カンガの紹介
旅する雑貨屋シャンティタウンの下田軍司です。 今日も世界の雑貨を紹介していきます。
今日は東アフリカのカラフルな布、カンガという雑貨になります。
布ですね。 もしかすると初めて耳にする方も多いかもしれません。
アフリカの海岸線・スワヒリ文化圏に暮らす人々にとって、 カンガは日常に欠かせない、まるで空気のような存在なんです。
衣服であり、贈り物であり、そして言葉を伝える手段でもある。 ケニアやタンザニアなどの東アフリカの国に行った時に、お土産として使えるカンガを
紹介していくので、ぜひ最後まで聞いていってください。 どうぞよろしくお願いします。
カンガは1枚約1メートル×1.5メートルほどの長方形の綿布です。 鮮やかな色彩に、気化学模様や植物モチーフ、そして何より大きな特徴は、
スワヒリ語のことわざが布にプリントされています。 例えば、ウペンド・ニ・キツ・チャ・タマニ。
これは、愛はかけがえのない宝物という意味です。 他には、スビラ・フブ・タ・ヘリ。
これは日本語で言うと、待つことは幸運を引き寄せるという意味です。 つまり、カンガは着るポスターであり、歩くメッセージボードなんです。
愛の告白から人生訓まで、布に書かれた言葉で心を伝えることができるという プレゼントとしても大変喜ばれるこの布は、
東アフリカの男性が奥さんや恋人やお母さんに、女性は仲のいい女友達に送ったりします。 東アフリカでは、いい旦那さんの条件が月に1回新しいカンガを奥さんにプレゼントすることなんですって。
カンガの歴史は19世紀半ば、現在のタンザニア、 ザンジバルやケニアのモンバサで始まります。
当時インドから輸入されたカラフルなプリント布を、女性たちが縫い合わせてスカートのように 纏ったのが始まりだと言われています。
やがて現地の商人たちがアフリカの人々の好みに合うように模様を工夫し、 そこにスワヘリ語のメッセージを加えました。
だからカンガはインドサラサ、アラブ商人、スワヘリ女性の感性、 その3つが混ざり合って生まれた、まさに海のシルクロードの産物と言える布なんです。
カンガはただの服ではありません。お祭りや結婚式、赤ちゃんを背負う布、時にはテーブルクロスやカーテンにもなります。
特に感動的なのは人生の締めでの役割です。 結婚式では花嫁が友人から贈られるカンガに包まれる。
そこに書かれた言葉は祝福や忠告。 出産では母親が赤ちゃんをカンガで抱きしめる。
布に包まれることが母の愛そのもの。 お葬式では故人をカンガでまとい、祈りとともに見送る。
カンガは生まれてから死ぬまでアフリカの人々の人生を見守るもう一つの皮膚と言えるでしょう。
カンガ最大の魅力は カンガセイングということわざです。
これは単なる装飾ではなく、時にとても直接的なメッセージになることもあります。 例えば恋人に贈る場合、泣くペンダ、
ミレレ、あなたを永遠に愛する。 ライバルに対してウィブに棲む。嫉妬は毒だ。
つまり言葉を声に出さずに布に書いて伝える。 口にできない気持ちをカンガが代弁してくれるんです。
ちょっと日本の着物の文様に近いのかもしれません。
でもカンガの場合はもっとストレートで、だからこそ日常会話の延長として機能しているんです。
今、カンガはファッションの世界でも注目されています。 東アフリカの若者たちはドレスやバッグ、小物にリメイク。
ヨーロッパや日本のデザイナーも取り入れ、ショーで発表するようになりました。 観光客もカンガを買って帰る。
だけど単なるお土産ではなく、その布に書かれた言葉の意味を知るとぐっと愛着が湧いてきます。
カンガの文化的重要性
有名なスワヒリ語でハクナマタタっていうライオンキングかな。ライオンキングで使われたスワヒリ語があるんですけど、心配ないさという意味です。
これもカンガによく登場する一節です。 ということで今夜は東アフリカのカラフルな布、カンガについてお話ししました。
文化というのはいつも布のように人と人を結び時間を繋ぎます。 そしてその布に刻まれた言葉は国や時代を超えて私たちの心に届きます。
もし東アフリカを旅する機会がある方はぜひカンガを一枚手に取ってみてください。
そこに書かれた言葉がもしかしたらあなたへのメッセージかもしれません。 僕ももう30年近く前に
初めて行った一人旅で買ったカンガをボロボロですけど今でも使ってます。 イベント出展とか
キャンプの時とかに重宝するので ぜひぜひケニアタンザニア行く方にはおすすめのお土産です。
今日も最後まで聞いてくださってありがとうございました。 今日読んだ原稿というかカンガについてはお店のブログ
旅族 URLはzky.jp
そちらの方にも記事がありますので概要欄に貼っておくので興味がある方はぜひご覧になってください。
旅する雑貨屋シャンティータウンに対するコメントやリクエストなどもぜひぜひお待ちしております。
コメント欄や各社SNSで ぜひぜひ
いただければ嬉しいです。
前回の占われ始めました。
占い師サリーさんのタロット占いに対するコメントを紹介します。
ちみさん占われしデビュー。サリーさんがとても素敵だったよ。 チューニングの例えもわかるでした。
というコメントをいただきました。ちみさんありがとうございます。 あともう一件はチンマルGTさんから
目的地はないが全力で進み続ける。車に例えられるラジオMC。 いつかぶつかるまで止まれない説。
というコメントをチンマルGTさんからいただきました。チンマルGTさんありがとうございます。
チンマルGTさんにおかまほらないように気をつけたいと思います。
今日はそんな感じです。
最後まで聞いてくださってどうもありがとうございました。 旅する宅会社アンティータウンの下田軍司でした。
あさんてさーな。 ララサラーマ。