患者の死と告別
続きになります。ビルは妻と話し合っている最中に、日頃から往診をしている患者から電話がかかってきまして、その患者が亡くなったという知らせがあったので、タクシーに乗って深夜、患者の家に向かっているところなんですよね。
悶々とした気持ちのまま、患者の家に行くと、またまたこの家も大変なお金持ちの邸宅だということがわかるんですよね。
これニューヨークなんで、立派なマンションの最上階とかにね、金持ちが住んでいたりするんですけれども、ここももうちゃんと、執事というか女中がいるような立派な家でですね。
ビルが訪れると、アジア系の使用人が入り口を開けてくれて、コートを脱いでね、中に入っていきますと、このご霊場がね、中年の霊場がいるんです。
年の頃は四、五十代ぐらいの中年女性で、非常に見なりが良くて、綺麗な女性ではあるんですけれども、悲しみに暮れて顔がもう涙で濡れてるんですよね。
先生、すいませんこんな時間にと言って、いえいえ、本当に大変でしたねと、ビルはね、この女性をねぎらって、これはマリオンという女性なんですけれども、
このマリオンのお父さんが、ずっと不治の病でね、自宅で療養していたみたいなんですよね。
その自宅療養を往診で、このビルが見てあげていたという間柄なんですよね。
この娘のマリオンはですね、涙を流しながらね、今日は特に父は変わりもなく元気に過ごしていて、
早めの夕食を食べた後、ちょっともう部屋でゆっくり休むよと言って、寝に行った後、静かだなと思って様子を見に行ったら、
もうベッドで息をしていなかったんだと言ってね、泣きながら娘がビルに状況を説明するわけですね。
眠るようにしてね、眠りながらお父様が亡くなったっていうことはね、本当に苦しまれずに亡くなったんで良かったと思いますよと言ってね、
とにかくあなたは長年お父様に尽くされて、さずやお父様も幸せな最後の日々を送ったことでしょうと言って、すごくねぎらうんですよね。
ところで、いろんな親戚やいろんな方にはもう連絡は済みましたかとビルが確認すると、
はい、ギリの母及び私の彼氏のカールにはもうすでに連絡済みですというふうに答えるんですよね。
愛の告白
ビルはそうですか、そうですかと頷きながら、とても共感を持ってね、このマリオンを優しく話を聞いてるんですよね。
マリオンはですね、この彼氏のカールともうこの5月には結婚する予定なんですと、あなたにも確かカールのことは紹介しましたよねっていうふうに言うんですよね。
ビルはもちろん覚えてますと思うと、確か先生でしたよねって大学の先生でしたよねって言うと、はいそうですと数学の先生をしていて、
実はこの春からですね、ミシュガン大学の方に就任が決まって、私も一緒についていくことになってるんですというふうに話してるんですけど、
ずっとね、暗い顔して話してるんですよね。
お父様が亡くなられたばっかりなんでね、無理もないと思って、とても優しくビルは話を聞いてるんですよ。
これはね、お父様亡くされてとても悲しかったと思いますけども、こうやって住み慣れたお父様と過ごしたニューヨークじゃなくて、
こういう新しい新天地に行くっていうのは、気分転換になっていいんじゃないですかっていうふうにビルが言うんですよね。
するとね、マリオンがね、しくしくとすすり泣き始めるんですよ。びっくりしてね、ビルは大丈夫ですかっていうふうに慰めようと思って、
マリオンの方に体を傾けて、ちょっとかがんでね、肩を抱こうとしたらですね、
さっとね、マリオンがビルにキスするんです。
それもすごく情熱的に、ビルの顔を両手で挟んで、ブチューっていう感じでね、キスをするんです。
でも、アイラブユー、アイラブユーって言うんですよ。もう愛してます、愛してますって言って。
でもビルはね、しばらく呆然としてね、動くことができないんですけれども、
そっとこのマリオンをね、手を挟んで、自分から引き離して、落ち着いてくださいっていう感じでね、
堂々という感じで話して、あなたは今ね、ちょっともう正気を失っていますと。
お父様を亡くされて、動揺してるから落ち着いてくださいっていうふうに、足しなめるんですね。
そうすると、違います。私は動揺なんかしてるんじゃないの。ずっとあなたのこと愛してたんです。
愛してたんですっていうふうにマリオンが告白してくるんですよね。
