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#846 【古代文字】楔形文字と日本語の意外な共通点とは? from Radiotalk
2026-03-28 11:25

#846 【古代文字】楔形文字と日本語の意外な共通点とは? from Radiotalk

https://youtu.be/1XRSt8wc5VI

主要参考文献
世界の文字研究会(編)(2009)『世界の文字の図典 普及版』東京: 吉川弘文館.

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目には目を、歯には歯をというハンムラビ法典。皆さん聞いたことはあるのではないかと思います。
ハンムラビ法典は古代のメソポタミア文明のバビロニアで作られた法典で、2メートルぐらいの石の棒に書かれているんですよね。
何の言語で書かれていたかというと、これがアッカド語という言語で、文字は楔形文字で書かれています。
楔形文字っていうのもね、皆さん聞き覚えがあるっていうか、聞いたことあるんではないかと思いますが、
粘土版に足の枝、植物の枝を押し付けるように書いて、それが楔に似ていることからそう呼ばれているんですよね。
この楔形文字で書かれたアッカド語っていうのが、すごく日本語に似てるっていうね、そういったことを今日はお話ししていこうと思います。
その言語そのものが似てるとか、単語が似てるとか、音が似てるというよりは、その文字の使い方という、初期体系のシステムっていうのがすごく似てるんですね。
BGM、ゆけい。
始まりました4月15日のツボ。皆さんいかがお過ごしでしょうか。宇宙刑事ギャバンです。
日本語は変わった言語だとか、珍しい言語だと言われることがあるかもしれません。
それはどういう側面で見るかによりますけど、文法的には別に変わったところはそんなないんじゃないかなと思うんですよね。
かなり規則的な口着語っていうことができるし、音の体系も音節構造がかなりシンプルで、あんまり変わっているとは言えないと思います。
変わっている、珍しいと言える面としては、一つは社会言語学的な側面で、
日本という一つの国家で使われているっていうのは珍しいかもしれません。
ある意味国家イコール言語っていう一対一の図式が、他の言語と比べると成り立っている方ではないかと思います。
一つの国家の中に複数の言語が話されているっていうことの方が、どちらかというとあり得る方じゃないかなと思うんですね。
あと日本語は話者数が多いです。ざっと1億人いるわけですが、それほど話者数が多いのに、
一つの地域でしか、つまり日本という国の中でしか話されていないっていうのも変わっているんじゃないかなと思いますね。
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もう一つ日本語が変わっている点として、初期体系っていうのがあると思います。
これが今日のテーマですが、主に3つですね。
漢字とひらがなとカタカナと3つの文字を使っていて、場合によってはそこにラテンアルファベット、ローマ字が入るので、
それだけ多くの文字を使っている、多くの種類の文字を使っているっていう言語はかなり珍しいと思います。
専門的には漢字のことは表語文字と言って、表意というよりは表語ということの方があるかなと思いますね。
カナの方は表音文字、音を表しているので表音文字。さらに言うと音節文字です。
音を表しているには表しているんですが、いわゆるアルファベットっていうのが、
親音や母音を別個に表しているのに対して、
カナっていうのはカタカナにしろひらがなにしろ親音と母音のセットで表してますので、
カーだったらケーみたいな感じでね、そのケーとエーが異色体になったようなものを表してますので、こういうのは音節文字と言うんですね。
みなさんご存知の通り、カナっていうのは漢字から派生しています。
漢字をちょっと崩したようなのがひらがなで、アーだったら安いという字をね、クシャーとして現代のアーになっているわけですが、
昔はもっとカナの数が多かったんですね。一つの音に対して複数のカナがあるっていうのはよくあることで、
そういう今では使われなくなっちゃったカナのことを変態がなということもありますが、
そういった変態がなは今だったらそば屋さんとかうなぎ屋さんとかで見ることがあるかもしれないので、ちょっと気にしていただけたらと思います。
