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こんにちは 今日は2021年5月29日の土曜日です
これはですね バナナブレッドのラジオという
ラジオと称してやっている
神奈川県川崎市に住む30代の男性が
マイクに向かって一人で話している
比較的静かな方のポトキャストの
番組を配信しています
僕は鹿というものでして
鹿というのはハンドルネームで
中学生ぐらいから鹿としてやっていまして
今非常に寛容な会社で働かせていただいていて
その会社ではハンドルネームで働くことが
許されていて
会社でも鹿君と呼ばれて
働いている状況です
それでですね 鹿君というのが
自分の名前として結構アイデンティティを持っているところで
鹿君.comというサイトを自分のホームページとして作っていまして
その鹿君.comのページの下の方にですね
メールフォームを設けているんですけど
そこから先日メッセージを
このポトキャストについてのメッセージを
送っていただきまして
今日はそれをちょっと紹介させていただきたいなと思います
メールフォームはですね ネームっていう欄と
あとメッセージっていう欄があって
ネームっていう欄のところに
大断言
だから大断言さんからのメッセージです
はじめまして
いつもラジオを拝聴しています
鹿君さんのお誕生日ということで
初めてお便りを書いています
お便りの送り方が間違っていたらすみません
ラジオでよく川の話をされていたので
私も聞くときはいつも家から一番近い川のことを考えています
リスナーさんそれぞれがそれぞれの川を
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頭の中に思い浮かべているのかなとも想像しています
これからも鹿君さんの人生が健やかで
愉快なものでありますように
おくればせながらお誕生日おめでとうございます
以上がメッセージという欄から
入力いただいた大断言さんのメッセージを読み上げさせていただきました
めちゃくちゃ嬉しかったです
ありがとうございます
本当に嬉しかったんですよね
読み上げてもらいたくないものだったら申し訳ないですけど
ちょっと嬉しくて読み上げてしまいました
あんまり関係ない話になってしまうかもしれないんですけど
僕は2018年と2019年に
トランスブックスっていうイベントに参加したんですけれども
そのイベントは本を売るイベントで
アーティストの人たち参加者の人たちが
自分が考えた本を持ち寄ってですね
そこで展示して販売もするっていうイベントなんですけど
その本って呼んでいるものが
トランスブックスのそのイベントの中では
表現を考えるきっかけのプラットフォームっていう意味で捉えられていて
つまりただ単純に紙が閉じられた束みたいなものだけが本ではなくて
何でもいいと
それの中でいろんな作品があって
本当にすごくトランスブックスっていうイベントは面白かったんですけど
そこに自分はコンビニで買ってきたあのですね
コッペパンをセブンイレブンとローソンとファミリーマートで買ってきた
そのツブアン&マーガリンっていうコッペパンは
コンビニ各社どこでも同じ味のコンペパンが売ってあって
価格もだいたい100円前後の
そのコッペパンを
そのトランスブックスをやっている会場周辺のコンビニで
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手当たり次第に同じ味のコッペパンを買ってきて
そこで僕がこのツブアン&マーガリンっていうコッペパンについて書いた紙の
透明なシールをですね
そのパンのパッケージの上から貼って
それをコンビニで買った値段と同じ価格で
そのトランスブックスっていうイベントで売るっていう
そのこと自体の作品みたいにして
展示して販売するっていうことをやって
やったっていうのがあるんですけど
なんかそれを作りながら考えていたのが
そのコンビニで買えるコッペパンっていうのが
普段の生活の中ではパン売り場に行けばあるものというか
もしかしたらあんまり食べないかもしれないけど
存在はなんとなく見たことがあるっていう風な
気にしていなかったパンが
そのトランスブックスに来たお客さんが
そのコッペパンを見ることで
この後コンビニに行った時に
そのコッペパンを粒&マーガリン味のコッペパンを見た時に
このことを思い出してくれるんじゃないかなと思って
トランスブックスっていうイベントに参加した後
いろんな各地に皆さんのお家に帰って
その燃えるのコンビニに行った時に
思い出すことがあるんじゃないかなと思って
作っていた、考えていたという背景があって
このポッドキャストの中で川について話して
皆さんがそれぞれ最寄りの川を思い浮かべてるんじゃないかっていう
メッセージいただけてすごい気づいたというか
面白いなって思ったのが
結局これ、この何ですかね
言葉にするっていうことは
ものすごく抽象的に一回するっていう
僕が歩いている、毎朝目が覚めて歩いている玉川は
