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2024-07-05 36:56

サブカル人間・大槻ケンヂ特集!

せみやまが多大な影響を受けたサブカル・マルチタレント 大槻ケンヂについてお話しました!


・小説「新興宗教オモイデ教」

・綾波レイのルーツは大槻ケンヂ?

・オーケンがSMクラブに行く話、カレーの話

・地獄と化したハワイで奏でる自己紹介ソング


地獄のアロハ(筋肉少女帯人間椅子)

https://www.youtube.com/watch?v=aQVxj886mYk


新興宗教オモイデ教(wiki)

https://tinyurl.com/2pv96thh


小説グミ・チョコレート・パイン(シュンリフ)

https://open.spotify.com/episode/7JmTtxK8sdbySLJzixqOq9

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下記サイトの音声素材を使用させていただきました。


Howling-indicator

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みなさん、こんにちは。自然を愛するウェブエンジニア、セミヤマです。
今日はサブカルマルチタレント大槻ケンヂについてお話ししたいと思います。
今回は大槻ケンヂ界ということなんですけども、大槻ケンヂという人について、みなさんの印象はいかがでしょう。
一言でめちゃくちゃざっくり言うと、いろんな一面を持ったマルチタレントで、筋肉少女隊特撮などのバンドのボーカリストということになるんですけども、
90年代頃はテレビのバラエティ番組なんかに結構出てたので、その頃よくテレビを見ていたという方の中には、
ああ、テレビで見たことある、あの顔にひび割れのメイクしている人的なイメージをお持ちの方もいらっしゃるんじゃないかなと思います。
2000年代はそんなにテレビとか大手メディアに露出してないと思うので、大槻ケンヂって誰?
よく知らないという方も少なくないかもしれません。大槻ケンヂは1966年2月6日生まれの58歳。
相性は王犬。1982年2月に中学の同級生の内田優一郎とバンド筋肉少女隊を結成しました。
僕は82年1月生まれなんですが、僕が生まれた翌月にバンド結成してたんですね。
今回調べて初めて知りました。さっきマルチタレントと言ったんですけど、本当に多才な人で、
バンドのボーカル、作詞作曲から始まって文筆業でも才能をいかんなく発揮してまして、
小説やエッセイの単行本も何冊も出しています。
過去には俳優として映画にも何本か出てるんですが、これは本人も言っているようにかなりの大根であまり伸びなかったようです。
UFOオカルト好きでも知られ、近年はオカルト系の番組にも出演することが多いようです。
そんな大月賢治、いろんな一面を持った人なんですが、僕は高校生の頃に大月賢治が初めて書いた小説である
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信仰宗教思い出教という作品を読んで、その世界観に圧倒されて以来、大月賢治のエッセイや筋肉少女隊のアルバムを買い漁り、
一時期までに出版された大件の本やアルバムはほとんど持ってましたね。
今はかなり手放してしまったんですが、それでもお気に入りの小説やエッセイ、アルバムは手元に置いてます。
僕のサブカル好きとか、ヘンテコなものへのセンサーは大月賢治の背中を追いかけることで、かなり影響を与えられてきたんじゃないかなと思ってまして
サブカルの先輩というか、師匠というか、僕にとってはそういう人なんですよね。
最近は以前のように大件の著作物は全部買うという感じではないんですが、折に触れて大件が所属するバンドの曲を聞いたり、お気に入りの本を読み返したりしています。
そんな僕にとってのサブカル兄貴大件が初めて手がけた小説が、先ほども名前を挙げた
信仰宗教思い出教という作品でした。まずはそこからお話ししていこうと思います。
信仰宗教思い出教という小説は月刊カドカーに連載され、1992年2月に単行本として出版されました。
とても不穏なタイトルなんですけど、内容も負けず劣らず非常に不穏な物語が展開されています。
以前、雫というノベルゲームについてセミラジオでご紹介したんですが、大月賢治の信仰宗教思い出教というのはその雫のルーツになった作品でして、言葉を選ばず言ってしまうと雫の元ネタの一つなんですね。
その2つの作品、信仰宗教思い出教と雫でいろんな要素が共通してるんですよ。
それは目立たない一男子高生である主人公が、心密かに平穏に生きている周りの人たちのことをくだらない連中と考えてることとか、
