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#57黒檀のうねりにアフリカをみる。マコンデ美術館に行った話【草とか石とかのラジオ】
2026-09-06 11:04

#57黒檀のうねりにアフリカをみる。マコンデ美術館に行った話【草とか石とかのラジオ】

最近三重県伊勢市のマコンデ美術館を訪れ、タンザニアとモザンビークにまたがるマコンデ高原のマコンデ彫刻を見てきました。黒檀を削り出す圧倒的な硬さ、誇張された身体表現、精霊シェタニの造形。触れてわかる木のねじれと艶。個人の情熱が生んだ小さな美術館で、アフリカの奥行きに出会う回です。


【行った場所】

https://museum.makonde.jp/


#草とか石とかのラジオ #マコンデ

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サマリー

このポッドキャストでは、三重県伊勢市にあるマコンデ美術館を訪れた体験を語る。タンザニアとモザンビークにまたがるマコンデ高原に住むマコンデ族が作る、黒檀を素材とした独特な彫刻を紹介。硬い木材を原始的な方法で削り出し、誇張された人体表現や精霊シェタニの造形に、作り手の情熱とアフリカの深淵を感じる。

マコンデ彫刻とは何か?
はい、今回も始まりました【草とか石とかのラジオ】。 このポッドキャストは、自然界で好きなもの、気になるものについて深掘っていく番組です。
よろしくお願いします。 さて今回のテーマは、マコンデ彫刻でございます。
皆さん、マコンデ彫刻ってご存知でしょうか? おそらくマコンデって何やねんっていう人が多いと思うんですけれども、
マコンデ彫刻というのは、アフリカのタンザニアとモザンピークの間にあるマコンデ高原という高原があるんですが、
要はアフリカのマダガスカルとかに近い、アフリカの南東部にあるエリアがマコンデ高原なんですけれども、
そこにマコンデ族という部族が住んでいるんですよね。 そのマコンデ族の方々が作っている彫刻がマコンデ彫刻なんですけれども、
マコンデ美術館訪問体験
で、なんでこのマコンデ彫刻の話をするかと言いますけれども、最近、あのたまたま三重県の伊勢市にありますマコンデ彫刻専門の美術館、
マコンデ美術館というところに行ってきまして、その内容があまりにも良かったので、ちょっと紹介できればなと思って、今回テーマとして取り上げさせていただきました。
このマコンデ美術館というのは、トバ水族館という日本で一番飼育種類数が多いと言われている水族館があるんですけれども、
一大観光地になっているんですが、そのエリアから15分くらい車で行けば行ける場所にあるんですけれども、
全然その辺は人通りがない住宅地というか、そういうエリアにありまして、その美術館の外観もパッと見は行政の公共の建物なのかな、
みたいな、そういうちょっと地味な建物にありました。
マコンデ彫刻の特徴:素材と技法
この建物に入るとですね、タンザニアの大使からのメッセージとかもあって印象深いんですけれども、特にびっくりするのは、
真っ黒な木でできたたくさんの独特な形の彫刻が大量に並んでいるんですよね。
これがマコンデ彫刻なんですけれども、その特徴としてはコクタンという木を使ってそれを彫って彫刻にしているんですよね。
このコクタンというのは日本では仏像とかそういったものによく使われる真っ黒なすごい硬い木なんですけれども、
これを削って彫刻にするのはめちゃくちゃ難しい材料ってことですよね。
僕ちょっと前に東京の新木場というところにあるウッドショップモクモクという木材屋さんに行ったんですけれども、
そこには本当にいろんな種類の木材が売っていまして、
そこで自分が感覚的にビビッとくるいい感じの木材を選んでみようと思っていろいろ見てみた結果、
買った木材の一つがコクタンだったんですよね。
今も手元にあるんですけれども、どういうところがいいかというと、まず黒いし綺麗にカットしてあるんですけれども、
表面がテカテカしていてすごい綺麗な感じなんですよね。
あとデコピンとかで爪で弾いたりしているとキンキンなるというような感じというか、
ちょっとやってみるとこんな感じですね。
とにかく硬いんですよね。
今手元にそのサンプルがあって、デコピンで弾いていたんですけれども、
それと同時に、今手元に世界で一番硬い木と呼ばれているリグナムバイタという木材が手元にあるんですけれども、
それとこのコクタンをぶつけてみてもどっちも同じぐらいの硬さがあるなっていう感覚で、
要はこのコクタンってめちゃくちゃ硬いんですよね。
こんな硬いコクタンを頑張って削ってマコンデ彫刻というのが作られているんですけれども、
その削り方も彫刻の専門の道具を使うというよりかは、
よくある紙ヤスリみたいなもので頑張って表面をゴシゴシ削っていくという、
結構原始的な彫り方で彫刻は作っていくみたいです。
こんなパッと見でわかるくらい硬い木材をサンドペーパーで削って彫刻を作っていくのは、
マジですごいなって思いますね。
マコンデ彫刻の表現:人体と精霊
この美術館に置いてあるマコンデ彫刻も、
結構1m以上とかそれぐらいの大型の彫刻も多くてですね、
複雑な形をしていて、本当に根性が作った人はあるなって思いますね。
