今回ミュージカルなんですけど
多分歌自体はこれまでの作品でも
挿入されることがあって
例えば全部僕のせいですと
途中でも歌を歌うシーンが
夢で会えたら歌うっていう
シーンめちゃくちゃ綺麗だなと思って出たんですけど
やっぱ歌を入れるとか
踊りを入れるミュージカル的な表現を入れるっていうのは
なんとなく僕見てて思ったのは小説で言うことの
比喩とかに近いなと思ってて
小説の中でその場には本当にはないんだけど
遠いところから持ってきて表現として使うみたいなことが
比喩なので
現実にミュージカルみんな歌って踊ってするわけじゃなくて
言ったら比喩みたいな比喩表現みたいな形で使ってるので
現実なんだけどそれこそリアリティラインを
ちょっと拡散させるような効果がすごくあって
ミュージカルとか歌踊りみたいなのは
小説で言うとこの比喩なんだなみたいなのを
ちょっと見ながら感じました
確かにそうですね
音楽特にある程度知られてるものとかだと
みんなにあるイメージっていうものがあって
そこもうまく使える部分があるとか
より自分の人生と深くリンクさせられることもできたりとか
あとは夢で会えたらとかやった時は
基本的にラブソングのイメージがあるんですけど
そこをちょっと変えてみたいなとか
大切な人、亡くなった人と夢で会えたらっていうところの
捉え方もできるよねみたいな
その新しい解釈の提示とかも
面白い部分かなとか
そうそうですね
そこで一回結構リスクもあるというか
比喩表現を使うのも
やりすぎちゃうと本筋からどんどんずれていっちゃうというか
集中できなくなっちゃったりするんで
すごい難しい部分もあるんですけど
歌とかもそうなんだろうなと思って
歌いまくってるみたいな
ミュージカルは別ですけど
バツンバツンバツンって切れちゃう部分もあったりすると思うんで
結構劇役というか
扱い難しいんだろうなって思いますね
そうですねやっぱり日本の
正確に言うとミュージカルというよりは
口パクなんで
若干エアミュージカルって呼んでるんですけど
あるな愛さん
もともと口パク芸っていうのがあって
だからまだすんなりいけてる部分もあるかなと思うんですけど
日本のミュージカルって結構
なかなかお客さんから厳しい目が結構多めというか
やっぱりお芝居部分と
ミュージカルパートがくっきり分かれすぎて
急に見てて心情というか
集中が途切れちゃうみたいな
そこをどうやってつなぐかっていうのが
これアクション映画にもおけることなんですけど
芝居とアクションって分けすぎると
どうしてもプツンと切れちゃうんで
アクションもミュージカルもあくまで
ベースは芝居なんだっていうのを
意識しないとなかなか
こう線がつながっていかないんだろうなとは
なんかいろいろ見てて思ったりはしました
それでもすごいニュートラルに入っていくなって
すごい思って
数秒気づかなかった時ありましたもん
あれこれ今どっちのターンだ
だからそもそもどっちのターンだって
考えなくてもいいんだなっていう
それはなんかすごい感じました
そうですね
どっちのターンだって考えられたら
まずいなっていうのがやっぱりあって
そこが結構難しいというか
みんながみんなそう思ってくれてることもないとは思ってるんですけど
そこが課題だったなとかはありますね
特に実話を今回扱ってるという中で
すごくいろいろ制約というか
ある程度絶対にここはやらなきゃいけない
っていうポイントがすごくたくさん決まってる中で
もちろんそれが魅力ではあるんですけど
そこはやっぱり
後追いする再現ドラマの長いバージョンみたいな
風にならないようにするための
方策としてのやっぱりミュージカルが
すごく今回効果的だったんだろうなっていうのは
すごい拝見してて思ってて
今後もやっぱり実在する人物もやっていきたいみたいな
そうですね
実際にする人物だったり実際にする事件だったりとか
年内もそういう作品1本やりたいなって思ってるんですけど
僕結構未解決の事件とかも興味があってですね
それこそ例えばポンジョの殺人の追憶とかだと
実際にあれ公開されてから後で犯人逮捕されてたりとか