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彼の言うくだらない人たちを妄想の中で爆弾で吹き飛ばしてウサを晴らしていることとか、人の精神を狂わせる超能力がどちらの作品にもあったりすることだったりします。
人の精神を狂わせる超能力は雫では独伝派、信仰宗教思い出教では幽霊めぐ魔鬼呪術という恐ろしげな技として登場します。
雫のメインスタッフの方も雑誌のインタビューで大月賢治の小説を参考にしたというふうに言ってましたので、この件については確定事項と言っていいかなと思います。
もちろん雫は信仰宗教思い出教を下敷きにしながら、また違った魅力を持つ作品として制作されていて、僕はどちらも大好きなんですけども、僕はまず雫にはまって、そこから雫の原点となった信仰宗教思い出教のことを知り、
さらに大月賢治の著作物全般にはまっていきました。
さらに言うと雫を作ったゲームメーカーリーフのスタッフが信仰宗教思い出教の続編となる小説を書いたりもしていて、この信仰宗教思い出教と雫というのは非常にこんがらがった関係性になっています。
そのあたりはこれ以上は深掘りしないでおいて、すべてのルーツである信仰宗教思い出教についてお話ししていこうと思います。
信仰宗教思い出教の主人公の少年は、さっきも言ったように平穏無事に周りと調子を合わせながら生きている自分以外の人間をくだらない人間たちと断罪しつつ、それを一切口にせず、世の中に対するネガティブな感情を自分の内面だけでくすぶらせていました。
思い出教の主人公がどんな少年かよくわかる文章があるので、ちょっと引用しますね。
そんな内面を抱えた少年なんですね。
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そんな中、唯一彼がくだらなくない人間と考えていたのが同級生の女の子、夏美さんでした。
夏美さんだけは違う。あの人だけはジルバも単語も踊らない気がする。と主人公は考えてるんですね。
自分を唯一理解してくれるかもしれない人として一方的に思いを寄せてるんです。
でもその夏美さんは付き合っていた数学教師に振られたことをきっかけに学校を退学します。
夏美さんもくだらない人間の一人だったんだ。と主人公が失望する中、
ある日主人公は信仰宗教思い出教の信者たちが駅前で演説をしているところに出くわすんです。
そしてその信者の列の中に夏美さんもいて、主人公に話しかけてくるんですよ。
夏美さんは人の心を狂わせる幽霊めぐま気呪術という怪しげな技について主人公に熱っぽく語り、
思い出は素晴らしいところだよ。君も入信しようよ。と誘ってくるんです。
夏美さんが誰か狂わせたい人はいる?と主人公に問いかけたとき、
主人公が口にしたのは夏美さんを捨てた数学教師の名前でした。
そしてしばらくしてその数学教師は夏美さんの使った幽霊めぐま気呪術によって発狂するんです。
最近ラジオや電波を使って俺を誹謗中傷する者がいる。 俺に早く来れと脳髄に直接毒電波を送る者がいる。
誰だ?名乗り出ろ。みたいな感じで夏美さんを捨てた数学教師はダメになっちゃうんですね。
そこから信仰宗教思い出教の物語は転がっていくんですよ。
この小説、僕はすごく思い入れのある作品です。
大月賢治にはまるきっかけになった作品ということもありますし、
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世の中を斜めに見ている主人公の描写がこれを読んでいた当時高校生の自分の心境と重なったんですよね。
世の中を斜めに見ている屈折した少年というのは過去の大月賢治の姿とも重なっていたと思います。
そういうところにどっぷり沈んでいたからこそ描ける描写なんですね。
大月賢治のすごいのは、そういう鬱屈した人の心境とか、さらにもっとわけがわからないカオスな狂気の世界をものすごくわかりやすい文章や表現で作品として消化しているところだと思うんですよね。
思い出教の文章もめちゃくちゃ読みやすいんですよ。
それは小説でもエッセイでも彼の手がけた歌詞でもそうで、大月賢治が自分のバンドで描く歌詞って状況としてはめちゃくちゃこんがらがった、
土地狂ったシチュエーションが多くてわかりづらく描こうと思えば、いくらでもわかりづらく難解にできるんですよ。
でも大月賢治の手にかかると、そういうカオスな世界観が不思議とすごくわかりやすくすっと入ってくるんですよね。
そこが天才的だと思いますね。
信仰宗教思い出教、黄泉初の小説にして黄泉の文才が遺憾なく発揮された名作だと思います。
癖はかなり強いので人は選ぶと思うんですが、気になる方はぜひぜひチェックしてみてください。
続いては黄泉のリンウッドテラスの心霊フィルムという本をご紹介したいと思います。
こちらは黄泉の出した詩集ですね。
