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2026-09-21 10:35

【#373】ラブ!兆民先生 港家小ゆき15年目の挑戦 2026/9/20

#港家小ゆき #広沢美舟
南海先生をユーモラスに演じる小ゆきさん、ちょっと力みが抜けていい感じに。これが兆民先生ラストの慟哭に繋がるのが、とても良かったです。

中学生の頃からの中江兆民ファンとしては、浪曲を聴きながら答え合わせをしてる感じです。

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サマリー

港家小ゆきの「15年目の挑戦」第4回で、中江兆民を題材にした浪曲2作が披露された。前半は中江兆民の著書『『三酔人経綸問答』』をもとにした作品で、南海先生を小ゆき風に柔らかく、ポップに演じていた。後半の「兆民先生」は、広沢菊春水から見た中江兆民の最晩年を描く小ゆきの自作で、土佐弁や、苦しみながらもやり切った兆民の姿が印象的だった。語り手は、菊春との掛け合いや南海先生を女性にする演出など、別の上演方法も提案している。

港家小ゆきの中江兆民シリーズ
はい、シェアする落語のシケです。 9月20日日曜日、日本橋兜座におきまして、開催 港家小ゆき15年目の挑戦その4ラブ 兆民先生というですね、会に行ってまいりました。 これは港家小ゆきさんが自作の浪曲を書ける会なんですが、非常にそのメッセージ性の強い会を、この5月からですね、5月にはいろんな人が「宮本旅順」これは小ゆきさんのペンネームですが、宮本旅順の浪曲を唸るという木場定例の会があって、これが大成功ですね。
この後、ご自身と曲師に広沢美舟さんというコンビで、宮本旅順作を唸る会、 今回が4回目ということなんですが、今回は中江兆民ですね。中江兆民というのはですね、東洋のルソー、明治時代に活躍した、自由民権運動のリーダーの一人で、学者であり、国会議員。あとまあいろいろ失敗したけど事業家でもあったと。 とにかく面白い人です。
僕は中学生のとき、なだいなだの本でこの中江兆民にはかなり親しんでいまして、ここで小ゆきさんが中江兆民をやるというのはですね、非常に嬉しいことだと思っていました。
『三酔人経綸問答』と南海先生
5月3日の会では中江兆民が書いた 『三酔人経綸問答』という本を、小ゆきさんが浪曲にして、 広沢菊春師匠にやっていただくという試みがありまして、 これがすごい良かったんですね。当て書きみたいなところがあって、
三酔人ですから3人の酔っ払いが出てくるわけですけども、 その中の真ん中にいると言いますかね。南海先生という先生のキャラクターがもういかにも広沢菊春ですね、酔っ払いのおじさんにぴったりということで、非常にいい感じだったんです。
で、その同じで幸徳秋水から見た、秋水はこの中江兆民の弟子にあたり、その後、大逆事件で処刑されてしまう方ですが、この幸徳秋水から見た中江兆民の最晩年にあたるところを描いた『兆民先生』という小ゆきさんの自作。この2作の中江兆民シリーズを掛けるというのが今回の会の趣旨でございます。
南海先生の演出アイデア
最初に 『三酔人経綸問答』このあたりの事情は結構複雑でございますので、菊春師匠に書いたとか、 五月三日やったとか、そういう話のその前置きがどうしても長くなってしまうというところはあったりするわけですが、で、美舟さんがね、菊春師匠と一緒にやってますから、 菊春師匠どうでしたと小ゆきさんが聴いたところ、すごい苦しんでたと。 情報量が多すぎて覚えられないと、確かにそう。
3つの思想がぶつかる、 本当はぶつかってもないんだよな、そう言う噺ですので、大変だったというのは、 言われてみるとその通りだなと思いました。
僕はどうしてもの菊春師匠の 『三酔人経綸問答』が苦しんだ分だけ非常に見事だったので。作者とはいえ、小ゆきさんの出来がどうなるのかなというところは、あったわけなんですけども。
やっぱりその台本を直した、主だったところは変わってないと思うんですけど、 この浪曲で何を伝えたいかっていう部分を、ちょっと微妙に調整したみたいなところがあるのと、菊春師匠のハマリ役だった南海先生をですね、 小ゆきさん風にアレンジするとこういう感じになるんだっていうのがあって。
で、小ゆきさんの『三酔人経綸問答』一言で言うと、ポップですよね。 非常に全体その話が柔らかくなって、そこにまた浮かび上がってくるメッセージっていうのがあるなというような感じがしました。これを非常に楽しませていただけた。
その上で、素人のしょぼいアイディアとして言いたいなと思うことがありまして。この演目も僕本当好きなので、いろんなパターンで聴いてみたいなっていうのがあって。
一つは広沢菊春、港家小ゆきの掛け合いでやるっていうね、 南海先生を菊春師匠が、後の二人を、小ゆきさんがやると面白いんじゃないかなと。 理想に燃えている二人を小ゆきさんのピンと張りのある声でやって、2人をなだめ透かしながら、少し上の視点から物を語る南海先生は、 菊春師匠のあのダミ声で、「だれー!」っていうのでやったりなんかすると、これなんか新しいスタイルの浪曲として面白いんじゃないかなっていうふうに思いました。
自作『兆民先生』の土佐弁と余韻
もう一つアイディア。この南海先生、女性にしちゃうってどうですかね。 なんかね、酔っ払ってる女性ってあんまり話芸の中に出てこない気がするんですよ。酔っ払って思想を語る女性っていうのが、 浪曲の中に出てきたら面白いんじゃないかなっていうふうに思いまして、本当に蛇足ですけどアイディアとして上げさせていただいた次第でございます。
仲入りを挟んで『兆民先生』。これはあの5月3日の会で小ゆきさん自身がかけられた演目ですね。 この秋水がいいんだなぁ。 やっぱり僕らが知っている一般的な幸徳秋水のイメージでも結構その出来上がっちゃってる男なので、 学生から新聞記者になるぐらいのあたりの幸徳秋水の理想に燃えている若々しさっていうところにまあ 人生もかなり最後半に入っている兆民先生、この雰囲気がすごくいいんですよ。兆民先生の土佐弁、ずいぶん苦労されたんだと思いますけども、もちろん僕はね 高知で暮らしたことがあるわけじゃないですから、わかりませんけど土佐弁が心地よくて。
なんていうのかな 癌に苦しみながらも、中江兆民はやり切って死んだんだなあっていう、 笑顔で逝った人なんだろうなっていう感じがね伝わってきて。すごく素敵でした。
ということで僕も好きな人物・中江兆民の浪曲を2つも聴けたということで、満足の会でございました。
この小ゆきさんの15年目の挑戦まだまだ続いていきますので、皆様ぜひ足を運びいただきたいなというふうに思います。シェアする落語の四家でした。ではまた。
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