なんかその世論とか世間をにぎわすことで
何かが変わる
仮に犯人が捕まるかもしれないとか
そういうことをやってみたいなっていうのもあるんですよ
なんかフィクションとして面白いねだけじゃなくて
その先にある社会的な波及をさせていけるようなっていう
それできたらめちゃくちゃやっぱすごいですよね
そういうところに作品のパワーがあるんじゃないかなっていうのも感じてるので
なかなか今の現状だともこれ以上仮に警察は動けない
いろんな理由があって
でも世間がにぎわえば世論が変われば
動かざるを得なくなってるところもあるかなとか
それこそ目撃情報が何か
そういえばこういう件あったんだみたいなので来たりとかもあるでしょうし
でも確かに具体的な事件じゃなかったとしても
例えばノイズも具体的な事件
秋葉原の差別殺傷っていう話が出てきて
直接描くというよりはその後の話ではありますけど
あと例えば全部僕のせいでも
具体的な実験は出てこないんですけど
何かいくつか想起されるようなものっていうのは
多分現実の中である中で
そこは実はあんまり実は否則してるかどうか自体は
実はもうあんまりそもそも根源的には
どちらでもいいというか
それはケースによってやればいいだけの話で
っていうことなのかなっていうふうにも思いましたね
そうですね
やっぱり実話と歌うか歌わないかはあくまでも重要ではなくて
何かどこまで今のこの社会のリアルな部分と
実際お客さんなりがリンクさせて
自分事として見てもらえるかっていうのは
結構大事かなと思う
なんかこうやっぱり何でしょう
まあもちろん秋葉原のムサビ殺人事件もそうですし
なんかこう冤罪のこともそうですし
どっか遠い存在に自分自身も感じてたんですけど
でもこれいろいろこう自分で考えてみると
全然何かいつ自分が
こっちは仮に冤罪に巻き込まれるかもしれないし
そういうムサビ殺人事件を起こしてしまうかもしれないっていう
いつこう朝にその奇数意見書かれてるように
何か一本糸が切れると
自分もそっちに行ってしまうかもしれない怖さって
やっぱりこうすごく感じていて
そうですね何か最近はねやっぱその
意味を求めすぎるのも何か違うのかもなという気がしていて
何か我々職業的に物語作る人間だと
加害者にも何かすごくストーリーが
それは当然あるんですけど人間たちのストーリーが
こういう犯行に至ったんだなと思う一方で
そこって実はもう絶対分かりきれない一線があるのかなとか
っていうことも何か脇前とかなきゃいけないのかなというか
分かった気にならないということですね
そうなんですよ全部が物語で説明つくと思ったら大間違いというか
それは何か物語の限界みたいなことを最近すごく感じてて
何かただじゃあこんな背景があるか同情してくださいとかっていうのは
当然それは聞かない話だし
じゃあどうすればいいのみたいなことなんですけど
何か少なくともその万能じゃ全然ないし
その限界を理解した上で
ギリギリのラインまで行くみたいなことが結構大事なのかなって
僕奇数域を読んでてそう思いました
深瀬っていう犯人がやっぱりこう
まだまだ分からないっていう
これから取材を始めるんだっていうところで終わっていくっていうところが
すごく素晴らしい落としどころというか
分かった気にさせないというか
それもすごく今日話したいなと思ってて
物語の中でどこまで答えを提示するのかっていうのが
すごく僕の中で今課題として大きくて
僕も同じ課題を今抱えてますね
めちゃめちゃさっきから何回かね
僕の奇数域っていう作品について上げていただいてるんですけど
ある人に言っていただいたのは
要は考えていくしかないんだって考え続けていくしかないんだっていう
ある種の終わり方をするんですけど
その方からはそれは正直言うとちょっと当然だと
考え続けていかなきゃいけないことは当然ベースとしてある上で
それでも何らかの答えを示してもらえたらなっていうことを
言っていただいたことがあって
それはすごいえっと思うと同時に
でもそれもそうだよなっていうのも
確かに暫定的でも何か答えを示すべきだったのかなって
でも何が示せたんだろうみたいなこともすごく感じてて
