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2022-07-23 22:50

映画「戦場のメリークリスマス」

戦闘シーンが無く、女性が一切出てこない異色の戦争映画「戦場のメリークリスマス」についてお話しました!

・この映画を観るまでのいきさつ(ソクラテス → 野坂昭如 → 大島渚)
・デヴィッド・ボウイ、ビートたけし、坂本龍一が登場!
・ビートたけしの圧倒的存在感!


戦場のメリークリスマス(wikipedia)
https://bit.ly/3vaY9xE

戦場のメリークリスマス(amazonプライムビデオ)
https://amzn.to/3zrXoTz

ソ・ソ・ソクラテス(野坂昭如)
https://www.youtube.com/watch?v=iCWbwqireyU

野坂昭如と大島渚 乱闘
https://www.youtube.com/watch?v=n1CNy0eIzuY

『戦場のメリークリスマス』大島渚×デヴィッド・ボウイ×ビートたけし×坂本龍一 異色の戦争映画が実現するまでの軌跡https://cinemore.jp/jp/erudition/2295/article_2296_p1.html

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皆さん、こんにちは。 自然を愛するウェブエンジニア、セミヤマです。
今日は、 戦闘シーンのない戦争映画
戦場のメリークリスマスについてお話ししたいと思います。 暑い日が続けますねー
今年はあまりセミが泣かないなぁと思ってたんですが、 最近ようやく泣き始めましたね。
僕の住んでいる山梨県では、アブラゼミやミンミンゼミが多いですね。 関西の方はクマゼミが多いみたいなんですが、
クマゼミは山梨ではレアな存在ですね。 あとはニーニーゼミとか、ちょっと標高の高い涼しいところに行くと、
ヒグラシの声が聞けたりしますね。 僕、ヒグラシの鳴き声って大好きなんですよ。
他のセミとも、他の鳴く虫とも全然声の雰囲気が違うというか、 有言と言いますか、不思議な声で鳴きますよね。
さっき山梨の標高の高い地域に住んでいる方と電話してたんですが、 後ろでヒグラシが鳴いているのが聞こえましてね、
あーいいなぁと感じちゃいましたね。 話は変わるんですが、僕が日々楽しみに聞かせていただいている
ポッドキャスト 生物をざっくり紹介するラジオぶつざくのLINEスタンプが発売されましたね。
以前もお話ししたんですが、この番組に是非バクを取り上げてもらえたら嬉しいですと お便りを送ったらリクエストに答えていただいて、バクをざっくり紹介していただいたことがありまして、
その時のカバーアートのマレーバクもおやすみというメッセージ付きでスタンプになっていて、 早速購入させていただきました。
弟であり、底抜けに浅く歴史を語るユウスケのラジオのパーソナリティである ユウスケもスタンプを購入してお互いに早速送り合ったりしていましたね。
ぶつざくLINEスタンプ、これからスタンプのメッセージがハマる瞬間が訪れたらすかさず使っていこうと思っています。
いやーいいですよね、LINEスタンプ。僕も作りたいんですよね。 ずっと恐竜とか古生物のスタンプを作ろうと思ってるんですけど、なかなか手がつけられないでいます。
LINEスタンプは作ってないんですが、実は自作のLINE規制会はありまして、 このポッドキャストのメインのカバーアートにトリケラトプスが書いてあるんですが、
このトリケラトプス、モノシリトリケラトプスという僕の持ちキャラなんですよ。 どういうキャラかというと、以前書いたパキケファロサウルスとスティギーモロクという恐竜が出てくる4コマにこのトリケラトプスも出てきます。
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自分で書いた4コマの内容をポッドキャストで説明するって不思議なんですが、 まあご説明させていただきますと、大きなパキケファロサウルスという恐竜と小さいスティギーモロクという恐竜がいて、よく似てるんですけど違う種類とされてるんですね。
ただ実は最近の学説ではパキケファロサウルスの若い個体がスティギーモロクであるという説が有力になっているみたいで、でその4コマではモノシリトリキャラトプスがそのことを教えてくれるんですね。
モノシリトリキャラトプスの知識のおかげで実はそのパキケファロサウルスとスティギーモロクが息別れの親子だったことがわかると。