バンド筋肉少女隊の楽曲のために書いた歌詞や、他では発表していない詩に関しても収められています。
さっきは小説家としての黄泉についてお話ししたんですが、こちらは詩人としての黄泉を堪能できる一冊ですね。
黄泉の狂気をはらみつつコミカルな独特の世界観をたっぷり味わえます。
いくつかの詩についてちょっとだけ取り上げてみようかと思うんですが、最初はこれからいきましょうか。
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家族の肖像という詩です。ちょっと朗読させていただきます。
家族の肖像
さざえさん、かつおくん、わかめちゃん、たらちゃん、
ふねさん、なみへさん、まそうさん、たまちゃん、
だけど、のりすけさん、あなごさん、いくらちゃん、たいこさん、
さんぺいさん、なかじまくん、りかちゃん、
はまさん、だけど、
いくらよ、お前は叫びなさい。茶の間に向かって叫びなさい。たらおよ、お前は泣きなさい。
家族に向かって泣きなさい。まそうよ、お前は去りなさい。妻のもとから去りなさい。
かつおよ、お前は死になさい。姉さんの前で死になさい。
だけど、さざえさん、だけど、さざえさん。
ということで、家族の肖像という詩を朗読させていただきました。
さっき、翁賢は狂った状況をわかりやすく描写すると言ったばかりなんですが、
この詩が何を意図して書かれたかは正直よくわかりません。
でも、この詩、いいですよね。
すごくロックですよね。
たとえ歯車が狂ってネジが数本飛んでしまった磯の家であっても、それでも磯の家だし、さざえさんなんだ。
人は少しばかり狂ったりおかしくなっても、人なんだ。
それが人なんだ。
っていうことですかね。
いろいろ解釈できますね。
続いて、どこへでも行けるきってという詩について、ちょっとだけお話ししたいと思います。
これは同じ題名の歌が筋肉少女隊の楽曲として発表されています。
このどこへでも行けるきってという詩に、
包帯で真っ白な少女を描いたきってをもらって、という一節があるんですけども、
漫画家イラストレーターの貞本義行さんが、この詩にインスピレーションを受けて生み出したのが、
あのエヴァンゲリオンの綾波レイというキャラクターなんだそうです。
王犬の著作は他のクリエイターのインスピレーションの源泉にもなっていたわけですね。
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続いては、こちらも文筆行なんですが、エッセイストとしての王犬を掘り下げてみたいと思います。
エッセイストとしての王犬に関しては、本の解説文で水道橋博士がすごい言葉で表現してまして、
精神的露出狂という言葉がそれです。
エッセイスト王犬は、そんなことまで書くかってことまで書いちゃうんですよ。
バンドを始めてモテ始めた頃、ファンの女の子に手を出しちゃった、みたいなことも明け助けに書いちゃうんですよ。
普通タレントの本で書かないですよね、そういうこと。
一方で、そんな調子に乗っていた時期を過ぎて、すごく大切にしたい恋人ができた、そんな話も書いてるんですが、
その彼女とのこれまた切ないお別れの話も包み隠さず書いていて、
あと、いろいろあって心霊内科に通ってた話とか、
まあ本当にこれ書いたら完全にアウトっていうことは書いてないんでしょうけど、
そんな内面明けっぴろげな王犬兄貴だから、
なるほどなるほど、王犬ってそう考えるんだ、
そういうふうに物事を体験したり、面白がったりしてるんだ、
というのがすごく解像度高めに感じられて、ファンになっていったというのがありますね。
そんな精神的露出狂である王犬の印象に残っているエッセイがいくつかあるので、ご紹介していきたいと思います。
まずは王犬がSMクラブに行った話からご紹介しましょうか。
いきなり?と思われるかもしれないんですけど、この話好きなんですよね。
このエッセイ、王犬がSMクラブに行くことを決意するまでの流れがまずいいんですよ。
王犬が自身の幼少期を振り返って、
ウルトラセブンで巨大な宇宙人に組み伏せられ、屈服させられるセブンの姿に生の目覚めを感じていた、という冒頭から始まって、
やはり幼年期、近所に住む一つ上の女の子が遊ぼうと言って、王犬を公園に連れ出した後に、
おもむろに縄跳び用のゴム縄を取り出して、ゴム縄でぶたせなさいと言って、
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ゴム縄を振り回す彼女に追いかけられて、泣き喚いて逃げた、という話とか、
そういう幼年期のいろいろが関係あるのかないのか、とにかく一回体験してみよう、ということで、
知り合いのお姉さんが勤めているSMクラブに王犬は行くんですけど、いよいよSMクラブに入店した王犬だったんですが、