だからどこまで物語の中で解を示していくのかみたいなのは
めちゃめちゃ最近悩んでるんですよね
僕も答えがわからないところはありますね
もちろんそのある程度この人はこういう理由だったんだっていうのがわかると
お客さんとしてはすっきりもするでしょうし
いいんですけど
なんかでも僕は今回改めて松本さんの過去の作品
最近の作品見させてもらって
ちょっとずつ答えを出す方向に
松本さんもでもしていっているのかなっていう気がしたんですよね
それはまあ媒体の違いとかあると思うんですけど
でも僕もそのあくまで自分はこう思います
で皆さんはどう思いますかみたいな
なんか自分たちの答えはしっかり
どこまで提示するかを置いておいてですけど
やっぱり持っておかないといけないんだろうなっていうのは思いますね
そこもぼやけたままぼやかしちゃうと
ダメなんだろうなと思うんですけど
それが逃げてるよねっていう風なことになっちゃうかもしれないですけど
確かにぼんやりしたままぼやかすのと
内心に言語化できてるかどうかあとそれ別ですよね多分
言語化できてなくても何か持ってる状態で
ある程度のオープンエンドにしていくみたいなことって
全然違いますよね確かに
それは違いますね
だからなんか僕もそういうことがある作品の時は
やっぱり役者とは理由はもう明確に決めとこうかなと思ってます
どういうことがあってどういうトリガーがあってとか
その上でどう見せるかはこっちのこっち次第なんですけど
そこを多分そうなんだろうなでもどうなんだろうっていう
そのなんか微妙なバランスをどうやって狙えるかっていうのは
そのバランスのコンセンサスを得るのはめちゃくちゃ大変そうだなと思って
難しいですね
僕もこういう作品を何本かやらせていただいたんですけど
未だにこうまだしっかりやってないっていうか
作家は作家と編集者の中である程度同意取れてれば書ける
最悪というかね作家が書くっていうのが一応
作家の名前で出るものなので小説はできますけど
映画は絶対無理じゃないですか
そうですねなんかやっぱりお芝居ひとつ目線ひとつでも変わるんで
だからまあ結構そこはやっぱりお芝居の力を
かなり借りないといけない部分もあるかなとか
口では例えば単純にこういう理由でやりましたって言ってるんですけど
その目を見てそのじゃあ相手がどう感じるかっていうところとか
確かに言ってることと目線に込められた感情がチグハグだと
まずあえてうんってさせたいときもあるでしょう
そうですね
なんかそういうこととか
これちょっと僕も聞き話なんでどこまで読むかわからないですけど
コレダ監督のサンドルの殺人の映画
見ました見ました
その時はメイキングを見た限りは役職おじさんは
実際に殺したのが殺しないのかは
本5本にもわかんないって状態で進めてたっていうのを
一応メイキングで見ていって
まあいろんなその制作方法あるんだなというか
本当ですね
その自分が今までやってきた作り方とは全く違う作り方だったので
お芝居演じる方がすごく大変なんだろうなと思いつつ
なんかでも結構その
時々犯人の人の供述とかで
その当時の記憶がごっそり抜けてる犯人の方とかいるじゃないですか
そういう場合もあるんだなというか
本当にわからない
自分があるでしょ防衛本能として記憶を消してしまってるから
自分がやったのかやってないのかもちょっとわからないまま
行動してしまうっていうことはあるんじゃないかなとか
そうかだからコンセンサス取りに行ってないってことですよね
その方法論の場合は
もうわからない人もいるし
もしかしたら答え持ってる人もいるかもしれないしっていう中でやってて
でも思ったのは現実世界もそうだよなというか
何か一つの事象があった時にみんな自分なりの答えを持ってたり
あるいは何にも考えてなかったりする中で
過ごしていくっていうある種リアルなのかもなと思いました
そうですね
なんか商業のベースでやっていく時にやっぱりある程度その
一つ質問だと思うんですけど
プロットっていうものがあるじゃないですか
頭からケツまでどう終わり始めますかみたいな
そういう作り方がちょっとできないっていう