その美術館に置いてある大きさの黒炭の大きさに木材としてなるには、
400年ぐらいその育つのにかかるみたいで、
単純にこの黒炭の木材としての価値もすごい高いものが置いてあるんだなということがわかりましたね。
マコンデ彫刻はどういうものがあるかというと、
人をモチーフにしていることが多いんですけれども、
自分が表現したいものを誇張して配置するというか、
彫ってやるという特徴があるんですよね。
例えば、人の形はしているんだけれども目だけがすごい大きいとか、
口だけが大きいとか、顔がすごい大きいとか、
そんな感じで、オセヤニオのどっかの部族の仮面とかとちょっと似てるなっていう、
そんなイメージがありましたね。
だから、単純なデッサン的には実在の人間とかと比べると全然違うんですけれども、
一方で迫力がすごい伝わってくる良い彫刻なんですよね。
触れてわかる木の質感と感動
この美術館は置いてある彫刻は基本自由に触っていいんですけれども、
今回この彫刻に使われている黒炭はかなりねじれた木になることが多いらしいんですけれども、
それに沿ってこの彫刻を作っているので、
この木の歪みというか、そういう形をうまいこと人間の筋肉みたいな感じに表現するのに生かしているっていうのが
触っていて伝わってきて、それがすごい良かったですね。
いろいろ触ってみたんですけど、本当に表面がツルツルスベスベしていて、
本当にこれ木から頑張ってこんな複雑な構造のものを作ったのかって思うと、
結構感動するんですね。
なんかたまに田舎のおじいちゃんとかが竜木とかをピカピカに磨いているのとちょっと近い感覚かもしれないですね。
この美術館には本当にいろんな形の人とか動物の彫刻もあるんですけれども、
アフリカの現実と多様な表現
中にはシェタニっていうものの彫刻が結構ありましたね。
このシェタニって何かっていうと、日本でいうと精霊とか妖怪、妖精みたいなものみたいで、
それこそ本当に顔が強調されていたり、他にはないデザインというか、
日本の漫画家の水木茂さんが描く妖怪的な雰囲気を感じますね。
この美術館は1階は割と王道な彫刻が置いてあるんですけれども、
2階に上がるとちょっとアフリカの闇みたいなところが出ている彫刻が多くて、
というのも病気の人とかちょっとしんどそうにしている人のモチーフにした彫刻が多かったんですよね。
例えば虫歯になってそれを治療している様子の彫刻であったりとか、
お腹減って飢えていますみたいな、そういうテーマの彫刻があったりしてですね。
アフリカについてあんまり自分詳しくないんですけれども、やっぱりちょっとしんどいところもあるんだなっていうことがわかりましたね。
あとちょっと性的な彫刻もあったりするんですけれども、でもそれもあまりにも抽象化されすぎていて、
卑猥っていうよりかは、それはそれで健康的でいいかなみたいな、そんな感じのいろんな彫刻がありましたね。
美術館の魅力と創設者の情熱
こんなマコンデ美術館なんですけれども、僕が行ったときは僕以外のお客は誰もいなくて、
本当にこれで経営がやっていけるのかっていう疑問はあったんですけれども、
本当に好きに自分のタイミングで彫刻に触れて、マコンデっていうものにじっくり向き合える美術館だったので、
ぜひ行ってみてはいかがでしょうか。
ちなみに受付をしてくれた人、おっちゃんが受付してくれたんですけれども、
その人が実は館長だったらしくて、この方は昔鉄鋼関係の会社の社長をやられていたみたいなんですけれども、
それがこのマコンデにめちゃくちゃハマったらしくて、マコンデチョークを買い集めすぎて、
最終的にはこのマコンデ美術館を作ってしまったみたいな話が書いてありましたね。
こういう個人の情熱が一つの美術館まで作ってしまうっていうのはすごい面白いなって思いましたし、
マコンデ彫刻から見るアフリカ
このマコンデ彫刻が作られているマコンデ公園というのはモザンピークというところの一部であるんですけれども、
去年大阪の関西万博の時もモザンピークパピリオンってあったんですよね。
そこはそんなに広くないパピリオンでしたけど、アフリカの大自然とか民俗楽器みたいなそういう展示があって、
そのモザンピークの国の人が公式に見せたいモザンピーク像みたいなものが展示されていて、
それはそれで良かったんですけど、
なんか我々が万博に行くまで思い描いていたアフリカ像っていう、アフリカのイメージっていうものとそこまで逸脱したものじゃなくて、
それはちょっと残念なところだったんですよね。
今回行ったマコンデ美術館は、このマコンデ彫刻というものを通してすごいその国のディープなところを見せてくれる非常にユニークな場所だと思っていて、
ぜひアフリカのディープなものを見てみたいという人はこのマコンデ美術館に行ってみてはいかがでしょうか。
お土産と番組の締めくくり
ちなみにこのマコンデ美術館の売店ではですね、小さいミニマコンデが1000円ぐらいで買えたりするので、マコンデを買ってみたいという人もぜひおすすめです。
以上、草とか石とかのラジオマコンデ彫刻についてでした。
お聞きいただきありがとうございます。
11:04

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