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すみません。この会一回アップしたんですが、なんかこう音声が変な風に壊れてしまいまして、再アップします。失礼します。
はい、シェアする落語のシケです。5月15日金曜日、うまい具合に仕事が片付きまして、ムーブ町屋の立川談修・広沢菊春二人会に行ってまいりました。
菊春師匠はですね、前から浪曲の世界は立川談志師匠にものすごい恩があるということをおっしゃっていて、立川談志に関する浪曲の会をやりたいというようなことをおっしゃってましたので、杉江松恋先生がプロデュースで立川談志師匠との二人会ということになったんだというふうに思います。
開口一番は立川公四楼さん。談四楼師匠のお弟小さんですね。元公務員ですね。中央区の公務員で結構役もついてたような人が談四楼師匠のところに入門したというところで、実は僕もこのムーブ町屋で開いた、プロデュースさせていただいた『立川談吉真打昇進壮行落語会』、1月31日にありましたけれども、前座で入っていただいて非常に助けられました。非常にね、気働きが素晴らしい方です。前座として優秀。噺の方もですね、なかなか良くて、この日は『子ほめ』でしたが、しっかりと場を温めていたかというふうに思います。そろそろね、なんか自分のもっとやりたいことっていうか、自分の方向性みたいなのを前座ながらでも出していきたくなっているんじゃないかなと思いますけどね。
その後に出てまいりましたのが立川談修師匠です。大好きなんですけどね。なかなか聴く機会がなくて久しぶりでしたね。立川談志が真打昇進を認めた最後の弟子ですね。立川談志が生前に昇進した弟子が立川キウイ師匠で、間に合わなかったのが談吉さんと平林師匠も間に合わなかったのかな。そういう流れかなというふうに思いますが、談吉さん改め談寛師匠の師匠でもございます。
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一言で言うとね、弟子は師匠の遺産を分割して相続しますから、本寸法って言葉は好きじゃないけども、正統派古典の部分を相続した人だというふうに思います。めちゃくちゃ上手いんですけど、そこを見せびらかさないで軽く軽く回していく、あとネタ数もね結構すごいです。
もっともっと多くの人に聴いてほしい方ですけども、この日はですね、談志と浪曲というところにちなんだ話ということで『阿武松』でしたね。『阿武松』は元々、僕は聴いたことはないですが、立川談志の得意ネタだったのが、桂文字助師匠、当時は立川談平かな、文字助になってたのかな。
そこはちょっと違うんじゃないですかっていうようなことをですね、談志師匠に言っちゃったら談志師匠が怒って、俺はもうこの噺はやらない、お前はもう相撲ネタ以外やるなっていうふうに言っちゃったと。
そうすると文字助師匠は相撲ネタばっかりやることになるので、他の立川流の落語家が相撲ネタができなくなる、そんなことがあったという話なんですが、家元・談志が逝去された後の新宿末広亭の3月の余一会ですね。談志追善の立川流一門会があって、ここでかけられたのは立川左談次師匠、立川談寛師匠の2番目の師匠ですね。
3番目が談修師匠です。2番目の師匠である立川左談次師匠の『阿武松』。これが素晴らしかったんですね。なんかあの、家元が亡くなられた後、自分の部屋で探していたら古いノートが出てきて、これを元に昔、家元に習った『阿武松』をやってみたと。
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もうね、すごかったですよ。スタンディングオペーションでした。で、ただその高座に左談次師匠はあまり納得いかずに、そこからしばらく半年以上からずっと『阿武松』ばっかりかけていたという時期がありましたね。
一方で、やっぱり相撲噺は桂文字助というところで、文字助師匠の『阿武松』も何度か聴かせていただきました。文字助師匠ね、なかなか落語やってくれない。適当な小噺であったりね、相撲漫談やって、トリのために時間を残して私は帰りますみたいなところがありましたけども。