私、カールとなんか結婚なんかしたくないんです。カールと一緒にミシガンなんかの田舎なんか行きたいわけじゃないの。
あなたと一緒にいたいの。あなたと一緒にいたいのよ、みたいなこと言うんですよ。
でもビルはね、困惑して途方に暮れてるんですけど、とにかく落ち着いてくださいって言って。
医者なんでね、落ち着いてくださいと。
あなたと僕はあくまでもこのお父様の病気を介して、今までお付き合いしていただけの浅い間柄ですと。
お互いに、あなたのことも、僕のこともあなたはよく深くは知らないんですと。
そういう間柄なんで、とにかく落ち着いてくださいと。
今あなたはとにかくお父様を亡くされたショックで、おそらく錯乱状態にあるんですよ。
落ち着いてくださいっていうふうにビルが言うんですけど、違います。違いますとかって言って。
まあもうね、マリオンも必死でね、自分の愛情を一生懸命訴えてくるんですよね。
とにかくね、もう嫌わないで、私を嫌わないでって言ってね、必死で自分の愛情をね、訴えてくるんで。
あのもう、ビルは途方に暮れてたんですけれど、そこへね、家の中から物音がして、誰かがこちらに近づいてくる音がするので、慌てて二人はね、体を離すんですよね。
混乱するビル
そこへですね、ボーイフレンドのカールが来たんだわって言って、マリオンは一生懸命落ち着こうと息を整えるんですよ。
そこへ彼氏のカールが入ってきて、この度は先生、いろいろご即路いただいて、どうも申し訳ございませんでしたとかって言ってね、
まずカールとビルが挨拶をし、とにかくマリオンにも大変だったねっていうことでカールがちょっとキスをして、
この三人が一つのお父さんが亡くなった寝室で話をしているわけですよ。
そうするとね、これをいいタイミングにビルは、いや本当にいろいろ大変でしたねと、そろそろ僕も追い止まをしますと言ってね、
おもむろに行こうと思ってですね、このマリオンに向かって、あなたのことは大変自慢のお嬢様だと言って、
お父さんも自慢されていましたよと言って、ビルは部屋を出て行くんですよね。
これを見送るマリオンはもう呆然とした表情で、えー、あんなに私が一生懸命告白したのに行くの?みたいな顔をして、
もう呆然として見送るわけですよ。
このマリオン邸を後にしたビルはですね、途方に暮れて、夜のこの深夜のニューヨークの街を、ちょっと頭を冷やしたくて、すぐにタクシーには乗らずにね、
とにかくビルは歩いてるんですよね。歩いてると何気なくですね、この道行く人たちが、やっぱり深夜のニューヨークなんでね、非常になんか治安が悪い感じで、
路上で売衆婦と客が絡み合っているのが目に入ってきたりとか、いかにも不穏な雰囲気なんですよね。
それを見ているとまたビルの頭はですね、妻のアリスが水平隊員とね、愛し合っているところをまた妄想したりとかして、
そんなことに物思いにふけて歩いていると、いきなり向こうから集団で、ほもその若い男性たちがバーッと5、6人で連なって歩いてくるんですよね。
でもビルは物思いにふけているので気がつかなくて、ぼーっと歩いてたらドーンとぶつかっちゃうんですよね。
なんだこのオカマ野郎みたいな感じで、このほもさ集団からですね、突き飛ばされて、お前なんかもうカリフォルニアに帰れやとかって言って、ほも扱いされて、
すごい乱暴なこと言われて、でもビックリしてですね、ビルは。で、ちょっと逃げるようにその場から離れてですね、
とにかく早くタクシーを捕まえようと思って、交差点に向かうんですよね。そうするとね、この交差点でまさにタクシーを捕まえようとしているときに、
若い女性がね、声をかけてくるんですよね。ねえねえ、今何時?っていうふうにね、時間を聞いてくるんですよね。
で、え?っていう感じで振り向くとですね、毛皮の帽子に、これ全部フェイクだと思うんですけどね。
で、毛皮のコート着た、すごくミニスカートに黒いタイツを履いた綺麗な若い女性が立っているんですよ。
で、今お急ぎ?って言って、急いでないんだったら、うちすぐ近所だから、よかったらうちに寄っていかない?っていうふうにね、声をかけられるんですよね。
で、でもね、ビルは混乱しながらもですね、え?君今一人なの?って言うと、え、一人よって言って、いつも友達と一緒にね、シェアして住んでるアパートなんだけど、
