1. 【10分言語学】志賀十五の壺
  2. #881 差別と英語 from Radiotalk
#881 差別と英語 from Radiotalk
2026-07-28 10:56

#881 差別と英語 from Radiotalk

主要参考文献
寺澤盾 (2008)『英語の歴史: 過去から未来への物語』東京: 中央公論新社.

おたより▶︎https://bit.ly/33brsWk
X▶︎https://x.com/sigajugo
オリジナルグッズ▶︎https://suzuri.jp/sigajugo
Instagram▶︎https://www.instagram.com/sigajugo/
LINEオープンチャット▶︎https://bit.ly/3rzB6eJ
note▶︎https://note.com/sigajugo
BGM・効果音: MusMus▶︎http://musmus.main.jp/

#落ち着きある #ひとり語り #豆知識 #雑学 #教育

感想

まだ感想はありません。最初の1件を書きましょう!

サマリー

このエピソードでは、英語における差別用語の変化について掘り下げています。ポリティカル・コレクトネスの動きの中で、身体的障害を持つ人々、人種、性別に関する言葉がどのように変化してきたか、また、その変化に伴う議論についても触れています。言語は社会の変化と共に進化するものであり、差別用語への注目はその一例として挙げられています。

はじめに:差別用語とポリティカル・コレクトネス
差別用語とか放送禁止用語と言われるものが日本でもありますよね。
そういうのをちょっとテーマにするのはある意味で難しくって、そういうのをポロッとね、エピソード内で言っちゃうと何か問題になっちゃうんじゃないかという気もします。
で、今日は英語の差別用語についてお話ししていこうと思います。
大昔はそんなに気にされていなかった差別や偏見というのが、だんだん気にされ始めてというかね、撤廃しようという動きが出てきました。
ポリティカルコレクトネスというね、言葉を聞いたことがある方もいらっしゃると思います。 略してポリコレということもあるかと思うんですけど、
そういった動きの中で差別的な言葉を変えていこうという動きもあるんですよね。
そういった動きは当然日本でもあるわけですけど、今回は英語を題材にお話ししていこうと思います。 BGM、ゆげい!
言語変化の原動力と差別用語
始まりました志賀十五のツボ。皆さんいかがお過ごしでしょうか。 ケイジコロンボです。
差別用語がどうこうの前に、 もうちょっと言語一般の変化というものについて考えてみると、
言語は何で変化するのかっていうのはいろんな説明の仕方があるんですよね。 一つは楽な発音を求めてとか、
あるいは類推というのが言語変化の原動力となっていることもあります。 例えば、
食べるとか見るの命令形を食べれとか見れという方もいらっしゃると思うんですよね。 基本的には食べる、見るの命令形は食べろ、見ろなんですけど、
それが食べれ、見れになるのは、 5段同士の書くとか話すの命令形が書け、話せとなる。
つまり、絵段で終わっているのに引っ張られて、 それで食べれ、見れとなっているわけですね。
こういう引っ張られることを類推と言います。 これも言語変化の原因ということができると思います。
そしてまた、今日扱おうとしている差別用語っていうのも、 言語変化の原動力の一つではないかと思います。
日本語でも目が見えない人のこととか、耳が聞こえない人のことを表す言葉があったわけですけど、 それは今では使われなくなっています。
それは社会が差別用語と認めてしまったからなんですよね。
そういうふうに社会が差別用語だと認めることで変化していくという、 そういう状況もありえるかなと思います。
身体的障害を表す言葉の変化
英語でもやはり同様に、そういう身体的な障害を持っている人を指すのに、 例えばblindとか目が見えないblindとか、耳が聞こえないdeafっていうのがちょっと差別的なニュアンスを持っているということで、
例えばちょっと遠曲的な表現で、with seeing difficultiesとかwithhearing difficultiesとか、 見ることに、聞くことに困難を持っているみたいな、そういった遠曲表現が提案されたりもしています。
もちろんこの身体的な障害に限らずですけどね、言葉を特化したところで偏見そのものがなくならないんだったら意味がないっていうのは、もちろんそれはその通りだし、
逆に遠曲的な表現を使うことで差別的な現実が覆い隠されてしまうんじゃないかとか、 あるいは遠曲的な表現はどうしても長ったらしくなるので冗長でぎこちない表現になってしまうとか、そういった意見もあります。
