1. 【10分言語学】志賀十五の壺
  2. #748 ヒトは「動物+α」か、は..
2025-04-19 11:43

#748 ヒトは「動物+α」か、はたまた「動物ーα」か from Radiotalk

主要参考文献
丸山圭三郎 (2012)『ソシュールを読む』東京: 講談社.

おたより▶︎https://bit.ly/33brsWk
X▶︎https://x.com/sigajugo
オリジナルグッズ▶︎https://suzuri.jp/sigajugo
Instagram▶︎https://www.instagram.com/sigajugo/
LINEオープンチャット▶︎https://bit.ly/3rzB6eJ
note▶︎https://note.com/sigajugo
BGM・効果音: MusMus▶︎http://musmus.main.jp/

#落ち着きある #ひとり語り #豆知識 #雑学 #教育

サマリー

このエピソードでは、言語獲得が人間にとっての利点や欠点として捉えられる様子を探求しています。言葉によって世界の理解が変わる一方で、言語の獲得が生の経験を失わせる可能性についても考えています。

言語習得の影響
番組宛にお便りいただいております。 2通いただいております。ありがとうございます。
まずは1通目。ショコラさんからギフトと一緒に頂きました。 ありがとうございます。
ちょっとね、プライバシー的なところもあるので、 ちょっと隠しながらね、読みたいと思います。
志賀十五さんは ____を聞きます。
____の ____で ____を 伺ったことがあったので、いつも楽しく拝聴しています。
昨日の赤ちゃんが言語を獲得する話もとても興味深かったです。 言語習得の話ですね、これね。
その言語以前というか、言葉を獲得してしまうことによって実は何かを失っているんじゃないかみたいな、
そういったお話をしました。 うちの娘が赤ちゃんの頃、親子で通いるベビーサイン教室に通っていました。
ある日、授乳しながら、これはおっぱいのサインだよーと教えたところ、娘が急に飲むのをやめてサインをしながら、
え、これ、これイコール授乳ってこと?というような表情と目でこちらを見たんです。 まさにその時、言葉というものの存在に初めて気づいた瞬間だったように思います。
ヘレンケラーみたいですね。 あ、書いてました。ヘレンケラーがサリバン先生から初めてウォーターを教えてもらった時のようなそんな瞬間でした。
余談失礼しました。これからも配信楽しみにしています。 ということで、ショコラさんどうもお便りありがとうございます。
人間と動物の関係
BGM、行けい。 始まりました4月15日のツボ。皆さんいかがお過ごしでしょうか。ジョージ・アリアスです。
ヘレンケラーのこの話っていうのはなかなか印象的ですよね。 電気とかでも必ず取り上げられている話で、
皆さんご存知のようにヘレンケラーは30区に苦しんでいたわけですけど、 このウォーターというのを知って、それから世界が広がったというか、まさに世界ができたと言ってもいいと思うんですけど、
そういった経験がショコラさんの娘さんにもあったということですね。 残念ながら娘さんはその時のことを覚えてないでしょうけど、
物でもことでも名前があるんだっていうことは、 本当の意味でというかね、人間の始まりみたいな感じがしますよね。
で、ショコラさんの娘さんはその授乳のサインでもって、 そこからある意味言葉によってね、世界を切り分け始めたということですが、
ここで言う言葉っていうのは広い意味の言葉で、 突然喋れるようになったとか、親の言ってることが全部わかるようになったとかそういうことではなくって、
人間が名付けることによって世界を切り分けている、 記号でもって世界を認識しているっていう、そういう記号の世界にやってきたっていう感じですね。
それまでは記号を通さずに生の世界で生きていた赤ちゃんが、 その記号を通して記号の中で暮らすようになったっていうことですね。
この辺りの話が前々回かな、 言葉によって
失われるものというエピソードで話してますので、 まだ聞いてない方はぜひ聞いてください。
当然言葉というのを手に入れたので、 普通はプラスと考えるわけですけど、ただそれによって何か失われてるんじゃないかというね、
そういった話をしたんですよね。 この言語の獲得というのは
赤ちゃんが言葉を獲得するというその成長過程の獲得というか、 一個人における言語の獲得もそうなんですけど、もっと広い意味で、
人類は言語を獲得しました。 それは普通プラスアルファだと捉えられると思うんですよね。
言葉を獲得することによっていろんなコミュニケーションが可能になったし、 文字言語ができれば記録を取ることができるし、
文明も起こるし、文学も起こるし、 いいことづくめだっていう気がするんですよね。
で、それってある意味常識になっていると思います。 つまり動物プラスアルファが人間、人だという考え方ですね。
ただ、必ずしもそうとも言えないんじゃないかという考え方もあって、 つまり人っていうのは動物マイナスアルファである。
そういう考え方もあるといえばあります。 言語を獲得したんですけど、それによって
