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日々お伝えしているニュースや話題の中から一つのテーマに絞って、専門家や当事者に話を聞く週替わりの特集コーナー
Weekly Close Up。今週は、ちょうど来週の月曜日12月1日に
新語流行語大賞の年間大賞とトップ10が発表されるということもありまして、その発表目前
今年を彩った新語流行語というテーマでお送りします。最終日の今日は、今年流行しました
ぬい活についてこの方に伺います。
大学生の頃から好きでした。
50年です。あくまで私の個人的な趣味だったんですが
キャラクターパワーという本を2014年にNHK新書で出版しまして
その後、私はキャラクターの専門家ということになってしまって
ついでにある種ぬいぐるみの取材が2017年ぐらいからどんどん来るようになりました。
法政大学社会学部メディア社会学科の教授でいらっしゃいますけれど
その先行での研究とは全然違うということですか?
僕は広告論・ブランド論なんですね。広告ではキャラクターを使って
いわゆるコラボのキャンペーンだとか、CMに寄与したりとかということがありますので
その流れでキャラクターの本を出したということになります。
じゃあ重なる部分も大いにあるということですね。
この度、ぬいかつという言葉が新語流行語大賞にノミネートされたわけですけど
今年のトレンドと、そしてこうやってノミネートされたという時のお気持ちはどうですか?
社会の中で正式に認められて
ある種の市民権を得たという喜びを感じました。
かつてのオタクだとか、あるいは推しというのが
どちらかというとあまりメジャーな感じがしなかったのと同様に
ぬいぐるみ好き、特に私のようなおっさんがぬいぐるみ好きですよと
なかなか言い難いものがあったんですが、それがもうこれで正式に認められて
カミングアウトしても全然問題ないなと。そういう喜びと開放感ですね。
なるほど。今年ぬいかつというのがトレンドになった、ブームになった
背景って何があると思いますか?
一番大きい背景はですね、やっぱり世の中が先が読めない不安定な世の中になったということですね。
どういうことですか?
昔はですね、サラリーマンになったりしたらもう先が見えて、人生のレールというのがはっきり分かってたんですが
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今の時代、リスキリングという言葉が流行りの言葉のように
自分が身につけた知識や経験やノウハウで一生食えるというような時代じゃない
ということですね。特にAIなんかが出てきちゃったりして
私たちのこの人生どうなっちゃうんだろうと。こういう不安は
もう今社会の中でみんな漠然と思ってるんじゃないでしょうかね。
そういった不安のよりどころとしてぬいぐるみ絵ってことですか?
そうですね。それが一つあると思います。
それが一つということ。もう一つは?
いわゆるキダルトという言い方があるんですが、キッズとアダルト。親子、孫子3代ですね。
非常に仲良し家族というのが主流になってきて、いわゆるエイジレスで
おじいちゃんも楽しむし、孫も楽しむし、それが共有できる。あるいは
おばあちゃんも楽しむし、お孫さんも楽しむし、それが共有できる。
要するに年齢によって何か区別するとかですね。
年取ったらこれやっちゃダメよという壁が随分減ってきたんじゃないかな
というふうに思います。あともう一点あるんですが
SNSがやはりブームの大きな立役者ですね。
というのは、かつて私も50年来ぬいぐるみ好きだったんですけど
誰がぬいぐるみ好きなのかわからないし、どんな人たちがぬいぐるみを
愛してくれているのかも全然わからなかったんですが、言ってみると
同行の詩というのはこんなに世の中にいて、しかもこんなに楽しく
いろんな工夫をしているんだということが可視化されたので
要するに影の世界の中で孤立していた世界からある種のコミュニティや
つながりみたいなものができて、みんなが安心して楽しめる環境ができたというのが
大きいと思います。青木先生、ご自身は何でぬいぐるみに興味を持つようになったんですか?
これは恥ずかしながら、大学の初期の頃に
私の妻と付き合い始めの時に、人間大のスムーピーのぬいぐるみを
送ったんですね。そしたらものすごく喜んでくれて
ぬいぐるみってこんなに人の心を楽しませて
明るくさせて、ある種のつながりで作ってくれるものだって
そこでぬいぐるみの存在というものに非常に関心が湧き
いいものだっていう価値観が僕の中にできて
それ以来私もぬいぐるみいいなと思って買い集めたりプレゼントするという習慣ができたんです。
ちなみにぬいぐるみって青木先生は
どういう風に楽しむ?どう使うことが多いですか?
研究室代わりにしている部屋とか、自分の書斎とか
自分の部屋に置いておいて、それで言ってみるとあれですね
愚痴こぼしたりとか慰めてもらうパートナーみたいな
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ちょっと待って先生、話しかけてるってこと?
そうですね、たまにお付き合いいただいております。
別に返事、リアクションは求めてない?求めてないですね。あとやっぱり慣れて
モフモフしたりとか感触を楽しむのはやはりちょっとGPTではできないんで
でもそもそもこういうぬいぐるみを
めでるとか癒されるとかっていうのは古くから
人間はやってきたことなんですかね?
研究し始めてわかったことなんですけども、人間ってものに魂が宿るっていう
アニミズムっていうのがもう太古の時代からあって
日本人は特にその傾向が強いんですね。岩だとか木だとか川だとか
山だとか、自然物に対してそこにある種の神様が宿ったり
魂が宿ってるっていう、そういう感覚が非常に強い民族なんで
だから江戸時代にはもうすでにそのキャラクターの元祖である
妖怪グッズが大人気だったんです。キャラクターやぬいぐるみの元祖は妖怪だって
僕は思ってます。それいつの時代ぐらいからですか?
いや、江戸時代ですね。江戸時代?もちろん水木しげる先生いらっしゃいませんから
どんな形のものだったんでしょうね?妖怪スゴロクとかですね
妖怪ゾウシとかですね、いろんなメディアで展開されてある種の
エンターテイメントコンテンツとして消費されてたんです
それは人形という立体的な形になったものもあったんですか?
それは流石に少数ですよね。2次元的なものが多かったですかね?
はい、むしろメディアのコンテンツという形ですね。そこで
馴染みになっていって、それで本当にぬいぐるみって
モフモフって感じで楽しむようになったのは近代になってからという感じですね
これからもまだぬいかつというのは続いていくと思いますか?
いわゆるですね、本当に正式に言ってみると市民権を得たのが
やっと流行を対象のミネートですから。潜在的に今まで何となく
特に男性で年齢が高いだとか、そういうのにあんまりピッタリ来ないような
人たちももう大丈夫ねってなってきたので、おそらく
潜在的にいいなと思ってた人で、今後大手を振ってですね
ぬいかつに励む人たちというのがどんどん出てくるんじゃないかと思います
じゃあまだまだ今年2025年はスタートに過ぎないんですかね?
はい、おっしゃる通りです。
もう生き生きとぬいぐるみのことをお話しされる青木先生にすごく元気をもらいました
ありがとうございます。ぜひこれからもぬいぐるみを愛してあげてください
はい、ありがとうございます。今日はご対応いただきましてありがとうございました
どうもありがとうございました
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本当にぬいぐるみを愛してらっしゃいましたよ
伝わってきました
法政大学社会学部メディア社会学科教授の青木貞重さんでした
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