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2025-08-06 11:29

戦後80年~記憶の伝承~:伝承の難しさ

琉球大学准教授 北上田源
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日々お伝えしているニュースや話題の中から一つのテーマに絞って、専門家や当事者に話を聞く週替わりの特集コーナー、
ウィークリークローズアップ。
今週は戦後80年、記憶の伝承というテーマでお送りしています。
きょうは沖縄戦の歴史について、この方に伺っています。
琉球大学純教授・北上田玄さんは、
北上田さん、おはようございます。
今、琉球大学にいらっしゃるということですが、
沖縄で歴史を学んでいく、歴史に触れていくきっかけは何だったんですか?
私は沖縄ではないんですね。京都市の出身で、
もともと私は理系だったので、沖縄に来たのも海の生き物の勉強を大学でするために来たんです。
そういう意味では歴史に関心がないままに来たんですが、
授業の一環で、そういう体験者の話を聞く機会があって、
驚きましたね。その驚きがあって、もっと知りたいなと思ったということで、
その後は学生時代から、平和ガイドと呼ばれるんですけども、
戦績とか米軍基地を案内したりする活動を始めたというのもありますね。
これまでに戦争体験者の方からも話を聞いたということでしたけども、
印象に残っているお話ってどんなことですか?
たくさんありますけれども、大学に来て一番最初に話を聞いた方なんですけども、
大学の授業の課題があって、体験者に話を聞いてくるようにということだったんですね。
それである商店のおばあちゃんに気楽に聞いたんですよ。
戦争の時どうだったんですかっていうことを聞いたら、
そしたらすごいおばあちゃんが今まで気さくに話をしてくれたのが止まってしまうんですね。
言葉が出なくなる。うつむいてしまう。
一言だけだったんですけども、戦争のことはもういいさっていう。
この目に涙を溜めておられるんですね。
だからやっぱり歴史とか関心がないままに沖縄に来た私にとってみると、
今でもやっぱり語れないような状況があるんだっていうことに、
すごく驚かされましたね。
どうでしょう?今の若い世代も学ぶ姿勢というのは皆さん意欲的ですか?
驚くぐらい意欲的だなと思うこともあります。
やっぱりもう自分たちが何とかしないといけないっていう危機感がね、
学生たちもあるんだろうなと思いますね。
平和の尊さを伝えていく上で、北上田さんが大事にしていることってどんなことですか?
一番重要だよなと思っていることが、
平和に関する取り組みって、どうしても使命感が先に来ることがすごく多いと思うんですよね。
その使命感だけだとどうしてもやっていけない部分があって、
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その使命感だけではない形でどういうふうにやりがいというかね、
それをきっちりと作ることができるかっていうことは、
やっぱりすごく重要なことだと思いますし、
それで本当にこの後の社会の中で、
平和に関する取り組みが続けていけるのかということに関しては、
常々私自身も迷うところですよね。
そういった事実を後世に正しく伝えていく上で、
今、歴史事実とは大きく違った認識を公の場で発言してしまう議員もいましたけれども、
こういうことへの危機感みたいなものはありますか?
今年は特にこの5月以降様々な政治家による沖縄県に関する発言というのがあって、
それなんかでかなり沖縄では話題になりましたし、
おそらく全国的にも行動とされたと思うんですけども、
例えば今年の例で言っても、まだ体験者の方が
いやそれは違うんだということを言われる、
そういうことでそのことを確認していける部分があると思うんです。
沖縄の場合でいうと、そういう形で様々な政治家が
沖縄戦の事実は、みたいなことを言ってきた。
その度に体験者の方々をはじめとして、沖縄の人たちが声を上げてきたと。
それである意味、私は歴史を守ってきたというよりは、
沖縄戦の歴史認識を鍛えてきたという言い方をよくするんですけども、
鍛えられてきた部分があると思うんですね。
その時に歴史資料と重ね合わせてみて、
何が真実だったかをしっかりと調べて確かめて、
それを伝えてきたという部分があるので、
やっぱりそれを続けていくということしかないのかなと思いますね。
まさに我々、戦争を知らない世代が、
さらなる構成に事実を伝えていくために、
今後我々はどういうふうに歴史と向き合っていくのが大事だと思いますか。
そうですね。やっぱり歴史を伝える活動ってすごく地味だと思うんですよ。
やってることもすごく地味だし、ある意味SNSとか、
そういう政治家とかの大きな発言とかがバーンってあると、
世間一般でいうとそっちに流されていくような印象があると思うんですけど、
