1. Weekly Close Up
  2. 深刻な人道危機~パレスチナ..
 深刻な人道危機~パレスチナの今
2025-09-03 13:41

深刻な人道危機~パレスチナの今

ジャーナリスト 志葉 玲
Learn more about your ad choices. Visit megaphone.fm/adchoices

感想

まだ感想はありません。最初の1件を書きましょう!

00:00
日々お伝えしているニュースや話題の中から1つのテーマに絞って、
専門家や当事者に話を聞く週替わりの特集コーナー、
ウィークリークローズアップ。
2023年10月に始まったイスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘は、
依然収まる気配はありません。今、どのような状況なのか、
今週は、深刻な人道危機スパレスチナの今というテーマでお送りします。
今日はこの方にお話を伺います。
ジャーナリストの柴玲さんです。
柴さんは過去にガザなどに入っての取材を経験されているということですが、
今の現状をどのようにご覧になっていますか。
私は2000年くらいから何年か大きな攻撃がありますので、
その度に現地に入っていますが、
まず最初に言わなくてはならないのは、
現在イスラエルはガザへの外国人ジャーナリストの立ち入りを原則として認めていないので、
私の話は現地の知り合い通じてのものになります。
今ガザで起きていることは、端的に言えばガザ絶滅作戦です。
イスラエルによって完全に閉鎖されている上に、まともに食料が入らない状況が
今年の3月ぐらいからずっと続いていて、
今のガザは本当に食べ物が極端に少ない状況です。
現地の国連スタッフで体格が良かった人なんかも、
今はもうげっすり痩せてしまって、20キロぐらい体重が落ちてしまった。
こういう状況が続けば、210万人の住民全員の命が危なくなる。
食品の不足も深刻で、国連のパイソナ支援組織アンルワによれば、
避難所では平均でトイレは500人に1つ、
シャワーは3000人に1つしかない。すごい不衛生な状況なんですよ。
だから感染症、皮膚病とかがすごい増えちゃってる。
基本的な薬もない。イスラエルの空爆で怪我をした人も、
抗生物質や痛み止めの薬がない。
麻酔なしで怪我をした手足を切断する手術も行っている。
そういう状況です。
そういう医療の面も非常に厳しい状況に置かれて、
そして何より今は飢餓の状態ということで、
子どもたちも痩せ細った姿などが映像でも伝えられるわけですけども、
飢餓でなかなか食糧支援も難しい状況なんですよね。
そうなんですよ。
痩せ細っているどころか、次々に子どもたちが餓死している状況なんですね。
飢え死にしている状況です。
アメリカのトランプ大統領は、ガザーに食糧センターを設置するみたいなことを言っていて、
実際イスラエルとアメリカはガザー人道財団という組織を作って、
03:03
食糧を配っているんですが、全然足りないんですよね。
やっぱり国連だとか他の人道支援組織に比べると、配れる量は少ない。
それだけじゃなくて、集まった人々に対して、
食糧を欲しいというふうに、
集まった武器を持っていない民間人の人たちに、
イスラエル軍が発砲するということが相次いでるわけです。
今年の8月半ばの国連の報告によれば、
今年5月以降、少なくとも1760人の人々が、
ガザー人道財団の配給所の近くで殺害されたというような状況ですよね。
ですから国連の専門家や人道支援団体は、
ガザー人道財団の活動をやめて、
以前のように国連中心の支援に戻すことを強く求めてるわけです。
アメリカはガザー人道財団があるからいいんだっていうタイプをずっと取っておりまして、
アメリカの言うことはイスラエルに関しては全く信用できない。
結局アメリカは政治家にとってはイスラエルを擁護することで、
アメリカ国内の宗教組織から票やお金が集まるんですよ。
だからそっちの方がガザーの人々の命より大切だということなんですよね。
とんでもない、本当に許せない。まさに悪だと言えます。
そういうことをやっている間にも、ガザーでは多くの人が命を失っている状況が続いているわけですけども、
先日はイスラエル軍がガザーにある病院を攻撃したりとか、
医療従事者であるとか、あるいはジャーナリストの方々も犠牲になっているわけですよね。
まずこれは強調しておきたいことなんですが、
私もガザーには何度も入って取材してきましたけども、
イスラエル軍はあえて医療関係者、救急車だとか病院だとか、
そしてジャーナリストというのを狙い撃ちにして攻撃するんですよね。
今回たまたまじゃないんですよ。毎度そうなんですよ、はっきり言って。
なぜそこを狙うんですかね。
もう完全にそれはライフラインを破壊する。
そして世界で何が起こっているか伝えようとする人間を抹殺するということですよね。
実は今回、つまり2023年の10月間のガザ攻撃で、
イスラエルのネタニアフ首相だとか政府関係者が、
ガザの人々を皆殺しにするということを繰り返し言ってるんですね。
いろいろな形で。
これ単なる脅しじゃなくて、本当にそういうことをやるつもりでやってるっていうことですよ。