今日は今友達は留守よって、私一人だからよかったら入ってってって、寒いでしょって、外は寒いから温かい私の部屋で温まっていかない?みたいな感じで誘われるんですよね。
で、その交差点のすぐそばにあるアパートの方にね、結局なんとなくね、ビルはね、断ることもできずについて行っちゃうんですよね。
で、この外から見るとね、なんてことないんですけど、これね、多分ニューヨークのそんなに良くない場所、ダウンタウンあたりで、低所得者層が住んでいるようなね、アパートなんですよ。
で、そこに入っていくと、この1階のね、ロビーとかもそんなに雑然としてあんまり綺麗じゃなくて、入っていってね、彼女の部屋に案内されると、入るとすぐにね、玄関開けるとすぐキッチンっていうのがね、割とアメリカのアパートには多い間取りなんですよね。
で、一応でも真っ暗にして、クリスマスツリーが飾ってあるんですよ。
とにかくね、ここでキッチンでね、2人は良かったら腰掛けて頂戴って言って、ここに誘われてね、ここで2人は会話をするんですよね。
ところで、こういう時っていうのは、どういう手順を踏んだらいいのかなって言ってね、ビルがちょっとはにかみながらね、ちょっと困った感じで聞くんですよ。
この女性の方はね、毛側のコートを脱ぐとね、すごいピチピチのね、ボディーラインがよく見えるようなね、セクシーな服を着てるんですけれども、どうしようかなーって言ってね、にっこり微笑んでるんですよね。
で、ビルの方は、これだからまずは金額の話し合いからすればいいのかなって言って、で、そうねって言ってね、この女の子の方も、金額はね、何をしたいかによるわって言うんですよね。
いや何をしたいって言われてもって、多分ビルはこういう買収譜を買ったことは多分ないんでしょうね。
なんとなく、あんまりこうなんか手順がわかってない感じなんですよ。
で、彼女の方は何がしたいって言うから、いや何がおすすめなのかなとかって言ってね、ビルは聞くと、うーん、まあじゃあお任せでいいって、私の、私があなたをうまくリードするから、私のお任せで良ければ150ドルでどう?って言って言われるから、わかった、ディールだよって言って、それでいいよって言って、
150ドルで、時間は無制限よ、うふ、みたいなね感じで、この買収譜っていうかね、この女の子も多分生活のために時々体を売るっていう感じで、特にこの管理買収のプロの買収譜という感じの女の子じゃなさそうなんですよね。
とにかくこのビルの佇まいを多分気に入ったんですよ。みなりはいいし、明らかにお金は持ってそうな上流の人物で、しかも若くてハンサムなんでね、だから少々お金はおまけしてあげてもね、この人だったらいいか、みたいな感じで引っ掛けて部屋に入れてきたっていう感じなんですよね。
で、いよいよ二人はキスをして、さあという感じでね、いよいよっていう時にね、ビルの携帯電話が鳴るんですよね。
で、ビルはね、ちょっとシーッっていう感じでね、ちょっと今黙っててねって言って、で、ちょっとこの女の子はね、このビルを自分の寝室に入れてムード音楽みたいにね、CDかけてたんですけど、そのボリュームもちょっと重度を下げて、で、ちょっと気持ちを整えて、もしもしって言って電話に出て、この電話をかけてきた主は妻のアリスなんですね。
で、アリスはね、結局これ夫婦でちょっとしたマリファナ吸いながら、ちょっとした言い争いになって、そのままビルがね、自分のずっと長年見ていた患者の亡くなったっていう知らせで、深夜に患者のとこ行ってるままね、連絡がないので、心配して電話してきてるんですよね。
で、「あなたはまだ帰りは遅くなりそう。」って言って電話してきてるんです。で、ビルは、「いや、ちょっとまだ今正直ちょっとここでは大きな声で話せないんだよ。」って言ってね。
で、「ちょっとまだ何時になるかわからないけど、ちょっとまだもうしばらくかかりそうだ。」って言ってね。
で、「わかった、じゃあ私先に寝ておくわね。」ってアリスが言って、電話を切るんですよ。
ニックとの再会
で、ビルはふーっていう感じで、で、そうするとこの女の子の方はね、ベッドで横になりながら待ってくれてて、今の奥さんからって言って言うんですよね。
