過去の失敗談:戦略の誤解と事業撤退
こんにちは、ソロマーケFMの寺尾です。 正直、昔の僕は、この戦略というものを完全に履き違えていて、事業を1個潰したことがあります。今日はその話をします。
20代の終わりに、たびまなびっていう、小学生向けの通信教育サービスを立ち上げたことがありました。 両親が高校教師だったこともあって、小学校時代に教養を育む方が、大人になってから人生が豊かになるという、
仮説を信じて企画したサービスでした。 この時僕がやったのは、キャラクター開発とか、読み物コンテンツの制作とか、印刷なんかに300から400万ぐらいを投下することでした。
一方、収穫のためのチャンネル戦略はほぼゼロだったんです。 ホームページを自作して、無料のプレスリリースを少し打つだけで、あとは人が来るのを待つだけ。
開発にリソースを使い果たして、集客に投資する余力もマインドも残っていませんでした。 結果は、一個も売れずに撤退です。
今振り返ると、あの時の僕に足りなかったのは、情熱でも資金でもなくて、限られたリソースをどこに配分するか、という決断そのものだったんです。
開発と収穫、両方に薄く広く力を入れたわけじゃなくて、もう開発にリソースを全集中させて、収穫への配分をほぼゼロにしてしまった。
この配分ミスそのものが、一個も売れなかった最大の原因なんです。 この経験があるから僕は、戦略っていうのは限られた時間とお金をどこに突っ込むかという配分の決定なんだというのを
思い知ることになりました。 それ以上でもそれ以下でもありません。
個人事業主にこそ戦略が必要な理由
これ、戦略っていうと大企業とかコンサルタントが作る小難しいスライドを思い浮かべる人が多いと思うんですけど、実はそうじゃないんですよね。
そしてこの戦略が一番必要なのって、大企業じゃなくて、僕たちみたいな個人事業主なんです。 大企業にはリソースが有限とはいえ、僕たちとは桁が違う
潤沢な予算があって、専門のチームがいて、一度や二度の失敗ではビクともしない体力があります。
一方、僕たち個人事業主がマーケティングに避ける時間って、本業の合間とか寝る間を惜しんで年出する本当に限られた時間ですよね。
フリーランスの働き方に関する調査を見ても、稼働時間の少なさとか案件ごとの稼働日数の制約が指摘されています。
中小企業向けの調査でも、専任のマーケティング部署があるのは約4割にとどまっていて、リソースと戦略の課題が顕在化していると言われているくらいなんです。
専任チームすら持てない僕たち個人事業主ならなおさらですよね。 この極限に少ないリソースをなんとなく流行っているからと、SNSに投下するのか、
それとも正気のある一箇所だけに集中させるのか。 この配分を間違えた瞬間、僕たちのビジネスは結果が出る前に時間切れで終わってしまいます。
リソースがないから戦略を後回しするんじゃなくて、リソースがあるからこそ一歩も動く前にどこに配分するかを決めなきゃいけない。
戦略と戦術:実行まで繋げる重要性
これが僕の結論です。 ただ誤解しないでほしいのは、戦略さえあれば安泰ってわけでもないってことです。
僕はデジマタクトっていう野望に、完璧な戦略はいらない最速の仮説検証と現場を動かす戦術をという考え方を込めています。
個人事業主って戦略を描くだけが仕事じゃなくて、この戦略を絵に描いた餅にせずに戦術、実行にまで繋げて初めて意味があると思っているからです。
これは地方に単身移住して事業に携わっていた時期の経験からも来ています。
何千万円もかけて綺麗な戦略資料だけが作られたものの、実行に移されなくてそのまま税金が消えていく現場を何度も見てきました。
一方で僕自身は小規模事業者として、まさに血の滲むようなお金を自分の手で運用しながら、戦略を戦術実行にまで落とし込む経験を積んできたんです。
戦略だけを立てて満足するのも、戦術ばかりに走ってバータル的に動くのも、どちらも同じくらい一見だと僕は思っています。
AI時代における戦略なき量産の罠
最後に今の時代ならではの話もしておきます。
リソースが足りないならAIに全部やらせればいいと考える人もいるかもしれません。
戦略を練る時間があるんだったら、AIに大量の記事を書かせてばらまけば、コストゼロで何か当たるんじゃないかっていう発想です。
手間をかけずに数を出すだけなら、AIは確かに最高のツールです。
でもこれこそが個人事業主が最も落ち入りやすい罠だと僕は思っています。
戦略のないままAIに数を頼ってしまうと、それはプラスではなくて明確なマイナスとして返ってくるんです。
今のSNSや検索エンジンには、戦略のないAI生成コンテンツ、つまり誰の心にも刺さらない平均的な情報が既に溢れています。
そこに追加でコンテンツを放り込んでも、読み手は瞬時にまた薄っぺらい情報かと見抜いて、あなたを自分には関係ない発信者として記憶してしまいます。
逆に言えば、戦略さえしっかりしていればAIはとんでもない成果を出してくれる存在にもなります。
誰に対して、どんな状態で何を届けるかという文脈を戦略として固めた上でAIに読み込ませれば、コンテンツの質もコンバージョンも大きく変わってくるんです。
まとめ:戦略と実行の再確認
今日は、戦略とは配分の決定であるという話を、僕自身の失敗談も交えてお話ししました。
大企業ならリソースの配分を多少間違えても取り返し行きますが、僕たち個人事業主ではその余裕はありません。
動き出す前にどこに配分するかを決めておくこと、そして戦略を戦術実行にまで自分の手で落とし込むこと、この両方を時々立ち止まって確認してみてください。
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それではまた次回。