で、父さん息子よと言ってお互い号泣しながらガシッと抱きしめ合って再会を喜ぶ、そういう恐竜4コマ漫画を書いたんですね。
で、その4コマにスティギーモロクとパキケファロサウルスの違いについての文章も添えて僕のやっているブログ、
セミブログに掲載してるんですけども、今Googleでスティギーモロクパキケファロサウルス違いで検索するとその記事が一番上に来るので割とその4コマ見られてるんですよね。
で、そんなモノシリトリキャラトプスを主役に据えたLINE奇世界を実は以前から販売中だったりします。
LINE奇世界というのはLINEスタンプとは違ってLINEアプリ自体のボタン、アイコンとかトークルームの背景とかを文字通り奇世界できるというものなんですけども、
僕のほのぼの恐竜というLINE奇世界では、例えばホームボタンがモノシリトリキャラトプス、トークボタンがパキケファロサウルス、
真ん中がティラノでニュースがステゴサウルスで、ウォレットがプテラノドンみたいな。
で、トークルームの背景は中世代の森林をイメージした植物の背景になっています。
あとモノシリトリキャラトプスのグッズもありまして、TシャツとかトートバッグをSUZURIというサイトで販売してたりもします。
モノシリトリキャラトプスと同様、このポッドキャストのカバーアートに書いてあるマンモスもTシャツになっています。
LINE奇世界やTシャツのURLを概要欄に貼っておきますので、もしご興味があればチェックしていただけると嬉しいです。
それでは本編に行きたいと思います。
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今回、戦場のメリークリスマスという映画のお話なんですが、クリスマスにはまだまだ遠い季節にはなるんですけども、つい先日アマゾンプライムビデオでこの映画を見てみました。
この映画、タイトルは知ってはいたんですが、特に見る予定の映画リストに入っていたわけではなかったんですね。
これを見るに至った理由なんですが、ちょっとだけうよ曲説ありまして、前回ソクラテスの話を少ししたんですが、そのソクラテスについてうちの奥さんのバクコと話していたら、急にバクコが歌を歌い始めまして、
ソクラテスがどうの、プラトンがどうのという聞いたことのない歌を歌い始めたんですね。
で、何その歌って聞いたら、なんて曲だかわからないけど聞いたことがあるし、ソクラテスの話してたから歌ったんだと、いうことで気になって調べてみたんですよ。
そしたら、YouTubeで動画が出てきて、ソ、ソ、ソクラテスっていう題名の曲なんですけども、その歌に合わせて白いスーツと帽子をかぶった伊達男みたいな人が、なんか尋常でない感じで踊ってる動画が出てきたんですね。
昔のサントリーのウイスキーのCMなんですけど、その歌って踊ってる人が、一目、昔の映画に出てくる殺し屋とかマフィアとか、肩着じゃない感じなんですね。
ウイスキーのボトルで帽子をくいってあげたりしてて、かなりアウトローな雰囲気が漂ってる人が、そのソクラテスの歌を歌いながら踊っていて、
この動画も概要欄に貼っておくので、ぜひ見て欲しいんですけども、で、その人の名前を見たら、野坂明幸って書いてあるんですね。
僕知らなかったんですけども、この野坂明幸という人、ホタルの墓の原作者なんですよ。
あのジブリがアニメ化したホタルの墓の、その原作者がソクラテスの歌を歌いながら踊ってたんですね。
ホタルの墓の作者って、確かに姿を見たり認識したことはなかったんですけど、作品の内容からして、内政的で文化的で家に秘める感じの人なのかなっていう印象があったんですよ。
まさかソクラテス歌いながらウイスキーのボトルで帽子を食いってあげちゃう人だったとは思いもよりませんでした。
で、面白い人だなぁと思って、野坂明幸について色々と調べたんですね。
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結構破天荒な人みたいで、wikipediaの情報によれば本当かどうかわかりませんけど、会社のお金を使い込んでクビになったみたいなことも書いてあるんですね。
作家になるまでもうよ曲説あったみたいで。で、戦場のメリークリスマスの監督である大島渚とは悪友だったみたいで、ここで今回の話に繋がるんですね。
その映画監督の大島渚の真珠婚式に野坂明幸が呼ばれて、真珠婚式というのは結婚30年を記念して行う式ですね。
野坂明幸はその真珠婚式でスピーチをやる予定だったんですけど、出番が来る前にお酒を飲みすぎてしまって、
ぐでんぐでんになっちゃったんですが、それでも一応なんとかスピーチはやり終えるんですけど、その直後に大島渚に殴りかかっちゃうんですね。
