早速やけど、サラサちゃん、SRSっていうのは初めて何年になるんですか?
今年で10年目ですね。
10年目。
ちょうど節目ですね。
10周年。
おめでとうございます。
おめでとうございます。
10周年、すごいですね。
だってね、アクセサリーブランドで10年やるっていうのもなかなかなことですよね。
でも自分のペースでしかやってないので、コツコツ地味に小規模に続けてこられました。
隠れながら。
隠れてたんですか。
でもね、実際その、何だろうな。
今日はちょっとブランドのSRSデザイナーとしてちょっといろいろ聞きたいんやけど。
いいですね。
美術の学校行ってたんだよね。
はい。
で、そこからアクセサリー作りたいっていうのはどういう経緯で?
アクセサリー作りたいってずっと思ってたんですよ。
いつから?
結構子供の頃とか。
そうなの?
うん。
ほんまに?
ほんとにほんとに。
で、なんかビーズでちょっとこう作ったりとか、手芸の範囲でやってたし、
なんかそういうの好きだったので、大学生の頃も漠然とそういうもの、まあ趣味で作れたらいいなって思ってたんですけど。
でも、こんなのどうやって作るかわかんないじゃないですか。
うん。
できないって思ってたんですよ。
自分じゃ。
自分じゃ。
うんうん。
でも、やってみたらできたんで。
はしょってるな、すごい。
できるじゃんってなって。
いやいやいや。
作りました。
小学1年生の日記ちゃうやん。
できないと思ってました。できました。やったー。
まあでも、その学校でそういうのにシルバーアクセサリーの作り方とかっていうのを専門に学んだとかっていうことではなくて。
一切やってません。
あーなるほど。
美大では油絵専攻だったので、もっとなんか平面的な表現だったりとか、
あとは在学中は写真やったりとか映像を使ったりとかって作品作ってたので、
こう実際に素材を触りながら、しかも立体物を作るっていう経験はなかったです。
うーん、なるほどね。
もともと絵を描くとかも好きだって、そっちの道に大学行ったと。
まあそうですね。
今も好きなんでしょ。
絵描くのことです。絵はあんま好きじゃないです。
あら、好きじゃない。
はい。
デッサンが苦手やから。
デッサン苦手なんですよ。
へー、デッサンね。難しいですね。
これなんで知ったと思う?
どういうことですか?
なんでデッサンに。
あーやめてください。やめてください。
なんで嫌いかっていうことを言うのか。
なんでなんですか?
これね、言いたがらないんで。
はいはいはいはい。
ただもう結構ね、我々ね、さらさちゃんに会って、ポッドキャストやったらっていう話をしてたじゃん。
あーそうですね。
始めてるんですよ。
あ、ポッドキャスト。
もうね、毎週、え、もう何回?6回?7回ぐらい配信してるんじゃない?
去年の年末から。
ね。
はい。
おー。
たんび生活日記。
はい。たんび生活日記みんなチェックしてください。
あの、そこでは、さらさちゃんのこのやってる仕事、アクセサリーとかっていうことをダイレクトに話すっていうよりは、日々思うことをつらつらと一人で喋ってるっていう感じ。
向きなんで。
へー。
僕も今初めて知りました。
言ってないから。
うん。
公にしてない。
公にしてない。
僕聞いてますよ。
あ、まじっすか。
そこでデッサンが苦手っていう話になった。
あーなるほど。
そういう話をされてるんですね。ポッドキャストで。
そうそうそうそう。
でもデッサン苦手なんですけど、やんなきゃいけないじゃないですか。
はいはいはい。
いけなかったんですよ。
ただなんかその訓練の中で、物の構造とかそういったものを捉える能力はついたかなって思っているんですね。
はいはいはい。
じゃあそのデッサンとか油絵とかっていう平面的な部分から入って、実際その立体としてのアクセサリーを作ろうって決めたのって、
幼少期っていうか小っちゃい時から作りたいとは思ってたけど、ブランドとしてやりたいって思い始めたのは10年前ってこと?
10年…きょう。
きょう?
前。
に?
大学卒業してから。
あーそうなんだ。
はい。
そこからシルバーアクセサリーを作ろうって決めた?
そうですね。ちょっと卒業してから数年ぐらい空いてますけど、なんかやることがなかったんで、
なんか手を動かしたいなって思って、それでなんかホームセンターとかにある真鍮の素材とか買ってきて、
曲げて、とかなんかそういうことでちょっとまあ本当に手芸の延長みたいなことやってたら、だんだんこうやりたいことが出てくるんですよ。
例えば石ってどうやって止まるんだろうとか。
あーこういうシルバーと石がどうしついてるかみたいな。
とか、
ここに並んでますけどね、商品。
あとなんかこう丸管って言うんですけど、チェーンとチェーンをつなぐ丸い、
わかるわかる。
わかりますか?
