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#893 連濁と母音の無声化、実は似てる現象!?「タラバガニ」と「すいぞっかん」 from Radiotalk
2026-09-08 11:32

#893 連濁と母音の無声化、実は似てる現象!?「タラバガニ」と「すいぞっかん」 from Radiotalk

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サマリー

このエピソードでは、日本語の「母音の無声化」と「連濁」という二つの音声現象について解説しています。母音の無声化は、無声子音に挟まれた母音が声帯の震えを失う現象で、「くさ」や「くし」の例で説明されます。一方、連濁は、無声子音が母音に挟まれることで有声化する現象で、「かに」が「さわがに」となる例が挙げられます。これら二つの現象は、子音と母音の関係性において表裏一体とも言える類似性を持っていることが示唆されています。

母音の無声化とは
日本語には母音の無声化という現象があります。 母音というのは、仮名で書けばあ、い、う、え、お、日本語ではこの5つのことで、
日本語の仮名、あ行以外の仮名は、 子音と今挙げた5つの母音の組み合わせなんですよね。
仮行であればkの子音、 専門的には無声な口外破裂音と言われる音ですけど、このkの音とあ、い、う、え、おの母音が組み合わさってカーキークケコとなっています。
差し伏せそうであればsの子音、立ち伏せ等であれば、 多少バリエーションがありますがtの子音。
それぞれの子音があ、い、う、え、おと組み合わさって1つのカナーとなっているんですね。 母音の無声化というのは、この子音と母音の組み合わせの母音の部分が無声化するということです。
無声化というのは声がないと書いて、 声帯の震えを伴わない音となるんですね。
さらに平たく言えば、母音が消えてしまうと言っていいかもしれません。 これがよく観察されるのは、例えばですとかますとかですね。
定年語のですとかますっていうのは、です、ますというふうに、 うという母音をはっきり言わずに、というかむしろ発音せずに、です、ます。
sの子音しか聞こえないような発音になりがちなんですよね。 今回取り上げる母音の無声化は、
単語の途中に現れる母音の無声化で、 例えば
くさとかくしみたいなものです。 これらのくの音が、くし、くさというふうに、うという母音をあまり伴わないで、
口の形だけうの形で、 くし、くさとなることが日本語ではあるんですよね。
この母音の無声化は、実は連濁と非常に似ているということができると思います。
連濁というのは、かにというのが、さわがにというふうに、 声音が濁音になる現象ですね。
今の例で言うと、か行の音がが行の音に変わります。 これと、くさとかくしっていうのがどのように似ているのか、
今回はそういったことをお話ししようと思います。 BGM、ゆけい。
始まりました。4月15日のツボ。皆さんいかがお過ごしでしょうか。 ベティブープです。
くさとかくしのうの母音が無声化して、声帯の震えをなくしてしまって、
くさとかくしと発音される。 これが母音の無声化と言われる現象です。
これはどのようなところで起こるかというと、 結論から言うと、無声シーンに挟まれた時に起こりやすいんですね。
無声シーンというのは、シーンの中でも無声のもの。 すなわち声帯の震えを伴わないシーンのことで、
くさとかくしの例で言うと、KのシーンやSのシーンが声帯の震えを伴わないシーン、無声シーンと言われるものです。
例えば、Sという風にSの音を連続して発音する時に、 喉に手を当ててSと言った時、声帯が震えていないというのがよくわかると思います。
それに対してSの濁音のZというのを連続で発音した時に、 Zというのは声帯が震えてるんですね。
破裂音なのでややわかりづらいですが、 かきくけこのKの音、くっていうのと、がぎくけこのグっていう音でも同様のことが言えます。
このように声帯の震えを伴わない音、くやすのような音のことを無声音、 ぐやずのような声帯の震えを伴う音のことを有声音と言うんですね。
母音というのは原則として有声音です。
アイウエオ、アーっていうのを発音する時に声帯が震えているのが、 喉に手を当てるとわかると思います。
この原則として有声音である母音が無声シーンに挟まると、 ある意味それに吊られてしまって無声音になるというのが母音の無声化です。
草の例だったらKとSという無声音に挟まれたウというのが、 声帯の震えをなくして草あるいはクシとなるということなんですね。