真珠婚式というおめでたい式の主役をスピーチ直後にぶん殴ると。しかも大島渚も持ってたマイクで殴り返すんですよ。
しかも2回も殴り返すと。で、隣にいた大島渚の奥さんはその2人の間にニコニコしながら割って入ってて、もう手慣れた感じでね。
酔って喧嘩するみたいなことが日常的にあったってことなんでしょうね。 そのシーンは当時ニュースで何度も流れたみたいです。
その動画も概要欄に貼っておきますね。 やってることはめちゃくちゃなんですけど、野坂あきゆきと大島渚、大島渚の奥さんの関係性が
短い動画の中でも伝わってくる感じで、とても味わい深いんですよね。 で、まあその動画も真珠と一緒に見て笑ったりしてたんですけど、
そこから戦場のメリークリスマスの話になったんですね。 僕は戦場のメリークリスマスは見たことがなかったんですけど、
幕府は見たことがあって、結構難解というか解釈が難しい映画というふうに言ってたんですね。 で、へーと思って調べてみたんですけど、
演じている人のメンツもなんだかすごくて、 まず世界的に有名なミュージシャンのデビッドボーイ、ビートたけし、そして坂本隆一。
坂本隆一は映画の作曲もやりつつ、 演技もするという不思議な立ち位置で参加しています。
ラストエンペラーでもそうでしたね。 ちなみに野坂あきゆきは出てないですね。
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前々から題名は知っていたけど、見たことがなかった映画だったので、 この機会に見てみようかなと思ってAmazonプライムビデオで見てみることにしたわけです。
この映画プライム会員だと無料で見ることができるのでお得になってますね。 改めて戦場のメリークリスマスという映画なんですが、
大島渚監督によって1983年に公開されました。 この作品は南アフリカの作家ローレンス・バンデルポストさんの短編集を原作としてまして、
原作はローレンスさん自身のジャワ島での捕虜体験を元に書いたものなんだそうです。 ここから映画のストーリーについてもネタバレありでお話ししていきます。
映画の舞台は第二次大戦中の1942年、日本統治下のジャワ島です。 このジャワ島に造られた日本軍の捕虜収容所に囚われた捕虜と、
それを管理する日本の軍人との間に生まれる緊張感が前編に漂っています。 この映画、最初に言ったんですが、
戦争映画なんですが、戦闘シーンが一切出てこない。 戦闘があったよっていう話は出てくるんですけど、戦闘そのものは一切描写されないんですね。
そして回想シーンも含めて女性が一切出てこないというのも大きな特徴の一つで、それも戦地の 独特な雰囲気を演出するのに一役買ってるかなぁと思います。
そんな捕虜収容所で冒頭にある事件が発生するんですが、 これは日本軍の軍人の一人がオランダ人の捕虜を何と言いますか
性的に暴行してしまうんですね。 で、その事件の対応に当たったのがビート・タケシ・エンズル原軍曹とイギリス軍の捕虜である
ロレンス中佐です。 ロレンスは被害者であるオランダ人の通訳として原軍曹に連れてこられたんですね。
罪を犯した軍人に対してタケシ演じる原軍曹は容赦ない暴力を加えます。 かなりきついシーンですね。
このタケシの暴力と狂気を感じさせる演技はこの映画の中で非常に印象深いものになっています。
で、その時にそこで何をしているという感じで止めに入ってくるのが坂本隆一演じる世の遺体です。
坂本隆一は割とセリフが早口で滑舌もあんまり良くないので前編何言ってるか聞き取りづらいんですが
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雰囲気は一一倍ありますね。 で、走行しているうちに捕虜収容所に新しい捕虜としてやってくるのが
デビッド・ボーイ演じるセリアズ少佐です。 セリアズとロレンスは北アフリカ戦線で一緒に戦ったことのある
戦友でもあるんですけども、デビッド・ボーイが登場してすぐに弁護士のいない裁判にかけられるというシーンがあるんですが
そこでの受け答えとか、ふてぶてしさとか、なんていうかデビッド・ボーイのカリスマ性というのが見ててビシビシ伝わってくるんですよ
作品中でも生まれ持ってのカリスマという存在として扱われていて坂本隆一のオーラもすごいんですけど
デビッド・ボーイのオーラは別格にすごくて、この二人の関係性も作品中で描かれていくことになります
で、この映画、特に中盤なんですがじっくり見てても登場人物の感情がうまく入ってこないことがあるんですね
あんまり感情をわかりやすくストレートに描こうとしないというか
発生している状況は明快なんですけど、なぜその行動やセリフに至ったのかがピンとこないということがあって