で、「ああそうだよ、奥さんだよ。」って言って。で、「まあじゃあもうあなた帰らなきゃいけないのね。」っていう風にね、彼女が察しがいいんでね、言うと、「そうだね、残念だけど、非常に残念だけど、帰った方が良さそうだね。」って言って。
だけど、「お金はちゃんと払うよ。」って言ってね、150ドル払ってあげるんですよね、何もないんですけど。
そしたらその女の子はね、「いいのよ、別に何もしてないんだから。」って言って、「いや、そんなわけにいかないよ。」って言って、150ドル彼女に渡して、「またね、機会があったら、また会いましょうね。」って言って、この女の子の家を後にするんですよね。
で、またこのニューヨークの深夜の街をね、とぼとぼ歩いていると、あるナイトクラブの前を通るんですよね。
で、何気なくね、このナイトクラブとかね、ジャズバーとかっていうのは、その日の演者、あのプレイヤーの写真とか飾ってあるんですよね。
あの、Today's Playerとかね、言って、Now Playingとかね、書いて、そこにね、ニック、ナイチンゲールって言ってね、ピアニストの写真が飾ってあるのを見て、
あ、ニックだって思うわけですよ。
ニックというのはですね、この物語の冒頭で訪れた知人宅のね、クリスマスパーティーで雇われて、バンド演奏でピアノを弾いていた、かつてビルの医学部の同級生だったニックなんですよね。
で、ニックが、ここで演奏してるんだっていうことで、スッと入っていくんですよ。
で、入っていくと、ちょうどね、演奏がもうほとんど終わりかけで、で、まあ、弾き終わったニックがですね、皆さん今日はわざわざお越しいただきありがとうございましたって言って、
で、あの、今日のバンドメンバーは誰々で、誰々でって言って紹介して、ちょうどもう舞台を降りようとしているところだったんですよね。
で、まあ、とにかく、まあ、このビルはテーブルについて、で、まあ、ニックを見てるんですよね。
で、ニックがステージから降りてきて、で、すぐにビルに気が付くんですよ。
いや、よく見つけたねって言って、いや、どうもどうもっていう感じで、で、とにかく、まあ、座れよって言って、まあ、ビルのテーブルにニックが座って、で、初めて二人はね、あの、まあ、久しぶりに会話をするんですよね。
で、君はこのね、あの、医学部辞めたとどうしてたんだいっていうと、このニックはですね、まあ、実はシアトルに住んでるんだと。
で、あの、妻と子供と一緒に住んでて、まあ、ただこうやって、あの、ピアノの仕事が入ればね、もう全国ずつうらうら、どこにでも行くんだよって言って、まあ、話してるんですよ。
だってね、シアトルとニューヨークっていうのはもう、西から東の一番端と端ですからね、うん、ですけども、とにかく仕事さえあればどこでも行くんだって話をしてて、いや、なかなか大変だねって言って言うと、いや、今日だって今からまだ実は仕事があるんだよっていうふうにニックは言うんですよね。
でもこれ深夜なんで、今からまだ仕事やるのって言うと、いや、実はそうなんだよって言うんですよ、ニックね。
ビルはね、びっくりするんですけれど、まあ、せっかくね、このソナタカフェっていうね、このナイトバーに入ってきて、まあ、ニックの演奏を聴けなかったんでね。
まあ、何だったら、このすぐそばでやるんだったら、あの、聴きに行こうっていうふうに思ったんでしょうね。
で、どこでやるのって聞くと、いや、場所も、で、誰からの依頼かも、分かんないんだよねってニアリとニックがね、忌みしんに微笑みながら言うんですよ。
で、いつもね、依頼は、あの、本当に1、2時間前に電話があって、そこで初めて場所の連絡があって、それで行くんだと。
で、行ったら僕はただピアノを弾くだけなんだよねって言うんですよね。
で、とにかく僕は呼ばれれば、そこへ行って、で、目隠しをされて、ただピアノを弾くだけなんだよって言うんですよね。
でね、この目隠しでピアノを弾き、そして誰から、どこに、どこでピアノを弾くかってことも全く分からない依頼って言うので、ビルはね、画前、あの、好奇心をかきたてられて、そんなことってあるのかいって言うと、
いや、それがね、あるんだよと、ニックはね、ニヤッと笑って言うんですよね。
で、ある時、この目隠しがちょっと緩んで、まあその、ね、その周りが見えたことがちょっとあったんだよねって。
で、いやー、まいったねー、驚いたよって言うんですよね。