まあそうですね
結末どうなるんですかっていうのが
確かにそれは無理ですよね
だからなんか僕はある種そういう作品は
ちょっとインディペンデントでもやっていきたいなって
ああなるほどなるほど
その環境を変えて
あくまでそういう作り方を軸にやっていくことも
まあ方法としてあるかなと
必ずしも商業だけに囚われるわけではなくっていうことですね
なんか僕もちょっと簡単に僕の話なんですけど
今デビュー8年ぐらい経つんですけど
ずっと30冊ぐらい出してきて
それは当然編集者の人と一緒に書いてきたんですよ
8年で30冊はすごいですね
ちょっと多めなんですけど
最近これ本当にやるか分かんないですけど
もう久しぶりに編集者に相談せず
一人だけで最後まで書いてみようかなと思ってて
短めの長編を
なんかもちろん人と一緒にやるって
明らかにクオリティとしては高くなってて
方向性としてもガッて絞られるし
基本的には商業作家としては
いいことばっかりだと思ってるんですけど
でもなんかその段階で失われてるものって
もしかしたらあるかもみたいなこと最近思ってる
ありますなんかある気がします僕も
一回もう10年ぶりぐらいに
本当に一人きりで最後まで書いてみようかって
最近僕もインディーズじゃないですけど
ちょっと僕も最近そういうこと考えます
僕も結構初期作が好きな人多くてですね
この人の初期作好きとか
どんどんどんどん活躍していくにつれて
規模は大きくなってるけど
インディーズバンドとかもそうなんですよね
そうですよね
昔の方が好きだったなみたいな
あるわ〜
なんかそういう
最初誰にも頼まれずに
自分がやらないと生きていけないぐらいの
気持ちで吐き出すものって
なんか粗さはあるかもしれないですけど
その人が本当に表現したいものが
やっぱりしっかり見えるっていう
なんか僕はそこを結構
作品を見るときは求めてるなって
個人的に思っていて
上手くできた作品よりも
なんかぐちゃぐちゃだけど
そうなんですよね
この人がこれやりたかったっていう
そこが伝わると
ほうが感動するっていう
あと手応えと反響が全く一致しないみたいな
これぐちゃぐちゃになっちゃったけど
これ大丈夫かなみたいなのが
意外と売れるとか
なんかそういうのもあるんで
本当にその辺の感覚
マーケティング感覚みたいなのって
あんま信用しないほうがいいんだなみたいなとか
そう全然当てにならないなと思いますね
どれが売れて売れないかとかは
あんまり分かんないな
本当に分かんないなと思います最近
だからそういうのも
1回やめちゃおうかなみたいなのはやっぱ思いますね
僕ら多分どっちも基本的には
お声がかかってやる仕事だと思うんですよね
僕も出版社の人がいなかったら
本が読み出せないし
プロデューサーの方もちろん
監督発信もあると思うんですけど
みんなで一緒にやっていくっていう仕事なんで
やっぱそことの葛藤みたいなのは
常にある気がしますね
そうですね
やっぱり一人で作れないですし
自分のお金でやってるなら
私もやっぱり人のお金預かって
作品作っていくっていうことで言うと
なかなかこう
全部は全部好き勝手にやるわけがないですし
逆に言うとお金集めから入っていったりすると
ちょっとまた自由度も増すみたいなこと
そうですね
インディーズの時はやっぱり自分で
お金集めて全部やってたので
とはいえその
なんでしょうね
自分の別に
もう自分のお金はなかったんで
だからやっぱある程度こう
ちゃんと出資していただいた分は
最低限返せるようにしたいなとか
思いはしますけど
思いますよね
全くマジで売れなかったらどうしよう
やっぱりマジで
好き勝手書いては見たもののみたいな
ありがとうございます
じゃあそろそろお時間が迫ってまいりましたので
前編はこの辺りで
締めさせていただきたいと思います
松本さんには来週もお付き合いいただきます
ありがとうございます
それでは一旦今日はありがとうございました
ありがとうございました
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