この話、エロティックというよりは非常にシュールなんですよね、畳一枚分ほどの小部屋に通されて、
その店員さんというか、女王様と膝をつき合わせて、プレイの内容を決めていくんですけど、
その描写がすごくシュールで、女王様にどういうプレイがいいか、尋ねられる王犬なんですが、
そこに来て、王犬は読者に語りかけるんですよ、
読者よ、君はどんなふうにいじめられたいか?と問われて、
それではまず、きっこを縛りでお願いします。床に転がし、ヒールで存分に踏んだ後、顔面記錠一発お願いします。
それと、犬にしてくださいますか?ポメラニアンとヨークシャテリアの混合種で、名前はジャボチンスキー。2歳の設定で一つよろしく。
などと、即答できるか?と問いかけてくるんですけど、確かにいきなり、どんなふうにいじめられたいですか?って言われても、そんな流暢には即答できませんよね。
で、王犬と女王様との間で、無知はOKですか?
あー、その辺はお約束でしょうから、一つお願いします。とか、設定決めましょうか?
設定ってどんなのですか?女教師と生徒とか、姉と弟とか、みたいな会話がなされるんですよ。
すごくシュールで不思議な関係性でいいんですよね。
こちらは、僕はこんなことを考えているという本に収められている王くんの物語というエッセイでした。
続いては、華麗の話です。
こちらは、行きそうで行かないとこへ行こうという本に収められている華麗やMというエッセイになります。
王犬は大のカレー好き。それもインドカレーやタイカレーなどガツンとスパイスの効いたカレーが大好物なんですけども、
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僕も王犬に影響されて、そういうエスニックなカレーが好きになっていったというところがあります。
ここで登場する華麗やMなんですが、渋谷にあるお店でして、王犬は友人から変なカレー屋があるから行ってこいよと勧められて足を運ぶことになるんですよね。
すごく古めかしい建物の中に恐る恐る足を踏み入れてみると、店内はすごく薄暗くて、そしてズリズリと何かを引きずるような音がどこからか聞こえてくるんです。
ホラーですよね。そのズリズリという音が王犬のそばまで来てピタリと止まると、そこに店員のおじいさんが立っていたんです。
で、何やらムグムグとよく聞き取れない音を発してるんですけど、よくよく聞いてみると、
ムルギーカレー卵入りですねって言ってるんですよ。
卵入りですねっていう注文の取り方があるかと、王犬はちょっとムッとするんですけど、それ以外の選択肢を与えてもらえないので、仕方なく
わかりました。卵入りをくださいと、おじいさんに従うんです。
そうして出てきたムルギーカレー卵入り。とても独特な見た目をしてまして、エベレストのように垂直にそそり立ったライスと山のふもとを覆うように広がったカレールー。
そしてお皿の縁には一塊の味噌が乗ってたそうなんです。
最初は味噌の意味もわからないし、あまり美味しいと思わなかったそのカレーを、王犬は何度か訪れるうちに、その味噌の意味とか美味しい食べ方のコツとかがわかってきて、
徐々にそのカレーの深み、真髄に引き込まれていくんですよ。その過程や描写がすごく面白いんですよね。
このカレー屋Mというお店なんですが、メニューと同じムルギーという名前のお店で、現在も代替わりして渋谷で営業を続けています。
今はお皿の縁に味噌は乗ってないみたいなんですけど、エベレストのようにそそり立つ山形のライスや山のふもとに広がるカレールーという構成は健在です。
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僕はこのお店行ったことないんですが、今一番行ってみたい飲食店なんですよね。
行きたい。ムルギーに行きたいです。
僕の地元の山梨県からだと、カレーいっぱいのためだけに行くには時間もお金もかかっちゃいますから、何かのついでに東京に行った時にムルギー行ってみたいですね。
最後にご紹介するエッセイは、のほ本人間革命という本で紹介されている、うばたまトリップの不思議な世界、幻覚サボテン体験というものです。
園芸用として流通しているある種のサボテンには、幻覚成分を含むものがありまして、しかもそういうサボテンはタイマとかと違って、所有する分には違法ではないということなんですね。
で、当時ドラッグに興味があった黄犬は法の抜け道というか、万が一バレても罪に問われなくて済む幻覚サボテンでトリップを試みたんです。
ちなみに黄犬はその後いろいろ思うところあって、ドラッグ反対派に転じたそうです。
でもこの時は幻覚サボテンを計7、8、3万8千円分も購入して、ジューサーで青汁みたいにしてゴビゴビと飲み干したんですよ。
で、その幻覚サボテンジュースの味があまりにもまずくて、バッドトリップしそうになって、7点抜刀するんですけど、その一部始終がとても面白く描かれています。