で、あんな女の人たちを見たことないよって言うんですよ。
うーん、あんな綺麗な女の人たちを見たことがないっていう風に言うんですよね。
で、なんのことだろうと思って、ものすごく、まあビルはね、もう見下りだして聞いているその時に、ニックの携帯電話が鳴るんですよ。
で、ニックは急にシュッとね、真顔になって、で、携帯に出て、はい、もしもしニックですって言って電話出るんですよね。
はい、わかりました、はい、とか言って、で、まあこのお店の中のね、紙ナプキンに、えーと、自分のね、あの、胸ポケットに挿してたボールペンでメモを書くんですよね、ニックがね。
で、フィデリオと、F-I-D-E-L-I-Oっていうね、フィデリオって書くんですよ。
で、これをね、ずっとビルは一部始終見ていて、で、まあとにかくニックが電話を切って、で、フィデリオって何?って言うと、いや、これはまあ、ベートーベンのオペラの名前だよねっていう風にね、ニックはごまかすんですけど、違うでしょうって。
何今の電話って言って、今のはその、今君が言ってた目隠ししながらピアノを弾くその雇い主からの電話なんじゃないのっていう風に、ビルが言うと、いや、困ったなーって感じで、ニックはまあ渋々、まあまあそうだねって言って認めるんですよね。
で、何それ、で、フィデリオって何のことって言うと、まあこれはパスワードだよって。
まあ認めつつ、まあとにかく僕はもうこれで急げて行かないといけないから、もう失礼するよっていう風に言うんですけど、ビルがね食い下がるんですよね。
いや、そうはいかないよと、もうあの、僕も絶対に行くって言うんですよね。
で、やめとけと、ニックはね、もう絶対そんなことは責任持てないから、もう絶対にやめてくれって言って、で、言うんですけど、いや、もう絶対絶対もう絶対俺は行くって言って、ビルはもうガンとして聞かないんですよ。
で、何よりもパスワードは手に入ったんだから、僕は行く権利があるでしょって。
で、とにかく君には絶対迷惑かけないって約束するよと、僕は自分で君と一緒に行かないで、単独で行くから、で、勝手に自分であの一人で行って、あの絶対君からこの住所を教えてもらったって絶対ばらさないから、とにかく場所を教えろっていう風に言うんですよね。
衣装を探しに
で、するとね、ニックは困ったなっていう感じで、だけど、まあそれでね、俺が君にそれを教えたとしてもね、こんな深夜にこの仮装衣装を手に入れることはまずできないだろうから、無理だよって言うんですよ。
なるほどと、だからこの謎の会合に行くには、衣装を着なきゃいけないってことがわかるわけですよね。
ここで場面が変わって、ニックとビルはここで解散して、ビルはまた深夜のね、あの街をね、タクシーでとある場所に向かうんですよね。
これがレンタル衣装屋なんですよね。もちろんこんな深夜なんで閉まってるんですけども、ビルはね、なんとかこのインターホン鳴らしてね、ここの主人を叩き起こしてね、
頼むと、僕は今主治医で、昔ここのオーナーのね、主治医だったこともある医者だと言って、とにかく用事があるんで、なんとか合わせてくれって言ってね。
このレンタル衣装屋の主人を呼び出すことに成功するんですよね。ここでゆったりとね、多分夜で休んでいたこの主人がね、このガウンね、ナイトガウンを着て出てくるんですけども、
この人がね、本当に怪しい、もう本当に怪しそうなね、このラスプーチンって、海藻ラスプーチンって、ロシアのね、ロシアの政治を破滅寸前まで追い込んだ謎の陰チキ僧侶がいるんですけれどね、
その人みたいな風貌のロシア系のね、人が出てくるんですよね。このヒゲボーボーに長髪のおっさんでね。
この人が出てきて、こんな深夜に何の用だって言ってね、ここでビルはあることないこといろいろ言って、とにかく今緊急で仮装のコスチュームが欲しいから、なんとか割増料金払うから、
なんとかとにかく開けてくれって言ってね。とにかく100ドル余分に、衣装代プラス100ドル払うって言うと、いやーそんなんじゃ無理だなとか言って、
200、300みたいな感じで、深夜割増とか言って、結局プラスアルファ払うということで、このラスプーチンに似たレンタル衣装屋の親父は開けてくれて、中に入れてくれるんですよ。