日本語でも障害者という時の害の字を仮名で書くのか漢字で書くのかとか、そういった問題がありますよね。
人種差別に関する言葉の変化
英語の場合はおそらく日本語よりより敏感なのは人種差別的なことではないかと思います。
当然他民族国家ですからね。
このことは日本人を指す言葉、ジャップみたいなのも含まれていて、個人的には僕は別にジャップについては何も感じないですけど、英語圏で生まれ育ったわけではないので、
ジャップについては日本人ですけど何の思い入れというか感情もないんですが、ジャップというのは英語圏では差別用語となって避けられる傾向にあります。
なのでジャパンというのを略して書くときにJPNって書くことがよくありますよね。
JAPでも別にいいんですけど、それだとジャップになっちゃうのでJPNと書いたりとか、そういったことが例えば辞書の表記であるそうです。
その日本語由来ですよっていうのに、かつてはJAPって書いてたんですけど、今ではフルでジャパニーズと書いてあります。
何よりも根深いのはおそらく黒人差別だと思いますけど、言語学でも日本語で時々黒人英語ということがありますけど、英語で言うんだったらアフリカンアメリカンみたいな言い方をすると思いますね。
もっと言うと、African American Vernacular English AAVEと言って、アフリカ系アメリカ人話し言葉英語みたいな言い方をするんですよね。
ここではブラックというのは使わないようになっています。
その反動というか、白人を指すのにホワイトという言い方も避けられていて、コーカソイド系という意味でコーケイジアンという言い方が主流になっているようです。
それと人種差別系で言えばね、ネイティブアメリカンというのがかなりも一般的にも使われるようになってますよね。
昔はインディアンという言い方をしてたわけですけど、当然アメリカはインドではありませんので、ネイティブアメリカンという言い方がそれにとって変わられています。
性別に関する言葉の変化とジェンダーニュートラル
そういう差別的な言い方をなくそうという動きはフェミニズムとも関係しています。
男性なり女性なりを連想させるようなというか、どちらかの性に結びついているような言い方はかなり避けられるようになっています。
日本でもね、昔はシチュワーデスと言ってたのが、今はCAさん、キャビンアテンダントというのが主流になっていますよね。
看護婦さんとか保母さんというのも女性と強く結びついているので、日本語でもそれは避けられてますよね。
英語でもやっぱり同様で、議長のことを昔はチェアマンと言ってましたけど、このマンをパーソンに変えてチェアパーソンというか、あるいは単にチェアということもあります。
英語の場合はこの性別に関わる問題が文法にも及んでいます。なぜならひいとしいの区別があるからですね。
昔は誰かわからない人というか、特に性別を指定していない場合はひいで受けるというルールがあったんですよね。
こういうのを総称のひいと言って、その人のみたいな時にはひいというのを使っていました。
が、それはおかしいんじゃないかという声が上がって、今だとひいおわしいという言い方もあるし、あるいは単数の税という言い方もあります。
これは実質的には一人の人を指しているんですけど、性別を特に指定しない場合に税を使うという、そういった用法ですね。
そのような話で言うと、ミスターと呼ぶか、ミスと呼ぶかとかね、あるいはミセスとかいうのも英語にはあって、
女性だけ既婚か未婚かを区別して呼び方を変えるというのはおかしいんじゃないかという意見もあります。
それはごもっともな気がしますよね。
日本語の場合は3をつければいいので、かなり3というのは便利ですよね。
そういえば最近NHKの言い手例を見ていたら、その小さい男の子でも女の子でもみんな3づけで呼んでましたね。
くんづけとかちゃんづけせずに、もう3で統一していました。
これも同じような時代の流れというかね、ジェンダーニュートラルな言い方をしていこうというのが、どんな言語でも起こっているのではないかと思います。
まとめ:言語変化と差別用語
というわけで、ちょいちょい日本語の話も入りましたけど、今回は英語の差別用語についてのお話でございました。
最初の方にちょっと言いましたけどね、社会が差別だと認めれば言語は割と簡単に変化してしまうものなので、
言語の変化を見るには、この差別用語というのに注目してみるのもいいかもしれません。
それではまた次回のエピソードでお会いいたしましょう。
番組フォローまだの方はどうぞよろしくお願いいたします。
お相手はシガ15でした。
10:56

コメント

スクロール