なのでちょっと物語の解説も断片的になっちゃうかもしれないんですが
物語全体の雰囲気を少しでも伝えられればと思います
で、ロレンスとセリアズは無線機を無断で所持していた罪で独房に入れられるんですが
独房の壁を挟んでそれぞれ過去の思い出を語るんですね
ロレンスは過去の女性の話
セリアズは故郷の弟の話を語るんです
セリアズの弟は生まれつき人と馴染めないところのある人で学校でもいじめられていて
セリアズはそれを知りながら手を差し伸べることはしなかったんですね
そして弟と向き合うことが怖くなって故郷から逃げるように従軍することを選んだ
そういう影のある人物として描かれています
で、ロレンスは無線機を所持していた罪で死刑を言い渡されてしまうんですね
タケシエンジル原軍曹がお坊さんの格好をして念仏を読み上げたりしていて
ロレンスが詰め寄っても気にしないで非常に念仏を読み続けるんですけど
これもなかなかのシーンです
しかしその後でさらに話はねじれていくんですね
ある日ロレンスは原軍曹に呼び出されます
原軍曹は酒で酔っ払っていてニヤニヤしながら自分のことをファーゼルクリスマス
18:07
つまりサンタクロースだと言うんですね
そうその日はクリスマスだったんですよ
ジャワ島の密林の中で何一つ華やかさのない捕虜収容所の一室で
今日はクリスマスだよというわけです
原軍曹はロレンス中佐にクリスマスプレゼントお前釈放してやるよと言うんですね
非常に念仏をあげてたのと同じ人がクリスマスだから釈放してやるって言うんですよ
この展開が全てが個人個人の胸先三寸で決まってしまう捕虜収容所という場所の
そして戦争のドメスティックな一面を描き出しているように感じましたね
その後物語はさらに展開して
軍事情報の提供を拒み続ける捕虜長を刀で切ろうとした
坂本隆一演じる世之井大佐の前にデビッドボーイ演じるセリアーズが歩み寄って
抱きしめてほっぺにキスをするという有名なシーンが出てきます
このシーンもなんかドギマギしている坂本隆一の表情が実に印象的なんですが
正直なんでそうなるのとは思っちゃいました
僕にはうまく解釈できなかったですね
それまでの長いとしてどっちかというと世之井大佐がセリアーズに
一方的に引きつけられているという雰囲気があったので
セリアーズからキスをするっていうのが意外でしたね
でその一見によってセリアーズは地面に生き埋めにされることになってしまいます
地面に首まで埋められて頭だけが地面から生えてるみたいなことになるんですね
徐々に衰弱していくセリアーズに世之井は歩み寄って
その髪の毛の一部を切り取ります
威張ですね
これも印象的なシーンです
最終的にはセリアーズ少佐は衰弱して亡くなってしまいます
そして時は流れて日本敗戦後の1946年
その年のクリスマス
死刑判決を受けて翌日に刑の執行を待つ原軍総の下にロレンスがやってきます
かつての捕虜収容所とは立場が逆転してるんですね
この時の二人の会話がいいんですよね
あのクリスマスのことを覚えてますか?
覚えてます
良いクリスマスでした
素敵なクリスマスでした
あなたは酔って
これからも酔い続けます
酒は素晴らしい
ありがとう
21:00
ファーザークリスマス
勝利が辛く思われる時があります
さようなら原さん
神の恵みよ
と言ってロレンスは立ち去ろうとするんですが
そこで原軍総がかつてのように
ロレンスと呼び止めるんですね
そしてたけしの顔が大写しになって
メリークリスマス
メリークリスマス
ミスターロレンス
と言って映画は終わっていきます
うまく解釈できないところもある映画だったんですが
このクライマックスのシーンはとても印象的でした
捕虜収容所では暴力的かつ
自己中心的に振る舞った原軍総ですが
なぜそうなるのか理解することはできるなと思ったんですね
狂気をはらんだ状況の中で
自分が押しつぶされないために
自分が一番暴力的で
狂気を帯びて
恐ろしい存在になってやろう
自分を保つためにそういう選択肢を取る人は
いるんじゃないかと想像するんですね
原軍総は僕にはそういうキャラクターに見えましたね
クライマックスを締めるのも彼ですし
やはりこの映画の顔はたけし演じる
原軍総なのかなぁという気がします
セミラジオではお便りを募集しています
概要欄のメールフォームやツイッターでお便りをいただけると嬉しいです
今日は戦闘シーンのない戦争映画
戦場のメリークリスマスについてお話しさせていただきました
ご視聴ありがとうございました
22:50

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