中に入ると、まだ真っ暗な店内の中に入って、とにかくどんな衣装が欲しいんだねって聞くと、ビルはですね、とにかくタキシードと、あとフード付きのマントと、そしてマスクね、仮面を貸してくれって言うんですよね。
なるほどなーって言って、とにかくいいのを見つけてあげるよって言って、このラスプーチンがね、店の中を案内してくれるわけですよ。この映画ね、ちょっと余談なんですけども、深夜のニューヨークの、この外の風景、夜のネオン、そしてこの店の中に入っていくと、夜のお店の中の店内のディスプレイの照明とかね、いっぱい電気が出てくるんです。
私の大好きな電気が出てくるんですけど、本当に素晴らしくて、例えばね、夜のニューヨークで雨が降った後、路上が濡れてたりとかすると、キラキラとね、このライトが水に反射してね、この道も光ってるんですよ。
このライティングは、これはね、昔の電気じゃないと出ないキラキラとした光沢があるんですよね。で、このね、もう今現在のニューヨークっていうか、日本もどこもそうなりつつありますけども、すべてこの光源がLEDに変わってきてますよね。
LEDっていうのはね、とても均一で安定した光源なんですけども、すごいマットなんですよ。光に光沢がないんですよ。すごく平坦な明かりなんですよね。だからもう二度とこのニューヨークのギラギラ、キラキラした、このキラキラ光るネオンの明かりっていうのは絶対にもう二度と再現できないんですよね。
この映画はね、この当時のね、この電気の怪しさとか、きらめきとかゴージャスさとか、すべてをね、この電気が表せるすべてがね、描かれてるんですよね。
例えば私がパルクは嫌いだって言ってますけれど、この蛍光灯は蛍光灯でね、何とも言えない魅力があるんですよね。
例えばこの蛍光灯の直感をちょっと曲げて、だからこの電飾っていうんですかね、この店の明かりなんか全部蛍光灯使ってたんですよ、アメリカもね。
ここであの店のサインね、看板、例えばお店の名前がそなたカフェだったら、これを蛍光灯の直感を曲げてね、これがネオンサインになってたりとか、この明かりも青色、黄色、ピンクとかね、いろんなポップな色になるわけですよ。
この蛍光灯の明かりにせよ、電球のキラキラした、きらめきのある光源とかね、これがニューヨークの街並みに本当に似合うんですよね。
これは室内もそうです。室内のクリスマスツリーの電飾の明かりもね、とにかくね、今のこのLEDとかでは絶対再現不可能なんですよね。
これが本当に映画映えするんですよ。さすがですね。というわけでちょっと話が逸れたんですけども。
とにかくレンタル衣装屋でね、欲しいものを見つけようとするんですけど、このオヤジがね、このラスプーチンがね、ベラベラベラベラ余計な話をしてくるんですよね。
ところで君、医者かーとか言って。医者だったらさ、最近俺なんかやけにね、髪の毛が抜けるんだよとか言って。
こいつ長髪に、ひげぼうぼうなんですけども、頭頂部はハゲてるんですよね。
ハゲ見せて、ほら見ろってこんなにハゲてきてるんだけど、どうしたらいいとかって言って聞いてくるんですけど。
ビルね、この人ね、終始一貫感じのいい人なんで、一応ね、頭を見てあげるんですけど、いや僕ちょっと、この頭髪の専門医じゃないんで、わかりませんって言うと、なんだよそうかーみたいな感じで、
ラスプーチンに手のひら返してみたいな感じ悪くなって、とにかくマントと、ケープ付きのマントと、マスクととかって言って、また案内してるとね、ガタッてなんか変な音がするんですよ。
で、この深夜に、誰もいないはずの店内でね、なんか怪しい音がするな、ちょっとなんだって言って、ラスプーチンがね、ちょっとなんだっていう感じで、店の中探し回ると、
不思議な出会い
あの一室ね、個室になってる部屋があるんですよね。で、ガラスのね、引き戸があって、中がちょっと特別なショーケースみたいになってるところがあって、
で、そこにね、なんかそこから音がしたと思って、ラスプーチンが中覗くと、なんかね、このただのだからショーケースのはずなのに、
なんか、あの、チャイニーズのね、中華料理のテイクアウトの箱とか、なんか食べ物の、なんか食べてたらしき紙、紙のね、あの皿とかが置いてあって、おやおやって思うわけですよ。
で、なんか変だなと思って、で、いろんな衣装がかけてあるハンガーのところとかずっと見て、バッてこの服をね、このハンガーの服をバッてかき分けてみると、そこに赤いブリーフを履いた、