そういった変態がなを含むカナというのは元々漢字に由来して、実際漢字で日本語の音を表すっていうことがありました。
それが万葉仮名と言われるものです。
万葉仮名の話は過去に何回か多分したことがあるんですが、漢字っていうのは当然中国からね、大陸から渡ってきたもので、
その漢字の発音をある意味借りて、日本語の音を表していたんですよね。
安いっていうのだったら、安っていうのが中国語的な発音、音なわけですけど、その安を借りて日本語のあっていうのを表していたということです。
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さらに訓読みっていうのも日本語の初期体系の面白いところですよね。
また安いの例だと、安という字は中国語では安としか読まないんですよね。
ただ日本語としては安いというのがあるので、日本語の読み方を無理やり当てはめて安いと言っていると。
これが訓読みと言われるものです。
つまり日本語は漢字を表語的にも表音的にも使って、その表音的に使われた漢字のことを万葉仮名と言って、後の仮名に繋がっていくわけですね。
ですからかつての日本語、上代日本語と言われるような時代の日本語は漢字ばっかりで表記されていたわけですが、
その漢字には表語的に使われたもの、これは現在の漢字の使われ方と一緒ですが、
表語的に使われたものと、表音的に使われたもの、あるいは音節文字として使われたものと、それが混在していたということです。
で、やっとこそここでアッカド語の話に戻ります。
反村語法典をはじめ、アッカド語は楔形文字で表記されていたわけですが、その楔形文字というのはアッカド語を表記するために発明されたものではありませんでした。
シュメール語というまた別個の言語を表記していた文字だったんですね。
シュメール人とかちょっと聞き覚えある方もいらっしゃるかもしれません。
ですので状況としては日本語とすごく似ております。
全く関係のない、系統関係のない言語から文字だけ借りてきているという状況なんですね。
で、その楔形文字で書かれたアッカド語も、表語文字と表音文字が混ざったような、そういったシステムだったんですね。
で、一つの文字が表語的にも表音的にも使われることがありました。
まさにこれは日本語の安いという字が、表語的に使われれば安いと読まれて、表音的に使われればあと読まれるっていうのと全く一緒ですね。
で、まさに楔形文字でアンという音を表す文字があるんですけど、これは表音的に音節文字として使われればアンなんですけど、その表語文字として使われたら天空という意味になるそうです。
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全く日本語と状況が一緒ですよね。
で、楔形文字っていうのは元々シュメール語で使われていたもので、楔形文字で書かれたシュメール語をそのままアッカド語に輸入して、それをアッカド語風に訓読みするっていうことがあったんですね。
これは言ってみれば、イメージですけど、日本語で牛という漢字を中国から輸入して、それは元々牛と読むわけですが、それを中国語の牛と読まずに日本語の読み方の牛と読むみたいな、イメージとしてはそんな感じです。
古代のバビロニアと日本語と全く関係ないように思われますが、意外なところで共通点があります。
実はヒエログリフも似たような特徴を持っているんですね。ヒエログリフというのは古代エジプトで使われていた文字ですが、ヒエログリフも標語文字的な側面と標音文字的な側面があります。
これについてはシャープ528、ヒエログリフと万葉仮名というエピソードで話していますので、ぜひ聴いていただけたらと思います。
さっき言ったように、日本語は標語文字も標音文字も使うという、複数の種類の文字を使うという面でちょっと珍しいみたいな話をしましたが、
ただ、アッカド語だってヒエログリフだってそういった側面はあったので、かつては。歴史を遡ればそういった特徴もそんなに珍しくはないのかもしれません。
くさび形文字という名前は聞いたことあっても、具体的にどういったもんかっていうのはあまり知られてないと思うんですが、かなり日本語にシステムとしては似ているという、そういったお話でございました。
それではまた次回のエピソードでお会いいたしましょう。番組フォローも忘れずよろしくお願いいたします。お相手はシガ15でした。
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