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日々お伝えしているニュースや話題の中から一つのテーマに絞って、専門家や当事者に話を聞く週替わりの特集コーナー
Weekly Close Up。今年1月、西南学院大学大学院の鈴木優位さんが、芸手はすべてを言ったで芥川賞を受賞しましたよね。
そして受賞してすぐ、このグローアップでもインタビューをさせていただきました。それが1月のことでしたけども
今回鈴木優位さん3作目が今月発表されるということで、今週は芥川賞作家・鈴木優位を知るというテーマでお送りします。
今日はまずは芥川賞受賞について。 芸手はすべてを言ったで芥川賞を受賞した西南学院大学大学院外国語学研究科の鈴木優位さんです。
鈴木さん、おはようございます。 あの芥川賞の受賞を改めておめでとうございます。
やっぱり皆さんからいろんな声、反響というのがあったんですかね。
そうですね、知ってる人も知らない、これで知ってくださった方っていうのもいて、特に最近サイン会をさせていただいたりすると本当にいろんな方が来られて非常に嬉しい時間になってますね。
ある意味最初が芥川賞だったっていうおかげで、こんなに多分多くの方が読んでいただけたので、それは本当に感謝しているというか、やっぱり純文学自体読者がどんどん少なくなっている中でですね、
僕の作品なんてちょっと小難しいことを言ったりもするので、あまりなかなか広くっていうのは期待もしてなかったんですけど、でもこういうふうにたくさんの人が読んで気になってくれているっていうのは本当にありがたいですね。
そんな受賞作となったゲーテは全てを言ったんですけれども、これはまさにタイトルにもあるゲーテをテーマに選んだっていうのは、これは苦手なものを選ぶっていうのはすごく面白い行為ですね。
そうなんですよね。今自分が扱っているのがトルストイとかゲーテとかですね、19世紀の作家をやっていて、それは結構自分の中ではあんまり得意ジャンルではなかったんですけど。
ドイツで言うとじゃあ誰が得意とか好きとかってあったんですか?
なんかヘルマンヘッセとかは、あとトーマスマンとかっていう人は、例えばヘルマンヘッセだったらガラス玉演技とかっていう作品とかね、好きでしたし、あと血と愛とかね。
だけどゲーテは本当ファウスト以外ほぼ読んでないぐらいだったんですよね。ファウストは結構読んでたんですけど。
そこをなぜあえてその自分が取り組んでなかった方法を選んだんですか?
なんかやっぱりこう作家になるっていう時に自分の中で結構これでなっていいのかみたいなところがあって、全然文学のこと知らないのにみたいなところがあって。
だから今はチャートを塗りつぶすみたいな感じで苦手を克服していったら、いつかはこうちゃんと作家と言っても恥ずかしくない人間になれるんじゃないかみたいなことですかね。
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それは誰かに何かこういうもんなんだよ文学をする人って言われたものじゃなくて、自分の中の理想みたいなものなんですかそれは。
まあ半々ですかね。別にそんなことを誰かに言われたことないですし、今の時代はそういうのはあんまりないと思うんですよ。
だけど僕が好きだった作家の人とかは本当に何でも知ってるみたいに見える?文章読んでると。
あるいは実際戦後のですね、大作家と言われるような人たちの講演の記事みたいなのを読んでた時に、作家は全集を全部読んでからじゃないと作家にはなれないとか言ってる人もいれば、
あと三島幸男ってラジオとかで、作家はやっぱり辞書を全部食べないと作家ではないですよねみたいなもの書きじゃないですよねみたいなこと言ったりしてて、そういう古い感じが自分の中にも理想の作家像としてあったのかもしれないですね。
全く自分は勉強が足りてないというような自己処罰感情が強かったのかもしれない。
その中で芸手を扱いながらも、いろんな名言世の中にあるけど全部芸手が言ったんじゃないかっていう、この引用っていうところは何か今の大学院生でもあり、研究していく上で引用って何かつきものなところもあるのかなと思うんですが、
この発想着想って面白いですね。
ありがとうございます。大学でいるととにかく引用が大事なんですよね。
引用は自分の言語感としては、今私たちが喋っている言葉もある意味膨大なですね、これまで経験からの引用みたいなところもあるわけで、言語システムというのは引用であるってボリヘスとかも言ってるんですけど、