あの、おそらくこれ日本人だと思うんですけど、アジア人のね、おっさんが裸で、そこにね、隠れ、身を潜めていたんですよね。
何だお前!って言って、何やってんだこんなとこだよ!って言ってね。え?え?とかって言って、オロオロしてるんでね、この日本人がね。
で、そうすると、出てこいコラ!とかって言って、探し回ると、あの、ブラにパンツだけのね、若い女の子がソファーの陰に隠れてたんですよ。
これお前何やってんだ!って言って、そうすると、この女の子と一緒にもう一人、あの、日本人のおっさんがもう一人いるんですよ。
で、これ多分おそらく3Pで、なんか、あの、ヤバいことをやってたっぽいんですよね。
でもこの女の子はね、よく見てみると、明らかにね、ティーンエイジャーなんですよ。
もう、どんなに見積もっても、すごい美少女なんですけども、14、5歳ぐらいにしか見えない女の子なんですよね。
で、コラ!って言って、言うと女の子がパーっとこのね、下着のまま走ってって、で、ビルの背中にね、隠れるんですよね。
で、「隠まって!」って言う感じで、ビルの背中にパッと隠れてね、ラスプーチンから身を隠して、で、もう、何やってんだお前ら!って言って、で、とにかく、どうやらこのラスプーチンの娘っぽいんですよね。
で、この日本人2人ね、もうほとんどパンツ一丁で半裸なんですけど、そいつらをとにかく、もうこの個室に鍵かけて、もう逃がさないようにして、
で、この女の子はもうこのビルの陰に隠れてるんで、で、なんかビルはね途方に暮れてこのやりとりを見てるんですけども、で、パッとこう振り返ると女の子はニッ!って笑って、
あなた、王様の衣装を借りなさい!っていう風に言って、ニコッ!って笑って、まあ、そーっとね、父親から逃げていくんですよね。
屋敷への訪問
で、こんな不思議なやりとりがあったんですが、無事にとにかくビルは衣装を借りることができ、そしてタクシーに乗って、このニックが教えてくれた住所に向かいます。
で、これニューヨークのね、ブルックリンバシってね、有名な橋を渡って、かなり郊外の方にね、向かっていくんですよね。
で、どんどんどんどんね、このニューヨークからね、橋を渡ってね、どんどん進んでいくと、ニューヨークの郊外もね、ものすごく本当に自然が多くて、
家がほとんどないような場所に行くんですよね。で、もう明かりも全然なくて、ずーっとね、この深夜の森みたいなところをずーっと走っていくと、ようやくね、立派な門が見えるんですよ。
で、この門の前でタクシーを止めて、ここでね、タクシーの運転手に色々やり取りするんですよね。
で、割増料金も払って、とにかくあともう100ドル、割増を払う代わりにね、俺が出てくるまで待っててくれっていうふうに、タクシー運ちゃんと交渉するんですよね。
で、わかったということで、タクシーの運転手と交渉が成立して、そしていよいよタクシーを降りてですね、この門の方に行くと、2人のね、塩尾服を着た門番のような男が2人立ってるんですよね。
で、そこに、とにかくビルは近づいて行って、こんばんはということでね、ゲストのフリをして行くんですよね。
で、「何か御用ですか?」っていうふうにね、門番が言うと、まずはパスワードを言います。
フィデリオっていうふうにね、ビルが言うと、「はい、ではどうぞ。」って言って、この門を通してもらうんですよね。
で、さらにですね、この門から、もう車がね、あのリムジンの車が置いてあるんですよ。
で、それに乗って、だからこの門から、この家のね、屋敷の方までもかなり距離があるっていうね、まあ広大な敷地の中のお屋敷みたいなんですよね。
で、まあ車に乗って、いよいよお屋敷の前に行くと、まあもう本当にイギリスのね、立派な、あのね、19世紀とかに建てられているような、あのお城にね、ちょっと小ぶりなお城みたいな立派な屋敷が出てきてですね。
で、赤い絨毯が敷いてあって、で、まああのみんなね、使用人がたくさん並んでるんですよね。
で、「そこにどうぞ。」っていう感じで、あのごそかに通されるんですけれども、全員マスクをしてるんですよね。
で、ここでビルも着替えてですね、マントを羽織って、マスクをはめて、いよいよ館の中に入っていきます。
はい、というわけでね、続きは次回といたします。