【10月19日】フランス全土で激しい暴動、なぜ歴史的市庁舎は焼失したのか
2026-10-19 06:18

【10月19日】フランス全土で激しい暴動、なぜ歴史的市庁舎は焼失したのか

News Connect(ニュースコネクト)あなたと経済をつなぐ5分間

1日1つ、5分間で、国際政治や海外のビジネスシーンを中心に、世界のメガトレンドがわかるニュースを解説。朝の支度や散歩、通勤、家事の時間などにお聴きいただけるとうれしいです。

▼出演 佐々木真奈美(経済キャスター・スピークプラス代表) 

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▼参考ニュース

https://www.reuters.com/jp/world/security/47DR7FKDV5MTJOMT6YGACSJGRI-2026-10-18/

https://www.nytimes.com/2026/10/17/world/europe/france-protest-riots-marseille.html

https://www.bbc.com/news/articles/c6d937wedj7jo


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サマリー

フランスの財政不安がユーロ売りにつながるなか、全国で大規模な抗議デモが起き、歴史的な市庁舎や公共施設への放火、店舗の略奪などに発展したと説明します。発端は、改修が遅れ劣悪な環境に置かれた高校生の抗議と、政府の教員ポスト削減方針への反発でした。過激化の背景として、次期大統領選を見据えた政治的対立や、匿名の過激派集団「ブラックブロック」の乱入が挙げられます。

フランス財政不安と全国的な暴動
おはようございます。 2026年10月19日月曜日、ニュースコネクト、あなたと経済をつなぐ5分間、経済キャスターの佐々木真奈美です。
この番組では、1日1つ5分間で、世界のメガトレンドがわかるニュースを解説していきます。 朝の支度や散歩、通勤、家事の時間などにお聞きいただけると嬉しいです。
さて、普段経済番組のキャスターとして、為替に関するコーナーも担当する私ですが、このところ、為替市場ではユーロ売りが強まっています。
ユーロドルは10月に入り、一時1.11ドル台まで下落。 今年、日米共同介入を行うほど円安が進んでいた日本円も、ユーロ円ではユーロ安が進みました。
背景の1つがフランスの財政不安です。 これまでフランスの財政問題は主に債権市場で意識されていましたが、足元ではその影響が為替市場にも広がっています。
今夜はその深刻な混乱が続くフランスの最新情勢についてお伝えします。
花の都、パリをはじめとするフランス全土が今、かつてないほどの激しい暴力と炎に包まれています。
17日、フランス各地で大規模な抗議デモが行われ、政府の発表でおよそ55万人、労働組合の発表ではおよそ80万人もの人々が街頭に繰り出しました。
各地で一部のデモ隊が冒頭化し、事態はここ数十年で最悪レベルの暴力事態と報じるメディアもいます。
歴史的建造物への放火とパリの略奪
今回特に深刻なのが、歴史的な建造物や公共施設への襲撃です。
中部の都市リモージュではおよそ5000人の参加者の一部が冒頭化し、19世紀に建てられた歴史ある市長社に火を放ちました。
火は強風に煽られて急速に燃え広がり、屋根が崩落して大半が消失するという惨事となりました。
また、南東部リオンでは市の象徴的な歴史的建造物であった観光案内所が放火されました。
市長は心が痛む悲劇だと深い悲しみを表明しています。
さらに南部マルセイユでも集団が市長社に乱入し、扉を破壊して無政府主義的な落書きを残すなど無法事態と化しています。
首都パリの状況も深刻なものとなっています。
市の中心部では黒づくめの服やマスクで顔を負った抗議者たちが次々と路上の車両に放火、警察官に向けて石や花火を投げつけました。
また、高級ブランド品店や食料品店で次々と窓ガラスが割られ、商品が略奪されているといいます。
高校の劣悪な環境から広がった抗議
デモのきっかけとなったのは9月下旬、パリ郊外での高校での抗議活動でした。
この高校では長らく校舎の改修工事が続き、生徒たちはプレハブ校舎での授業を余儀なくされています。
しかし工事は大幅に遅れ、備品の老朽化なども重なり、例えば複数の生徒たちの証言によりますと、
椅子が足りなくて授業中ずっと立ちっぱなしの生徒もいる、空調がない狭い教室に押し込まれて、
夏は暑すぎ、冬は寒すぎて授業に集中できないなど劣悪な実態が次々と語られました。
同様の劣悪な環境に悩むフランス各地の高校生へと発球し、全国規模の運動へと発展していきました。
しかしフランス政府が提示した次期予算案で、
政府側は生徒数の減少などを理由に、およそ4,000人規模の教員ポストの削減などを政策に盛り込む方針を示し、
生徒や教員側は強く反発してデモにつながりました。
政治的思惑とブラックブロック
一方で、このデモがここまで過激化したのは他の理由があるとみられています。
まずは次期大統領選挙を見据えた政治的な思惑です。
ルコルニュ首相は、今回の騒乱は極左勢力や犯罪者によるものだと非難し、
この暴力を大統領選挙前の予行演習として利用しようとしている者たちに言う、
我々は屈しない。暴力で政治的な要求は押し付けられないと強い言葉で見せしました。
加えてブラックブロックと呼ばれる過激化集団の乱入です。
ブラックブロックとは特定の政党や既存組織ではなく、黒服に服面、ヘルメットなどで身を隠し、
匿名でデモに乱入して激しい暴動や破壊行為をする過激化集団のことです。
高校生たちの本来の訴えとは関係なく、警察へ爆竹や石を投げたり、車に放火したり、
街頭設備を破壊したりして警察との激しい衝突を引き起こします。
正直なところ、高級ブランド店で次々と商品を盗み、街を破壊していく様子を見ると、
これが本当に教育環境の改善のためや、市民の切実な訴えのためのデモなのか、
強い疑問を抱かざるを得ません。
自由、平等、白愛を国是とするフランス。
しかし今、終わりの見えない政治への不信感が、その誇り高き理念を根底から揺るがしています。
ニュースコネクト、お相手は佐々木真奈美でした。
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もしこの番組を気に入っていただけましたら、ぜひフォローいただけると嬉しいです。
それでは、良い一日をお過ごしください。
06:18

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