だから病院を破壊したいだとか、
06:03
現地でどんなひどいことが起こってるかっていうことを伝えるジャーナリストたちをまさに狙い撃ちにしている。
実は先日ロイターのカメラマンが殺されましたけども、
ロイター通信はイスラエル側に自分のところのカメラマンの位置情報を共有してたんですよ。
だからその情報をもとに攻撃してるわけですよ。
本来はこれはうちのカメラマンがここにいるから攻撃しないでねっていうことで、
これまでも海外メディアがイスラエルに対してやってきたことだったんです。
ほぼが今回はその提供された位置情報をもとに攻撃されたのではないかという疑惑が持ち上がってる。
そういう状況ですよね。
もう本当に信じられないような、イスラエルの蛮行だと言えるようなことがずっと続いてるわけですけども、
ガザの死者がどんどん増えている現状がありますが、
それでもイスラエル軍は正当化を主張するじゃないですか。
その背景ってイスラエルでの支持っていうことなんですか。
そうですね。まずガザの死者数は6万人以上になってまして、
データがイスラエル側のリークされた情報と若干違うんですが、
いずれにしても5万人以上っていうことは変わらない。
その死者の8割超が民間人っていうことで、
イスラエルの内部資料でそういうことが出てるんですよね。
戦争であっても民間人を殺すことは国際人道法で禁止されてまして、
イスラエルがやってることは明確な戦争犯罪なんですよ。
例えばそこにハマスなどの戦闘員がいたとしても、
民間人の被害を避けるあらゆることをする義務がイスラエルにはあるんですよ。
ところがイスラエルはもはや民間人の殺害こそが目的化してる。
さっきも言ったように皆殺しにするということですね。
残念ながらイスラエルの世論も、
軍事作戦は早いとかやめたほうがいいんじゃないかっていう議論も出てきてるわけなんですけど、
ガザの人々を殺すことに関して、
じゃあ反対してるのかっていうと、反対してる人は少数派なんですね、はっきり言って。
そうなんですね。
ガザの人々はイノセントではない。
つまり無実ではない。
ガザの人間はみんなハマスと同じみたいな見方なんですよ。
ちょっとつける薬がないというか、
口で非難するだけじゃなくて、経済制裁だとかそういったことを言う必要があるかと思いますね。
アメリカが後ろ盾になってるので。
なかなかそこも制裁も難しい部分もあるのかなと思いますが、
イスラエル国内でも今回のガザに対する戦闘行為っていうのは、
09:03
正しく伝えられてないというか、
曲がった情報として、あるいは統制した情報として伝えられてるような感じなんですかね。
さっき外国人じゃない人がガザに入れないって話しましたけど、
例外があるんですよ。例外がある場合どういうことかっていうと、
イスラエル国に全部取材したデータを見せて、
ここは見せてもいい、ここはダメっていうことで。
検閲があるんですよね。
検閲があるんですよ。
そういうような検閲された情報をイスラエルの人たちは見てるっていう問題がありますよね。
ハマスが人質を取ってるわけですけど、イスラエルの人たちを。
その人質をすべて解放しない限りはこの戦闘行為は続くと思っていいんでしょうか。
解放しても終わんないと思います。
要するに、例えばハマスを殲滅しなくてはいけないとか適当な理屈をつけて、
ネタニアフ首相は戦争を続けると思いますよ。
なぜかっていうと、ネタニアフ首相は自分のスキャンダル、汚職だとかいっぱい抱えてまして、
このガザ攻撃が終わってしまうと、戦争内閣が続けられなくなっちゃうわけですよね。
そうなると自分のスキャンダルで追及されてしまうかもしれない。
そういう非常に自分勝手な、個人的なネタニアフ首相の都合によってこの戦争は続いているので。
だから仮にハマスが人質を全員解放したとしてもやめないといけない。
そんな一人の自己都合のためにこれだけの多くの犠牲が払われているのは、納得もいかない、理解できませんけども。
これ、戦争が終わるためには国際社会としての制裁なり一丸となる取り組みが必要ってことですかね。
制裁は絶対必要だと思います。
これまでアメリカと共同補助を取ってきたヨーロッパの国々、さすがにちょっとひどすぎるというようなことで、
例えばイスラエルに対する兵器だとか武器だとかの輸出を禁じたいだとか、
あるいはイスラエルの投資に対する、イスラエルに投資しないようにだとか、そういうようなことをどんどんやり始めているんですよね。
ドイツもそういう方向ですもんね。
あのドイツですらね。
ドイツは結局ユダヤ人迫害の反省もあって、
イスラエルがどんなひどいことをやってきても、今まではしょうがないみたいなことを言ってきたんですよ。
そのイスラエルですら、最近国内世論がかなりイスラエルに対して批判的になってきたので、それは無視できないような状況になってます。
わかりました。
12:00
柴さん、今日はこの時間にご対応いただきましてありがとうございました。
またぜひ機会がありましたらお話しさせてください。
はい、どうも。
この時間はジャーナリストの柴玲さんにお話を伺いました。
またどうぞ。
13:41

コメント

スクロール