それ好きな太さ、売ってないけど好きな太さにするにはどうすればいいんだろうとか、
いろいろ考え出すと、結局自分で作らなきゃいけなくなるじゃないですか。
で、自分なりにいろいろ調べて、ちょっとそういう賞金って言ったら立派かもしれないけど、
金属加工についてちょっと考えるようになって、
作り出したら、なんか意外とできるなって。
できてしまったよね。
できてしまった。
すごいですね。
できちゃったみたいな。
だから、さっき言った物の構造をパッと見たとき、
こうなってるって裏側見なくてもわかったりとか。
それはやっぱりデッサン力みたいなのに通ずるよね。
それやってなかったら多分できなかったなって思ってます。
なるほどね。
培われたものが発揮されてるんですね。
この形を実現するとしたら、これくらいの厚みがここには必要とか、
何て言うんですかね。
見た目の綺麗さだけじゃない部分。
その機能としてというか、実用性とか。
それを実現するためにどういうボリューム感が必要かっていうのが分かる。
そうか。
すごいですね。分かるもんなんですね、それは。
でも洋服の世界でもやっぱりデッサンできる人とできない人っていうので、
やっぱりデッサンできた方が細かいディティールが分かりやすいとかっていうのはあるからね。
だから僕もデッサン教室みたいなときに行こうかなと思ってたもん。
面白そうですね、デッサン。
でもここのお店でデッサン教室やろうみたいな話も出てるから、
だからちょっとそれを言っておいて、
例えばやろうって決めて、ちょっとずつ日々沸き上がる疑問に対してあれこれ考えたり調べたりしてたら、
技術も上がってくるじゃん。
そうですね。
手元としての。
そうそうそう。でもそもそものさ、
サラサちゃんのアクセサリーのデザインの源流みたいなことって、
すごいずいぶん昔に聞いた話、聞いたと思うんやけど、
光と影っていうか陰影みたいな部分?
じゃなかった?
違かったっけ?
なんかシルバーって一番光るから。
はい。
なんかこう、そういう陰影みたいなものを、
なんか光と影みたいなことを表現したいみたいなこと言ってなかったっけ?
陰影って言うと影、影じゃないですか?
あ、ごめん。間違えました。
なんて言うの?明暗?なんて言うの?
陰と陽?
なんて言うんですか?
なんて言うんですかね。
光と影。
まあまあ、光と影。
なんかこうデザインの中心にあるコンセプト的なものっていうのはあるの?
一応コンセプトというか、分かりやすい言葉に落とし込むと、
エレガントな構造とセンシュアルな質感。
センシュアルってどういう意味?
感能的っていう意味なんですけど、
なんかこう、触れて心地がいいっていう意味合いで選んだ言葉です。
なるほどね。分かりますか?
なんかしっくりきました。
え?
ほんとか。ほんとですか?
ちょっとツヤっぽい感じがあるじゃないですか。
生めかしいじゃないですけど。
こうなんて言うんですか?局面で、あんまり直線的じゃなくて、
角線美みたいな感じが、そういうことなんかなと思いましたけど。
そういう捉え方でも全然いいと思いますけど。
なんかスプーンとか想像した時に、なんか変なスプーンだったら気持ち悪いじゃないですか。
でも綺麗なスプーンで食事いただいたら気持ちいいですよね。
なるほどね。
なんかそういうような感触?感覚?
ほんとに感覚的な部分。
それが大切なのかなって考えています。
今は定番のアイテムに加えて、いろんなポップアップもやってるじゃん。
その時に合わせて新作が出ていくイメージ?
ちょっと思いついたら。
なるほど。
そうかそうか。
大体どのくらいのペースで新作ってできてるんですか?今まで。
全然できない時全然できないし、まとめても何個も同時進行で考えるんですよ。
すぐ形になっちゃうやつもあるし、悩んでなかなかできないものもたくさんあります。
実際試しながら一回形にしてみてみたいな。
なんかこれとか。
これじゃないよ。左ね。
左とか右とか。
正式名称ないですか?
ここの場においては。
これはすぐできた形なんですけど。
そうなんですね。
この辺とかはすごいかなり試作何年もかかりました。
左すぐできた?