生の世界に触れられなくなっているので、 人類はもう言葉を手にした以上記号の中で生きていくしかないんですよね。
記号を通してしか世界を認識できません。 大げさに言うとそういうことが言えると思います。
この辺は結構難しいというか、 人類が言語を獲得したというのはこれは事実なんですけど、
それをプラスと捉えるかマイナスと捉えるかっていうのは、 極端に言えば人それぞれなんですけど、
普通はプラスだと、プラスアルファだと考えられていると思います。
この辺りの話で言うと、 丸山慶三郎という先生が結構面白いことを言っています。
この番組でもね、何度か丸山先生の書籍は紹介したことあるんですけど、 その中でもソシュールを読むっていうのが非常におすすめなので、
講談社学術文庫で出てますので、 興味のある人ぜひ読んでいただきたいんですが、
そのソシュールを読むの後半の方で、 言語の獲得というのがプラスなのかマイナスなのかみたいな話がちょっとあるんですよね。
丸山先生はその言語の獲得をプラスとマイナスどのように考えているかというと、
人というのは動物プラスカッコマイナスアルファカッコトジっていう風に考えてるんですね。
まあこれ結局マイナスアルファじゃないかっていう気もするんですけど、 そうではなくてあくまでプラスカッコマイナスアルファ。
人類は言語を獲得したという意味で他の動物よりも、 余分にというか過剰に能力を得ているというか、
機能を持っているという意味ではプラスなんですよね。 ただその価値評価について言えば、
否定的、つまり人間の持つ文化には否定的な側面もあるということでマイナスアルファ。
なので動物から欠けているというよりはマイナスのものを獲得したみたいな、 まあそういう考え方です。
配信の環境変化
この辺の話は理解はできるんですけど、あんまり深く考えてないので、 自分なりに不倫落ちたかというと、
そういうわけでもないんですが、なかなか面白い議論だと思います。 みなさんはどうでしょうかね。
人間というのは動物にプラスアルファの存在なのか、 あるいはマイナスアルファの存在なのか、
はたまたプラスカッコマイナスアルファの存在なのか、 その辺考えてみても面白いと思います。
お便り3つ目です。 ハッシュさんから頂きました。こちらもギフトと一緒に頂きました。
ありがとうございます。 完成に水やり良いお話でした。これは前回のエピソードですね。
流れゆく毎日の中で丁寧に水をやりたいです。 ということでハッシュさんどうもお便りありがとうございます。
僕から言わせるとね、ハッシュさんは水やりをきちんとやってらっしゃる方だと思います。
この完成に水やりうんぬんっていうのは、茨城のりこさんの詩でね、 自分の感受性ぐらいっていうのがあって、
それに感化されて撮ったエピソードですけど、 本当にね、自分なりの感覚とか感性とか感受性、センス、
全部同じ意味かもしれませんが、 大事にしていきたいですよね。
それで言うとですね、 この番組ラジオトークというアプリでも配信してますけど、
最近ラジオトークの仕様がちょっと変わってですね、 アプリのUIの見た目がすごく変わって、
で、さらに変わったのが、 ラジオトークだとライブ配信っていうのができるんですよね。
で、そこで、なんか誰々が入室しました、聞きに来ましたみたいなのが表示されるようになるらしいんですね。
僕はまだそのライブ配信をアップデートしてからね、 やってないのでどんな風になるかわかんないんですけど、
そういう誰が来たかわからないとこが、 ラジオトークのいいとこだったはずなんですけど、
唯一と言ってもいいかもしれないですね。
今ラジオトークの機能で残っている唯一のいいところが、 ついになくなってしまうっていうことで、
非常に残念ですね、それはね。
僕の場合はね、ライブ配信土日の朝やってますけど、 そんなにたくさん人が来るわけでもないので、
そんな支障はないといえばないんですけど、 いちいち誰が来たのかを気にして番組やるっていうのは、
自分の感性に従いづらくなる気がするんですよね。
当然誰かのために話すっていうのは大事なことだし、
何かこう情報をね、発信する側として聞き手を意識するっていうのはもちろん大事ですけど、
その聞き手の比重が大きくなってしまうと、 自分の言いたいことも言えないというかね。
リスナーに合わせて合わせて、結果つまんない配信になってしまうんじゃないかなと思います。
そもそも配信に来たということを言いたい人が言えばいいと思うんですよね。
こんにちはとかどうもとか。
今まではそうだったわけですけど、今後は強制的にそれがバレることになるので、
潜れなくなるわけですよね。
僕はどっちかというと潜ってる人に向かってこの番組をやってるので、
ラジオってそういうもののはずなんですけどね。
だからラジオトークっていう名前をやめればいいのにと思います。
ラジオトーク側からすれば文句あるならやめればっていう感じだと思うんですけど、
僕はその自分の感性、自分のセンスに従った、
自分が本当に面白いと思っているものがやりづらくなるんじゃないかなと思っています。
はい、それではまた次回のエピソードでお会いいたしましょう。
番組フォローもまだの方はよろしくお願い致します。
お相手はシガ15でした。
またねー
11:43

コメント

スクロール