ただやっぱり私たちがやってきたことっていうのは、
着実に一歩一歩進めてきたという自負というか自信はありますし、
そんな根拠もはっきりしないような発言で、
揺れるようなことは何もないという確信も持ってますので、
何が真実かということだけじゃなくて、
どうやってそれが明らかにされてきたかというプロセスですよね。
プロセスをもうちょっときっちりと伝えていかないといけないんだろうな。
沖縄戦において日本軍が住民を守らなかったということは、
それも間違いない事実なんですけども、
結論だけが一人歩きしてしまうと、
やっぱり日本軍は沖縄を守りに来たんだ、みたいな話になるわけですよね。
そうじゃなくて、
なんで私たちが日本軍は沖縄の人たちを守らなかったかっていうことを言ってるかって言ったら、
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それはこういう証言もあって、こういう資料もあって、
こういうのもあって、こういうものもあって、
さらにその前後の日本軍の作戦から考えたらこうで、
という様々な検証を積み重ねてきているわけですよね。
その中で結論だけではなくて、
どうやってそれを明らかにしてきたかというプロセスみたいなものを、
やっぱりもっと伝えていかないといけないなと思いますし、
受け止め方が社会の中でされていくような、
そういう状況を作っていかないといけないなと思ってますね。
そういう事実、プラスそこに至ったプロセスを知るための手段であったり場所というところで、
何か良いところっていうのはありますかね。
そうですね。例えば沖縄でいうとですね、
とても有名な場所ですけども、ひめゆり平和記念資料館があります。
その資料館は1989年にオープンしているので、
40年近く設立してからになるんですけども、
生存者の方がですね、自分たちの体験を元に伝える資料館としてオープンしたんですね。
だけど開館からこれまでの間に2回リニューアルをして、
どんどんその展示を変えてきているんですね。
その中で特に一番最近2024年の展示のリニューアルで、
戦後の話をすごくたくさん入れたんですよ。
そこの写真もたくさん入れて分かりやすいようにした。
要はひめゆりの人たちがどんな待機をしてきたかっていうだけではなくて、
それをどんなふうにそこと向き合って伝える活動をしてきたか。
それによって今この資料館があるんだっていう、
まさにその戦後どのような形でひめゆりの人たちの歴史というものが形作られてきたかっていう
そのプロセスを見えるようにしています。
そしたら若い人たちは今とつながるんですよ。
だから結局その戦争の話だけになってしまうと、
80年前のやっぱり遠い昔の出来事ですからそこで終わってしまう。
だけどそこから今ここに至るまでのプロセスを喋ったりとか、
それをちゃんと伝えていく。
そのことによって次はみんなの番なんだよっていうことを最後に言ったりとかすると、
そっか、ここに至るまでのこの80年間の間のいろんなプロセスがあったんだな。
それがあるからこそ今ここにこういう施設やこういう記念碑なんかが残っていたりとかして、
それをほっといたら誰もやっていかないわけですから、
こうやって続いてきたものを今度つなげていくのは皆さんだよっていうようなことを
やっぱりかなり言うようにしてますね。
どのような形で伝わってきたのか伝えられてきたのかっていうことを
きっちりとそれを広めていくってことは、
まだまだやっぱりやらないといけないことなんだろうなとは思っています。
北上太さん今日はいろいろと貴重なお話を聞かせていただきましてありがとうございました。
ありがとうございます。
揺るぎない事実ってものはあるわけですけど、
その事実だけでなくなぜそういう結果に至ったのかっていうプロセスってところにもしっかり目を向けていく。
そのプロセスを補っていく様々な資料とか証言っていうのもあるということで、
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そういうことに触れていくきっかけとして、
沖縄でいうと悲鳴より平和記念資料館がありますし、
戦地って広島、長崎、沖縄だけじゃなくて福岡もそうですし、
いろいろなところで空襲を受けたり被害を受けたりっていうところがあります。
戦績もたくさん残されているので、そういうものに触れるっていうね、
こともとても大事ですね。
そうですね。また若い方たちが学ぶ姿勢が意欲的だっていう話を聞いて、
それはとても心強いなって感じましたね。
昔は渡辺が子供の頃、この8月6日あるいは8月9日が登校日で、
学校に行って平和に関する授業を受けるっていうのが当たり前でしたけど、
今それがないのも寂しいなと思いますけどもね。
この時間ウィークリークローズアップ、琉球大学准教授北上田玄さんにお話を伺いました。
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