僕が文字助師匠の『阿武松』を聴いたのは、五代目三遊亭圓楽が亡くなられた直後でしたね。五代目三遊亭圓楽も『阿武松』を得意としていたので、ちょうどその日トリだった文字助師匠が追善の意味を込めての高座でした。
いろいろとその立川流絡みで思い出の多い『阿武松』ですが、文字助師匠の『阿武松』はいいね、ここがすごくいいっていうところを語るのは難しいんですけども。
こうね、じわっと、割と背丈も横幅も大きくない談修師匠が語り始めるとやっぱり相撲トリになる親方になる、非常に当たり前の話ですけども落語的マジックが、もうぶんぶんに効いていて。
でもキャラクターそれぞれのね、阿武松緑之助になる大飯ぐらいの若者といい、宿屋の主といい、みんなね、キャラクターはもちろん描き分けられてそこも素晴らしいんですけど、何かやっぱり一つの方向を向いている感じがね、すごくいいですよね。
いやー好きですね、談修師匠の『阿武松』はいいもの聴きました。で、ここで広沢菊晴、広沢美舟でございます。
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このお二人はね、この前の港家小ゆき先生の師匠の宮本旅順の唸るのもよかったですけども『三酔人経綸問答』、あれもよかったですけど、今回も冒頭からその立川談志に心酔する自分の気持ちというものを語って、そこからどこに入るのかなと思ったら、これネタ出ししたのかな。『梅ケ谷江戸日記』ですね。これがね面白いなって思うのは、ご本人もおっしゃってましたけども、落語だと『稲川』なんですよね。『関取千両幟』とも言いましたっけ。
三遊亭圓橘師匠が誰かの披露目でやることが多いです。いろんな方がかけられますけども、よく僕が聴くのは三遊亭圓橘師匠が誰かの披露目でやるとき。これはなぜかというと、要はその『稲川』がおこもさん、おもらい、いわゆる乞食を、自分のお客さんとして大事にするというのがテーマの話なので、お客さんを大事にしろよというメッセージを新真打に込めているんじゃないかなというふうに勝手に想像しているわけですけども、この『梅ケ谷江戸日記』は、
僕が落語で何度も聴いている『稲川』とほぼ同じような話なんですよ。ただ力士が稲川ではなくて梅ケ谷で、上方から江戸相撲に来ているというのはその通りなんですが、弟子を連れてきている。で、強いのに人気が出ないっていうのは同じなんですけども、その人気が出ないどころか、なんかバッシングされてるみたいな、勝ちっぱなしなのにその梅ケ谷が江戸っ子からバッシングされるみたいな、そういうシーンから始まるっていう感じですわね。その辺の話がやっぱりなんか浪曲らしい、結構起伏に富んだその筋でね。やっぱり改めて思うけど、今僕が節で一番好きなのはやっぱりこの菊春師匠だな。いいですわ。
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美舟さん、沢村豊子師匠のところに弟子入りするときに、(豊子師匠の三味線から)キラキラした光の粒がこぼれてくるように感じたみたいな、すみません全然正確ではないですけども、おっしゃってたと思うんですけど、いま美舟さんの三味線にそれをすごい感じますね。で、この二人のマッチングもやっぱりもちろんいいんですよね。さすが夫婦っていう感じですかね。
で、この『梅ケ谷江戸日記』。稲川と比べると「ひどく嫌われている」上方から来た相撲取りっていうのがやっぱり一つ違うのと、もう一つは師弟のつながりみたいなところも描いていくんですよね。
だからそこらへんがすごくそのストーリーが起伏に富んでいて、またそこに菊春師匠の節がね、ガツンと効いてくるわけですよ。非常に楽しかったです。
