1. 志賀十五の壺【10分言語学】
  2. #601 Christmas の発音とクリ..
2023-11-21 09:58

#601 Christmas の発音とクリスマスの発音 from Radiotalk

#ラジオトーク百科事典 企画説明エピソード
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#落ち着きある #ひとり語り #豆知識 #雑学 #教育
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始まりました、志賀十五の壺。みなさんいかがお過ごしでしょうか。
まじんがーぜっとです。
今回はクリスマスをテーマに言語学的なお話をしていこうと思います。
そして今回のエピソードは、ラジオトーク百科事典という、
すこやすみさんがね、企画なさっている企画にね、乗っからせていただいております。
企画説明のエピソードは概要欄にURLを貼っ付けておきますので、ぜひ聞いてみてください。
今回のテーマがクリスマスだということでね、
僕はクリスマスについてちょっと言語学的な話をしようと思います。
思いますが、過去にクリスマスっていうのをテーマにお話ししたことがあります。
これはシャープ402で、2021年のクリスマスですから、もう2年前ですね。
ハワイ語でメリークリスマスっていうエピソードを配信しております。
メレカリキマーカっていう風にハワイ語でメリークリスマスっていうのを言うんですけど、
ハワイ語はSにあたるような死刑魔殺音という音がないので、
例えば英語のSにあたるような音はKで置き換えるんですよね。
なのでクリスマスがカリキマーカっていう言い方になるみたいな、そういった話をしてますので、
ぜひそちらも関連エピソード、概要欄から飛べるようにしておきますので聞いていただけたらと思います。
そもそもクリスマスっていうのは前半と後半に分けられて、
前半の方はクリストで、こっちキリストですよね。
マスの方は、語源としてはミサと一緒だそうです。
これはもう一単語になってしまってますので、そのせいもあってかというか、
つづりの上ではクリスというのを、トゥっていうTのね、文字はあるんですけど、発音上はクリスマスでTは発音されません。
この英語のクリスマスっていうのは発音の上でも前半と後半に分けられて、
二音節からなっているということができると思います。
クリスとマスからできているということですね。
前半の方のクリスっていうのは、クっていうシーンとルっていうシーンがあって、
イっていう母音があって、スっていうまたシーンがあるっていう感じで、
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母音を中心に考えると、その前に音節と言われるところにシーンが二つあって、
その母音の後に、コーダと言われますけど、そこにスというシーンが一つあるという、
それで一つの音節になっております。
マスの方も一緒ですね。ムっていうシーンがあって、アという母音があって、スっていうシーンがあるというね、
シーン母音シーンで一つの音節になっております。
さて、日本語のクリスマスはどうなっているかというと、
英語と違って日本語はシーンが連続することできませんので、
クリスマスっていう風にクっていう風にウっていうね、母音をこう挿入してるんですよね。
あるいはシーンで音節を終わることもできませんので、クリスマスですっていう風にやっぱりウという母音が挿入されています。
こういった言語は開音節言語と言われて、関連エピソードにあるハワイ語も同様で、
カリキマーカとなってますけど、やっぱりシーンで音節を終わることできないので、母音がアみたいなのが挿入されているし、
シーン連続を許さないという点でハワイ語も同様なので、カリキマーカっていう風にね、
挿入される母音は日本語とハワイ語で違いますけど、結果的に母音の数が増えて、
そして音節の数が増えますので、もともとクリスマスっていうのはクリスマスで2音節だったわけですけど、
日本語だとクリスマス5音節で、ハワイ語も同様ですかね。カリキマーカで5音節ということで、
外してこういうことなりがちですね。英語でそんなに音節数が多くない単語であったとしても、
日本語に入ってきた時にはやたら長くね、表記の面でも発音の面でも長くなってしまうということがよくございます。
で、ハワイ語の話は一旦置いといてというか、関連エピソードがあるのでそっち聞いていただけたらいいんですけど、
日本語でクリスマスといった場合、果たして今言ったように母音がちゃんと挿入されてるかっていうと、
ちょっと微妙なんですよね。自分で言っといてあれなんですけど、クリスマスといった場合、
sの後のうっていう母音は、特に最後のますのところのすっていうのは母音の無精化が起こって発音されているんではないかと思います。
クリスマス。特に日本語はですとかますっていうあの低音体のねがありますけど、
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このですますのすっていうのは母音の無精化が起こるとよく言われております。
少なくともいわゆる共通語ではそうで、クリスマスのますっていうのはたまたま同じ音ですけど、
おそらくクリスマスといった場合、ますの発音はmasみたいな発音に感じるんではないでしょうか。
よくよく考えるとね。クリスマスではなくてクリスマスとなっていると。
実際ねクリスマスソングを聞いてみると、何でもいいですけど、チキンライスとかクリスマスキャロルの頃にはとかね、
クリスマスの名曲はたくさんありますけど、そういうのを聞いてみると、
この日本語の歌であっても、ますっていうのがおそらく一つの音符が与えられていると思います。
まとすでそれぞれ一個の音符が与えられているんじゃなくて、あたかもますでこれで一塊のように、
つまりそれで一つの音節のように扱われていると思います。
このねJ-POPと日本語の発音についてのエピソードも関連エピソードがございますので、そっちも合わせて聞いていただけたらと思います。
ですので日本語っていうのは、死んで音節が終わることを許さないみたいなね、
そのために母音がいちいち挿入されて音節の数が増えるっていう話をしましたけど、
クリスマスのますみたいなものは別に母音がないじゃないかみたいなね、
sというシーンで音節が終わっているじゃないかという気もするんですよね。
その関連エピソードでお話ししているのが、ミスチルとかはそういった歌い方をよくしているみたいな話をしていると思います。
ただこのクリスマスのますっていうのが1個の音節かと言われるとこれはちょっと微妙で、
というのが、例えば短歌とか仙流とか和歌とかね、
そういう時にクリスマスっていうのを、記号かどうかわかんないけど、
その歌の中に入れた時にクリスマスでやっぱり5つの単位として捉えると思いますね。
ますを一塊と考えてクリスマスがとか言ったとしても、これは字余りに感じるんではないかなと思います。
ですのでクリスマスのますとか、あるいは丁寧のですますっていうのは、
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sの後に母音がないように思われて、ますで1つの音節をなしているようにも思われるんですけど、
でも日本語母語話者の感覚としてはやっぱりでとすで分かれてるんじゃないかなという気もするんですよね。
さっきの和歌とか仙流のことを考えると。
こういう母音の無精化っていうのを日本語母語話者はどうやって捉えてるかっていうのは、結構ね面白いものがあると思います。
というわけで今回はクリスマスを題材に日本語の発音というかね、そういったお話でございました。
それではまた次回のエピソードでお会いいたしましょう。
番組フォローも忘れずよろしくお願いします。
お相手はシガ15でした。
またねー。
09:58

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