この母音の無声化と関係ある現象として、水族館とか三角形というのがあります。
これは文字通りには水族館とか三角形となるわけですが、 実際話す時には水族館、三角形となることが多いと思います。
これもやはり水族館とか三角形、このKに挟まれた母音が無声化して、 さらにこの場合は同じシーンが連続することになります。
Kというシーンが連続するので、それが側音小さいつとなると、 その結果水族館は水族館、三角形は三角形となるということなんですね。
このように母音の無声化というのは、原則として有声音である母音が無声シーンに挟まれた結果、 その無声という特徴を引きずってしまって、それで無声音となってしまう。
さらにはそれが完全に消えてしまう。そのような現象であると言えます。
母音の無声化と連濁の類似性
この母音の無声化は連濁とちょっと似ていると言えば似ています。
ただ連濁の場合はいろいろもっと複雑というか、音の面だけじゃなくて、 形態音韻的な現象というか語彙的な問題も関わっているので、やや話は複雑なんですが、
ちょっと話をシンプルにしてお話していきます。
カニがサワガニとかタラバガニというふうにガニというふうに。
ここだとカ行がガ行になるというのが連濁と言われる現象です。
これは無声化と反対で有声化ということができます。
クという声音はさっきも言ったように無声音なんですよね。
それがグという声音に変わるので、無声声音が声帯の震えを伴う有声声音に変わっているということができます。
クとグを比べたときに発音する位置は一緒なんですよね。
南高外と言われる上あごの奥のほう、柔らかいところで発音して、さらに破裂音という発音する方法も一緒なんですが、声帯の震えを伴うかどうかだけで違う、そういうシーンのペアです。
この連濁が起こるのは、単語と単語が組み合わさったときに起こるわけですけど、
このカニの例で言えば、カニが後ろの要素になったときに連濁が、つまり有声化が起こるんですよね。
サワガニ、タラバガニ、ケガニ、こういうふうにガニになるのは後ろになったときで、カニ味噌とかカニ鍋っていうふうに前の要素になったときはガニ味噌とかガニ鍋にはなりませんよね。
この後ろの要素になるときに何が起こるかというと、日本語の音っていうのは原則として母音で終わるんですよね。
シーンと母音の組み合わせで母音で終わることになります。
ということは、カニっていうのが何かの単語の後ろに現れるということは、必然的に母音と母音の間にKのシーンが挟まれることになるんですよね。
サンドイッチされることになります。
ケガニであればAという母音と、カニのAの母音との間にKのシーンが挟まります。
これも繰り返しですが、母音というのは原則として有声音なので、有声音と有声音の間にKという無声のシーンが挟まります。
そうなると、この母音の有声音という特徴に引っ張られて、クというシーンも有声音となって、ケガニというふうにガというシーンになってしまうというのが連濁です。
というわけで、母音の無声化と連濁というのは現象としては結構似ています。
母音の無声化は、有声音である母音が無声シーンに挟まることで無声音になってしまう。
連濁というのは、無声音のシーンが有声音の母音に挟まれて有声化してしまう。
表裏一体というか、かなり平行的に考えられる現象ではあるのですが、
ただ、特に連濁の方ですけど、連濁というのは無声シーンが常に有声音になる、母音に挟まれたときに有声音になるというわけではなくて、
例えば、しめさばというのはしめざばにはなりません。
sのシーンが母音の間に挟まれるので、つまり有声音に挟まれるので、ずという有声音になっても、つまり濁音になってもおかしくないのですが、しめざばではなくてしめさばです。
これは、さばというのがすでにばという濁音を持っているので、しめざばにはならない。
そのような法則があるのですね。
あるいは人名で山崎さんと山崎さんと二通りあるとか、連濁というのは自動的に起こる現象ではないのですね。
母音に挟まれた無声シーンが有声化するというオートマチックな現象というよりは、もう少し奥の深い現象ではあるのですが、
一応連濁と母音の無声化は少し似ているところがあるかなというお話でございました。
番組の締めくくり
それではまた次回のエピソードでお会いいたしましょう。
番組フォローまだの方はよろしくお願いいたします。
お相手はシガ15でした。
またねー。
11:32

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