ちなみにそのちょっとマニアックな話をすると、梅ケ谷っていう相撲取りが出てくる講談ですね。『夫婦餅』という講談があって、これ一龍斎貞寿先生で伺ったことがあります。これもまた面白いんですよね。で、あの、さらに言うと、その五代目圓楽一門会がホームグラウンドにしているお江戸両国亭の柱の裏のところに相撲取りの銅像がありますが、これがあの梅ケ谷なんですよね。ただなんか初代と2代目があるらしくて、どれが何なのかがあんまりよくわかんないんですけども、まあまあそんな話があります。
仲入りを挟んで、また広沢菊春・広沢美舟で、今度はですね、『甚五郎の蟹』ですね。これは落語であの三遊亭圓窓師匠がね、『叩き蟹』という演目でかけられてた話だと思います。最近では、誰から習ったって言ってたかな、立川志ら乃師匠がやっててね、これがまた良かった。、左甚五郎ものなんですけど、このちょっとジジ臭くなってきた甚五郎。まあ甚五郎って本当に噺によって全然キャラクター違うんですけど、意地悪じじいっぽくなって飄々としているこの左甚五郎が出てくる噺っていうのは本当にこの菊春師匠に合ってるなっていう、この前の『三酔人経輪問答』の南海先生。「だーれー!」っていう感じですよ。この爺の飄々さっていうのはすごくいいですよね。笑わせてもらえたなっていう感じですね。
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さっきの『梅ケ谷江戸日記』は、ちょっと泣けちゃったなぁ。
この辺のやっぱ浪曲らしくエモーショナルに心を揺さぶってくる、いい節いい啖呵ですよね菊春師匠はいいな!
最後にまあこれが来るだろうと思ってました。立川談修師匠『人情八百屋』です。この『人情八百屋』は家元・談志が浪曲を元に作ったネタで、春日清鶴という浪曲師の高座から落語に仕立てだというような話を聴いております。もちろんね家元・談志の得意ネタでありますが、立川談四楼のね談四楼師匠が非常に得意としています で僕は談四楼師匠のも何度も聴いてますし
あの 談修師匠がまだ二ツ目もうすぐ真打っていう時にあれば『五派で深夜』だったのかな 、『四派で深夜』か『五派で深夜』だったのか 新宿末広亭に立川流の若手が出るってのはそういう時ですよね。すごく良かったんですよ
談四楼師匠のこの豪快に出て かつ緻密に行くっていうですね感じの『人情八百屋』も好きですけども談修師匠の『人情八百屋』はね、二ツ目の頃も今回も同じようなことを思い ましたけどもね。主人公と、火消し、弟分になる方、 彼とねちょっと兄弟になりたいなって思うような、人物造形、人物へのこの親しみがねもちろん八百屋もいいですよ。
なんかね本当に隣にいてほしいなって思えるような、それぐらい、いい人物をねちゃんと描いてくれるんですよ。そこがね本当にいいですよねー しみじみとした中に しっかりと高満足感をくれるというところと、ただいい噺で終わりそうなんですけど結構複雑な噺でこの仕掛けがある、八百屋の親切がなければ あの夫婦あの子供たちの両親は亡くならずに済んだってのまた事実ではあるので非常にがこういろいろ厳しい 噺なんですよね。それも含めての江戸の世界だよなっていうところを感じさせてくれるのが談修師匠の見事さですね。
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ということでですね非常に満足度の高い会なんですが、惜しいのは、やはり菊春師匠があれだけその 浪曲の世界は談志にもっと感謝すべきだって、そういう会をやりたいっていうふうにおっしゃっていて、あの杉江先生のベストチョイスでここで談修師匠との2人会が開催されたまあもう成功ですよ。もうちょっとお客さんを知って欲しかったけどね、という流れではあるので、できればちょっとだけでも2人でちょっとトークして欲しかったなっていう対談を して欲しかったなっていうのはあります。
まあただ やはりねムーブ町屋は荒川区の施設ですから 終わりがねやっぱり時間が厳しいんですよ私使っ使わせていただいたばっかりなんでよくわかりますけども 厳しいんですよね。それはまた次回以降ということでこのお二人の会話 ぜひまたやっていただきたいなとやっていただけないかなというふうに願っております
素敵な会でした。ということでシェアする落語の四家でした。ではまた。