作品名:えぞおばけ列伝-アイヌ艶笑談-
作者不詳
編訳:知里 真志保
図書カード:https://www.aozora.gr.jp/cards/001529/card52211.html
青空文庫:https://www.aozora.gr.jp/index.html
BGMタイトル: そりのこし
作者: もっぴーさうんど
作者ページ: https://dova-s.jp/_mobile/_contents/author/profile060.html
DOVA - SYNDROME楽曲リンク: https://dova-s.jp/_mobile/bgm/play17520.html
7・15・23・31日更新予定
#青空文庫 #朗読 #podcast
【活動まとめ】 https://lit.link/azekura
作者不詳
編訳:知里 真志保
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BGMタイトル: そりのこし
作者: もっぴーさうんど
作者ページ: https://dova-s.jp/_mobile/_contents/author/profile060.html
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サマリー
アイヌの昔話「狩人物語-アイヌ雪話-」は、若き狩人の兄弟が初めて熊狩りに出かけた際の異常な体験を、兄の一人称視点で語る物語です。弟が熊穴に突入するも、全身ずぶ濡れで虚脱した状態で現れ、兄はその恐ろしさを痛感します。
物語の形式と導入
6.狩人物語-アイヌ雪話-の特徴の一つは、物語の主人公が自分の体験を自分で語る、という、いわゆる第一人称説術体の形式をとることである。
ここに紹介する昔話もそれで、若き狩人の兄弟が初めて熊狩りに出た日の異常な体験と感想を、その兄が自ら告白する体裁の物語である。
俺には一人の弟があった。ある日弟が俺に向かって言うことには、「兄貴よ、俺たちももうこんなに大きくなったのだから、山狩りに出ても大丈夫だろうと思う。
幸い今日は天気もいいから、一つ二人して熊狩りに出かけてみようではないか。」弟がそう言うので、俺もそれに同意して二人連れ立って、村外れの谷側に沿って奥へ奥へと分け行った。
熊穴への突入
すると狭い谷間の両側にボサボサとささやぶがあって、その突き当たりに熊の穴が口を開いていた。
その穴のところまで来ると弟が言うことには、「兄貴よ、お前は攻め手になって穴の中へ入っていき、熊をおびき出す役をするかい?
それとも伏せての役に回って穴の入り口に待っているかい?」俺はしばらく考えてから、こう答えた。
穴狩りをする際は攻め手より伏せてがしっかりしていないと危ないものだと先祖の言い残しにもあるほどだから、俺は伏せてになって穴の入り口で待っているよ。
弟よ、お前穴の中へ入れ。
そこで弟は釉薬して穴の中へ突進して行った。
弟の異様な帰還
行ったかと思うと、たちまち穴の中で熊と格闘でも追っぱじめたらしく、おびただしい轟音が巻き起こって、
天地も鳴動し、振動し、耳も漏線ばかりであったが、やがてぱったりと音が絶えて、あたりは急にしーんとしてしまった。
俺は穴の外をうろうろしながらしきりに弟の身を案じていると、そこへふらふらと穴の中から出てきたものがある。
見れば弟のやつ、穴の中へ飛び込んで行ったときの張り切った姿はどこへやら、
全身ずぶ濡れになって口から泡を吹きながら、骨も筋も抜かれたもののようにくたくたになって、
口をきく元気さえないといった無惨な低たらく。
穴狩りって怖いもんだなあと、そのときさすがの俺もつくずくと感じた次第である。
語り手の回想
と、当時を思い出して、今さらのように身ぶるいしながら口岸が物語った。
03:40
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