1. Weekly Close Up
  2. 万博のレガシー:今回の万博
2025-10-22 09:58

万博のレガシー:今回の万博

万博学研究会 代表  京都大学教授 佐野真由子
Learn more about your ad choices. Visit megaphone.fm/adchoices

感想

まだ感想はありません。最初の1件を書きましょう!

00:00
日々お伝えしているニュースや話題の中から1つのテーマに絞って
専門家や当事者に話を聞く週替わりの特集コーナー、
Weekly Close Upです。先日閉幕しました大阪関西万博、
今週はその万博のレガシーというテーマでお送りします。
万博学研究会代表で京都大学教授の佐野真由子さんです。
佐野先生、おはようございます。
佐野先生は万博学を研究されているということですが、
もうどのくらい?
万博という研究対象に出会ったのは、大学2年生の時です。
最近までは30年ほどと言っていたのですが、
30年ではサバを読んでいるということになってきました。
長い付き合いです。
それだけでも長く深く研究されている佐野先生から見た
今回の大阪関西万博、先日終幕しましたが、
全体を通してどういう感想ですか。
この難しい時代に世界中の国々が大阪に結集して
6ヶ月をともに、
共に過ごすことが実現できたのは、
本当に素晴らしい場面であったと思います。
事前にいろいろな議論も出ましたが、
結果としてパビリオンなどに関わっていた方々も
交流を楽しまれていましたし、来場した方々も
世界の多様性に触れる重要なチャンスになったのではないかと思います。
何回行ったんですか。
一生懸命数えたところ、何回行ったんだろうと思いまして、
29回でした。
その29回行った中で、
印象に残っているパビリオンであったり、
何かエピソードがあれば教えていただけますか。
非常に強く印象に残ったのは、
アラブ首長国連邦UAEのパビリオンですね。
他にもいくつも挙げることはできるのですが、
もし一つだけと言われたらUAEかなと思っています。
なぜUAEなんでしょう。
UAEはガラス張りの最大規模を持つ大きなパビリオンですが、
ある意味丸見えになっていまして、
ここに夏目足の樹皮で巻いた大きな柱が立っている。
03:04
そしてその中に人々が入ってきて、
自由に回遊することができるんですね。
スタッフさんたちがその回遊している人たちを捕まえては、
いろんな説明をUAEのいろんな文化や社会の説明をしてくれる。
いわゆる動画で国を説明するとか、
あるいは多少双方向的なゲームのようになっていたりすることもありますが、
デジタルの何か画像があって、
ここで10分間ご覧ください。
そして廊下を歩いて、ここは5分になります。
決められた動線を歩かせることが多いんですね。
こういう展示の仕方からなかなか卒業しようがないと言われていたのを、
革命的に解消した非常に自由度の高いラビリオンだったと思います。
へー、行っておけばよかった。
行かなかったんですね。
いくつか回ったんです。
ただ時間にも限りがあって、全部行けずですね。
でも今おっしゃった話の中で言うと、
確かにアメリカ館などは映像を駆使した展示が多かった目だったわけですけど、
一方で僕が言ったイタリア館は本物を見せてくれるという
アトラス像しかりですけども、
そういうのもすごく胸に残る、印象に残る展示で、
本物の強さってあるなって感じました。
手継ぎと入れ替えて持ってきて、
なんてすごいことをやってくれたんだろうという感じでしたし、
本物を持ってきてくださっていたところは多かったですよね。
例えば、私がその意味で印象に残っているのは中東の国ですけれども、
バーレーンのパビリオンで、いろんな国立博物館から運んできましたというような
海洋国家であったことを示すいろんな船の模型とか、
日本に行ってみると普通の感じになってしまうのかもしれないんですけれども、
こうやって多様な世界が広がっている万博のパビリオンに
それらの本物を持ってきてくださって、
昔使っていた船ですとか、あるいは中東の国々が
真珠をとって生活していたので、その点で日本とつながるところもあるんですけれども、
彼らが採取していた真珠とか、
日本の道具とか、そういう美術品というものとはまた違う種類の
さまざまな本物が見せていただくと非常にインパクトがありましたね。
06:06
そういう一来場者の視点から見た今回の大阪関西万博としては、
佐野先生の評価はいかがでしたか。
はい。その世界がいかに多様かということを
ものすごく強く印象を付けてくれたと思います。
現代における過去の万博にもいくつも言っていますので、
万博がそのような場であるということはもちろん分かっていました。
ネット時代に万博なんて意味がないというような議論が随分出ていたときにも
そうじゃないのになということはずっと思っていたんですね。
けれども、今回の万博は本当にいろんな国々が
生活の仕方、考え方、これほど多様なのかということを
今までの万博にも増して
強く訴えかけてきてくれたようには思っています。
おそらくですけれども、今回命というテーマが立っていました。
これは結果的には非常にうまく働いたのではないかなと。
命って、もうどんな環境にいる人でも
私は関係ないということはあり得ないわけですよね。
砂漠の国にいる人にとっての命というのはどういうものなのか。
あるいは、他民族の紛争があるような国での命。
あるいは、もっかい戦争が起きている国での命というのはどういうものなのか。
日本側が当初想定していた高齢化社会と長寿健康といったような
命の問題を遥かに超える
スタンスを示してもらった。
それは適度に広がりのある良いテーマが呼び起こしたものでもあるなと思っています。
今日はお時間となってしまいましたので、
明日はそもそも万博っていつ頃から始まったのか
そもそもどういう祭事なのか、その万博の意義について
伺っていきたいと思います。
この時間は万博学研究会代表で京都大学教授の佐野真由子さんでした。
09:58

コメント

スクロール