれば教えてくれる僕のことも気に入ってくれたりすると、さらにいいなと思いながら今日も練習を進めていくことになると思います。
やっぱりね、スキルっていうのはスキルに偏りがちになるんですよ。
例えばこれをやらなきゃ、あれをやらなきゃ、これをしなきゃ、でもね、トップレベルって自分で言うのもあれだけど、子供たちの中の本当に競泳のトップレベルの子を自分が見ているときに思うのは、根底にあるのはこの競技、このスポーツが好きだっていう思いが一番だというふうに感じるんですよね。
だから、子供たち、まだ本当に何も知らない子供たちがプールを好きになる過程を見ていって、でも結局それがやっぱり強くなる、早くなるときにもそれってすごく大事な要素になるなっていうのを最近感じてます。
たまたまね、運よくちっちゃい子から大きい子まで全てを自分が見る機会があるのでね、いろいろ気づいたことなんですけども、スキルは好きから始まるというふうに僕は考えております。
それではまた。