黄犬のエッセイはSMクラブ、謎のカレー屋、幻覚サボテンとこんな世界があるんだというものを垣間見せてくれるものとして楽しませてもらってきましたね。
最後にミュージシャンとしての大月賢治について触れておきたいと思います。
好きな曲はたくさんあるんですが、1曲だけご紹介します。
黄犬率いる筋肉少女隊と仲の良い人間イスというバンドのコラボグループ、その名も筋肉少女隊人間イスというグループの地獄のアロハという曲です。
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グループ名が筋肉少女隊人間イスということで、何も引き算してないんですけども、この地獄のアロハという歌、僕は大好きで、PVがYouTubeで公開されているので、概要欄に貼っておきますので、皆さんにも是非見ていただきたいなと思っています。
どんな歌かと言いますと、人の心の闇をそれぞれ違った角度で描いて歌ってきたバンドである筋肉少女隊と人間イスが、地獄と化した常夏リゾートのハワイで紡ぐ自己紹介ソングなんです。
ちょっと何言ってるかわからないと思うんですけど、自分では割と正確に表現できたかなと思っています。
地獄のアロハという曲名は本当にそのまま曲の世界観を言い表しているんですよ。
地獄とハワイってあんまり結びつくことってないですよね。
どうやったらこういう曲が生まれるのか本当に不思議なんですけど、で、心の闇を描く存在である王犬が受け手に向かって歌で語りかけるんですよ。
ロコモコでも食べるかい?意外にいける味だぜ。案外わかりあえるぜ。
だってWe are your dark side、このロコモコでも食べるかいってあたりがものすごく王犬っぽいんですよね。
すごく幻想的な歌詞と過剰に生活感のある世俗的な表現が入り乱れるんですよ。
王犬の歌詞ってそういうところありますね。
で、曲の合間には筋肉少女対人間椅子のメンバーが一人一人ものすごい行走でアロハ、アロハおえ!ってシャウトするんですよ。
特に注目なのが筋肉少女対ギタリストの鬼塚文彦という人のアロハっていうシャウトですね。
アロハシャツ着て金髪長髪でギター持ってものすごい行走でアロハって視聴者を威嚇してくるんですよ。
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本当にこの曲どうかしてますよ。正常なところが一個もないんですよね。
全部がおかしいんです。曲の後半で筋肉少女対人間椅子のメンバーがずらりと一列に並んで
僕らは筋肉少女対人間椅子あなたの心の闇を歌っていますって自己紹介するパートがあるんですけど
そこも本当におかしいです。珍妙な格好をした人たちがお行儀よく一列に並んでるのもおかしいですし
絵面も歌い方も全部おかしくて必見です。ということで地獄のアロハ
コラボバンドの歌なんですけど2つのバンドによる化学反応で異常さのレベルが非常に高い楽曲に仕上がっていて
王権の個性も感じられる一曲ですのでぜひぜひPVチェックしてみてください。
というところで僕にとってのサブカル大先輩大月賢治についていろんな角度からご紹介させていただいたんですが
いかがだったでしょうか。本当に信仰宗教思い出教の主人公みたいにうつうつとした学生時代を送っていた僕だったんですが
王権の小説、エッセイ、楽曲に触れる中で王権もまたそんなうつうつとした学生時代を体験した中で
ひとかわもふたかわも向けていろんな物事を独自の視点で楽しめる魅力的な人になったんだなぁって思ったんですよ
そういう大人がいることって当時の僕にはすごく救いになったというか
ああこういう大人がいるんだ嬉しいなぁ希望が持てるなぁって思ったんですよ
本当に王権という人がいてくれて良かったなぁって思いますね
そんな思いを込めて王権について特集してみたんですが
王権のいろんな魅力の一端だけでも感じていただけたら嬉しいなと思います
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ちなみに王権の自伝的小説であり、ほろ苦い青春を描いた小説
グミチョコレートパインという作品がありまして
こちらはセミラジオでもおなじみ
旬チャールズさんがご自身のポッドキャストで特集されています
こちらも合わせて聞いていただくと
より大月賢治、王権についての解像度が上がると思いますので
ぜひぜひチェックしてみてください
セミラジオではお便りを募集しています
Xのハッシュタグセミラジオや概要欄のフォームからお送りいただけると嬉しいです
今回はサブカルマルチタレント大月賢治についてお話しさせていただきました
ご視聴ありがとうございました
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