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#852 「三つ」と「六つ」は母音交替!?数詞の言語学 from Radiotalk
2026-04-18 10:37

#852 「三つ」と「六つ」は母音交替!?数詞の言語学 from Radiotalk

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#落ち着きある #ひとり語り #豆知識 #雑学 #教育

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台湾という島では、実は非常に多くの言語が話されているんですね。
台湾といえば、中国語、ないし中国語の一方言が話されているんだろうと、そういうふうに思われる方も多いかもしれません。
しかし、台湾でもともと話されていた言語、それを台湾諸語とか台湾先住民語とか、あるいはフォルモサ諸語と言われることもありますが、
そのように呼ばれる台湾でもともと話されていた言語は、オーストロネシア語族と言われる言語のグループに属していて、
フィリピンの言語やインドネシアの言語、そういった東南アジアの当初部の言語や、遠く離れたマダガスカル、アフリカの横にあるマダガスカルや、
さらにはハワイやニュージーランドのマオリ語、こういった言語と親戚関係にあるんですね。
さらに言うと、そういうオーストロネシア語族の祖語、つまり共通の祖先の言語が話されていたのが台湾であったということが定説となっているんですね。
BGM、かかれい、始まりました4月15日のツボ、みなさんいかがお過ごしでしょうか。ヨハネス・ブラウムスです。
その台湾で話されているオーストロネシア系の言語、いわゆる先住民の言語は、お互いに通じないぐらい異なるということもあります。
実はかなり多様性に富んでるんですね。
そのオーストロネシア系の台湾の言語、ちなみにオーストロというのは南でネシアが島ですので、南の島語族みたいな意味なんですが、
そのオーストロネシア系の台湾の先住民語、台湾諸語の面白い特徴として数詞があります。
数詞というのは1,2,3,4,5というようなものですよね。
この数詞というのはいろんなシステムを使うことがあり得て、
日本語の場合は実施法ですよね。
1,2,3,4,5,6,7,8,9,10ときたら、11,12というふうに10を基準に刻んでいくというようなシステムになっています。
これは我々にも馴染みがあるし、
数学というか数式で書くときも10は1,0と書きますので、実施法が基盤になっているんですよね。
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ただ物を数えるのに実施法じゃなきゃいけないというわけではもちろんなくて、
コンピューターの世界では二進法です。0と1の世界でしかないし、
あるいは五進法というのを使っている言語もあります。
これはカンボジアのクメール語というのが五進法なので、
1,2,3,4,5ときたら、6以降は5,1,5,2,5,3というような表現になるんですね。
こういうシステムがあってもおかしくはないです。
あるいは二次進法を使う言語もあって、
フランス語は一部この二次進法の名残みたいなのがあるんですけど、
この五進法とか実進法とか二次進法というのは、
要は指の数が基準ではないかと考えられます。
片手であれば五進法、両手で実進法、
足の指まで含めて二次進法ということになるんですかね。
他にも十二進法というのもあるし、六進法というちょっと変わった数え方もあるんですよね。
台湾諸語に話を戻しまして、
台湾諸語、オーストラリア系の台湾先住民の言語の数字のシステムは、
自進法か五進法がメジャーなんですよね。
そういった意味ではそれほど珍しい数え方をしているわけではありません。
しかし、台湾諸語の面白いところは、倍数法というのを使っていることですね。
倍数法というのは、倍数の関係にある数字同士が同じ語根を使っているというようなシステムで、
例えば台湾諸語の一つである蔵語で、
3という数字はトゥルと言います。
3と倍数関係にあるのは、3×2が6で6ですよね。
6はカトゥルと言います。
このトゥルというのを共通して持っているんですね。
さらに4というのはシュパッと言って、
予想がつくかもしれませんが、蔵語において8というのは、
このシュパッが入ったカシュパッという言い方になります。
蔵語の他にも台湾諸語では、倍数関係にある数字同士が同じ語根を共有しているというようなことがあるんですね。
これってなかなか面白いですよね。
面白いですよねと言いつつ、実は日本語も人事ではないというか、
まさに日本語も倍数関係を使っているんですね。
日本語の数字というのは、1,2,3というのもありますけど、
これは漢語ですね。
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そうではなくて和語の方、大和言葉の数字は、1つ2つ3つです。
ひいふうみいというような言い方をします。
この大和言葉の数字を考えてみると、
1はひい、その2倍の2というのはふうです。
ひいとふう。
これは母音が変わっているだけなんですね。
共通してHで書くようなシーンを持っています。
歴史的にはおそらくこのシーンはPの音だったと考えられていますが、
いずれにせよシーンが一緒で母音が交代しているだけです。
3つと6つ、これは3と6で倍数関係にあるわけですが、
みいとむうでやはり母音が変わっているだけ。
4つと8つもようやで母音が変わっているだけなので、
台湾書語の数字の倍数関係と同じように、
日本語の大和言葉の数字も倍数関係をもとにしたシステムということができるんですね。
これを聞くまでみなさんおそらく、
1つ2つと3つ6つと4つ8つと倍数関係にあるのが母音が変わっているだけっていうのは
知らなかったと思います。
数字ってそういうものだと思います。
数字ひいては言語、母語というのはそういったもので、
日本語母語話者と同じように台湾書語の母語話者も
3と6が倍数にあるなとは意識していないと思います。
言語のシステムとしてそうなっているだけで、
話者が常に3と6は倍数だな、4と8は倍数だなと思っているわけではありません。
言語のシステムとしてそうなっているだけで、
話者がいちいちそれを気にしているわけではないということですね。
この数字の倍数関係っていうのは、
北米のネイティブアメリカンの言語、
ハイダ語という言語でも観察されます。
ハイダ語でも3と6っていうのが同じ語形というか形を保持しているんですね。
このように数え方が面白い言語っていうのもたくさんあるんですが、
フィジー語、太平洋のフィジー語の数字もなかなか面白いです。
フィジー語の数字のシステムは実進法なので、
日本語と同じで10まで来たら位が変わるっていうようなシステムなので、
その数え上げるシステムとしてはそんなに面白くはないんですが、
フィジー語の数字の面白いところは、
数字が動詞であるということです。
これはあんまりピンとこないと思いますが、
数字が動詞的に使われるので、
人が2人いるみたいなのを、
人が2つってるみたいな言い方をするんですね。
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あるいは3つのリンゴみたいに名詞を修飾するときも、
動詞と同じように修飾する必要があるので、
つまり関係説で名詞を修飾することになります。
関係説でっていうことは、
例えば、私が買ってきたリンゴと同じように、
3つってるリンゴっていうような言い方をする必要があるんですね。
数字の品詞って何なのかってあんまり考えたことないんですけど、
1とか2とか3とか。
Cと言えば名詞かなという気はしますけど、
名詞ともやっぱり違いますよね。
数字は数字だっていう感じがしますが、
フィジー語においては、
数字は動詞の回グループっていうことになるんですね。
数字というのは、物とか人とか実体の数を示すだけで、
シンプルな機能しかないと思われがちですけど、
そのシステムを深掘りしてみると、
そこには倍数関係があったりとかもするし、
あるいはその品詞は動詞であるっていうようなこともあり得るんですね。
意外と奥が深いという、そういったお話でございました。
それではまた次回のエピソードでお会いいたしましょう。
番組フォローまだの方はどうぞよろしくお願いいたします。
お会いしてはシガ15でした。
またねー。
10:37

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