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日々お伝えしているニュースや話題の中から1つのテーマに絞って
専門家や当事者に話を聞く週替わりの特集コーナー、
Weekly Close Up。先日、184日間の会期を終えた大阪関西万博。
今週は万博のレガシーというテーマでお送りしています。
最終日のきょうは、これからの万博についてお送りします。
さて、きょうはまず佐野先生が万博という歴史で
30年以上も研究されているということを踏まえた上で、
そもそも万博ってどういう目的で開催されたものですかね。
佐野さんは、万博は、これは広く知られておりますように
1851年のロンドンで始まりました。
当時の先進国の手で世界を招き入れるという
行事が始まったということですが、
当時19世紀の半ば、日本でいうとちょうど江戸時代の末期に
いよいよ黒船がやってきて、そして諸外国の船がやってきて
開国を迫られるという時期と一致しているわけです。
この時代の産物です。
ということは、交通または通信技術が発達して
地球の裏側まで考えが及ぶ場合によってはそこに行って
もちろん植民地支配の時代でもあるわけですけれども
文化に興味を持ち物産を持って帰ってきて
そして世界の端と端で貿易を始めよう
そんな考えが入ってきた時代なわけです。
その時代の産物であり、世界を一望の下に収める
純粋にそういう意欲の下で始まったものであると私は考えています。
日本が初めて参加したのはいつでしょうか。
1862年、先ほど申し上げた初回のロンドン万博の次
その間にまた万博がニューヨークとパリであったんですけれども
2度目のロンドン万博に初めて
徳川幕府時代の日本が参加しました。
当時は日本からはどういうことをお披露目したんですかね。
当時は日本にラザフォード・ウォルコックという
初代のイギリス外交官がいまして
彼が日本の美術工芸品というものをすごく高く評価していてくれたんですね。
もちろん当時期もあれば非常に日常的な
例えば藁で作ったミノであるとか、あるいは日本の医療器具とか
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私たちの生活ですと仏壇に置かれているような金属の飾り物ですよね。
その金属製品の工芸品としての質の高さというのは
実は当初から賞を受けました。
そんなものが出ていきまして、同時に徳川幕府は頼まれて
当時の日本の貨幣一式を
これもまた非常に珍しく、また日本の貨幣の制度を
作りたいというイギリス側の意欲もあって、そういったものを出したり
あるいは和紙を作る元になる植物ですよね。
そういったものの一式を幕府から提供したりしました。
こういったお話を伺うと、やっぱり初期の頃から
さまざまな国・地域の文化を知ってもらうという
そして人と人とが交流していくというところが原点にあるんですね。
未来を描くとか、いろんな意味で語られることがありますけれども
万博の原点にあるのは、世界が結集し
お互いが自己紹介をする。そしてまだまだ知り合っていないことを
お互いに知り合って、そしてまた一緒に前進していきましょう。
それが始まった頃から、今も変わらない本質だと思っています。
今回の大阪関西万博というのは
そういう意味では、多様な社会というところのメッセージが
すごく強く発信されたと思うんですけど。
本当におっしゃる通りだと思います。
私は歴史研究者なので、私自身は過去の万博を見ることが多いわけですが
将来の歴史研究者が今の万博をどういうふうに位置づけるか
という想像をしながらいつも過ごしていたわけなんですよね。
万博が年表になって出てきた時には、ウクライナや中東で
戦争が行われている、まったく同じ時代に行われた万博として
年表に記録されるわけですよね。
日本は今、戦争をしていませんけれども、その時代であることは間違いない。
そうした中で、抗戦闘時刻も出てきてくれていましたし
この戦争をやるというフェーズとは違う集まり方がここで実現して
戦い方をリスペクトし合うことができる。
そういう舞台として機能したことは間違いないのではないかと思います。
そしてその万博、一般博としては、2030年
サウジアラビアリアドで行われていくわけですが
これからの未来の万博に求められること、期待することはどんなことでしょうか。
繰り返しになってしまうのですが、私は今後とも
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多様性を持ち寄り合う大交流の場で
あり続けてほしいと思っていますし、万博が続く限りは
そういうものとして続いていくだろうなと思っています。
ただ、今面白いのは、学校章、さっき申し上げましたように
イギリスあるいはフランスといった国々で万博が始まりました。
それは19世紀の大先進国であったわけですけれども
西洋諸国、次はサウジアラビアですし
最近でもドバイの万博、UAEの万博ですね。
そしてカザフスタンでも万博がありましたし
もちろん上海万博ぐらいから始まって、いろんな開催国自体が
多様になってきているんですね。
その開催国としての世界の迎え方というのでしょうか。
いろいろになっていくと思いますので、その点での
開催の仕方の多様性みたいなものも楽しみにしたいと思っています。
では最後に佐野先生、これからも万博は必要だと思いますか。
一言でお答えするなら、はい。
その必要性に応えられるものであり続けてほしいなと思っています。
その必要だと思う理由についてもお尋ねしていいですか。
6ヶ月間になりますけれども、6ヶ月にわたって
各国が法的に自己紹介の準備をして集まり
人々が共に過ごし展示を見せ合って交流を重ねていく。
このような行事は他にないからなんですね。
したがってこれは19世紀の当初初めてくれた人たち
面白いものを残しておいてくれましたって私は思っていまして
結局皆さんがこうやって続けてきたことにはやはり意味があって
これからも世界にとっても必要な舞台であると私は考えています。
佐野先生、今回2日間にわたって万博の歴史も踏まえて
今回の万博のことをいろいろお話しいただきましてありがとうございました。
どうもありがとうございました。
ということで今週は万博についてお送りいたしました
本日は万博学研究会代表佐野真由子さんでした。