はい。
それと気持ちがいい形なのかなって思います。
でも実際今日1日ポップアップやってさ、このモデル、オニキスがついてるこのモデルとかはやっぱりみんな見てくれてたし。
そもそもね、どうやって作ってるんですか?シルバーをどう加工してるんですか?
なんか作り方2種類あって、本当はシルバーの丸銭っていうんですけど。
丸銭。
棒ですね。
シルバーの棒。
棒とか板とかを切って曲げて作る。
例えばこれとかはそうなんです。
はいはいはい。
棒を。
これはそうです。
切って曲げて、枠も薄いシルバーの板を切って枠状に丸めて、この底の部分つけてっていう作り方をこれはやってます。
付けるのはなんか熱してとか?
はい。ロー付けっていう方法があって、バーナーで火を当てて、ちょっと有点が低い金属を溶かして、それで付ける。
そうやって付けてるんですね。
という方法ともう1個がロストワックスっていう技法があって、それはロウってわかります?ロウソクのロウ。
はいはいはい。
柔らかくて溶かしてくっつけたりとかもできるような素材をこの形に削るんです。
型取るみたいな。
そうですそうです。
それで鋳造で。
はいはいはい。
流すみたいなイメージ?
流して、はい。
溶かしたシルバー。
溶かしたシルバーを入れて。
なるほど。
そうです。どっちも得意な形がそれぞれあるので、それに合わせて変えてます。
そういうことなんですね。
綺麗なキャラが手で作ってるって思わないんですよね。思います?
なんかちょっとわからない。
本当ですか?
どういうこと?
なんか蕎麦もね、こうだけ見たらこれがどうやって細い蕎麦になるみたいな。
手でやってるよね。
手でやってるんですけど、機械でやってそうな感じしません?蕎麦も。
ああ、そういうことね。
はいはいはい。
にゅーとかミキサーで。
出来上がりが綺麗ければ綺麗ほど手でやってるって思わない?
ああ、そういうことね。確かに確かに。
そこは蕎麦と似てるなと思って。
そうですね。
蕎麦と似てるものが。
まあまあ美しいからね。
美しいものはやっぱり。
確かに確かに。3Dプリンターみたいなものでね、機械でやってそうな。
やってるぐらい綺麗にこう、仕上がりが綺麗だから。
確かに。
でもなんか工業製品みたいな精密なツルツルさを求めるのはちょっと違うなって思っていて。
なんか綺麗すぎたらなんか違うんですよね。
ああ、そこはやっぱり行き過ぎても良くないですね。バランスが。
なんかよくわからないんですけど自分でも。
はいはいはいはい。
そういうデザイナーさんとしてSRSというブランドでプロダクトを出すのがサラサちゃんじゃん。
ツルツルすぎたら違うんだよねとかっていうその絶妙なさじ加減とか塩梅っていうの。
なんか人としての揺らぎみたいなものってやっぱり感じるよね。
なんか全く、例えばこれとかもさ、太さがもうビチッて均一かっていうとそうじゃなかったりするし。
なんかそういう部分がなんかある種温かみというか、なんか冷たいイメージじゃないというか、なんかこう人柄が出るんじゃないかなって僕は思ってて。
ああ、なるほどね。だからこそさっき言われてたような生めかしい感じにもなるかもしれないですよね。
うん、だから多分その作る過程でもう本当にミリ単位なのかもっともっと精密なのかわからんけど、多分そのサラサちゃんがの好きなフォルムにやっぱり仕上げるわけじゃん。
その過程でやっぱりらしさが出るんだよね。そば屋ってそうじゃん。
もう全く一緒ですね。ちょっと不揃いがあるからって手打ち感があるし。
あとまあね、細さとかもまこっちゃんの好みにきてる。
そうですね。
もっと細い方が好きな人もおるし、もっと太いのが好きな人もおるしみたいなね。
そうですね。そばはこういう細さで。
そうそうそう。そういうのは出るよね。
やっぱりね、手で作っている以上やっぱりありますよね。
なんかいいなって最近思った言葉があって、私もそうだなってしっくりきたのが、形は目標じゃなくて結果。
形は目標じゃなくて結果と言いますと?
なんかこういう形にしようと思ってそれを目指して作るんじゃなくて、なんかいろんな、例えばなんか素材だったりとかつける人とかいろんな要素が相互に作用しあって結果生まれるものが形なのかなって。
そうだね。そうかもしれないね。
つけて気持ちいいって、体が作用している、いろんな要素が入っているっていう意味で。
確かに。そうかも。いい言葉よね。説明を受けるといい言葉って分かったわ。すぐには理解ができない。
失礼しました。
いいですね。