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はい、シェアする落語のシケです。6月22日月曜日、上野鈴本演芸場におきまして、上野鈴本演芸場、6月下席夜の部、弁財亭和泉師匠、和泉の新作十日間、行ってまいりました。
まあさすがにちょっとね、平日ですから、仲入り後の入場でですね、2000円というところで行ってきたわけなんでございますが、
幕が開きまして、いきなりですよ。すず風にゃん子金魚先生。いつもの感じではございますよ。
いつもの感じではございますが、何でしょうね、年々パワフルになっていきますね。なんか金魚先生の動きといい、にゃんこ先生が「誰か撃ち殺して!」っていうシャウトもですね、年々パワフルになっていて、何度も聴いたように前より面白いというところで、
またちょいちょい、もちろん漫才ですから、最新のネタも入れていきますし、雪だるまののれん(某アイドル)っての面白かったですね。マッチングアプリの話もできましたから。大変楽しめました。
続いて、三遊亭彩大師匠。いやーすっげー久しぶり、僕前座の頃、前座じゃないや、二ツ目で深夜寄席で結構好きだったんですよね。もう新作のね、先代円丈のお弟子さんですよ。
スーパーの話を始めて、それがすごく自然なまくらっていうかね、漫談とか漫談的なものになっていて、それが実は噺のために仕込まれたまくらになっていて、スーパーマーケットを舞台にした『半額タイムセール』という新作でした。
いやーよくできててね、なんかもうゲラゲラ笑っちゃいましたね。今日のお客さんすごくノリが良かったですね。よくあるのは新作落語を聴きながら、僕がゲラゲラ笑ってて、周りがそんなに笑っていいんだっていう感じでしてるというね、僕は結局ゲラということなんですけども。まあまあそんなことはよくあるんですけど、
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今日のお客さんはね、陽気でしたね。とっても良かったです。やっぱね、彩大師匠いいですね。ちょっとトリでも聴いてみたいな。
ヒザがですね、林家楽一さんです。紙切りですね。ここでですよ。ここでちょっとありました。お話しさせていただきましょう。
まずね、お馴染みの相合傘を切りまして、次の注文がね、蜃気楼龍玉と。ここはね、やっぱり龍玉師匠を切ってほしいというのはありますよね。
僕の頭の中にこの時、こちらも亡くなられた林家正楽師匠がですね、新作落語のお題が出るかもしれないので、よく袖で新作落語の時は聴いていたっていう、本当なことか知りませんけども、なんかそういう話をね、聴いたのを思い出したんですよ。
じゃあここは和泉師匠の新作をお題として出すしかないんじゃないかと。何がいいかなって。でもここでやっぱ『おじいせん』と『か影の人事課』とかで言って全くわからないと、
ハサミがもう何入れていいかわからなくなっちゃうと思うんで、とりあえず何かは切れるだろうということで、私が出したお題が『銀座なまはげ娘』。
これはね、弁財亭和泉師匠、三遊亭粋歌時代の傑作でございます。これちょっとね、どういう傑作なのかって言ったらまた後でお話ししますが、
楽一さんがこれ知らなくて「え、何ですか?なまはげ娘?え、銀座?」みたいなですね。「銀座なんですか?銀座で暴れるんですか?なまはげが」。で、「娘なんですか?」みたいな不安げな質問をボソボソして。
僕が「パーティーになまはげが呼ばれるんです」みたいなね、訳のわからない説明を、この説明あってると思うんですけども、しまして、で、楽一さんが苦労されて切られた作品はね、すっごいね、よくできてるんですよ。
だからひょっとすると、楽一さんは知ってたんじゃないかなと。知ってて、知らないという体で客である僕を持ち上げて、知らないところを頑張って切りましたという風に持ってったんじゃないかなと。
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これね、それこそ亡くなられた正楽師匠がやってたの、僕見てますけども、子供から、「ポニョ」っていうのが出まして「ポニョですか?そうですか?ポニョですか?そうですか?」ってずっとぼやきながら、ちゃんとポニョを切ってたっていうのを見てますので、ひょっとしたら楽一さんも知ってて知らないふりをしたのかもしれないし、本当に知らないのに見事に切り終えたのかもしれない。まあまあそんなところでですね、大変楽しい時間を過ごさせていただいたと。お題っていうのは出せるときは出してみるもんだなということですね。ほんのちょっとだけご祝儀を置きました。
で、次のお題がマイケル・ジャクソン。いま映画がね、かかってますけども、ちゃんと三味線がスリラーを弾くわけですよ。で、見事なですね、マイケル・ジャクソンを切り終えて、「いろいろ切ったので帰ります」というふうに楽一さんは下がられました。いいヒザですね。
で、やっぱり和泉匠がね、ここで出て、トリで出てまいりまして、10日間ね、新作をやるわけですけども、(なまはげ娘は)昨日かけた話ですと、だから今日はできませんけどもというところで、ここで話が繋がるんですね。
この『銀座なまはげ娘』という噺は、その在邸泉の前の三遊亭粋歌というお名前で二ツ目だった頃に、鈴本でかけられて、そのネタ帳で『銀座なまはげ娘』と書いてあったのを見たのが、柳家喬太郎師匠で、この柳家喬太郎師匠が本物のバカが出たとおっしゃったというですね。