ただ大学ではそういう無意識的な引用はやっぱりあくまでオリジナルとして処理されて、ある人にちゃんと帰属させる、出典を明記するっていうのが本当に必要とされるわけですよね。
そこの淡いみたいな、我々がやってること自体も実は、例えば両親からの言葉の引用だったり、日頃関わってる人からの言葉の中からの引用かもしれないんだけども、その境は何なんだろうみたいなね、言葉に関する興味が出たかなと思ってます。
芸体学者のいろんな思いっていうものに自分をちょっと重ねてみたりとか、そういう楽しさが体験できたのはすごくいい経験でしたね。
ありがとうございます。
ご自身の体験、経験というのはこの作品の中にも結構織り込まれてるんですか。
どうですかね、そのままというよりは、やっぱり実感があるっていうのは大事だと思っていて、作中の手触りとか感情とかっていうのに、自分が知らないことをやることはやっぱりできないなと思ってるんですけど、一方で思ったままとか体験したままを出すっていうのは僕は小説ではないと思っていて、そこにちょっとひねりを加える、ちょっと加工していくっていうのが面白さかなと思ってるので、
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なんかちょっと虚実ないまぜと言いますか、そういう感じをちょっとラインを狙って書いてはいますけどね。
ノトハント地震につながる、石川県で地震が起きたっていうようなことがこの作品の中でも描かれていて、このリアルな感じが、この小説ってタイムラインとしては今なのかなって思わせたりっていう、そのノンフィクション感とフィクション感っていうバランスはどういうふうに考えて書かれたんですか。
そうですね、さっき言った19世紀の小説っていうのは基本的にやっぱ写実主義と言われるもので、リアリズムなんですよね。僕はずっと高校生ぐらいまで書いてたものって本当ファンタジーというか、場所とか時間とかを設定せずに、関連的に物語が動くっていうものを書いてたんですけど、昔話みたいにね、昔々あるところへっていうのは、固定しないことが物語のムードなんですけど、
リアリズムっていうのは本当、いつどこでをはっきりさせないといけないんですよね。で、自分は一作目から一応それをちゃんとやろうと思って、最初の作品は2020年ぐらいからかな、コロナ禍のところをやっていて、この作は2023、4年のクリスマスから正月ぐらいまでっていうのを完全にガシッと決めてるんですよね。
それはなんというか、一つ大きな気づきだったのは、人間って行動するときにやっぱり日にちっていうか曜日が大事だなって思って、ちゃんと決めないとこの何日が日曜日だったらこの人学校に行かないはずだしみたいなことを考え出して、めちゃくちゃ小読みを見るようになったんですよ。
なるほど。 それまで全くそういうのは関係ない小説を書いてたのに、やっぱりリアリズムやろうと思ったら、この人が今何月何日にいるからこういう行動をするっていうのはちゃんとわからないといけないと思って、今回はもうはっきり2023、4年のことですよね。
そして鈴木さんの原点と言いますか、ご自身の経験の礎というのはやっぱり福島にあるということもね、伺いましたけど、その話はまた明日伺っていきたいと思います。今日はここまでありがとうございました。
ありがとうございました。やはり鈴木さんの話してくれる言葉の一つ一つのチョイス、ワードもさすがだなという感じなのと、わかりやすいですよね。
すべてわかりやすいですし、すごく印象に残る言葉選びをされているので、明日も早く聞きたいですね。
明日はですね、幼少期過ごしたという福島県の話をしてもらう予定です。
ゲーテはすべてを言ったで芥川賞を受賞しました、西南学院大学大学院外国語学研究科の鈴木優位さんでした。
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また今度の土曜日になりますが、3月8日お話アカデミー朗読会が午後2時から西南学院大学のチャペルで開催されますが、そこに鈴木優位さんゲスト出演されるんです。
お申し込みまだ間に合います。参加希望の方は、RKBのホームページまたは電話092852-6666からお申し込みください。
まだちょっとこの時間は受付できてないと思いますので、9時以降にお願いいたします。
ガールズパンチ!×少女隊の×ラジオ隊
×少女隊の春乃木梨奈と
アオイリルマです。
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