映像を四角い画面から解放した先駆者、トニー・アウスラー。森美術館キュレーターの椿玲子さんを迎え、虎ノ門ヒルズ「TOKYO NODE」で開催中の大規模個展を深掘りします。デヴィッド・ボウイとの伝説的共作や、マジシャンだった祖父・天使を信じた父といった家族の物語、そして3,000点を超えるオカルト収集品まで、技術と霊知が交差する唯一無二の表現に迫ります。https://sorosoro-art.vercel.app/ep/157 番組の感想は、#そろそろ美術の話を でお願いいたします。番組公式Twitterもフォローをお願いします!
Guest Profile
椿玲子(つばき れいこ)
- 森美術館キュレーター。2002年より森美術館に所属し、「医学と芸術展」「宇宙と芸術展」「レアンドロ・エルリッヒ展」など、数々の話題の展覧会を企画担当
- 現在、虎ノ門ヒルズの文化複合施設「TOKYO NODE」の企画にも携わり、本展「トニー・アウスラー展」のキュレーションを手掛ける
Show Notes
森美術館とTOKYO NODEについて
- 森美術館 - MORI ART MUSEUM: 六本木ヒルズ森タワー53階(地上230m)。アジア・パシフィックの現代アートのハブを目指している。
- TOKYO NODE| 虎ノ門ヒルズ ステーションタワー - Toranomon Hills Station Tower | TOKYO NODE: 2023年に開業した虎ノ門ヒルズの情報発信拠点。
マルチメディア・アートの先駆者、トニー・アウスラー
- 映像の解放者: 映像をモニターの「四角い枠」から解放し、人形や立体物、屋外建築などに投影する表現を90年代から切り開いたパイオニア
- カリフォルニア芸術大学(カルアーツ)時代、マイク・ケリーらとアーティスト・バンド「ザ・ポエティクス」として活動
- 現代美術の巨匠ジョン・バルデサーリやローリー・アンダーソンから直接教えを受けていた
「奇妙な家族」のルーツ
- 祖父(チャールズ・フルトン・アウスラー)は有名マジシャンであり、脱出王フーディーニと共に偽霊媒師を暴く活動も行っていた
- 父(フルトン・アウスラー・ジュニア)は雑誌副社長を務める傍ら、天使の遭遇証言を集めた雑誌『エンジェルズ・オン・アース』を創刊
本展の見どころと主要作品
- 《スペキュラー》: 暗闇に浮かぶ10個以上の巨大な「眼」のインスタレーション。現代の監視社会を象徴する
- 《計り知れないもの(インポンデラブル)》: 作家の家族の実話を基に、19世紀のトリック「ペッパーズ・ゴースト」を用いた映像作品
- 《空(くう)》【世界初公開】: 1999〜2000年に撮影されたデヴィッド・ボウイの映像と、グレン・ブランカの音楽が融合した没入空間
- 《キメラ》: 天井高15mのドーム空間を活かした最新作。都市伝説や未確認生物(UMA)をテーマに、虎ノ門の夜景ともリンクする
展覧会情報
- トニー・アウスラー:技術と霊知のはざま~魔術、メディア、アート~: 2026年9月27日(日)まで開催中
- 【トニー・アウスラー展 関連企画】アートテラー・とに~さんと巡る、閉館後の特別貸切ツアー! | TOKYO NODE: 7月22日(水)より、アートテラー・とに〜による閉館後の特別貸切ツアーを開催予定
感想
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サマリー
本エピソードでは、森美術館のキュレーターである椿玲子氏をゲストに迎え、虎ノ門ヒルズのTOKYO NODEで開催中の「トニー・アウスラー展:技術と霊知のはざま~魔術、メディア、アート~」について深掘りします。トニー・アウスラーは、映像を従来の四角い画面から解放し、立体物や建築物への投影といった革新的な表現を90年代から開拓したマルチメディアアートの先駆者として紹介されます。彼の作品は、マジシャンだった祖父や天使の存在を信じた父といったユニークな家族の背景や、3,000点を超えるオカルト関連の収集品とも深く結びついており、技術と霊知が交差する唯一無二の世界観を提示しています。 展覧会の見どころとして、監視社会を象徴する巨大な「目」のインスタレーション《スペキュラー》や、家族の実話に基づいた《計り知れないもの(インポンデラブル)》、そしてデヴィッド・ボウイとの伝説的な共作である《空(くう)》などが挙げられます。特に《空(くう)》は、デヴィッド・ボウイの映像と音楽が融合した没入空間で、世界初公開となるインスタレーション形式での展示です。また、最新作《キメラ》は、都市伝説やUMA(未確認生物)をテーマに、TOKYO NODEのドーム空間と虎ノ門の夜景を融合させた壮大な作品となっています。番組では、アウスラーの初期作品から最新作まで49点が展示されていること、その半数以上が日本初公開であること、そして作品撮影が可能な点などが紹介され、来場者は彼の多岐にわたる表現と深い思想に触れることができると語られています。
- 森美術館とTOKYO NODE、そしてゲストの椿玲子氏の紹介
- 森美術館の概要とコレクションについて
- 展覧会の会期と小企画展について
- TOKYO NODEの施設と役割
- トニー・アウスラー:映像の解放者としての先駆者
- アウスラーの芸術的ルーツ:カルアーツ時代と影響
- アウスラーの初期作品とマルチメディア表現
- トニー・アウスラーの日本での知名度と展覧会の意義
- 展覧会開催の動機:テクノロジーと霊知への関心
- 現代社会におけるオカルトや都市伝説への関心
- アウスラー作品のテーマ:信仰、情報、監視社会
- 代表作《スペキュラー》の解説と現代社会への示唆
- アウスラー作品の魅力:知的でありながら親しみやすい表現
- 《スペキュラー》の展示空間と制作背景
- アウスラー作品の技術的側面とコレクション
- 家族の物語を描く作品《計り知れないもの(インポンデラブル)》
- アウスラー家のユニークな系譜:マジシャンから天使の証言者へ
- 《インポンデラブル》におけるペッパーズ・ゴースト技法と資料展示
- アウスラーの膨大なオカルトコレクションと展覧会の多様性
- 新作インスタレーション《キメラ》:環境問題と都市伝説
- 作品の構成と夜景とのコラボレーション
- デヴィッド・ボウイとの共作《空(くう)》の世界初公開
- アウスラーとデヴィッド・ボウイの交流と作品制作
- TOKYO NODEの空間とアウスラーの親交
- 展覧会関連イベントと今後の展望