まあこれはもうあれですよね、褒め言葉ですよね。新作落語家としては本当にいい褒め言葉で、とにかく『銀座なまはげ娘』っていうその演目だけですごいですよね。噺はね、もっと面白いんですけども、とにかくあの外国人の「ナマハゲちゃん」っていうのが僕も大好きなんですけど。
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ちょっとそれは置いといて、ここでね、だから喬太郎師匠が本物のバカが現れたっていう風に言ったんですよ。で、これがですね、ちょっとこの会と関係なくなるんですけど、僕はいけなかったんですけど、先週金曜日に鈴座カフェで、柳家喬太郎師匠が出たんですね、あんなちっちゃなところに。
そこで前方に出たのが春風亭昇輔さん、私が大変買っている才能、春風亭昇輔さんなんですね。で、この春風亭昇輔さんが『ミステリアス・ルイと』いうですね、大変にミステリアスなとんでもない落語をかけて、これが多分ドカンドカン受けたんでしょう。
で、喬太郎師匠が「本物のバカが現れたと。弁財亭和泉以来だ」という風におっしゃったらしいんですよ。どうですかこの繋がり。いやー素晴らしいですねって、行ってない会の話をするのもどうかと思いますけども。
和泉師匠に戻しまして、前から柳家喬太郎師匠の新作をやってみたいと思っていたと。和泉師匠は他の方の新作もよく取り上げてらっしゃるんで、その中で和泉師匠も喬太郎師匠の噺をやってみたいと思っていたけども、喬太郎師匠の独自の世界というのをどうやってやったらいいんだろうと思っていたところ、
先日ちょっと喬太郎師匠とお話をする機会があって、今回喬太郎師匠の『八月下旬』という噺を選ばれて、この日かけられたわけですね。
この『八月下旬』という話はね、確かにこれ和泉師匠には合ってるなっていうのはすぐわかります。まず少年が出てくるんですよね。小学校5年生なんですけど、この少年が出てくる噺っていうのは和泉師匠いいんですよ。あと夏の噺、やっぱり昔「粋歌」だったせいですか。夏の噺いいんですよね。夏の傑作結構多いんです。
思いっきり爆笑に振ってしまうのも強力ですけど、強力なことができる和泉師匠ですけども、どっかにその情緒を残した噺っていうのは和泉師匠は本当に得意とされているところなんで、
この『八月下旬』という噺は、例えば『ハワイの雪』みたいなところがちょっとあって、前半でドドッと笑わせて、後半にちょっとじわっとくる人情味があるっていうところに持っていくというところですね。
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やっぱり喬太郎師匠は基本的に古典でできることを新作ではやらない、古典で描かれていない現代人の感覚みたいなものを恐らく演劇や映画などに影響を受けたものから持ってきているんだと思うんですが、非常に味わい深い一品です。
ですが、この喬太郎師匠が作られたこの喬太郎ワールドが和泉師匠が描けられると見事にもう弁財亭和泉の噺になってるんですよね。もうなんかね、喬太郎師匠が和泉師匠のために描いたみたいな、そういうところに自分の噺としても徹底的に練り上げていくっていうあたりがやっぱり和泉師匠のすごいところで、
これはね、いつもそうなんですよね。例えば有名な『落語の仮面』和泉師匠がずっと取り組まれていた三遊亭白鳥師匠の『落語の仮面』、元はガラスの仮面ですよね。
この落語の仮面でも、あと『恋するヘビ女』という、これも白鳥師匠の作品でもですね、もうこれ和泉師匠のネタでしょって思えるぐらい、もう完全に自分のものにしていくんですよね。
そこには和泉師匠が、僕がすごく好きな、和泉師匠が描く少年がいて、和泉師匠が描くあんまり幸せじゃない女の人がいて、穏やかにお話をするちょっとお齢をめされた女性がいて、みたいなね。
結構いろんな人がいっぱい出てくるんで、和泉師匠の卓越した描き分けの演技力というのもすごい楽しめるんですよ。
本当にこの噺よくできていて、かつ和泉師匠がこれを選ばれてじっくり練って自分のものにしたっていうのが、すごくよくわかるんですよ。
一言で言うと前半結構笑って、後半ね、ちょっと悲しい噺ではないんですけど、なんかね、ちょっとぐっときちゃって、ちょっとなんかじわっと涙ぐんじゃうんですよね。
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いろんな方向に心を持っていってくれるっていうのがね、本当に僕はもう和泉師匠はすごいなというふうに思いますね。
今日が2日目ということで、あと8日間あります。この中でご自身の新作と白鳥師匠の『落語の仮面』も描けられるんじゃないかなと思いますので、
ぜひ和泉師匠の新作10日間、鈴本まで足をお運びいただけないかなというふうに思います。面白いですよ。僕のおすすめはね、土曜日が27日になるのかな。間違ったらすいませんね。
鈴本のページに書いてありますから見ていただきたいんですけど、この前聴いたやつすごい良かったんですよね。『行列の先に』27日の土曜日ですね。『行列の先に』がかかります。
これはね、本当に傑作なんで、ぜひお時間あったら行ってみていただきたい。どれも面白いです。あと古今亭駒治師匠のネタもやります。ぜひぜひ足をお運びいただきたいなというふうに思います。
ということで、シェアする落語の四家でした。ではまた。