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#856 ブルームフィールドのアメリカ構造主義言語学【言語学者とその思想 vol. 7】 from Radiotalk
2026-05-02 11:04

#856 ブルームフィールドのアメリカ構造主義言語学【言語学者とその思想 vol. 7】 from Radiotalk

主要参考文献
ブルームフィールド 三宅鴻 日野資純 (訳) (1962)『言語』東京: 大修館書店.

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今回の言語学者とその思想シリーズは、ブルームフィールドという言語学者を紹介いたします。
レナード・ブルームフィールドは、1887年の生まれで、アメリカ構造主義言語学の第一人者ですね。
中でも、1933年のLanguageという本が、構造主義言語学の教科書的なものとなっております。
このLanguageは言語という法題で、大習慣書店から日本語訳が出てますので、結構分厚いですけど、興味のある方は調べてみてください。
100年近く前のものですけどね、個人的には構造主義的な言語学は好きなんですよね。
生成文法とか認知言語学とかいろんな流派がありますけどね、やや古臭いかもしれませんけど、個人的には構造主義的な言語学は好みですね。
BGMです。
始まりました。シガ15のツボ。皆さんいかがお過ごしでしょうか。ウサインボルトです。
構造主義といったときに、特に言語学で構造主義といった場合、ヨーロッパの構造主義的な言語学とアメリカの構造主義的な言語学とよく分けて論じられます。
今回はそのあたりの話は深掘りしませんけど、当然、アメリカ構造主義言語学の中心人物です。その代名詞と言ってもいいぐらいかもしれません。
構造主義言語学が残した功績は、一つは音韻論というのがあると思いますね。
ヨーロッパの方でも同様というか、むしろヨーロッパの方がそういったことに力を入れているかもしれませんが、構造主義言語学の重大な功績は音韻論です。
ブルームフィールドの1933年のラングウィッジでも、やはり音韻論はしっかり扱っているし、あと形態論ですね。音韻論と形態論は今でも十分学べるところがあると思います。
このラングウィッジではシンタックス、統合論も当然扱われているんですけど、この統合論、要は単語の並べ方、語順については、この次の時代のノーム・チョムスキーの生成文法の方が力を入れているというか、中心的に扱ったところなんですね。
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アメリカ構造主義言語学で音韻論とか形態論が強いのは、ネイティブアメリカンの言語、未知の言語がたくさんあって、その記述の必要があったからなんですよね。
知らない言語を記述するためには、まず音の連なりを分析する必要があります。どのような言語音を使っているのか。その音の連なりを意味のある単位に分析していく必要があります。語とか形態素っていうのがここで認められるわけですけど、それが形態論と言われる分野です。
未知の言語なので、まったくわからないわけなので、形から入る必要があるんですよね。未知の言語、特に書き言葉を持たない言語に接触した場合、音声しかまず手がかりがないんですよね。
そういった意味で音声学、音韻論というのがスタートとしてあって、それを語ごとに区切る、意味のある単位に、形態素に区切るステップとしてはそういう順番なので、そういった意味でアメリカ構造主義言語学では音韻論と形態論が発展していきました。
その一方で意味論っていうのはあんまり深掘りされませんでした。これはある意味で仕方のないことかもしれませんが、未知の言語を記述するのに、意味から記述するっていうのは非常に難しいと思います。
意味は目に見えない、耳に聞こえないものなので、何もわからない言語を記述するんだったら確実に把握できる音声から始まるっていうのは手法としては当然だと思います。
それと、ブルームフィールドとしては言語学は科学であるべきだと考えていて、意味を曖昧なまま片付けたくなかったんですよね。概念とか観念とか、どうしてもそういったもので意味は説明されてしまいますが、
そういった方針は知りづけて、行動主義的に、行動主義心理学を用いて意味を説明したんですね。なので、ラングイッジで意味は扱っていないわけではないです。きちっと扱ってはいるんですけど、
よく行動主義言語学は意味をないがしろにしてると言われるんですね。僕自身も意味っていうのは捉えどころがないなとよく思ってるので、意味論はあんまり得意ではありません。そういった意味でも、行動主義言語学っていうのはあっさりしてて結構好きなんですよね。
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先ほども言ったように、ブルームフィールド自身は意味についてもきちんと扱っています。ブルームフィールドにとって意味とは反応なんですね。これも先ほど言いましたけど、ブルームフィールドは意味を行動主義的に捉えたんですね。
意味の意味を問う、意味の定義というのは本当に難しくて、いろんな人がいろんなことを言っています。大きく4つ立場があるかなと思います。
1つ目は、意味イコール言及対象説。つまり、単語の意味っていうのはそれが指し示しているものであるという立場です。名詞とかだとこの考え方はうまくいきそうな気がします。犬っていうのはあの生き物を指す。猫っていうのはあの生き物を指す。
ただこれは対象が存在しない場合、どのように考えたらいいのか。形容詞とか動詞みたいな場合はどのように説明するかっていうのが課題になりますね。
2つ目は、意味イコール観念説。これが一般に我々が普通意味と聞いて思い浮かべるもので、意味イコール概念である、心の中にある、イメージであるっていうのが意味イコール観念説です。
3つ目は、意味イコール用法説。単語の意味っていうのは実際に使われる文脈の中で決まるみたいなもので、ちょっと語彙論に近いようなところもあると思うんですけど、意味っていうのはその時々、その使われる文脈の中で決まってくるというのが意味イコール用法説です。
最後の4つ目が、意味イコール行動説で、これがブルームフィールドの立場です。さっきも言ったように、ブルームフィールドは言語学を科学として考えていたので、意味も何とかして目に見える形にしたかったんですよね。
意味というのは、極端に言えば、刺激に対する反応だと言うんですね。音の連なりを何らかの重要な物事に結びつける、その行動、この反応が意味だと言うんですね。
意味は行動だ、反応だと言われてもなかなかピンとこないと思いますが、ブルームフィールドの立場としては意味をそのように捉えています。
ブルームフィールド自身の言い方だと、次のように引用できます。
何にせよ見かけは重要でない物事が、より重要な物事と密接な関係にあるとわかった時、我々は前者が結局、意味、meaningを持っているという、すなわちそれは後者、より重要な物事を意味する、meansのである。
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したがって、言葉発話は、それ自身はさまつで重要ではないが、それが意味、meaningを有するがゆえに重要であると我々は言う。
まあ余計わけわかんなくなったかもしれませんが、ここでさまつなことと言っているのは、まあ要は音の連なりのことですね。
犬という音の連なり自体は重要ではない、さまつなものです。
それに対して、より重要な物事というのは、犬という概念というか、あるいは犬それ自体でもいいんですけど、
まあそれがより重要な物事で、犬という音の連なりを犬という概念や事物に結びつける、その行動が意味であるというのがブルームフィールドの主張です。
ブルームフィールドは言語学を科学として扱うために、意味についてもこのような説明になったんですね。
意味論は、統合論もそうでしたけど、ブルームフィールド以降にどんどん新しい理論が出てきて発展していくことになります。
というわけで今回は、ブルームフィールドというアメリカ構造主義言語学の第一人者のお話でございました。
ある意味で言語から人間を排除しているというか、言語を客観的に見てはいるんですけど、それを科学的に分析しようとするあまり、
少しあっさりしすぎているという面もあると思います。
それではまた次回のエピソードでお会いいたしましょう。
番組フォローまだの方はよろしくお願いいたします。
お会いしてはシガ15でした。
またねー。
11:04

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