作品名:えぞおばけ列伝
作者不詳
編訳:知里 真志保
図書カード:https://www.aozora.gr.jp/cards/001529/card52211.html
青空文庫:https://www.aozora.gr.jp/index.html
BGMタイトル: そりのこし
作者: もっぴーさうんど
作者ページ: https://dova-s.jp/_mobile/_contents/author/profile060.html
DOVA - SYNDROME楽曲リンク: https://dova-s.jp/_mobile/bgm/play17520.html
7・15・23・31日更新予定
#青空文庫 #朗読 #podcast
【活動まとめ】 https://lit.link/azekura
作者不詳
編訳:知里 真志保
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BGMタイトル: そりのこし
作者: もっぴーさうんど
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サマリー
この話は、石狩川上流に伝わる「カムイオペッカウシ」という崖にまつわる伝説です。かつて、川岸で踊る美しい魔女パウチ(カラフトではトポチ)に魅せられた野党の一団が滝壺に落ちてしまうという話が語られます。また、カラフトのサンヌイペシ村に伝わる昔話では、川で踊る魔女に誘われた三兄弟のうち、末の弟だけが魔女を退治し、兄たちを蘇らせるという物語が紹介されています。
カムイオペッカウシの伝説と水辺の魔女
19.水辺に棲む魔女
古丹版老狼の伝説。石狩川の上流、赤北線藍別駅の藍別市街付近に、
カムイオペッカウシ、神様が川岸で陰部をさらけ出しているところ、という崖がある。
昔、戸勝方面から野党の一団が神河あいぬの部落を襲うべく、山を越えて石狩川の上流に筏を浮かべて流れを下ってきた。
そして、このカムイオペッカウシまでやってくると、川岸の崖の上で美しい女がすっぱだかで踊っている。
野党の連中は口をポカッと開けたまま、それに見とれているうちに、
筏が滝の上に差し掛かったのも気がつかず、ついに一度、滝壺の中に沈んでしまった、という、
このすっぱだかで踊っていた女の正体が、前回紹介したところの魔女パウチであることは断るまでもあるまい。
ただし、カラフトではこの水辺の魔女をトポチと呼んでいる。
この語は、元トモチというのと同じく、月神、巫女、符に入った状態、などを意味したようだ。
水辺に魔女が住んでいて、往来の船人をたぶらかすのであるから、
これはいわばローレライ伝説の古短版とも称すべきものである。
カラフトではそれが文学化して、次のような昔話となって伝承されている。
サンヌイペシ村の三兄弟と魔女
サンヌイペシ村に三人の兄弟がいた。
一番上の兄が魚を取りに船に乗って、川を登って行った。
船が川の深みを伝って登って行くと、女が一人川岸で踊りながら歌っていた。
お前さんの小舟を岸の草原の奥へ引き上げなさいよ。仲良くしましょう。
そこで彼は船を岸の草原へ引き上げた。
すると女は彼のそばへ寄ってきて歌った。
お前さんの舟をこっちへお出し、しゃぶってあげれば心もとろける。仲良くしましょう。
そこで彼は舟を出した。
すると女はそれをしゃぶっているうちに、突然歯を使って噛み切ったので、彼はそれっきり気を失ってしまった。
上の兄が魚取りに出たきり、いくら待っても帰ってこないので、今度は中の兄が小舟に乗って川を登って行った。
いくつもいくつも川の湾曲部を越えて登って行くと、一人の女が川岸で踊っていた。
川の上で見たよ。仲良くしましょう。川の下で見たよ。仲良くしましょう。
お前さんの小舟を岸の草原の奥へ引き上げなさいよ。
そこで彼は船を草原へ引き上げた。
すると女は彼のそばへ寄ってきて、
お前さんの舟をこっちへお出し、しゃぶってあげれば心もとろける。仲良くしましょう。
と歌ったので、彼は舟を出した。
すると女はそれを噛み切って殺してしまった。
上の兄も中の兄も魚取りに出たきり、いくら待っても帰ってこないので、
今度は末の弟が船を出して川を登って行った。
いくつも山の出花を越えて行くと、一人の女が川岸で踊っていた。
川の上で見たよ。仲良くしましょう。川の下で見たよ。仲良くしましょう。
お前さんの小舟、岸の草原の奥へ引き上げなさいよ。仲良くしましょう。
と歌いながら踊っていた。
彼がおいおいぶっただくぞと歌うと、
女は、いやあ舌出せ、しゃぶろ、仲良くしましょう。
と歌い続ける。
彼は隙を見て女の首をぶち切ってしまった。
骨も肉も切り刻んで草や木の根元にぶちまいて、
それから女の家へ行ってみると兄たちの舌がすぼしにされて天井から吊るしてあり、
頭は床の上に並べてあった。
そこで兄たちの舌と頭を家へ持ち帰り、舌を差し入れ、頭を差し込んで、
トントンと床に叩いてはめ込むと兄たちは生き返って元の体になった。
06:09
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