玉川っていう名前がついてるんですけど
そこの川の様子を話すっていうことは
玉川をそこの玉川だけの話じゃなくて
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ちょっと抽象化した川の話にもしかしたらなっていて
それは僕が説明しきれない
単純に説明するスキルもちょっとあれですけど
説明しきれない言葉にするときに
言葉に移し取るときに抜け落ちてしまうものがあって
そのおかげで川っていうのは一段レイヤーが上がった
抽象化した川になって
抽象化されてるからこそ
最初から川に行くことができるようになるんですけど
それが一段レイヤーになって
その川に行くことができるようになると
もよりの知らない川に重ねることが
しやすくなるんじゃないかなと
つまりこれをですね
僕はやっぱりここにインターネットっていうことを感じている
インターネットの面白さっていうのは何かっていうと
インターネット上のコンテンツを楽しむっていうことも面白いんですけど
それよりは僕は接続している遠くにいる人と
すごく高速に通信をするっていうことで
遠くにいる人と高速に
主に言葉を使って接続するっていうことで
全然遠くにあるものが
全く違うものなのに
なんだか重なって見えてきてしまう
関連を見出してしまうっていうところが
そこがやっぱインターネットの醍醐味なんじゃないかなと
思うんですよね
他の人のポッドキャストも僕も好きですごくよく聞くんですけど
知らない人が話している話は
その人にしか起こってない出来事なのに
自分にも重なるところがあったりして
その人なりの視点から見たその出来事とかを
感情移入っていうんですかね
なんか憑依してしまうっていうんですかね
まるで自分のことのように感じられてしまうっていうのは
こうやって声で聞くと
すごく人の声ってやっぱりめちゃめちゃ力があって
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なんかこう憑依しやすい何か効果があるんじゃないかなと
人間の体
演劇とか見ていると
人の体ってめちゃくちゃ具体的なんだけど
そこにあるって感じなんですけど
でも同時にそれの体と同じ体を自分も持っていて
人間の形っていうのは大体似たり寄ったりで
そういうふうに思うと自分も
あのステージに舞台に立っている人と
実は地面が繋がっているんだよなって思った時に
なんかすごく演劇の体って
極めて具体的でありながら
どこか抽象化されているようにも思えるんですよね
自分が結局興味を持って
コンテンツに触れたり
こうやってインターネットをしているのも
やっぱりその極めて具体的でありながら
抽象化されていくっていうところが
すごく面白いと思って
やってるんじゃないかなって
最近はすごく考えるようになりました
全く何を言っているのか分かんないかも
分かんないっていうか
話してる側の自分としてもちょっと
整理しきれてないんですけど
どうしてインターネットはこんなに面白いのか
演劇は面白いのかっていうのは
そういうとこなんじゃないかなと
何か最初の話からめちゃめちゃ
遠くに来てしまったような気がするんですけれども
大断円さん
大断円さんっていう名前は素敵ですね
大断円さんからのメッセージを読んで
いろいろ思ったことを話してしまいました
誕生日をお祝いしてくれてありがとうございました
見ず知らずの他人にお祝いしてもらって
本当に嬉しいです
7ブレッドのラジオではお便りを募集しています
メールアドレスは
四角雲@四角雲.com
または四角雲.comというウェブサイトの下に
メールフォームがありますので
そこからいただいてもいいですし
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またの四角雲アカウントに送っていただいても構いません
いただいたメッセージを勝手に読み上げてしまうかもしれないんですけれども
もし嫌な場合はその旨を書いていただけるとありがたいです
というかメッセージを送っていただけて
いつも聞いていただいてありがとうございます
(BGM)
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最後に2018年にトランスブックスというイベントで発表した
コンビニで買ってきたコッペパンのパッケージの表面に
透明なシールを貼ってそこに印刷した
短い詩があるんですけども
「ツブアンドマーガリン」というタイトルのその詩を朗読して
この時間を終わりにしたいと思います
もしここからできるだけ遠くの
なるべくずっと遠くにある知らない街のコンビニに行ったとしても
店のちょっとくまったところにある
あの棚には彼らが待っている
全く別の場所に住んでいたとしても
同じ時間を生きて同じ形の同じ味を食べている
全然違う仕事をしていたとしても
家族がいてもいなくても
恋人がいてもいなくても
男でも女でもあるいはそうでなくても
「ツブアンドマーガリン」
甘いとしょっぱいが重なり合っている
僕たちはコッペパンに挟まれている